気象予報や地震予報にスパコンが必要とのことですが、それはいったいどのぐらいの計算量FLOPS?なのでしょうか?
GPGPUじゃダメなのでしょうか?
本当に2番手の性能じゃダメなのでしょうか?
2番手の性能じゃダメという事は、いろんな大学にあるスパコンは粗大ゴミという事でしょうか?
>10PFLOPSくらいの性能が必要ならば、Roadrunnerを10台~20台ならべればすむ話ではないでしょうか?
汎用京速計算機の総事業費1154億円。Roadrunner@130億円。
予算内なら汎用京速計算機の方が安く済みます。あえてRoadrunnerに分散させる必要性がわかりません。
>Seti@Homeのようなものを大学の全コンピュータに入れて夜間に演算するのではダメかという議論が次にあると思います。
>特に大学には千台単位でコンピューターがあり、夜間は余っていますので、そういうすでにある資産を活用する議論もあるかと思います。
論外。コストパフォーマンスが悪すぎます。電気代だけでも馬鹿になりません。
スパコンも電気食いですが、分散コンピューティングはもっと電気食いです。
他にもメンテや通信コストがかかります。
夜間余ってるといっても独立採算なので当然大学はただでは貸しません。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s0820675/Roadrunner%20VS%20BOINC.p...
地球シミュレータだって更新され消費電力減らしているというのに。
計算量RmaxとRpeakというのがTFlops(テラFLOPS)で書いてあります。
http://www.top500.org/list/2009/06/100
GPGPUのスパコンもありますよ。↑のサイトの41位は一部GPGPUです。
性能はCPU単体の性能よりも沢山接続する仕組みの方が重要かもしれないです。
2番手で全然問題ないと思いますが、研究費を削ったら2番どころか100番も作れないかもしれませんし、環境問題の解決に必要なシミュレーションなんかはもっともっと性能が必要です。
もっともっとってどのぐらいですか?
結局、何番になるか?ではなく、必要な計算量を何年後に合計いくらの予算で達成するか?というのが、目的のはずなのに、順位しか目的になっていないのが今回の仕分け?の反省点のはずなので、
順位ではなく、目的達成までの年数と費用対効果を中心に知りたいです。
>気象予報や地震予報にスパコンが必要とのことですが、それはいったいどのぐらいの計算量FLOPS?なのでしょうか?
この手の計算は一種の望大特性を持っていると言えます。「能力が大きければ大きいほど良い」というのが現状です。能力の低い計算機でももちろん計算は出来ますがその場合は現実的な時間内に計算が終わらないという問題が生じます。
現在はやりたい計算があるけど現実的な時間内に計算が終われるような計算機が無いという状態です。
計算機の能力が1桁上がれば計算できる問題が増えます。100年かかる見込みの計算が10年で出るなら価値があります。
ですのでスパコンの世界では必然的にその時点での世界1位にならないとブレークスルーにはならないのです。
以下のグラフで言うと今後15年間で4桁の性能アップが予測(希望)されています。これは1万年かかる計算が1年でできてしまう能力アップです。今ある計算機を1万年使い続けるよりはスパコンに15年投資し続けて16年目に計算結果を得る方が「目的達成までの年数と費用対効果」があると言えます。
Singularity is Near -SIN Graph - Growth in Supercomputer Power
開発にかかる費用+それを販売した費用<買ってくる費用
となる場合は、開発しない方がよいと言えると思います。
>能力が大きければ大きいほど良い
とは言いますが、来年の今日の天気を知るために、莫大な費用を投じても仕方がありません。
たとえば、1週間先の天気予報をするためにはどれぐらいのFLOPS?なのでしょうか?1ヶ月先だとどれぐらいなのでしょうか?
>世界1位にならないとブレークスルーにはならないのです
とありますが、その理論であれば別に2位でも3位でも必要な計算量が得られればよいのであって、1位である必要性はありません。
(追記)
+それを販売した費用>>-それを販売した利益ですね
世界で一番にならないといけないという問題に絞ってお答えします。
政治的な話になりますが、テクノヘゲモニー(技術主導権)という言葉があります。
http://t4tomita.lolipop.jp/ht/s-yakusi.html
世界でナンバーワンの技術を持つ国家が技術的な主導権を握り、軍事的にも商業的にも主導的で有利な権限を持てるという事を指します。
かつてのイギリスや今のアメリカのように、ナンバーワンのテクノロジーを持てば軍事的に有利になると共に、商業的にも儲ける事が出来ます。
軍事的な事はともかく、商業的に言えばナンバーワンの性能を持つ製品は誰もが買いたいと思うが、二番目、三番目の製品を買いたいと思う者は少ないものです。
日本の場合は政府が金を出してナンバーワンの技術を開発し、民間がそれを応用した製品を作って売るというシステムが出来ております。
現に日立のスパコンがアメリカの大学に納入されるという実績もありました。
なぜアメリカ製のスパコンを買わないのかと、向うで物議を醸したそうですが、それもナンバーワンの性能を持っているから出来た事でしょう。
ナンバーワンの製品を作りつづけ、テクノヘゲモニーを維持しなければ、日本の製品は売れなくなり、日本の唯一の有利な点である経済が悪化します。
資源が少なく国土の狭い日本では多国から資源を買い、技術的な有利によってナンバーワンの製品を作って売る以外に、豊かになる道は無いといっていいでしょう。
定性的な評価ありがとうございます。
>現に日立のスパコンがアメリカの大学に納入されるという実績もありました。
だそうですが、現実問題として開発にかかる費用<利益 が真だとするならば、現時点で政府からの補助金が不必要なのではないでしょうか?
