PDF作成と電子署名がパッケージになったソフトを500円以下で探そうというのは、かなりハードルが高いでしょう。
代替策として、PDFが作成できるフリーソフトと、無料の電子証明書の組み合わせで利用することを提案します。
無料でPDFが作成できて電子証明書を付与できるソフトとして、「クセロPDF2」があったのですが、7月に配布が終了してしまいました。雑誌のバックナンバーなどを探せば、まだ入手できると思います。
もしAcrobatでPDFを作成できるのであれば、「AdobeReader拡張機能」を有効にして保存すれば、AdobeReaderで電子署名ができるようになります。
無料の電子証明書(ただし個人利用に限る)は、thawte Inc. から入手できます。電子署名法の基準をクリアしているものです。
ただ、電子証明書は信用が全てですから、名前の通ったベンダから購入することをお勧めします。私がプライベートで使っているのは「ベリサイン 個人用電子証明書ライセンスシート」です。年間ライセンスは2,520円です。
「無料の電子証明書はthawte Inc.から入手できるが、thawte Inc.は信用が無いので、ベリサインを使え」ということでしょうか?
いいえ、そういうことではありません。
thawte Inc. はベリサインの傘下にあるので、信用がないとは思いません。
電子証明書は、それを認証する(信用を担保する)複数の中間認証局と、最終的な与信を与えるルート認証局があります。
電子署名を受け取ったクライアントが、その信頼性を認証するためには、受け取った電子証明書に加え、それに連なる全ての中間認証局とルート認証局がOSに登録されている必要があります。Windowsの場合、InternetExplorerから登録します。
thawte Inc. が発行した電子証明書を認証する場合、thawte Inc. 自身が中間認証局になります。しかし、日本における thawte Inc. はメジャーな認証局ではないので、OSに登録されていない可能性があります。この場合、クライアントが手動で登録してくれればいいのですが、そうでない場合には電子署名に「?」(認証できない)マークが表示されてしまいます。
その結果、正規の電子証明書であるにもかかわらず、クライアントがその信頼性に疑問を抱いてしまう恐れがあるということです。
おそらく日本国内のパソコンで、中間認証局としてベリサインを登録していないものはないと思うので、その意味でもベリサインのようなメジャーなベンダが発行している電子証明書を使った方が無難だとご提案した次第です。
ありがとうございます。そういった代替案でも結構です。
「無料の電子証明書はthawte Inc.から入手できるが、thawte Inc.は信用が無いので、ベリサインを使え」ということでしょうか?
すみません、よくわかっていません。