小川洋子
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi29.html
それでポール・オースターも読んだのですが、これがまたひとつの大きな出会いでした。一番最初に読んだのが『ムーン・パレス』でしたが、ニューヨークに住むコロンビア大学の学生の話なんですが、現実の固有名詞も出てくるし、はっきりした年代も出てくるリアリティのある枠組みの中で、ものすごく幻想的な話が繰広げられていく。リアリティと非リアリティを融合させて独自のリアリティを生み出す、その天才ですね、オースターは。
『偶然の音楽』(新潮文庫)の解説も書いています。
ありがとうございます。
柴田元幸さんは小説も書きますが大学教師ですからね
http://www.trs-data.com/interview/shibata/main.html
口述筆記はあるか?
・・・・・
「著者と訳者をセットで考えている読者が多いんですよね。オースターなら柴田、
という図式ができているみたいで、もし別な人が訳すことになればやりにくいだろうと思うんですよ。
もちろんオースターは好きな作家ですから訳すことに問題はないんだけれども、
ほかに新しい作家も訳したいし、でも相変わらず1日は24時間しかないので、そこが一番困る」
ということで
小川 洋子さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E6%B4%8B%E5%AD%9...
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi29.html
柴田元幸さんの翻訳に出会って、柴田さんの言葉のリズムにすっかり惚れこみました。
それでポール・オースターも読んだのですが、これがまたひとつの大きな出会いでした。
一番最初に読んだのが『ムーン・パレス』でしたが、ニューヨークに住むコロンビア大学の学生の話なんですが、
現実の固有名詞も出てくるし、はっきりした年代も出てくるリアリティのある枠組みの中で、
ものすごく幻想的な話が繰広げられていく。
リアリティと非リアリティを融合させて独自のリアリティを生み出す、その天才ですね、オースターは。
柴田さんの翻訳の力も大きいと思いますが、小説にとって文体が持っているリズムって、
こんなに大事なのかということをはじめて感じた作品です。
オースターを読んでいると、これは彼が作った物語でなく、彼のお祖母さんか曾お祖母さんか曾々お祖母さんから聞いた話を、
彼が語って聞かせてくれているんだという気持ちになれる文体なんです。
耳に心地よくて美しくて澱みがない。日本語が持っているリズムの大切さを、翻訳文学が教えてくれました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ポール・オースターといえば吉野朔実さんですよ!
本の雑誌に連載のこの書評シリーズでは特にマメに取り上げていますが、2巻《お母さんは「赤毛のアン」が大好き》ではパロディまで描いちゃっています。
微妙な愛憎(憎んでいるわけではないけれど、無邪気な愛だけでもない)が、伝わってきます。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E6%AF%8D%E3%81%95%E3%82%93%E3%...
ありがとうございます。
ありがとうございます。