先日某国でM16の銃の発射に立ち会いました。お金を出すと観光客でもM16を撃つことが出来るのです。すぐ脇で音を聞き、あんなに大きな音であると初めて知りました。驚いたのは、音の大きさよりも、その衝撃音です。0から突然無限大の大きさの音が出る、つまり、瞬間的な非常に大きな衝撃が耳に来るのです。あまりの痛さにビックリしました。同行の者全てが驚きました。
では、最初に戻ります。仮に1キロあるいは、2キロ先の人を暗殺出来ても、都会ではあのような音が出ては、暗殺は不可能かと思うのです。この事について今まで検討された事はありますでしょうか。どうか教えてください。あるいは拳銃のように消音器があるのでしょうか。私は、数十年らいのファンですが、知らないのですが。
サプレッサーは、良いものがたくさんあります。
内部の詰め物が交換式になっていて、新品なら発射音はほとんど気づかれないと思います。都会の騒音程度にかき消されるという意味で。
(よく地震で物が移動しないようにするための、柔らかいジェルのようなゴムがありますね、あんなカンジの素材が幾重にも詰まっています)
M16は元々ガス圧作動なので、メカ音もそれほど大きくありませんし。
弾丸は高速弾なので、弾道に近ければ衝撃と音はありますが、狙撃の場合弾道に近いのはターゲットでしょうから、問題ないと思います。
ちなみに観光客に撃たせる弾は、火薬量が少ないことが多いですね。
発射の際の音と衝撃はあまり変りませんが。
余談ですが、プロの狙撃者がM16を選択することはほとんど無いと思います。
http://q.hatena.ne.jp/1226846257 URLはダミーです。
たぶん既に答えられていると思うのでポイント不要。
拳銃の消音装置は、実際に存在しますが、映画や漫画の表現はフィクションです。
パンという発射音がブシュッとかいう音になって音を消しますが、あんなことは実際にはありません。
良く言われるのは、44口径の音が38口径の音になる程度には消音できるというだけです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/サプレッサー
クロロフォルムを嗅がせるとすぐに倒れるというのも、映画や漫画のフィクションで、実際にはかがされたほうは嘔吐や頭痛に襲われる程度で、実際の麻酔としてはもっと時間と手間がかかります。しかし、作品の展開上、手軽に気絶させて拉致しないといけない場面では頻繁に使われます。
作品に必要なのはリアルではなく、リアリティーであり、ゴルゴ13もリアルではなくリアリティーは追求しても、発砲音を日常的に聞くことがない日本人の中のリアリティーである、ということですね。
と言うことは、拳銃では小さくなる程度なのですか。としたら、M16ではどの程度小さくなるのでしょうか。ゴルゴはこの点はまったく気にせず使っていましたが。大丈夫なのでしょうか。心配です。
HPを読みに行きました。このHPを読む限りでは、ゴルゴはワンマンアーミーという視点から、M16を選んだのは、正しいと読めました。
回答ありがとうございました。6のかたにまとめさせていただきました。
追記です。
戦争に行ったオヤジがよく、肩がはずれるような
M16の場合、火薬燃焼で発生したガス圧を利用して次弾を装てんする自動式のため、そうではないものに比べた場合の反動はいくらか小さくなります。
が、一番の違いは、たぶんお父上が使用された銃とは弾が全く違いますね。
銃の反動は、弾を打ち出した反作用によるものですが、M16の場合は非常に小さく軽い弾丸を打ち出します。
そのため、反動もとても小さくなっています。
(というより、それと、携行可能弾数を増やす目的で設計されています。)
サプレッサーについて、2番の方の情報に少し追加します。
口径の大きな銃(つまり弾が大きく重い)の消音は難しいのですが、口径の小さなものであれば、比較的効果的に音を消せます。
(44口径の拳銃弾は、M16の弾丸の、直径比で2倍、重量比で4倍あります。)
以下のYouTubeのムービーを見ていただければ、納得いただけるかと思います。
(.22LRという弾を撃つ音を聞いてみてください。)
http://jp.youtube.com/watch?v=wk5FzWQjZUc
また、以下のムービーでは、M700というライフルにサプレッサーを装着して発射した模様があります。
こちらで使っているライフルはスナイパーに好まれるタイプですが、M16に較べ弾丸はかなり大きめで、サプレッサーによって消音しても音は大きめです。
(ただし、M16では弾丸が軽すぎるため外乱に弱く遠距離射撃に向きませんが、こちらは2Km程度の狙撃が充分可能です。)
回答ありがとうございました。6のかたにまとめさせていただきました。
銃は,火薬の爆発力によって弾丸を発射します.
拳銃は違いますが,M16のようなアサルトライフルは超音速で弾丸が発射されます.
サプレッサーは,車のマフラーのようにある程度それを吸収しますが,無音或いは「気にならない音」になる程度までその衝撃波を吸収してしまったら,弾丸は銃口からボロっと落ちる程度の速度でしか射出されません.