実質問題として、日立のスパコンがアメリカの大学に納入されるという実績があっても開発費がペイしていないから、補助金が必要なのではないでしょうか?
とすると、この先採算分岐点が訪れて利益が出るとするならば、もうすこし、定量的な数字が必要な気がします。
>商業的に言えばナンバーワンの性能を持つ製品は誰もが買いたいと思うが、二番目、三番目の製品を買いたいと思う者は少ないものです。
すくなくともレンホウさんは、ほしいとは思わなかったようです。バブル期ならともかく、今後は性能が1番というだけではなく、費用対効果が1番というベクトルもあるかと思います。
ヒトの遺伝子解析なんかには10PFLOPSくらいの性能が必要みたいです。
http://www8.cao.go.jp/cstp/project/super/haihu01/siryo2-2-15.pdf
2009年一位のIBM「Roadrunner」で1.105ペタFLOPS。
たぶん、2位じゃダメってのは圧倒的高性能が必要だということだと思います。
地球シミュレータは当時2位のスパコンの5倍の性能でした。
とは言ってもスパコンの主な開発目的は演算ではなく、「次世代技術の習得」や「プロジェクトを通じた計算科学分野の人材育成」ですが。
>いろんな大学にあるスパコンは粗大ゴミという事でしょうか?
技術が秒進分歩ですから粗大ごみのようなスパコンもあるでしょうが、
大学のスパコンは圧倒的な高性能で大規模演算の結果を求めるというより
将来のシミュレーション科学に携わる人間を養成する目的の方が大きいので役立ってると思います。
また、国立大学が法人化されてからはコストパフォーマンスも重視されるようになってます。
計算量といっても2つあり、
Xn=F(n)な Xn-1の結果が不要な物と
Xn=F(n)+F(n-1)+ なXn-1の結果が必要な物
の2つに分かれるかと思います。前者は単純に並列に実行することが可能で、後者は直列に演算する必要性があります。
直列で10PFLOPSが必要と言うことでしたら、話はわかりますが
ヒトの遺伝子解析については、どちらかというと、Seti@Homeなど示されるように並列に実行できたように思います。また、昨今のスパコン自体が並列演算の固まりですから直列で10Pということはないかと思います。
とすると、10PFLOPSくらいの性能が必要ならば、Roadrunnerを10台~20台ならべればすむ話ではないでしょうか?
とすると、開発費をかける方が良いか、Roadrunnerを10台買った方がよいか?という議論が先行して必要であり、また、
Seti@Homeのようなものを大学の全コンピュータに入れて夜間に演算するのではダメかという議論が次にあると思います。
特に大学には千台単位でコンピューターがあり、夜間は余っていますので、そういうすでにある資産を活用する議論もあるかと思います。
>
ヒトの遺伝子解析なんかには10PFLOPSというのは、すばらしい情報でした。
ただ、ヒトの遺伝子解析は各国共通の目的ですし、1度解析が終わってしまえばそれまでの物ですし、1社独占が進んで良い物ではないですので
Seti@Homeなども含め公共の機材でパブリックリソースとして行った方が後々問題が起きない気がします。
複数国家でお金とスパコンを出し合って、やったほうが良いので、1000億円をかけてスパコンを作るぜ!という目的には、気持ちさびしいかなと思いました。
でもいいとおもいます。
情報ありがとうございます。
2回目回答です。コメント欄を開いておいてもらえるとフォローしやすいです。
開発にかかる費用+それを販売した費用<買ってくる費用
となる場合は、開発しない方がよいと言えると思います。
これは、
開発にかかる費用-それを販売した費用>買ってくる費用
となる場合は、開発しない方がよいと言えると思います。
ですよね?
