これは、大脳新皮質の発達がそうさせたと考えています。
Eugene Maraisが書いた"The Soul of the Ape"という1900年代初頭に行なわれた、3年間におよぶチャクマヒヒの集団と共同生活を行なった観察によれば、霊長類の中でも、高度な霊長類は、大脳新皮質の因果脳(経験にもとづいて因果関係を観察して、その結果にしたがって自分の行動を修正する)が発達しているそうです。一方で、この因果脳を日常的に使用しているから、新皮質の下にある辺縁系や間脳・小脳などの本能(集団記憶)の部分が非活性化するそうです。