普通のマンションの室内で、暖を取りたいと思います。
下記の種類のエネルギー源を、一般的な方法で効率よく熱にしたと仮定し(ただし、「単に燃やす」など危険な方法でなく、コントロールの方法が、一般的な家電や業務用機器として売られているような、「少なくとも『On/Offスイッチ』が、『電機化』、または『デジタル化』、または『おおむね一操作化されている』」方法)、日本国内一般において、それぞれをカロリーに換算した場合、最もコスト(値段)が低くすむのは、どの種類でしょうか?(できれば、ソースまたは論拠と一緒に示していただけるとありがたいです。)
他にも、他の種類のエネルギー源や、ハイブリッドな方法などがあれば、ご提案いただければ幸いです。
(1) ガソリン・レギュラー
(2) ガソリン・ハイオク
(3) 軽油
(4) 灯油
(5) 都市ガス
(6) プロパンガス
(7) 電気(家庭のコンセント、55Hzとして)
2005年当時の疑似の質問と回答があったので引用しますと、
● 概算単価は 灯油 70円/L 7.3円/kwh, 電力 23円/kwh,
都市ガス 130円/m3 11.2/kwh , LPG 450円/m3 16.1円/kwh
● 年間のコスト、 灯油38000円、 電気ストーブ等 120000円、都市ガス 58000円、LPG 84000円、
エアコン暖房は機種により効率が異なるが、概ね電気ストーブ等の1/4〜1/5と考えてください。
従って年間 24000円〜30000円程度と成ります。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1721563.html
この時点でも、最新式のエコな型の電気のエアコン暖房が
一番安価な様でした。最近は原油が更に値上がっていますので、
最新式のエコなエアコン暖房が現在でも一番安価で安全かと思われます。
(灯油では換気をしないと危険ですし、一戸建てならともかく、
都会のマンションでは灯油缶を置く場所も取りますし、匂いもあります。)
尚、電気ですが、初期投資を惜しまない(補助金が出る
場合も含む)は、ソーラーパネルとの併用もおすすめです。
暖房のコストは、
に分けられるかと思いますが、ここでは、
を満たす暖房方法を考えてみます。
まず、一般的に、暖房の方法には、(a)~(e)の方法があります。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/暖房など)
(a) 化石燃料を燃焼させて熱に変える
(石油ストーブ、石油ファンヒーター、ガスストーブ、ガス温水床暖房など)
(b) 化石燃料でヒートポンプを動かす
(ガスヒーポンなど)
(c) 電熱線などの抵抗によって熱に変える
(ハロゲンヒーター、電気ファンヒーター、コタツ、電気カーペット、電気式床暖房など)
(d) 電気でヒートポンプを動かす
(エアコン)
(e) 木材などを燃焼させて熱に変える
(薪ストーブ、火鉢など)
ここで、メンテナンス費用を除いたランニングコストは、
(カロリーあたりのエネルギーの値段[円/kWh])
=(エネルギーの単価[円/kWh])÷(エネルギー消費効率)
で表されます。暖房方法(a)~(e)の特徴として、おおむね
(a) エネルギー単価:○ エネルギー消費効率:×
(b) エネルギー単価:○ エネルギー消費効率:△
(c) エネルギー単価:△ エネルギー消費効率:×
(d) エネルギー単価:△ エネルギー消費効率:○
(e) エネルギー単価:○ エネルギー消費効率:×
がいえます(詳しくは後述)。
さて、これら(a)~(e)の中で、
の条件を満たすものは、
(a) 石油ストーブ、石油ファンヒーター
(c) ハロゲンヒーター、電気ファンヒーター、コタツ、電気カーペット
(d) エアコン
くらいでしょう。これらについて、カロリーあたりのエネルギーの値段をみてみます。
(a) 石油ストーブ、石油ファンヒーターは、ファンヒーターを動かす電気を無視できるとして、
(灯油の燃焼熱)=8400[kcal/L]=9.8[kWh/L]
(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1013832...)
(灯油の小売価格)=約1300[円/18L]≒72.2[円/L]
(http://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_minsei_getsuji.html)
なので、
(エネルギー単価)=72.2÷9.8≒7.4[円/kWh]
です。また、エネルギー消費効率は、単純に燃やすので1ですが、
pah00さん、NazeNaniさんがおっしゃるように換気が必要になるため、実際には
(エネルギー消費効率)=0.8
程度となります。つまり、
(カロリーあたりのエネルギーの値段)
=7.4÷0.8
≒9.2[円/kWh]
です。
(c) ハロゲンヒーター、電気ファンヒーター、コタツ、電気カーペットについては、
(エネルギー単価)=18[円/kWh]
程度です。
(http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home02-j.htm...)
(http://www.kepco.co.jp/home/ryoukin/tanka.html)
また、単純に電気エネルギーを熱エネルギーに変えるので、
(エネルギー消費効率)=1
です。つまり、
(カロリーあたりのエネルギーの値段)
=18÷1
=18[円/kWh]
です。
(d) エアコンは、(c)と同様、
(エネルギー単価)=18[円/kWh]
程度です。エネルギー消費効率は、最新機種では、
(エネルギー消費効率)=6
ぐらいです。ただし、これは外気温7℃・室温20℃の場合で、
外気温と室温の差が小さいほどエネルギー消費効率は悪くなります。
(http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/seinoucatalog_200...、6~10ページ
、暖房時COP)←4.5MB注意
(http://yoosee.net/d/archives/2005/11/09/002.html)
つまり、外気温7℃・室温20℃の場合、
(カロリーあたりのエネルギーの値段)
=18÷6
=3[円/kWh]
です。
以上より、カロリーあたりのエネルギーの値段は、
「(7) 電気」を使って、「エアコン」を動かした場合
に安くなると考えられます。
なお、同じ部屋に同じエネルギーを投入するにしても、
によって、暖かさの感じ方は異なるので、実際には
単純にカロリーあたりのエネルギーの値段だけで比較するわけにはいかないでしょうけれど…
すごい! ありがとうございます。