gogoleで検索したのですが、「ハーリー先生、至急現場へ」といった、符丁を用いて
緊急事態を伝える例が目立ちました。
この理由は、何なのでしょうか?。
「緊急事態が発生しました。手の空いている医師は至急現場へ」ではいけないのでしょうか?。
また、スタットコールそのものについても、ご教授いただけると幸いです。
病院ではなるべく患者様に不安を与えないように配慮しております。
普段の生活を送っている私たちにはなかなか実感できませんが、
生命を接続している医療機器に全て託している状態の患者の方や、述語間もなく自分で体を動かせない方も院内には多くいらっしゃいます。
そのような中で、詳細もわからず「緊急事態発生」と院内放送がかかったら同思うでしょうか。
自分の体を思うように動かせない状況の中で、何が起こったかわからない不安で一杯になると思います。
そこで、その様な符丁を利用して緊急情報を放送しているわけです。
スタットコールは文字通り、即座に先生方を呼びたい時に使われる緊急包装です。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/sachimama/yogo1.html
に病院でよく使われる省略語が掲載されていますので、ご利用ください。
「スタットコール」(stat call)という言葉自体が「符丁」ではないかというご質問でしょうか。
statは、「急いで」を意味する statim に由来します。
いまではほとんど使われることはなくなりましたが、かつて外科領域ではラテン語が多く使われていましたから、その名残ではないでしょうか。
日本でも「業務連絡です。スタットコール中央6階、スタットコール中央6階」のような使われ方を聞きますね。
また、聖路加国際病院では、地下鉄サリン事件発生時、「スタットコール」を流しで非番のスタッフを含めて招集しました。
いえ、スタットコールが符丁ではないか、という質問ではないです。
なぜ、符丁を用いる必要があるのか、という質問です。
先ほどの返信にも書きましたが、患者に不安を伝えないということを目的にするなら、詳細な状況を伝えれば良いのではないか、と考えます。それではダメなのでしょうか。
患者に不安を伝えないということを目的にするなら、詳細な状況を伝えれば良いのではないか
そういう意味でしたら、病院に限らず、鉄道や電力などのインフラ系の職場では必ず符丁を用います。
私たちIT屋は、その符丁に合わせた緊急発信を行うシステムを導入しています。
主な理由は、idetkyさんが回答しているように、利用者に不安を与えないようにするためです。
緊急事態が発生した直後では情報の精度・量ともに不足しており、そうした不確かな情報を流布することは二次災害を引き起こす恐れがあります。とくにインフラ系の現場では、スタットコール時の情報統制が非常に大切になります。
IT屋の範囲では、病院情報システムがダウンした場合にもスタットコールを発令するケースがあります。勘定系が停止しただけならいいのですが、診療系まで停止してしまうと、患者さんに余計な心配を与えてしまいます。入院患者さんの中には、自分に対する医療行為が滞り、病気が悪化するのではないかととパニックを起こす方もいるからです。
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非常に参考になりました。ありがとうございます。
また、
>私たちIT屋は、その符丁に合わせた緊急発信を行うシステムを導入しています。
これについて、可能であるなら、具体的なシステムがどのようなものか教えていただけないでしょうか?。
他の患者さんに不安を与えないために,その詳細を伝えるという方法は問題があるのではないでしょうか。
医療情報というのは,患者さんの究極のプライバシーに関わる物です。どこの患者さんが緊急事態だ,という具体的な内容をわざわざ流すのは,関係する患者さんや家族にとっては全く意味が無く,プライバシーを垂れ流しているという印象を持つ可能性があります。また冗長な内容を含むと速報性にも問題があります。無用な情報を出さない符丁という方法であれば他の患者さんに不安を与えず,またプライバシーにも配慮できます。
速報性の問題については、言及しています。
詳細さの程度によっては、プライバシーの問題に抵触しない場合もあると思います。
例えば、「交通事故が発生したから、手の空いている医師は集まってください」とか。
しかし、交通事故に身内が巻き込まれていないかどうかという不安は与えてしまいますね。
スタットコールはとにかく多くの医師、看護師に緊急で来てもらいたいときに使用されています。
私の勤務先の病院では、「ドクターハート!ドクターハート!○○まで!」という院内放送が流れます。
院内共通の決まり文句を言うことにより、他の院内放送と区別して緊急の用件だと伝える効果があります。
なので、「緊急の処置を要する患者が搬入されたので、手の空いている医師は集まってください」のような長いメッセージであっても、院内共通の決まり文句だと周知徹底されているのであれば、それでも良いと思います。
だけど、全員が決まり文句を覚えるためには簡単で短い方が良いので、それぞれ独自の短い符丁を使用しているのではないでしょうか。
医療関係者からの解答、感謝します。
これは、符丁を用いることの効果ですね。
ありがとうございます。
患者さん達には詳細を伝えられないが、スタッフが緊急で動かなければならないケースも多々あります。
ご存知かもしれませんが、例えば大きな病院では、悲観した患者さんが自殺する様な事態もかなりあります。
場所が個室ならそれほど慌てることもありませんが、飛び降りでもされたら、窓から下を見れば一目瞭然です。
手の空いているスタッフが、たくさんある病室の患者さんを窓際から遠ざける必要があります。
詳細は説明できないけど、緊急に大勢のスタッフが動かなければならないケースに該当します。
それと、患者さんが不安に感じる部分というのは、人によって違いますし「説明があったとしても不安」なんです。
「そんなに頻繁に緊急事態があるのか...自分は大丈夫だろうか?」
「さっきの緊急の患者さんは助かったんだろうか?」
などなど、キリがありません。
普段からどんな用件でもスタットコールを使っていれば、患者さんも「忙しそうだなぁ」程度に感じて、すぐに慣れますし
使う側も「あれ?この場合の符丁はなんだっけな?」などと慌てる必要もなくなります。
何が患者にとって不安なのか、を考慮してメッセージを作成する手間が省ける。
なるほど。
参考になりました。
> 例えば、「交通事故が発生したから、手の空いている医師は集まってください」とか。
なかなか実感がわかないと思いますが、
自身が不安定な状態ではこういった「不穏を感じさせる情報」ですら患者にとって不安を引き起こします。
また、happy_siroさんもご指摘の通り冗長にもなってしまいますね。
こうした院内放送をかける立場にあります。事務員ですが、、、
放送施設が事務所にある院所は多いと思います。こうした呼び出しは事務員の業務だったりします
館内放送で「不安を与えない」「また短い語彙で」といった目的の他に、
メッセージを発信する人間にとっては、簡潔に定められた『セリフ』があることは
間違いなくメッセージを発信できますし、放送をかけるときのプレッシャーが少ないですよ
ありがとうございます。
参考になりました。
患者に不安を与えない、ということを目的として符丁を使用しているのですね。
しかし、例えば、「緊急の処置を要する患者が搬入されたので、手の空いている医師は集まってください」、ではダメなのでしょうか?。
そのようなメッセージは冗長すぎるかもしれませんが。