また,M16もそうですが,オートマチックの銃は排莢をしなければならないのでその出口から爆発的に硝煙が漏れます.射線方向にいる敵には聞こえなくても,それ以外の方向にいる人には聞こえます.
銃と言う物の動作機構はいろんな意味で機密に属することなので,ググっても情報は集めにくいでしょうが,個人的には例えばエアソフトガン(遊戯銃)ですらサプレッサーの消音効果は「程度の問題」でしか無かったことを付け加えておきます.
みなみなさま、回答ありがとうございます。ここで一括してお礼、また、今後の回答の方向性を示し、お願いしたいと思います。なお、回答者の回数は変更しましたので、今までお答えした方でも、以下の内容で再び答えてくださっても結構です。いえ、できたら、さらに、詳しく教えてくださればうれしいです。
1.ゴルゴのM16の選択については、議論しない。また、「タダノ、マンガだ」という方向でも議論しない。
2.サプレッサー=消音器で良いのか、また、M16につける物があるのか、また、ゴルゴは使っているのかどうか。
3.私はすぐそばでM16の発射音を聞いたが、これは相当に、大きな衝撃音で、都会で使用は難しいと判断した。「大きな衝撃音、都会使用不可」これは正しいか。
4.これにサプレッサーをつけた場合、都会での使用が可能になるほど、減音するのか。………私には不可能に思えるが。
※ 私は、ほんの1ヶ月前に、大量の、実物のM16の射撃の音を聞き、「コリャムリだ」と本当に感じました。ゴルゴを読み始めて30年以上たちますが、コリャダメだな、と思ったのでした。
まず前回の補足です。
前回ご紹介した、(.22LRという弾を撃つ音を聞いてみてください。)
http://jp.youtube.com/watch?v=wk5FzWQjZUc
のムービーで、.22の拳銃弾の音は全くといっていいレベルになっているのがおわかりだと思います。
M16の弾丸の直径は、この.22の拳銃弾と同じです。
口径が小さいので、最新型の新品サプレッサーを使えば、ほとんど同じレベルまで消音可能です。
(サイズとしては、500mlのペットボトルの直径で、長さが倍くらいあれば。)
プロのスナイパーであれば、買ってきた銃をそのまま使うことは考えられず、チューンナップ+カスタマイズすることになりますので、狙撃場所にあわせた銃の加工を行うでしょう。
消音器の消音効果は大きさに比例するといってもいいので、その狙撃場所にあわせたサイズなりを自作することは可能です。
M16は米国でも人気のあるライフルなので、カスタマイズ製品のバリエーションも豊富で、消音器を自作するために必要なものは手に入り易いと言えます。
(但しアメリカであっても、銃の消音器については、銃とは別の特別な所持許可が必要です。)
またプロであれば、銃だけでなく弾丸も買ってきてそのままは使いません。
工業製品につきもののバラツキは、弾道にも影響するため、一度分解して火薬量を正確に詰める、弾丸の重さも揃える、必要に応じて弾丸の形状を変更する、などの作業を行います。
その際、狙撃に適した火薬種を選択し、量を調整することも当然行います。
また、(火薬の)爆発音の問題では、M16の様なライフル銃は、拳銃に比べ銃身が長いことが、音を小さくするのに有効です。
拳銃の場合、火薬の燃焼時間よりも短い時間で弾丸が発射されてしまうため、開放された銃口からの爆発音が大きくなりますが、ライフル銃の場合は銃口が開放されてからの火薬燃焼時間が短いため、爆発音としては小さくなります。
(もっとも通常はライフル銃の方が圧倒的に火薬量が多いので、単純には比較できませんが、傾向としてはそうなります。)
M16の場合は、ガス圧(火薬の燃焼力)を利用したオートマチック機構を動かすために、銃身の途中の穴からパイプへガスを逃がす機構になっているため、さらに音と反動が小さくなります。
さらに、郊外の野外射撃場の場合、弾丸が空気を切り裂く音がかなり響きますが、都会では建造物による影響や、その他車の騒音などでそれほど大きな音には聞こえにくい、という特徴があります。
(車の走行音は、弾丸の飛翔音に似ています。)
「大きな衝撃音、都会使用不可」
ライフル銃の弾丸は、音の3~4倍の速度でターゲットに到達します。
万一発射音が大きかったとしても、600m~1km程度の狙撃であれば、ターゲットに弾丸がヒットしてから音が到達するまで2~3秒かかるため、その間に身を隠すことが充分可能です。
どのみち、狙撃されてターゲットが倒れれば、ガードがついている様なターゲットの場合は、瞬時に狙撃方向を判断して探すでしょうが、その時点で既に狙撃者は身を隠している、ということになります。
(倒したターゲットや騒動をいつまでも見ている狙撃者はプロではない、ということです。)
非常にていねいな回答ありがとうございました。ムービー、見てきました。たしかに音は小さくなりますね。ところが、「彼」は、拳銃には付けますが、M16には付けないように思うのです。それと、私が心配しているのは、撃ってその後敵側に音が聞かれるではなく、例えば、アパートで撃つ、両側に住んでいる人々のことです。あるいは橋の上から打てば、当然、橋の下に住んでいる人もいるわけだし。そこで、私が聞いたような音の場合は、都会で射撃を行うのはムリではないかと感じたのでした。
500メートルあるいは、1キロ先を狙撃する場合、(彼の仕事はほとんどこんな感じなので)消音器はどのようにマイナスになるのでしょうか。ムービーでは問題がないように感じましたが?
