あなたが思っている素朴な疑問をお書き下さい。
素朴な疑問とはわざわざ「人力検索」を使わなくても「いわし」で解決できる様な小さな疑問です。
専門的な知識・法律問題・トリビアについては「人力検索」をご利用下さい。
ルール
1.質問者は素朴な疑問をわかりやすく書いて下さい。
2.回答者の皆様は質問にできるだけやさしく答えてあげて下さい。
3.人力検索初心者の方は、質問・回答の練習として使って下さい。
4.回答・質問に慣れてきたら「人力検索」にもチャレンジしてみて下さい。
5.質問・回答に直接関係のない書き込みは、他の質問者・回答者の方の書き込み機会を奪う事になりますのでご遠慮下さい。
今回も前回(Part6)の質問の積み残し(未回答の質問)をアップしますので、ぜひ答えてあげて下さい。
前回の質問はhttp://q.hatena.ne.jp/1222422190 です。
> また海外でもこのように「姓のみ」「名のみ」は使われるのでしょうか?
ある程度のコンテクストの共有が前提ですが(文学の話であって政治の話ではない、など)、
多くの場合(もちろん、フルネームでの表記が多いとしても)、
WordsworthといえばWilliam Wordsworthですし、
KeatsといえばJohn Keatsですし、
WildeといえばOscar Wildeですし、
SwiftといえばJohnathan Swiftです。
画家ですが、TurnerといえばJoseph Mallord William Turnerで、
コンテンポラリー・アートの「ターナー賞」の「ターナー」は彼のことです。
(そういえば「芥川賞」に似た名称ですね、これ。)
Lennon-McCartneyといえばジョン・レノンとポール・マッカートニーです。
また、Hitlerといえば通常はアドルフ・ヒトラーのことを言います (Hitler usually refers to Adolf Hitler (1889–1945) ...)
http://en.wikipedia.org/wiki/Hitler_(disambiguation)
それから、例えば新聞記事で "Churchill's legacy" と書かれている場合、それは通常はサー・ウィンストン・チャーチルのことで、彼のお父さんのことではありません。実際には「チャーチル」さんはたくさんいますが。
http://en.wikipedia.org/wiki/Churchill_(disambiguation)
また、例えば「サー・リチャード」とだけあっても誰のことかわかりませんが、多くの場合、文脈で誰のことかはすぐにわかります。「大富豪で冒険野郎」ならサー・リチャード・ブランソン、「軍人」ならサー・リチャード・ダナット陸軍参謀総長、というように。
一方で「ケネディ」(アイリッシュの姓であり、米国の政治家の一族の姓でもある)の場合、これだけだと誰のことかわからないので、フルネームか、JFKなど略称で表すことが多い、という例もあります。日本ではある世代から上では「ケネディ」といえば「ケネディ大統領」かもしれませんが。
近年では、日本では「ベッカム」といえばDavid Beckhamというのがありましたね。英語圏ではあの夫婦はPosh and Becksです。Poshは妻の芸能活動時のニックネーム(Posh Spice)、BecksはDavid Beckhamのニックネームです。
nofrillsさん、英語圏でのさまざまな例を挙げていただき、ありがとうございます。
ほとんどが姓なのかな、と思いましたが、挙げていただいた中では「サー・リチャード」だけは名なんですね。
日本ほどに「姓でよぶ」「名でよぶ」と入り組んでないのでしょうか……。
JFKは確かにそうですね、ケネディ一家の話ではいまだに「どのケネディ?」と混乱してしまいそうです。
ところで、何十年か後に「ブッシュ大統領(当時)」といったら、どちらのブッシュになるのでしょうね?
