一般に、三角フラスコは直火に掛けてはいけないモノなのでしょうか?
自室の乾燥対策として添付画像のようにアルコールランプでビーカーの水を湧かして蒸発させているのですが、今ひとつ「湯気感」が足りないので、ビーカーのかわりに三角フラスコの口にL字管をつけたものに替えようと思っています。
ところが東急ハンズの実験器具売り場では、三角フラスコのみ値札に「直火には掛けられません」と書いてありました。
売り場にあった他のフラスコ・ビーカーにはそのような記載はなく、また材質は全てパイレックスでした。
学生時代の実験で使ったときのことははっきり思い出せないのですが、三角フラスコは別の器具と違ってなにか直火に掛けてはいけない理由があるのでしょうか?
画像のように石綿付き金網の上で加熱するのは大丈夫でしょうか?
また「パイレックスの三角フラスコではダメ」という場合、用途に適う製品があれば紹介してください。
※この装置を使うことによる心理的効果を重視しているので「既製の加湿器を使え」という意見は要りません
http://www.sibata.co.jp/tecnology/tech_glassroom_03.html
三角フラスコなど底が平面で広いものに関しては強度が弱いため、直火にかけると破損のおそれがあります。
丸底フラスコなら大丈夫です。
三角フラスコは強度が弱く,加熱する実験には向いていません。パイレックスであれば,多少の加熱が可能でしょうが,加熱する場合,丸底フラスコが基本のようです。
構造上(形状)の問題でしょう。
http://www.sibata.co.jp/tecnology/tech_glassroom_03.html
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/rika_c/skill/skill3.pdf
丸底フラスコが丈夫さや雰囲気の面でベストではないでしょうか?
三角フラスコはナス型フラスコや丸底フラスコに比べて形が不安定(丸に近い方が安定です)なため熱や圧力に弱くなっています。
ただ、直火が駄目というほど弱いことも無いと思います。
(実験の教科書で調べてみたら、三角フラスコに入れて直火で加熱する、という記述がありました
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4861862523)
石綿つき金網の上だったら大丈夫じゃないかと思います。
東急ハンズでは、「直火にかけたら割れた」といったクレームをさけるために「直火にはかけられません」と書いてあるのでしょうから、自己責任でお試しください。
ちなみにフラスコは大きな物ほど割れやすくなりますので、心配ならば小さめなものをお使いください。
三角フラスコに直火は厳禁です。
普通は「画像のように石綿付き金網の上で加熱」します。
実験用フラスコに限らないのですが、いくらパイレックス製のガラス製品とはいえ、アルコールランプのようなもので局所過熱すると、水滴が付いた部分(気化熱が奪われる)との温度差が大きくなり、膨張率の違いが一定レベルを超えることでヒビが入ります。
画像のような石綿付金網(アスベスト問題からセラミック付金網を使うべき)の上に載せて、アルコールランプの熱を分散させるのが定石です。
ガラス・フラスコではなく、ヤカンはどうでしょう。⇒ケトル専門店
三角フラスコは形状的に、熱や圧力に弱いためです。
さらに、三角フラスコに液体を入れて加熱した場合、液体が沸騰すると口から噴出する危険があります。
三角形なので、上に行けばいくほど口が細くなっていくためです。
そのため、一般的に三角フラスコは加熱の用途には使用されません。
さらに、三角フラスコの機能の一つに「液体の蒸発を最小限にする」というのがありますので、加熱用途ですとビーカーがベストかなと思います。
参考URL
下記URLによると、
>●フラスコの種類と用途 ←1ページ目
三角フラスコ
薬品の濃度の調整や保存などに用いる。
>[三角フラスコ] ←2ページ目
底面が平らで広く、安定している。熱や圧力に弱いが・・・
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/rika_c/skill/skill3.pdf
と書いてあります。熱に弱いようですね。学生時代、直火じゃないですが、石綿付き金網の上で温めていた記憶があります。(汗;
それから、石綿はアスベストのことなので、使わない方がいいかも。これは重要なことです!
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/11/05112802.htm
>昔は、アスベスト(石綿)付き金網が使われていましたが、現在はセラミック付き金網がほとんどです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1622334.html
・セラミック付金網 180㎜角 10枚 / KN3137061
http://www.tech-jam.com/items/kn3137061.phtml
そういえば、三角フラスコの場合、熱で蒸発させて水を減らすとき、水蒸気が上の方で壁面に当って冷やされ、水滴になって、元に戻る分が多かったような気がします。以外と期待した効果はないかも知れません。
普通に、ストーブに薬缶はどうでしょうか。あるいは、今のままビーカーの方が蒸発させるにはベストかも知れません。ただし、石綿付きは金網はセラミック付き金網に交換することをお勧めします。
コメント(6件)
写真のような装置ですと、輻射熱により三脚やアルコールランプ、設置してある机?がかなり熱を持ちます。
そのため、長時間の使用は危険です。
机が耐熱性で無い場合、少なくとも石膏ボードなどの耐熱版を敷くのが良いかと思います。
電熱器+薬缶ですと、湯気も良く見えますし裸火も出ませんのでより安全かと思います。
ただ、こちらは空焚きに要注意ですが・・・。
さらに圧が高くなりそうですね。危ないと思います。
雰囲気重視で単純にモクモクさせたいなら、
ドライアイスを使うとか、どうでしょうか・・。
下のコメントで書きましたが、設置場所は出窓の膳板の上です。
木製なので、言われてみればそれは気をつけるところですよね(汗)
ただ、今のところ三脚は熱を持ってる様子がありますが膳板はそうでもないようです。どちらにもロウソクがこぼれてるのですが、膳板の方のは融けるどころか柔らかくもならないので……三脚の方のは融けてるんですが、おそらく金網からの伝導熱のほうでしょうね。
なので今のところ急いで対策をする必要もないかなと思うのですが、耐火ボードとかが長期間の使用で発火するようになるとかの話は聞いたことがあるので、注意して観察しておきます。耐熱版は手頃なモノがあればくらいのつもりで。
>lqdfさん
いやいやいやいやいや。
この時期ドライアイスは寒いですってばー!