「スパコンは必要なのか」という話と「スパコンを(日本が?独自に?)開発する必要があるのか」という話が混ざっていると思います。
「スパコンは必要なのか」という事に関しては先の回答で述べたとおり、現実的な時間内に計算できない問題がある以上、計算能力のより高いスパコンが必要であると言えます。
「スパコンを(日本が?独自に?)開発する必要があるのか」という事については費用に見合った効果が得られなければ開発する必要は無いという考え方は一つの知見だと思います。そういう方針でも国民が納得すれば国としてスパコンを開発するのを止めるというのも一つの選択肢です。
しかし、最初から明らかに費用対効果が分っている事案は別の言い方をするとすでに陳腐化した事案とも言えます。確かに誰かがスパコンを開発してくれていればそれに乗っかっていけば経済的に楽ですが、皆がそう思って1人(一国)だけがスパコンの開発をするようになった時点で費用対効果の前提が崩れるでしょう。他で作っていないものを安く売ってくれる人はいませんから。必ず買ってくる費用が高くなります。また、そうなってから慌てて開発してもすでに使ってしまった時間は元に戻りません。誰も開発しなければ買ってくる費用は無限大です。これは国防国策の一環と見てもいいと思います。
それから天気の話を挙げられていますが、重要なことは単に1年後の天気が晴れか雨かを知って傘が必要かどうかを知りたい訳ではないのです。自然現象をモデル化してその挙動が計算可能でかつ実際に自然現象が起こる前に計算が終わって計算結果と実際の自然現象の結果が一致するという状態にできることが重要なのです。
これが出来れば将来の農作物や海産物などの出来具合が予測でき、あらかじめ対策を打つことで莫大な経済効果がもたらされます。また人類の活動が将来の地球の環境に与える影響も予測できますから活動方針を決める重要な手段になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%80%A4%E4%BA%88%E5%A0%B...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%A...
コメント欄をあけました。
一人当たりの回答を10回まで増やしました。
はい、開発にかかる費用-それを販売した費用>買ってくる費用です。すみません。
より正確には
開発にかかる費用-それを販売した利益-副次的に他産業が得られる利益(自社開発版)>買ってくる費用-(副次的に他産業が得られる利益(購入版)+スパコン開発にかける費用をスパコン関連の他産業に投資した場合の伸び率から得られる利益)
ですね。
原資が同じなので、スパコン開発に直接投資した場合と、スパコンを買ってきて、スパコンを使う産業の方に直接投資した場合の利益の差額を調整しないといけません。
>他で作っていないものを安く売ってくれる人はいませんから。必ず買ってくる費用が高くなります
現状 上の方にありますが、各国が競っている状況ですので、独占される可能性を議論する段階ではないと思います。
また、各国とも独占にたいする条項はそれぞれ、独占禁止法で結構見張っています。実質、寡占状態が起きる可能性は低いのではないでしょうか?
PanasonicがSanyoを買収するために各国の承認が必要というのと同程度には見張られると思います。
要するに寡占状態が起きなければよいので、それが、日本である必要性は経済的には無いかと思います。
>自然現象をモデル化してその挙動が計算可能でかつ実際に自然現象が起こる前に計算が終わって計算結果と実際の自然現象の結果が一致するという状態にできることが重要
であるならば、スパコンではなく、自然現象をモデル化してその挙動以下略のシステム=ソフトウェアを作って販売する事に注力しても良いかと思います。
全般的にみなさん、収益で論じるのであれば、
定性的で数字が見えません。それでは、社内ベンチャーすら立ち上げられないと思います。
10年モデルでも20年モデルでも良いですが、数字が必要かと思います。
日本株式会社スパコン支店が今後何年間でいくら投資して、いくら具体的に回収できる見込みなのでしょうか?(莫大ではなくXX億円XX兆円という具体的な数字)
そしてその際当然、ライバル企業の登場などのリスクファクターにより収益が低下する可能性がありますが、その辺も織り込んでほしいと思います。
※時系列がわかりにくくなりますので、有意義な議論は回答欄でお願いします。
今あるスパコンはもっといい性能のものが出てくるまでの代用品なので
今よりいいスパコンができればもちろん粗大ゴミ。
普通のPCでも同じじゃないですか?
スケールに関係なく常に最新機種が出れば前の機種なんて価値が下がるのが当たり前ですよね。
なぜ、2番手も100番手のスパコンでもダメかというと、
新しいものを開発するとき誰も2番手を目指して作っているわけではないからです。
いくら予算をかければ、どのくらいの性能のものが作れるか
実際にやってみないとわからないわけです。
(前回10億円でできたらか今回も同じだけかければできるってわけでもないですよね)
だから、常にとにかく1位を目指さして、結果2位のスパコンができたりするんです。
成功する確率を上げるにはやはり予算が必要です。
ちなみに、天気予報を正確に予測するのをバカになさってますが、
あらかじめ暖冬や冷夏、台風などが正確に予測できれば
事前に対策ができ、結果的に農業や漁業の経済損失を最低限に抑えることができます。
それだけで1シーズンに何百億円単位の経済効果が得られます。
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/higai2007-710/higai200...
