奥付 「私小説論」 昭和十年十一月四日印刷
昭和十年寿一月八日発行
著書 小林秀雄 発行所 作品社
*単行本で初版です。経年変化で焼けがあります。
小林秀雄の自筆サインがあります。 「林房雄様 小林秀雄」と。
数百円程度だとやめにしたいと思います。
100円!? とんでもない!!!!
価値は大いにあります。
しかも、直筆サイン入りなら相当高価になりそうです。
http://keyaki.jimbou.net/catalog/index.php/cPath/1800_1810
>72099 私小説論 小林秀雄 昭10・11 1冊 31,000円
ありがとうございます。
函・カバーも付いているのでしょうか。その署名が本物であるのでしたら初版であることも加味しましてかなりの市場価値はあります。日本の古本屋さんで調べますと高額で販売されています。
http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do?tourokubi=3B43F1525...
63,000円
初版 ペン書署名入 函付 極美。 表題作他「文藝時評」「新人Xへ」他。装幀・青山二郎。小口二方アンカット未截本。丸背上製本・貼函入。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~naniwashorin/photo/410113.jpg
署名の画像です。
http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do?tourokubi=99920ABD1...
42,000円
作品社 初函カバ 青山二郎装。囲み罫、書名などを印刷した硫酸紙カバー付。カバー装の本が函に収まる。函は日焼けのない良好な状態。扉頁に細ペンで日付の記載あり。
http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do?tourokubi=BFF23B278...
120,000円
装幀:青山二郎初版函カバ
箱がついていませんでした。ありがとうございます。
昭和を代表する「批評を芸術に高めた」批評家小林秀雄が若い頃創刊に携わり、「私小説について――」をはじめ数々の評論を発表する舞台となった雑誌が「文学界」ですが、その創刊同人にともに名前を連ねたのが林房雄です。林は元運動に携わっていましたが、転向を表明して小林らの運動に参加した作家・批評家です。その作風などから、三島由紀夫に尊敬されていたという話は有名です。
小林は林の「まんまるい子どものような率直さ」を評価し、林は小林を評論の先輩として「仰ぎ見る山のごとく」と評価していました。小林の「私小説論」は、彼の初期を代表する評論ですが、出版された書物として両者の間に取り交わされた本は、大げさに言えば歴史的価値を持つと言っても良いでしょう。
「署名本」は、戦後に流行したサイン会などで書かれた物は総体的に価値が下がりますが、戦前の、しかも著名人から著名人宛の初版・著者謹呈の署名本にはそれだけの価値があります。
初版本(しょはんぼん)
刊行された図書の最初の版を(初版)あるいは(第一版)という。初版本には文字や内容のまちがいが含まれがちだ。それらを訂正して版を改め、(再版)あるいは(第二版)を世に送る。古書としての価値は、おおむね初版本にある。
署名本(しょめいぼん)
著者が自分の本にサインしたもの。謹呈とか、恵存と書き、相手の名前と自分の名前を書く。署名本は人気があり、集める人が多い。署名本というのは、著者が直接本に手を触れて署名をしたものだから、親しみが伝わり、ペン書きよりも毛筆書きが喜ばれる。さらに識語や俳句などが入っておれば古書価は五割は高くなる。また有名人から有名人に宛てたものであれば倍以上に跳ね上がることもある(週刊新潮1998年4月23日古書案内植草甚一)。
(古本用語集より)
……個人的には、物が本物であればオークションなどと言わず、ぜひ日本近代文学館、もしくは、小林秀雄ゆかりの文物などを納めた鎌倉文学館などに寄贈していただきたい所ですが、売るなら価値の分かる近代文学専門の古書店の中でもできれば大手の(例えば八木書店などの)店に買い入れ相談なさるのがよろしいかと思います。
とりあえず、古本というのは些細なことで大幅に価値が下がる物です。ですから何をおいてもまず同書を丁寧に取り扱われますよう、お願い申し上げます。
含蓄のあるご回答ありがとうございました。
ありがとうございます。青山二郎装幀なのですね。残念ながら箱がありません。