それにしてもていねいなお返事に感謝しております。
アパートで撃つ
日本と違って、日常的に銃が身近にある国の場合、銃の音が聞こえたらまず我が身を心配するものです。
隣の部屋で銃の発射音がしたら、ドアに鍵をかけて外に出ない、というのが一般的かと。
橋の上から
通常スナイパーは橋の上からの狙撃は行いません。理由は、
1.橋の上というのは気流が悪いことが多く、遠距離射撃では狙撃精度が落ちるからです。
2.万一自分が発見された際に、隠れる場所に乏しく、また橋の両側から挟みうちに遭った場合、逃げられません。
消音器はどのようにマイナスになるのでしょうか
最新型の消音器は「ゴム状」の物質を何枚か重ねる構造になっています。
弾丸はこの「ゴム状」物質に空けた小さな穴を無理やり貫通しながら発射されます。
このため、弾道と発射速度に多少影響します。
もともと小口径のM16の場合は消音器無しでも、狙撃可能距離が1kmも無いので影響も大きくなり、距離も短くなりますね。
4グラムに満たない軽くて小さい弾丸は、初速が早いため近距離では実用になりますが、遠距離では相当威力が落ちます。
ベトナム戦争当時は、木の葉にかすっただけでも弾道が変るということで、米軍は急遽旧式のM14を持ち出した経緯があります。
また、ライフル銃に取り付けるサイズの消音器となると重量もかなりあるので、銃口に取り付けた際の重量バランスが悪くなり、射撃時の固定方法に工夫が必要になります。
というワケで、なるべくゴルゴに触れないように回答してみました♪
http://www.asahi-net.or.jp/~FT1t-ocai/jgk/Jgk/Public/Report/Asf/...
再びお手紙ありがとうございます。今回例に出した、アパート、橋の上はあくまで例です。これにこだわらないでください。私が書きたかったのは、射撃を行ったまわりにはたくさんの人が住んでいる、生きている、そのような状況の中での暗殺、と言うことです。その中であれほどの、発射音、衝撃を出して大丈夫かどうかです。
消音器は私が見た限りは一度もないように思います。あれほどまでに、些細な、微妙な問題にこだわり、500m、あるいは1000m先を狙っている以上当然のことだと思われます。とすると、彼には、「木の葉にかすっただけでも弾道が変る」これは厳しいでしょうね。
と言うわけで、本当に様々なことを教えていただきました。ありがとうございました。
銃弾の初速は遷音速で、拳銃なら音速以下、ライフルなら音速の少し上になります。
サプッレサーは衝撃波(音)を熱に変えることによって消音します。
音速弾を使用すると弾丸がソニックウェーブを発生させ音を伴いながら進むうえサプレッサー自体を壊してしまうため可能性があります。かといって亜音速弾を使用すると音はほとんど消せますが威力と集弾性が低下するので遠距離スナイピングには向きません。
発射音と弾の初速は比例するといっても過言ではないので、弾薬に微妙な調整が必要になります。
(音と反動の違いに注目してください。http://jp.youtube.com/watch?v=taL7Vmip39s&feature=related)
銃自体のについてですが、
M16は中近距離向けの突撃銃ですが、バレルや発射機構を精度のいいものに交換するなりのカスタマイズをしれば1km程度のスナイピングは行えます。(こんな感じにhttp://jp.youtube.com/watch?v=cZZIwBDpA6s&feature=related)
自衛隊では89式自動小銃のなかから精度のいいものを選定して狙撃銃として使用しています。
結論を言うとM16での消音による狙撃は可能です。
しかし、距離は1km前後が限界と思われます。2km以上だとスナイパーの腕がどうのこうのというよりも技術的に難しいと思います。
いやいや、久しぶりにお答えの方が出てうれしい限りです。さて、M16の消音による1kmの狙撃は可能と言うことですね。実際の彼を見ても、この距離で行っているようです。HPを見させていただきました。たしかにあててますね。スゴイですね。
どうもありがとうございました。
回答者 | 回答 | 受取 | ベストアンサー | 回答時間 | |
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66回 | 25回 | 0回 | 2008-11-23 23:15:30 |
お答えありがとうございます。「サプレッサー=消音の装置」、で、これをM16に付けた場合、ほとんど発射音が聞えない、と考えてよろしいのでしょうか。なお、火薬が少ないと書かれていますが、打った人に聞くと、衝撃はあまりなかったと、複数の人が言ってました。私は、戦争に行ったオヤジがよく、肩がはずれるような、と言うことを言っていたので、射撃というのは、きちんと肩に当て、正しい姿勢で打たないと、まずい物だと思っていましたが。