何百億円単位の経済効果
の部分にもっと具体的なご指摘があれば、すばらしいご指摘だと思います。
>
>
性能費1番を目指すのではなく、価格性能比1番や、利益性能比1番という目的があるかとおもいます。
天気予報を正確に予測するのをバカにしていません。必要十分なFLOPSがいくらか?というだけだとおもいます。
農業に利用したいという事であれば確かに9ヶ月先から、12ヶ月先の予報が必要ですが、逆に1日単位の正確な情報は不要(他で回避可能)かと思います。
すると、農業で、暖冬や冷夏、台風など『必要十分な範囲』で予想するには、何FLOPSが必要で、それは買って来たらいくらで、作ったらいくらなのでしょうか?
また、100億円と、200億円はどちらも、何百億円ですが、100億円も差があります。
具体的にいくら投資したら、いくら得になるのでしょうか?
1シーズンに何百億円単位の経済効果があるのだから、得になるのは当たり前、だから、数百億投資するべきだ、は、あまりにも、どんぶり勘定すぎやしないでしょうか?
また、たとえば、台風が来るとわかったとして、いったいどんな対策をすれば、台風被害がなくなるというのでしょうか?
暖冬や冷夏がわかったとして、いったいどんな対策をすれば、被害がなくなるというのでしょうか?
結局、台風・暖冬対策・冷夏対策 で 対策費用が必要になるかと思います。
すると、費用対効果を考えて、損害額がそのまま、経済効果になることは考えにくいので、実際に、それがわかったとして、差し引き、どのぐらいの利益になるのでしょうか?
>
何百億円単位の経済効果
の部分にもっと具体的なご指摘があれば、すばらしいごしてきでした。ありがとうございます。
>10PFLOPSくらいの性能が必要ならば、Roadrunnerを10台~20台ならべればすむ話ではないでしょうか?
汎用京速計算機の総事業費1154億円。Roadrunner@130億円。
予算内なら汎用京速計算機の方が安く済みます。あえてRoadrunnerに分散させる必要性がわかりません。
>Seti@Homeのようなものを大学の全コンピュータに入れて夜間に演算するのではダメかという議論が次にあると思います。
>特に大学には千台単位でコンピューターがあり、夜間は余っていますので、そういうすでにある資産を活用する議論もあるかと思います。
論外。コストパフォーマンスが悪すぎます。電気代だけでも馬鹿になりません。
スパコンも電気食いですが、分散コンピューティングはもっと電気食いです。
他にもメンテや通信コストがかかります。
夜間余ってるといっても独立採算なので当然大学はただでは貸しません。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s0820675/Roadrunner%20VS%20BOINC.p...
地球シミュレータだって更新され消費電力減らしているというのに。
電力というのは、すばらしい、ご指摘です。
>
別段、Roadrunnerに限りません。開発vs既存の物を使うvs待つという選択肢で考えています。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s0820675/Roadrunner%20VS%20BOINC
についてコメントします。
50000kwh ということは、工業用深夜電力を使い、大抵の研究機関は電力節約のために自家発電を持っていたりするので、1kwh当たり4円ぐらい?でしょうか?
深夜のみ使うという前提だと1時間当たりの電気代の比較は約1万円vs20万円という事になるかと思います。既存の資料は深夜電力を使っていないかと思います。
ロードランナー130億円分の電気代の元が取れるのは65000時間後=2708日後=7.4年後という事になるかと思います。
仮に自家発電が無くても、6円ぐらいなので*4/6ということで、約5年後という事になります。
他方、上記にもありますが、ムーアの法則もあり、コンピューターの計算速度の劣化は著しい物があります。5年~7年Roadrunnerは現役でいられるでしょうか?
難しい選択だと思います。
パソコンであれば、授業に使うための設備投資ということで、数年に1度更新されるでしょう。それを考えると、機材が自動更新されるというメリットがパソコンの並列演算にはあるかと思います。
メンテナンスも通常業務の範囲内で自動で行われるでしょう。なにせ、そのためのパソコンではなく、余った時間を使うだけですから。
また、同様にムーアの法則により約10年近く待つとコンピュータの速度は100倍に以上になります。パソコンの性能が100倍になるということは現在のGPUが単体で4TFLOPS
CrossFireなどを考えれば10TFLOPSを超える事を考えると、10年後はパソコンの性能がPFLOPSに届いている可能性という事も十分に考えられます。
また、いままではCPUの並列演算が基本でしたが、GPUによる並列演算という新しい技術も出てきています。
それを考えると、2-3年のスパンに関しては、技術動向の様子を見る。
費用対効果を考えて、深夜電力(深夜電力は大量消費してもエコではないとは言いにくい)で深夜のみ演算するすたいるでパソコンを並列演算する。で十分なのではないでしょうか?
