アメリカでは政府がクラウドの活用を始めたり、Googleを積極的に活用したりしているようです。本当にインターネットが社会のインフラとして活用されているように見えます。
それに対して、日本にはそこまでの企業がいるように思えません。しいて言えば、NTTなのか、そこにいこうとしているのがYahooなのか。どちらもネットとして社会基盤になっているかというとそこまでではないと思います。
ブロードバンドの普及率でも日本の方が上でしょうし、パソコン保有率とかもそれほど負けているとは考えにくいです。
なぜ、ここまでスケールが違うのでしょうか?日本からは絶対にGoogleのような企業が出てくるような気がしません。
アメリカはオバマ大統領がITに積極的だといっても、まだ就任してそんなに立っていないので、もっと前からだと思います。
アメリカ以外の先進国の状況も知りたいです。
IBMの業態の変遷を見ていると判りやすいですが、アメリカの企業は「潰すには大きすぎる」とすぐ手助けしてくれる日本政府のようなパトロンがいないので変化に躊躇いがないですよね。
今回のリーマン・ショックではその原則が瓦解したことが多くの市場メカニズムを信奉するアメリカ人にとってはショックだったみたいですが。
あと、本当の個人資産を持っている人が成熟しきった経済の中でおいしい投資先を探しているので、新しい業態、企業が産まれ育ちやすいこともあるでしょうね。
と言ったようなことが重なってアメリカでは物理的な製造業から知的生産物やネット上での仕組みを売る企業が増えていったと思われますが、日本では出る杭が打たれちゃいましたからね。まあ杭の方にも遣りようがあったとは思うのですが。
ただ、アメリカは突出して変な国なので欧州等の日本と同程度の国と比べてどうかという考え方をした方が生産的だとは思います。
まず、日本に於いてブロードバンドが普及した原因について。
米国と日本では電話の通話料のシステムの違いがあります。日本は通話した時間による「従量制」をとっていますが、米国では国内通話は定額の「固定課金」です。モデムを介して電話でプロバイダに接続する「ダイヤルアップ接続」が主流だった時代に、日本では電話通話料を気にしてあまり接続できなかった日本に対して、米国では繋ぎっぱなしが当たり前でした。こうした背景を元にモデム中心の時代に、一般生活者へのインターネットの浸透が、日本より米国の方がよりスムーズに普及した過去があります。日本では通話料の高いモデム通信よりもADSLやFTTHなどへ移行していきましたが、通話料無料(固定)の米国では、わざわざお金を払ってまでブロードバンドに契約する必要もないわけで、あまり普及しませんでした。
さらに、日本は国土が狭くまた都市部への人口集中しているため、ネットへの依存価値が低いのに対して、米国は国土が広く人口の多くが郊外に居住しているため、ネット利用価値が高かったのもインターネット普及へ大きく影響しています。
(ここからは私見になります)
こうしたネット利用スタイル(依存度・活用度)の違いから、米国民のネットに対する造詣の深さと発想の豊かさが生まれているのだと感じます。日本では利用者数はそこそこありますが、ASPなどでは「おもしろさ」を醸成していく方向ではなく、技術や目新しさばかりが注目されてしまい、多機能化が進むばかりで文化が深まってゆきません。いま国内で注目されているサイトも米国からの輸入ものばかりで、国産モノは多機能化・高機能化でプログラミング技術も世界に誇れるハイテク化が進んでいますが「おもしろさ」では米国にはまだまだ及びません。やはり前述したような層の厚さというか文化の深さというか、純粋に「面白さ」をうまくネット技術に乗せられる米国民の柔軟さには、日本人は習うところが多いんじゃないでしょうか。
ありがとうございます。ためにあります
そうなると、欧州も日本のような感じなのでしょうか?