確かに湿度は上がりますが、飽和水蒸気圧が変わるだけで空気中の水分量は増えないんじゃないですっけそれ。
まとめてお返事させていただきます。
「直火」というのは、三脚の丸いとこに直接丸底フラスコを嵌めて加熱するときのようなので、つまり私が組んだ装置みたいなのは直火ではないんですね。
そもそもその辺がはっきりわかってなかったと……理系なのに……orz
三角フラスコは丸底とかに比べて熱割れしやすい形状なので直火は避けるべきだけど、石綿付き金網の上なら可能ではある。
但し他のに比べてリスクが高いことは確かなので気をつけるべきである。
サイズが小さい方が比較的安全。
蒸気はナナメの壁で液体に戻ってしまう分があるので加湿器としての性能は低め。
頂いたご意見を纏めるとこんなところでしょうか(思い違いがあればコメントで指摘していただけるとありがたいです)。
取り敢えずは「可能ではある」とのことで、予定していた機材を調達してきて試してみます。
その上で「ぴし」とか「みし」とか言って危なそうとか、ぜんぜん湯気感がないとかあれば現状のビーカーに戻します。三角フラスコなら実験器具の中では比較的インテリアに流用しやすいと思うので、無駄と言うほど無駄にもならないでしょう……
●石綿付き金網
実験器具の名前は十数年前の中学受験の時に重点的に暗記してまして、当時は石綿付きを使っていたので、あの形状のモノは「石綿付き金網」の名前で覚えています。
今回は質問本題には関係ないと思ってたこともあって特に気にせずその名前で書きましたが、店で買ってきた商品名は「セラミック付き金網」でした。ので、アスベスト問題についてはご心配なく。
●丸底フラスコ等
金網の上に乗せるだけで他に支えをつけないので、丸底・平底などでは安定という点で不安があって避けてました。
●装置全体
「火が見える」「水が見える」を最低条件と考えています。それで裸火とガラス製実験器具です。
以前はロウソクを使ってたんですが燃え滓の処理で家人と揉めまして、より管理しやすいアルコールランプに変えました。光量が弱いのが不満ではありますが……
ストーブ(直火でないものも含め)のような大きな加熱装置を置くスペースは自室にはありません。
で、装置を設置しているのは奥行き40cm程度の出窓の膳板(? 面台?)の上です。自室で火を使うならこの上でランタンか今のアルコールランプくらいのが安全面では一番マシというか限界かなぁ、という考えでおります。
なお、今の装置と調節してる火力では、ランプに満タンまで燃料を入れたのを使い切るまで加熱しても、湯気は出ますが所謂ぶくぶくという沸騰はしてないです。
沸騰石が調達できなかったので代わりになるかなぁ? と考えてコルクを放り込んであるのですが、それの効果があるのかないのかははっきり出てません。
口にゴム栓をはめ、ガラス管等で気体を誘導する事は普通にやります。
ガラス管がどこかへ解放されていれば、アルコールバーナー程度の加熱で圧がどうこうというレベルにはなりません。(その部分は三角フラスコであっても同じ、何かの化学反応なら別だけど、そもそも、そんな急激な反応を起こさせる事自体が間違い)
てか、ガスバーナーも使うし、、、
(その場合は直火はちょっとマズイかな?)
しかし、乾燥対策でそこまで大げさにやるものどうかと、、、
(普通に加湿器を買ってくるのが簡単)
火が見たい?
純粋なアルコールが完全燃焼した場合、炎は出ません。
微妙に見えるのは不純物と不完全燃焼。
ほら、アメリカのF1と並ぶ何とかレースは燃料がアルコールなので、たまに火災になっても全然見えません。
自動車をアルコールで走らせる場合も、そこが一つの課題にもなっています。
登山用のガソリンストーブはどう?
強力な火力で料理もできる。
もちろん、三角フラスコなんかガラスを溶かしちゃう(までは行かないか、、)
そこに小さめの薬缶でもかけとけばよろしいかと、、
ついでに蛇足を描いてみると、
アルコールが燃焼すると、そのほとんどは水(つまり蒸気)になりますから、、、斬り!