日本のものです。
25年くらい前のドキュメンタリー番組(たぶんNHK)で見ました。
当時すでに珍しくなっていた技法だと思います。
漆器だったと思います。重箱のようなものを作っていました。
押し花にした本物のアサガオを貼り、その上から透明な漆を塗り重ねて作ります。
こういった手法で作られた工芸品の呼び名を探してください。
また、その工芸品の写真を公開しているサイトがあれば、それも教えてください。
回答は、どちらか片方でもよいのですが、
工芸品の名前は「○○です」だけでは正しいかどうか判断できないので、
どういう手法で作られているか説明されていなければなりません。
よろしくお願いします。
コメント欄をあけておきますので
質問などありましたらお使いください。
コメント(5件)
押し花入りの漆芸をなさっている方を紹介したページです。
http://flat.kahoku.co.jp/u/mingei/nRgNmEMpi34B1eyrAtWb/
底本が1964年に出ている、松田権六の「うるしの話」という本があります。
職人でもある著者が、漆器の歴史や技法、自らの経験談を書いたものです。
様々な技法や、各地方の漆器の説明をした部分があるのですが、その中にも押し花を使った装飾というのは載っていませんでした。
装飾の仕上げに透明な漆をかけることは一般的に行われているようですので、貝殻や金を使うかわりに、花を使うということなのでしょうけれど。
この本の書かれた時点でも、すでに廃れていた技法なのか、それともごくごく一部の地方にのみ伝わっている、マイナーな技法なのか。
それとも、比較的最近になって、誰かが「発明」した技法だという可能性はありませんか?
写真がないのは残念ですねえ。
たぶん、あたらしい発明品としてなら
今でも似たようなことをしている人はいるんだと思います。
natumi0128 さん、わざわざ調べてくださってありがとうございます。
わたしが見た時点で、失われかけていたか、
すでに失われたものを復活させたような印象で、
アサガオの押し花も、最近作ったものではなく、
先代だか先々代だかが押したのを和紙に挟んでとっておいて、
大事に使っているというような感じでしたから、
最近できた技法ということはないと思います。
が、あまり一般的な技法ではないのかもしれません。
正直言うと、当時のわたしはそれを特別に美しいとは感じませんでした。
押し花にしたとき色よく残る花は他にいくらでもありそうなのに、
なぜか寝ぼけたみたいな色のアサガオを使ってたと思うんです。
ただ、押し花を使うというのが珍しいし、
やけに手の込んだ作り方をしているのが不思議で、
ドキュメンタリー自体は夢中になって見てしまいました。
質問文では簡単に「貼って漆を塗る」と書きましたが、
もっとフクザツなことをしていたような気がします。
ひょっとすると今見たら当時とは違って美しさがわかるかもしれないと思い、
検索すればわかるかなーと軽い気持ちで探し始めたら、
それっぽいものがまるでみつからないんですよね……orz
実際、漆の木
http://urushi.client.jp/urushi/urushi.html
(この辺では「カブレ木」と言いまして、細いのならたくさん生えていますが、汁を集めるのはたいへんです。幹に傷を付けて、その下に缶を括りつけて樹液を採集します)さえあれば不可能ではない手工芸です。
技術的な難易度も低い。
完成品はきれいです。
映像では分からなかったかもしれませんが、赤いスクリーンが押し花を丁寧に覆っている感じに仕上がります。
表面も艶やか。それでいて柔らかい印象。
漆器の表面ですから。
ただし、体力勝負の工芸です。
要するに押し花を小さな板の上に置いて、その上から何度も漆の汁を塗り重ねるのです。
塗っては乾かし、塗っては乾かし・・・。
時間と手間隙の結晶です。
つまり、わたしと同じ番組をごらんになった可能性がある、とおっしゃっているのですよね?
うーん、しかし、素人というのは違う感じだったのですよ。
仮にその技術の初代が素人だったとしても、二代続いたら伝統だと思うんです。
少なくともそのくらいの伝統を感じる番組構成でした。
「今話題の素人」を写したにしては重い紹介だったんです。
古い記憶なので、わたしの思いこみである可能性も否定できませんが、
なんにせよ、思いこみをひっくり返すには材料が必要です。
素人の手作り説は、申し訳ないのですが、今のところ信じる材料がありません。