>夜間余ってるといっても独立採算なので当然大学はただでは貸しません。
費用対効果の問題だと思います。いくらでかすか?という話と、もともと国立大学であるならば国家の研究に無性に近い学で貸し出すのは妥当かと思います。
たとえば、5年後GPGPUによる並列パソコン演算で10PFLOPSが達成可能となった場合、スパコンは不要という事になります。
そういった、先行きがあやしいスパコン業務に1000億円を現段階で投資することに対して、本当に1000億円以上のゲインが見込めるのか?という部分に関して資料をあつめていただき議論したいと思っています。
結局、電気代がかかるとか、無料ではないとかではなく、何年間でいくらかかるのか?それは、スパコンよりも高いのか安いのか?という話だと思います。
最後に、Roadrunnerは古いので安くなるのではないでしょうか?上記のように2番手になってしまい、かつムーアの法則で当時よりも半導体が安くなっている現在でRoadrunner相当の物を作るのに同じ額が必要かどうかは考慮の余地があると思います。
>
電力というのは、すばらしい、ご指摘でした。
>>他で作っていないものを安く売ってくれる人はいませんから。必ず買ってくる費用が高くなります
>現状 上の方にありますが、各国が競っている状況ですので、独占される可能性を議論する段階ではないと思います。
>また、各国とも独占にたいする条項はそれぞれ、独占禁止法で結構見張っています。実質、寡占状態が起きる可能性は低いのではないでしょうか?
>PanasonicがSanyoを買収するために各国の承認が必要というのと同程度には見張られると思います。
>要するに寡占状態が起きなければよいので、それが、日本である必要性は経済的には無いかと思います。
はたしてそうでしょうか?15年のスパンの中で過去15年、30年を振り返って見てみた場合に今後15年でそれが起こりえないと予想することはできないと思います。
それから寡占状態の有無に関係なく、そもそもそのスパコンを売ってくれるのか、利用させてもらえるのかはそれに投資していない限りは保証の限りではありませんよ。
それに世界経済の中での日本の立ち位置を考えるならば日本が抜けてどうする?と私は思います。まあこの辺は主観的な話なので異なる見解を持っているとしか言えませんが科学技術発展に対する国としての投資は数十年スパンで決してぶれることなく国策として必要だからやっていくべきだというのが私の意見です。
もちろん個々の事案について無駄にお金を使っていないかは厳しく見ていく必要はありますがその判断基準が収支プラスかマイナスかという所には無いと思っています。
>>自然現象をモデル化してその挙動が計算可能でかつ実際に自然現象が起こる前に計算が終わって計算結果と実際の自然現象の結果が一致するという状態にできることが重要
>であるならば、スパコンではなく、自然現象をモデル化してその挙動以下略のシステム=ソフトウェアを作って販売する事に注力しても良いかと思います。
儲けることが目的でなく問題解決が目的な用途の前に最先端のソフトとハードの関係は表裏一体でそれぞれ別々に考えることはできないと思います。
なぜならモデル化は計算能力を勘案した上で近似計算したり省略したりして行っているからです。
まあ、儲けることを考えても悪くは無いのですがそういうソフトが売れるにはそのソフトを活かせるスパコンが条件になりますからそのスパコンがまだ無い時点で事業化することを考えてもリスクが大きいでしょう。
>全般的にみなさん、収益で論じるのであれば、
>定性的で数字が見えません。それでは、社内ベンチャーすら立ち上げられないと思います。
>10年モデルでも20年モデルでも良いですが、数字が必要かと思います。
>日本株式会社スパコン支店が今後何年間でいくら投資して、いくら具体的に回収できる見込みなのでしょうか?(莫大ではなくXX億円XX兆円という具体的な数字)
>そしてその際当然、ライバル企業の登場などのリスクファクターにより収益が低下する可能性がありますが、その辺も織り込んでほしいと思います。
具体的な金額で収支がどうなるかどうなるべきかという観点では私自身は具体的な数字を持っていませんのですみませんがご期待には添えません。収支はともかくとして国としてスパコンの開発を継続していくかどうかと一国民として問われたときにはスパコンの開発を支持しますという意見は持っています。そしてぶっちゃけた話、そもそもスパコンの開発は開発だけでは収支マイナスになると思っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%AE%97%E9%87%8F%E7%9A%8...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%AE%97%E7%90%86%E8%AB%9...
