最近流行りの電子レンジ調理用のパスタ容器や、ごはんの冷凍保存用パックなど、主にポリプロピレン製の樹脂容器を洗う際、濡らして手で触ると不思議なぬるぬる感があります。
台所用洗剤などを使うと、一旦はヌルヌルを取り除くことができて、きゅきゅっとするのですが、容器の使用後、次に洗うときには油を使ったわけでもないのに、またヌルヌルが復活します。
最初の頃は剥離剤など成型時の名残かな、と考えていたのですが、最近のこの手の製品は何度使ってもこのぬめり感が復活するので、どうもそれとは違うのでは? と思っています。
表面加工の問題なのか、それとも触る側の皮膚感覚の変化などが原因なのか、別に害があるとは思ってませんが、軽くぐぐってみてもそれらしき情報に出合えません。
中途半端な予測や憶測に基づく回答は不要です。
その分野にバックグラウンドがある方や、根拠のある情報に基づく回答がいただければ幸いです。
具体的に原因となる表面加工や成型の手法、ヌルヌルを感じる原理などが分かればさらにうれしいです。
親水性はちょっとちがいます。親水性フィルムコーティングがしてあるガラスなどに水がつくと、水滴にならずにするっと流れ落ちますが、かならずしも手触りぬるぬるにはなりません。たしかに親水性表面に微量の水などがあるとき軽くさわればその手触りを「ぬるぬる」だとおもわれるかたもいらっしゃるとはおもいますが。
ポリプロピレンはそれ自体ろうそくのロウに似た油脂に非常に近い性質の物です。最近の安いレンジ容器(いわゆるタッパーより薄いもの)はたいていポリプロピレンでできています。
あの形と材質では成形時のはほとんど不要だとおもいます(質問者さんの思ったとおりです)。もう少し固い樹脂では確かに離型剤必須ですが、そもそもゴハンに使うとわかっているものなので、フタル系可塑剤(塩ビ系食品フィルムで一時期問題になった)や、離型剤のいらないポリプロピレンを最初から選んでいるわけです。
ただ、どうしても、無害なろうににているので、油脂を使った食品をつめっぱなしにすると、その油脂がゆっくりと浸透してしまうことは考えられます。洗ってキュッとなってもしばらくするとぬるぬるするのは、しみこんだ油脂が表面にもどってきているのでしょう。
ちなみにわたしは白ゴハンの冷凍専用につかっていますが、ぬるぬるしたことはありません。
親水性があるためです。
北京五輪では LZR RACER に話題をさらわれてしまいましたが、ミズノが「WATER GENE」という親水性の水着を開発しています。これは親水性の表面加工が施されており、その部分は魚の鱗と一緒でヌルヌルしています。
TOTOの防汚タイル技術「ハイドロテクト」も親水性を利用していますね。
む、なるほど! 親水性という発想はありませんでした、言われてみるとなるほどです。
抗菌性などを謳っていない製品でもこのようにヌルヌルするということは(ハイドロテクトなどの)酸化チタン触媒とは別な技術のような気がするのですが、その樹脂成形技術の詳細もわかるとうれしいです。
また、なぜ親水性が高いとヌルヌルすると感じるのでしょうか? 車のガラスルーフにハイドロテクトを使用していますが、確かに微妙なぬめりを感じるものの、電子レンジ容器ほどはぬるぬるしない気がします。摩擦率の変化が原因でしょうか?
親水性はちょっとちがいます。親水性フィルムコーティングがしてあるガラスなどに水がつくと、水滴にならずにするっと流れ落ちますが、かならずしも手触りぬるぬるにはなりません。たしかに親水性表面に微量の水などがあるとき軽くさわればその手触りを「ぬるぬる」だとおもわれるかたもいらっしゃるとはおもいますが。
ポリプロピレンはそれ自体ろうそくのロウに似た油脂に非常に近い性質の物です。最近の安いレンジ容器(いわゆるタッパーより薄いもの)はたいていポリプロピレンでできています。
あの形と材質では成形時のはほとんど不要だとおもいます(質問者さんの思ったとおりです)。もう少し固い樹脂では確かに離型剤必須ですが、そもそもゴハンに使うとわかっているものなので、フタル系可塑剤(塩ビ系食品フィルムで一時期問題になった)や、離型剤のいらないポリプロピレンを最初から選んでいるわけです。
ただ、どうしても、無害なろうににているので、油脂を使った食品をつめっぱなしにすると、その油脂がゆっくりと浸透してしまうことは考えられます。洗ってキュッとなってもしばらくするとぬるぬるするのは、しみこんだ油脂が表面にもどってきているのでしょう。
ちなみにわたしは白ゴハンの冷凍専用につかっていますが、ぬるぬるしたことはありません。
詳しい解説ありがとうございます。
恥ずかしながらポリプロピレンが油脂に近いという認識が全くありませんでした。化合物が染みだしたり、脂分がしみこむようなプロセスは、そのような可能性があるのかなと漠然と思っていたので、腑に落ちる部分もあります。
いただいたキーポイントを元に後日理解を深めてみたいと思います。
あ、ただ、pahooさんの回答をいただいた後に少し実験してみたところ、容器内に水を入れた場合、撥水ではなくある程度以上の親水性があることを思わせる水滴の動きをしていました。この手の容器はかなり高度に平滑な表面を持っているので、そのあたりも一つの原因にはなるかもしれないと考えていた次第です。
だいぶ納得できる回答と手がかりをいただけたので、もう少しだけ様子を見てから質問を閉じようと思います。
> このあたりで質問を閉じさせていただきます。
詳しい解説ありがとうございます。
恥ずかしながらポリプロピレンが油脂に近いという認識が全くありませんでした。化合物が染みだしたり、脂分がしみこむようなプロセスは、そのような可能性があるのかなと漠然と思っていたので、腑に落ちる部分もあります。
いただいたキーポイントを元に後日理解を深めてみたいと思います。
あ、ただ、pahooさんの回答をいただいた後に少し実験してみたところ、容器内に水を入れた場合、撥水ではなくある程度以上の親水性があることを思わせる水滴の動きをしていました。この手の容器はかなり高度に平滑な表面を持っているので、そのあたりも一つの原因にはなるかもしれないと考えていた次第です。
だいぶ納得できる回答と手がかりをいただけたので、もう少しだけ様子を見てから質問を閉じようと思います。
> このあたりで質問を閉じさせていただきます。