「人はなぜ熱狂するのか」「熱狂する対象に傾向はあるのか」「どういう要素が熱狂の素になっているのか」「『ファン心理』の中身はなにか」「人が熱狂するというのは本能的なものなのか」など、「一部の熱狂が社会現象化する=ブーム」も含めた「熱狂」という現象について、参考になる書籍、サイトを教えてください(できれば系統だてて説明している学者が書いたような本、マーケティングの観点から書かれたような本、もしくは心理学的なアプローチから書かれているような内容のもとを欲しています)。おそらく社会学あたりのジャンルに属すると思うのですが・・・。ちなみに「熱狂するシステム」「急に売れ始めるにはワケがある」という本は既読なので、それ以外でお願いします。
なお、「熱狂」「熱狂する心理」などのワード検索は軒並みしていますので、簡単な検索で見つけられるような内容のお答えにはポイントを差し上げかねます。
ネットワーク科学は「人のつながり」具合から、情報やウィルス、流行の拡大を分析しています。
マーケティングにも部分的に有用でしょう。
代表的なものとしては、バラバシの「新ネットワーク思考」
人々の相互の模倣という観点では、古い書物ですが
タルド「世論と群衆」
というのがあります。もっと通俗的に群衆は愚かで暴走しやすいという学説を唱えたのがル=ボンです。
ル=ボン「群衆の心理」
これらの思考は現在の社会心理学に流れ込んでいます。
水口禮治「「大衆」の社会心理学」の流行と流言の章も参考になります。
流行/ブームとは異質かもしれませんが、宗教上の熱狂も類似な社会現象です。日本ではお伊勢参り(ええじゃないか)、
海外では「千年王国運動」などが代表事象です。民族や文化の存続性や伝統性に社会的危機が生じると発生する現象だと見なせます。お伊勢参りは歴史上何度か発生しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%88%E3%81%88%E3%81%98%E3%82%8...
さらに、お伊勢参りについては、このwikiよりは「日本反文化の伝統」が系統的です。
最近ではバブル期のディスコブーム(ジュリアナ)がそれに該当するという珍説もありますが。けれど、踊りだしたい=踊狂願望により秩序を抜け出したい気分は残っているのかもしれません。
ミネルヴァ書房の『よくわかる社会心理学』がよくわかります。
Amazon.co.jp: よくわかる社会心理学 (やわらかアカデミズム・“わかる”シリーズ): 山田 一成, 結城 雅樹, 北村 英哉: 本
具体的には、タイトルに通り社会心理学を網羅した書籍となっているので、「熱狂」の話について徹底的に書かれているものではありません。その代わり、多角的な研究成果や実際の事件等が記載されています。各回4ページ程度で構成されており、学者が執筆したものとなっているため、教科書として取り扱うケースが多いです。
中身は、たとえば「なぜ多数派の意見に流されるのか」「なぜ少数派の人は黙り込むのか」「なぜ広告に影響されるのか」等々が書かれています。読んだ感じでは、「熱狂」という現象は、複数の種類に分類できそうです。
ありがとうございます。面白そうなので読んでみます。
群集心理と依存性からアプローチしてはどうでしょうか?
狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ) | |
塩野 未佳 パンローリング 2004-06-25 売り上げランキング : 191299 おすすめ平均 群集心理学の手引書として最適な書 カール・セーガン開眼の書!やっと邦訳された涙の一冊 バブルの歴史と群集心理のメカニズムを考察する名著 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人はなぜハマるのか (岩波科学ライブラリー) | |
岩波書店 2001-07 売り上げランキング : 423280 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ありがとうございます。二冊とも興味深い本ですね、助かります。特に「人はなぜハマるのか」は示唆に富む内容のような気がします。すぐ読んでみます。
清張の軌跡 ~ 新興宗教への関心 ~
── 松本 清張《神々の乱心 19900329-19920521 週刊文春》105回で中断
── 《神々の乱心〈上・下〉19970117 文春文庫》未完・絶筆
http://jeanluca.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b89c.html
http://plaza.rakuten.co.jp/ryu32/diary/200803150000/
── 松本 清張《密宗律仙教 197002‥ オール読物》
── 《証明/新開地の事件/密宗律仙教/留守宅の事件 19760425 文春文庫》
http://www5c.biglobe.ne.jp/~k-kou/seicho/bunsyun.html
── 松本 清張《隠花平原 196701‥-196803‥ 週刊新潮》
── 《隠花平原〈上・下〉19960130-0201 新潮文庫》
http://www.shinchosha.co.jp/book/110967/
── 松本 清張《天理研究会事件 19651011-19651122 週刊文春》
── 《昭和史発掘 04 19780825-19820810 文春文庫》P7-83
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20020804 清張紙碑
── 松本 清張《発作 195709‥ 新潮》
── 《共犯者/発作/他10編 19800525 新潮文庫》P94-115
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3729363.html (No.3)
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
ネットワーク科学は「人のつながり」具合から、情報やウィルス、流行の拡大を分析しています。
マーケティングにも部分的に有用でしょう。
代表的なものとしては、バラバシの「新ネットワーク思考」
人々の相互の模倣という観点では、古い書物ですが
タルド「世論と群衆」
というのがあります。もっと通俗的に群衆は愚かで暴走しやすいという学説を唱えたのがル=ボンです。
ル=ボン「群衆の心理」
これらの思考は現在の社会心理学に流れ込んでいます。
水口禮治「「大衆」の社会心理学」の流行と流言の章も参考になります。
流行/ブームとは異質かもしれませんが、宗教上の熱狂も類似な社会現象です。日本ではお伊勢参り(ええじゃないか)、
海外では「千年王国運動」などが代表事象です。民族や文化の存続性や伝統性に社会的危機が生じると発生する現象だと見なせます。お伊勢参りは歴史上何度か発生しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%88%E3%81%88%E3%81%98%E3%82%8...
さらに、お伊勢参りについては、このwikiよりは「日本反文化の伝統」が系統的です。
最近ではバブル期のディスコブーム(ジュリアナ)がそれに該当するという珍説もありますが。けれど、踊りだしたい=踊狂願望により秩序を抜け出したい気分は残っているのかもしれません。
ありがとうございます、勉強になります。早速「大衆の~」は購入予約しました。他の本、サイトも非常に参考になります。確かに宗教も類似現象ですよね。面白いです。
社会心理学の古典から2冊ほど。
Amazon.co.jp: 自由からの逃走 新版: エーリッヒ・フロム, 日高 六郎: 本
Amazon.co.jp: 空飛ぶ円盤 (ちくま学芸文庫): C.G. ユング, C.G. Jung, 松代 洋一: 本
ありがとうございます。古典ですね。フロイトしか読んだことがないので、フロムやユングも読んでみようと思います。
ずらずらっといきます。基本的にこのような話題は社会心理学が得意とする分野です。
ありがとうございます。興味深い本が多く、助かります。「なぜ賢い人も流行にはまるのか」とかはすぐにでも読んでみようと思います。
ありがとうございます、勉強になります。早速「大衆の~」は購入予約しました。他の本、サイトも非常に参考になります。確かに宗教も類似現象ですよね。面白いです。