>今後15年でそれが起こりえないと予想
XXが起きる可能性が、XX%程度ある。それを回避するための予算に比べ自国開発の予算の方が効率がよい
という定量的な予測ではなく、定性的な予想でよいのであれば、
同じ1000億円をもっと有意義なことに使うことによって、スパコン開発以上の技術立国になる可能性もあるので、すぐさまスパコン開発はやめるべきでしょう。ということも言えてしまいます。
>そもそもスパコンの開発は開発だけでは収支マイナスになると思っています。
別段、開発だけで収支をプラスにする必要性は無いと思いますが、ムーアの法則によりおおざっぱに10年後には128倍の早さにパソコンとGPUがなっているわけで、3万円で2TFLOPSのPS3 が3万円で256TFLOPSになっているわけです。4台並べて約12万円で1PFLOPS 120万円で120PFLOPS そんな単純にはFLOPSは増えませんが、概算ではそういう丼勘定になります。
単純に2-3年GPUの技術進歩を待ってから、GPGPU型スパコンの開発をするだけでも経済的メリットはあるでしょう。
結局、やってみたいから、1番がかっこいいからという理由が主理由な気がします。
本当に周辺事業で利益がとれるのであれば、周辺事業の人たちから投資を受けて証券化し開発が進むはずです。
しかしながら、実際にスパコンの分野が研究開発以外の用途で投資を受けているのか?というとそういうわけでもなく、研究機関からの特注というのが現状だと思います。
であるならば、おおかたの専門的な投資家の予想は現段階でスパコンを開発することに投機以上のメリットを見いだしていないという事で
国家にゆとりがあるときならば投機もよいでしょうが、ゆとりがない2010年予算では投機は絞り、投資に注力するというのが、妥当ではないでしょうか?
したがって、スパコンが必要というのであれば、投機ではなく、投資であるという必要があり、
投資であると主張するのであれば、数字的な論拠が必要かと思います。
>もともと国立大学であるならば国家の研究に無性に近い学で貸し出すのは妥当かと思います。
余ってるからといって独立してる関係ない機関のリソースを強制的に国家プロジェクトに徴収することはできません。
しかもグリッドコンピューティングで10PFLOPS分の処理能力を得ようとすると夜間のみしか計算できないのでPCの性能向上を考慮してもRoadrunner VS BOINCの約10倍の5,000,000台以上が必要です。
それだけのリソースを安定的に調達できるのかわかりませんが。
調達するなら常識で考えてしかるべき対価を支払う必要があります。
最低でも 電気代増分+稼働時間増に伴うメンテナンス費の増分+更新費の増分+通信費は必要です。
当然ですがPCは稼働時間とともに劣化するパーツがあるので更新を早める必要があります。
@10,000円/年としてもノードの運用コストだけで年間500億円です。
さらに別途グリッドコンピューティング用の研究開発費や機材の投資が必要です。
>上記にもありますが、ムーアの法則もあり、コンピューターの計算速度の劣化は著しい物があります。
単にトランジスタ密度上がってCPU性能が上がるだけならCPU交換すれば済むことです。
JaguarはこれまでのAMD社の4コア・プロセッサーを6コアにアップグレードしてRoadrunnerを抜きました。
http://wiredvision.jp/news/200911/2009111822.html
>同様にムーアの法則により約10年近く待つとコンピュータの速度は100倍に以上になります。
ムーアの法則は18~24か月でトランジスタの集積度が倍になるという経験則ですが、処理能力が倍になるわけではありません。
ポラックの法則ではトランジスタ数を2倍に増やしても、性能は2の平方根(約1.4)倍です。
そこで最近は1コアあたりのダイサイズを小さくしてコアの数を増やしているわけですが、
完全並列で処理できないので処理能力はコア数倍にはなりません。
加えて現在のPCではCPUやGPUの速度がボトルネックになっているわけではありません。
>また、いままではCPUの並列演算が基本でしたが、GPUによる並列演算という新しい技術も出てきています。
>それを考えると、2-3年のスパンに関しては、技術動向の様子を見る。
GPUコンピューティングについても研究する必要があります。
GPUを開発しているAMDやintel、NVIDIAだけにしかGPUコンピューティングができないわけではありません。
GPUによるアクセラレーションも考慮にいれたスパコン開発が必要です。
場合によってはGPUメーカーによる支援が受けられます。
>たとえば、5年後GPGPUによる並列パソコン演算で10PFLOPSが達成可能となった場合、スパコンは不要という事になります。
そういうほとんど不可能に近いスーパーブレイクスルーを考慮して研究開発をする人はいません。
>Roadrunnerは古いので安くなるのではないでしょうか?
