損益分岐点の算出方法(固定費・変動費の算出)をご教授いただけますでしょうか?

競合企業や取引先企業の損益分岐点を算出したいのですが特定の事業セグメントについて行いたいです。
それにあたり、
○固定費と変動費の特定(推察)が必要になるかと思いますが、どのような方法を取ればよろしいでしょうか?

有価証券報告書では、セグメント情報としてその事業の「売上高」、「営業費用」、「資本的支出」、「営業利益」あたりまでは開示されていることを見受けます。
・資本的支出は固定費と考えて良いものなのでしょうか?
・営業費用の中には、売上原価や販管費が含まれると思われますが、これらの中で「変動費」と「固定費」を算出する方法はございますでしょうか?
・もしくは全社の財務諸表を見て、それらから特定の事業セグメントの固定費や変動費を案分するといった方法はありますでしょうか?
・案分する場合は、売上をベースにしたらよいのでしょうか?それとも営業利益をベースに考えたら良いのでしょうか?

お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。仕事で考えなければならず、少々急ぎで困っています。

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  • 終了:2010/02/24 15:20:03
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ベストアンサー

id:masi_o007 No.2

回答回数185ベストアンサー獲得回数15

ポイント35pt

まずセグメント情報として、過去のセグメント情報はありますか?もしあれば

上記把握している資料で損益分岐点を算出する方法として、かなり精度は低いですが期間損益を用いて損益分岐点分析が可能です。

損益分岐点分析で用いる資料で数字として分かっているのが「売上高」、「営業費用」、「資本的支出」、「営業利益」以上の4つで但し、「資本的支出」については有形固定資産に対する支出のうち、その資産の使用可能期間を延長させたり、またはその資産の価値を増加させたりするために支出した金額のこと。を指し、いずれは減価償却されて営業費用となりますが、今時点の段階では、固定資産の簿価に算入されたものなので、資本的支出の金額は除外して考えます。

例)セグメント情報としてその事業の売上、営業費用、営業利益が下記の通りだとします。

      ×1期    ×2期  前期比増減

売上高   200     300   +100 

営業費用  150     200    +50

営業利益   50     100    +50

1.期間比で売上高、営業費用の増減額を求めます。 前期比 売上高+100 営業費用+50

2.実際は違いますが、固定費の概念としては売上高が増減がしても変わらない費用というの前提という中で

 変動費率を算出します。

 50%(変動費率)=50(営業費用前期比増)÷ 100(売上高前期比増)

3.上記2で算出された変動費率を基に×2期に当てはめると

  

変動費 150(売上高300×変動費率50%)

固定費  50(営業費用200-変動費150)

4.損益分岐点を算出

 50(固定費)÷ (1-変動費率50%)=100(損益分岐点)

以上のように冒頭でも書いた様に精度は低いです。


 

id:megamax1010

迅速なご回答、誠にありがとうございました。大まかでもつかめれば助かりますので。

とてもわかりやすい説明でうれしい限りです。

2010/02/17 16:45:44

その他の回答1件)

id:horonict No.1

回答回数257ベストアンサー獲得回数51

ポイント35pt

損益分岐点は下記のように計算します。

損益分岐点=固定費÷(1-変動費÷売上高)

損益計算書があれば簡単に計算できますが、有価証券報告で示されるのは全社のものなので、特定の事業セグメントだけ算出するというのは実際問題不可能です。


推定ということであれば、その事業セグメントの売上高が全社売上高に占める割合を算出して、固定費や変動費にもその割合を掛けるという考え方もできるでしょうが、あくまで“推定”に過ぎません。


損益分岐点とは

http://www.jnews.com/kigyoka/2001/kigyo0107.html

id:megamax1010

迅速なご回答、誠にありがとうございました。やはり難しいのですね。助かります!

2010/02/17 16:30:21
id:masi_o007 No.2

回答回数185ベストアンサー獲得回数15ここでベストアンサー

ポイント35pt

まずセグメント情報として、過去のセグメント情報はありますか?もしあれば

上記把握している資料で損益分岐点を算出する方法として、かなり精度は低いですが期間損益を用いて損益分岐点分析が可能です。

損益分岐点分析で用いる資料で数字として分かっているのが「売上高」、「営業費用」、「資本的支出」、「営業利益」以上の4つで但し、「資本的支出」については有形固定資産に対する支出のうち、その資産の使用可能期間を延長させたり、またはその資産の価値を増加させたりするために支出した金額のこと。を指し、いずれは減価償却されて営業費用となりますが、今時点の段階では、固定資産の簿価に算入されたものなので、資本的支出の金額は除外して考えます。

例)セグメント情報としてその事業の売上、営業費用、営業利益が下記の通りだとします。

      ×1期    ×2期  前期比増減

売上高   200     300   +100 

営業費用  150     200    +50

営業利益   50     100    +50

1.期間比で売上高、営業費用の増減額を求めます。 前期比 売上高+100 営業費用+50

2.実際は違いますが、固定費の概念としては売上高が増減がしても変わらない費用というの前提という中で

 変動費率を算出します。

 50%(変動費率)=50(営業費用前期比増)÷ 100(売上高前期比増)

3.上記2で算出された変動費率を基に×2期に当てはめると

  

変動費 150(売上高300×変動費率50%)

固定費  50(営業費用200-変動費150)

4.損益分岐点を算出

 50(固定費)÷ (1-変動費率50%)=100(損益分岐点)

以上のように冒頭でも書いた様に精度は低いです。


 

id:megamax1010

迅速なご回答、誠にありがとうございました。大まかでもつかめれば助かりますので。

とてもわかりやすい説明でうれしい限りです。

2010/02/17 16:45:44
  • id:newmemo
    固定費と変動費を分けることを個変分解といいます。グーグルで「個変分解」を検索語として調べますと色々な手法を説明したサイトが上がっています。それではあまりにも総論なので参考になる書籍を紹介したいと思います。コメントに書きましたのは、手法を直接回答として書いていない為です。その点ご了承ください。

    http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060904/247090/?ST=system
    京セラの四半期決算データを基にして変動費と固定費に分けています。その手法は、下記の書籍に掲載されているそうです。

    >>
    四半期データを使った固変分解の手法については,回帰分析の計算式を含めて,拙著『ほんとうにわかる株式投資』(PHP研究所)の105頁以降で紹介していますので参考にしてください。
    <<

    http://www.njg.co.jp/d/89232.html
    上記以外にも高田直芳氏の著作には参考になる項目が上がっています。

    第3章以降をご参照ください。

  • id:newmemo
    漢字が間違っていました。当然ながら「固変分解」が正しいです。
  • id:megamax1010
    大変ありがとうございます。ご丁寧な資料の紹介、とても助かります。ありがとうございました。

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