最近5年に結審しているものの中で、裁判所が被害者の落ち度を認めた例を探しています。
どのようなことが被害者の落ち度と認められるのでしょうか?
また逆に、複数の裁判で落ち度とは認められなかったことがあれば、教えてください。
(××地裁判決平成00年0月0日)のように、記録を辿れる形で提示をお願いしたいです。
質問の背景としては、下記エントリをご参照いただければと思います。
http://d.hatena.ne.jp/kagakaoru/20081205/1228478113
よろしくお願いします。
ちょっと5年を超えますが,データベースであたるのは2件くらいですね。
認められた例
強姦・脅迫被告事件,神戸地判平成15年1月15日
「保険会社内で個人宅に単独で契約に行かないように注意されていたにもかかわらず,以前にわいせつの被害にあった被告人方に単身出向いたVにも若干の落ち度がある」
強制わいせつ被告事件,神戸地判平成15年4月10日
「被告人からわいせつなことを露骨に電話で言われたりしながら,ほとんど面識がない被告人方に1人で行った被害者にも落ち度がある。」
それ以前で平成元年以後だと。
強姦致傷・窃盗被告事件,浦和地判平成4年3月9日
「被害者Aの側にも、自らの意思により、初対面の若い男性二人の誘いに乗って、その車に乗り込んだだけでなく、しつこく誘われた結果とはいえ、こともあろうに、ラブホテルの一室に一緒に入り、全裸になって入浴の上、寝室のベッド上で、右男性の一人(被告人甲)との性交を受け容れる態度を示すという、軽率極まりない行動をとった重大な落ち度があるという点である。」
認められない例については,
積極的に「~は落ち度とは認められない」とはあまり言わないので,
探しにくいですね。
http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/QuotDisp?LOCALID=ART0008280433...
falcosapiensさん
的確な回答ありがとうございます!
下の2件についてはよくわかったのですが、最初の1件がよくわかりませんでした。
「以前にわいせつの被害にあった被告人方」は「以前にわいせつ事件を起こしている被告人方」という理解でよいのでしょうか? うまく読み取れなくて申し訳ないです。
認められない例についてはそうかも知れないですね。
例えば、裁判中に加害者側の弁護人が「被害者の落ち度である」と挙げながら、最終的に判決では「何の落ち度もない被告を〜〜」となっているものなどはあるのでしょうか?
裁判記録がどのような形式になっているか知らないので常識はずれな質問だったらご容赦下さい。