英語のSirは次のような用法で決まっています。John Smithという人の場合:
○ Sir John (Sir+名)
○ Sir John Smith (Sir+名・姓)
× Sir Smith (Sir+姓……とはしません)
「名」で通ってるのは……と考えてみたら、ロックスターは「名」の人が多いかも。
元々が「親近感のある存在」だったせいかもしれません。
(こういうのは世代によるかもしれません。)
例えばローリング・ストーンズのキース・リチャーズが一般的に「キース Keith」。
(ロンドン訛りを再現してKeifとかKeefとかいう綴りになることもありますが。)
ミック・ジャガーも「ジャガー」ではなく「ミック」ですが、
この人は何年か前に叙勲されてSirになったので別扱いになるのかもしれません。
ビートルズのリンゴ・スターは「スター」ではなく「リンゴ」です。
でもポール・マッカートニーは「マッカートニー」が多い。
(あるいは「サー・ポール」とか、「マッカートニー」の愛称形の「マッカ」とか。)
カイリー・ミノーグは「カイリー」ですね。
俳優やタレントでもファーストネームで呼ばれている人はいます。
アンジェリーナ・ジョリーが「アンジー」など。
あと、上の投稿にタイプの間違いがありました。お恥ずかしい。
× Johnathan Swift
○ Jonathan Swift
個人を特定しやすい方を使うと思います。
作家に限らず、漫画家、スポーツ選手、芸能人すべて同様です。
MEI-ZA-YUさん、ありがとうございます!
ぼくも当初はそうかな、珍しい方の名前を使っているのかな、とは思ったのですね。
森鴎外の「森」とか、太宰治の「治」はありきたりな名前なので判るのですが、
ところが、夏目漱石の「夏目」とか、芥川龍之介の「龍之介」、川端康成の「康成」とかは、
あまりなさそうなので、こちらでもいいと思ったのです。
「谷崎潤一郎」の谷崎さんなんて、珍しい名前でもないと思うのですが……。
(よっぽど「潤一郎」の方が判りやすそう)
なのでずっと疑問に思っていた訳です。
「夏目」は他にもありそうですが、「漱石」はまずありませんよね。
「龍之介」とかは少し言いにくいですね。
「手塚」とかは別格なので、それだけで判ります。
他、例えば、「太郎」では誰だか判りませんが、「麻生」なら判ります。
「中村」ならわかりませんが、「獅童」なら判ります。
「井上」なら判りませんが、「陽水」「康生」なら・・
「島田」なら判りませんが 、「紳助」なら・・
「鈴木」なら判りませんが、「亜久理」なら・・
「あきら」なら判りませんが、「にしきの」なら・・・・・
いくらでもありますね。
MEI-ZA-YUさん、色々な例証を挙げてくださりありがとうございます。
だいたいのところ「一般的ではない方」をとる傾向にありそうだということが判ってきました。
そうすると、もう何らかの呼称があってもおかしくはない村上春樹なんかが、まだあまり一般的ではないのはう上文学」だと村上龍とバッティングするし、「春樹文学」でも角川春樹とバッティングしてしまいそうだからでしょうか……。
村上春樹の場合だけは、“村上春樹”とフルネームのような気がします。
言われてみれば確かに、「漱石」門下の「芥川」は、っていうのはバランスが変ですね。「夏目先生」より「漱石先生」ですしね。
ちょっと思ったのは(確信はありませんが)、夏目金之助が作品を発表するときに使ったペンネーム「夏目漱石」の「漱石」が号だから、ということです。芥川も号を持ってはいますが(澄江堂主人)作品を発表するときは「芥川龍之介」名義でした。
nofrillsさん、なるほど! 号ですか!
それは初めて聞いたかもしれないです。なかなか面白いところに着目されたのではないでしょうか。
当方、あまり詳しくはないのですが、「号」をもって調べてみると、また面白い結果が出るかもしれませんね!
目からうろこが落ちる思いをしました。
どうもありがとうございます!
例えば「漱石のナントカ」とか「鴎外のナントカ」とよく言いますが、「夏目のナントカ」とか「森のナントカ」と姓ではあまり言わないですよね。
しかし「太宰のナントカ」とか「芥川のナントカ」と、人によっては姓を使われることがあります。
この規則性は何でしょうか?
また海外でもこのように「姓のみ」「名のみ」は使われるのでしょうか?
ちなみに漫画は「手塚のナントカ」とか「楳図のナントカ」と姓ばかりのようです。