多少安くても日本でRoadrunnerの10倍以上のノードを建設することを考慮したらたいして変わらないと思います。
とてもよいご指摘すばらしいです。
>
スパコンに投資した、技術開発は技術が残るので、それが有益であると論じるのであれば、
グリッドコンピューティング用の研究開発費や機材も技術が残るので有益なはずです。
なぜ、スパコンに投資して技術を残す方が、グリッドコンピューティング用の技術に投資するよりも、有益なのでしょうか?
論点はスパコンでなければ、だめなのか?今このタイミングでスパコンでなければ、だめなのか?最終的には
スパコンに投資することが他の分野に投資する事よりも、有益なのか?という部分でグリッドを持ち出しただけで、グリッド以外でもかまいません。グリッドを例に挙げたのは以下
>
>国家プロジェクトに徴収することはできません。
では、国立大学への国からの助成金等をスパコンの開発費にまわせば良いのかもしれませんし、法律を変えればよいのかもしれません。
ただ、それをするくらいなら、スパコンの開発費を国立大学のパソコン購入費に充てて、パソコンを無償で借り受けた方が早いでしょう。
そして、国立大学・高校・中学・小学校は、パソコンの購入費を、ほかの資材に割り当てた方が良いでしょう。
単体事業でなく、国家事業すべての総括の話だと思っていますので。
すごい、雑な計算ですが
1000億円あれば、パソコン1台 10万円として、百万台のパソコンを小学校から大学までに配布することができます。
百万台のパソコンを小学校から大学までに配布して、情報教育を行い、夜間は科学技術計算に用い、それを束ねる技術・グリッドコンピューティング技術を競争力とするというのよりも
1カ所の研究機関に1台のスパコンを建造するほうが有効でしょうか?
百万台は雑でも諸経費抜いて10万台を数年で、それを、ずっと、というのと比べてスパコンの方が有利でしょうか?
個人、または私企業で行うスパコン開発又は、スパコン事業は、それは、必要不要にかかわらず、好きにすれば良いという考え方はあります。
また、国家事業ですから、法律を変えればよろしいです。私学ならともかく、国立については。国立ですから。できないというのは、言い過ぎかと思います。
費用対効果があわないというご意見でしたら、一考の余地があると思います。
>
>夜間のみしか計算できないので
10PFLOSの計算能力が24時間必要という根拠がわかりません。10PFLOPSで1時間2時間程度しか使わないという物も多いのではないでしょうか?
1時間2時間で計算しきれる物であれば、夜間のみで十分です。
最初の質問に戻りますが、いったい、どんな事業に、どれだけの計算能力が必要で、それに投資することで、いくらぐらいのゲインがあるのでしょうか?
10PFLOSというのはあくまでも一例ですので。必要な計算量がわからないと、なんとも言えません。
また、いくら1/18とはいえ、昼の電力を使うことはエコでしょうか?夜間電力を国が買い上げるというのは、電力会社もインフラであり、夜間電力は余っているという事を考えると
国家事業としては適合しているように思います。
>
>
そもそも、日本は
>
>当然ですがPCは稼働時間とともに劣化するパーツがあるので更新を早める必要があります。
千台単位の大学等では故障前にPCを買い換えることがほとんどかと思います。したがって稼働時間が2倍になったから、更新年数が半分になるという現象は起きません。
メンテナンス費増分も同じです。1台いくらではなく、実際に発生した余剰コストがいくらか?という事ですから、5,000,000台の管理に1000人月が消費されたとして、人月100万円で年間100億円です。
すべて予測値でしかないので、なんともいえません。5,000,000台もあるので値引きして、@1,000円/年なら、50億円です。50億円は会社が買えるくらいの大金ですが、会社1つ買える額で管理できないPCとはなんでしょうか?
>
>多少安くても日本でRoadrunnerの10倍以上のノードを建設することを考慮したらたいして変わらないと思います。
作っても買っても変わらないのであれば、必要になったときに買えばよいのではないでしょうか?
財政赤字の2010年予算で、スパコンが必要な理由に限定するとありますか?
