Q.『貧しき人びと』を書いた時のドストエフスキーの経済状態は、どのようなものだったのでしょうか?
A.19歳の頃で作家になると宣言していた時です。父から小遣いを貰っていたらしいが、余裕はなかった。
(* 処女作『貧しき人びと』を書いたのは23才であり、父親は既に死亡しているので、私の聞き間違えだったかも?) 作家というのは余りいい商売にはなりません。トルストイは趣味で書いていた面があるが、ドストエフスキーは職業としていた。当時彼の本を出版することは恐がられていた(業界に?)。社会に受け容れられる作品か、反発されるかという点で。曽祖父はお金が手に入ると、時に無駄に使ってしまうことがあった。落としたり燃やしたり。(燃やす…そんなエピソードがあったのだろうか?笑。『白痴』のナスターシャみたい。) 1月にぶどうをいっぱい買って食べ尽くしたという話を聞いている。
ありがとうございます。
最初「かな」とも思ったんですが、だとすると農奴ってのはどういう存在だったんでしょうか。主人公は農地を持っている感じではなかったですし。
ヒングリーの「19世紀ロシアの作家と社会」によると都市居住者の40%は
地方から流入した農民だったそうです。
「貧しきひとびと」は下級官吏を主人公にしてますが、官吏であるからには
使用人がいなければ所帯がなりたたなかったでしょうし、
さらに浮浪層となった農民を使用人として雇う余裕はあったと思います。
19世紀ロシアの作家と社会 (1971年) (世界大学選書)
ありがとうございます
ありがとうございます。