上記の買えないかもしれない議論はたしかに検討する必要性がありますが、昨今の国家事情を考えるとあまり起きえない選択肢だと思います。1位が2位上位陣がそろって敵対国家であるというなら、ともかく。冷戦時代でもないですし。
複数国家が技術競争をしている時には、買えないかもしれない議論は主たる考慮要因では無いと思いますし、逆に言えば5年を30年50年に置き換えればパソコンが10PFLOPSに到達するというのは、無謀な計画ではないでしょう。
問題はパソコンもしくは、もうすこしましなWS 小型のスパコンが10PFLOPSに到達するのがいつか?という議論かとは思います。
不要とは思いませんが、陳腐化が激しい分野ですので、今想定している範囲の関連事業がいずれ、パソコンにWS 小型のスパコンに取って代わられる(おっしゃられているようにコアの乗せかえなどで)という現象を考えると、
ムーアの法則が破られ、(ちょうどCPUのクロック数競争がコア数競争にとってかわられているように)クロック数、コア数など、多方面の分野で、技術が頭打ちになっている状態でないと、スパコン分野が採算分岐点を超えると予想するにはなにがしかの説明がほしいところです。
技術は後追いではかなわないというのは、戦後のトヨタ・ニッサンやSonyの存在がそれを否定しています。後追いでも勝つこともあります。
>
>
最後になりますが、FLOPS , FLOPSという単語を多用してきましたが、そもそも、気象にしろ遺伝子解析にしろ、FLOPSで表せるのとはちょっと違うかとは思います。そういう中でFLOPSを競っても仕方がないと思います。
とくに、並列演算と直列な演算が組み合わさった分野では、アルゴリズムが重要になってきますので、正しく、そちらの研究に資金が回る事が必要だとは思います。
そんな中で、すくなくともFLOPSを競うような研究所が進めるスパコンは今年度に限ると予算の優先度は凍結はまずは妥当だと思います。
研究することが目的ではなく、研究により利益を国家にもたらすことが目的です。
>
とてもよいご指摘でした。
電力というのは、すばらしい、ご指摘です。
>
別段、Roadrunnerに限りません。開発vs既存の物を使うvs待つという選択肢で考えています。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s0820675/Roadrunner%20VS%20BOINC
についてコメントします。
50000kwh ということは、工業用深夜電力を使い、大抵の研究機関は電力節約のために自家発電を持っていたりするので、1kwh当たり4円ぐらい?でしょうか?
深夜のみ使うという前提だと1時間当たりの電気代の比較は約1万円vs20万円という事になるかと思います。既存の資料は深夜電力を使っていないかと思います。
ロードランナー130億円分の電気代の元が取れるのは65000時間後=2708日後=7.4年後という事になるかと思います。
仮に自家発電が無くても、6円ぐらいなので*4/6ということで、約5年後という事になります。
他方、上記にもありますが、ムーアの法則もあり、コンピューターの計算速度の劣化は著しい物があります。5年~7年Roadrunnerは現役でいられるでしょうか?
難しい選択だと思います。
パソコンであれば、授業に使うための設備投資ということで、数年に1度更新されるでしょう。それを考えると、機材が自動更新されるというメリットがパソコンの並列演算にはあるかと思います。
メンテナンスも通常業務の範囲内で自動で行われるでしょう。なにせ、そのためのパソコンではなく、余った時間を使うだけですから。
また、同様にムーアの法則により約10年近く待つとコンピュータの速度は100倍に以上になります。パソコンの性能が100倍になるということは現在のGPUが単体で4TFLOPS
CrossFireなどを考えれば10TFLOPSを超える事を考えると、10年後はパソコンの性能がPFLOPSに届いている可能性という事も十分に考えられます。
また、いままではCPUの並列演算が基本でしたが、GPUによる並列演算という新しい技術も出てきています。
それを考えると、2-3年のスパンに関しては、技術動向の様子を見る。
費用対効果を考えて、深夜電力(深夜電力は大量消費してもエコではないとは言いにくい)で深夜のみ演算するすたいるでパソコンを並列演算する。で十分なのではないでしょうか?
>夜間余ってるといっても独立採算なので当然大学はただでは貸しません。
費用対効果の問題だと思います。いくらでかすか?という話と、もともと国立大学であるならば国家の研究に無性に近い学で貸し出すのは妥当かと思います。
たとえば、5年後GPGPUによる並列パソコン演算で10PFLOPSが達成可能となった場合、スパコンは不要という事になります。
そういった、先行きがあやしいスパコン業務に1000億円を現段階で投資することに対して、本当に1000億円以上のゲインが見込めるのか?という部分に関して資料をあつめていただき議論したいと思っています。
結局、電気代がかかるとか、無料ではないとかではなく、何年間でいくらかかるのか?それは、スパコンよりも高いのか安いのか?という話だと思います。
最後に、Roadrunnerは古いので安くなるのではないでしょうか?上記のように2番手になってしまい、かつムーアの法則で当時よりも半導体が安くなっている現在でRoadrunner相当の物を作るのに同じ額が必要かどうかは考慮の余地があると思います。
>
電力というのは、すばらしい、ご指摘でした。