次の客は高校生のN也だった。
N也「オレ、彼女が欲しくてさぁー。運命の女との出会いとか、ないっすかねぇー」
B美は半眼で宣言した。
B美「今からあなたに3つの質問をいたします。その答えで未来を占い、3つのアドバイスを授けましょう」
N也「あざーっす」
B美「カゼはよくひく?」
N也「いえ」
B美「成績はいい?」
N也「自分、成績悪いっす」
B美「家は持ち家? 賃貸?」
N也「賃貸マンションっす」
B美はうなずいた。
B美「条件は最高です。それではアドバイスを授けましょう。
床屋と洋服屋に行きなさい。天気予報を見なさい。早退はしないこと」
N也「??? 早退って?」
B美「学校の早退は絶対ダメです」
N也「はあ」
B美「ですが遅刻は、むしろ推奨いたします」
N也はあきらめて部屋を出て行った。
N也「お約束占いって、よくわからねー!」
※「妄想占い」を「お約束占い」に改題します。締め切りは4/22(木) 夜10時以降。
小説風回答を歓迎。ルールは過去の「お約束占い」を。http://q.hatena.ne.jp/1203177986
とはいえ、入学してから 1 年半の間ほとんど女子と話をしたこともないN也に、
時間はあまり残されていない。
「やっぱ、彼女つくるなら早くしないと……。」
よくわからない占いだったとはいえ、悪魔に魂を売りわたすリスクを負うわけでもない
だろうということで、N也は言われたとおり、帰りに床屋へ寄っておくことにした。
「何をするにも『※ただしイケメンに限る』って言うし、外見は大事だな。
もしかしたらあのB美って子も、『アドバイス守ってくれたのね!』って
フラグが立つかもしれない。ああいうクールで知的なタイプもなかなか……って、あれ?」
いつもの床屋が閉まっている。あのオヤジ、またパチンコにでも行ってやがるな!
邪魔をされると無性に抵抗したくなるもので、N也は全速力で家に帰ると、
遠いし高いので行ったことのない、隣町の床屋まで自転車を飛ばしたのだった。
「くっそおおおおお、ぜったい彼女をつくってやるぞおおおお!」
そして次の登校日。
N也は一躍、クラスで話題の人になっていた。
「あの床屋め……。」
あの日、門限ギリギリなので急ごうと「おまかせ超特急コース」を頼んだ結果、
できあがった髪型はなぜかリーゼント。いまどき田舎の不良だってこんな髪はない。
見ろ、クラス中の女子から「夏デビューとかwww」って笑われてるじゃねえか!
クールビューティな学級委員長なんか、陰口じゃなく直接注意してきたもんな。
俺には罵られて興奮する性癖はないので、「そのうち直すよ」とだけ言っておいた。
すまん委員長、次の小遣いまで待ってくれ。俺も早く直したいんだ。
そして下校時刻。
すっかり女子に見放されたN也の心は、すさみきっていた。
皮肉なことに、それが表情に出て一層「不良らしさ」を際立たせていたし、
もともと成績も悪かったこともあり、N也はこの一日で
完全なる不良キャラになっていたのだった。
「占いでは、早退するなって言われてたっけ。今より評判を落とすわけにいかないから、
しばらく遅刻も早退も気をつけよう。少しずつでも評価を取り戻していかないとな。
本当の俺に気付いてくれるまで善行を積み重ね……おっ、さっそく善行ポイント発見!」
玄関のところで、大雨を眺めて立ち往生している委員長がいた。
「委員長、傘、忘れたのか? これ貸すよ。俺、カラダ丈夫だから、濡れても平気なんだ。」
予想外の事態で戸惑っている委員長に傘を握らせ、N也は玄関を出たのだった。
天気予報を見ておいて良かった~。
10 分後、学校と家のちょうど中間地点にあるC公園。
N也はズブ濡れのまま立ちつくしていた。
いくら健康に自信があると言っても、当然いつまでも雨風に当たりたくはない。
が、しかし!
「だれかひろってくだちい」と書かれた段ボール箱の中で弱々しく鳴く、
白い天使、そう、かわいい子猫ちゃんを見捨てて帰ることなど、
できるわけがない! N也は究極の選択に迫られていた。
「家は賃貸マンションだから、連れて帰れば俺ごと追い出される。かといって
置いていけば、この雨が天使様の体力を奪っていき、天へお帰りになるのは確実。
くそっ、俺は一体どうすれば……。」
そのとき現れたのが委員長だったというわけ。
後日、彼女が語ったところによれば、
「不良のN也くんが傘を貸してくれるなんて、きっと裏があると思って
返そうと追いかけたのですが、捨て猫を自分の服の中に入れて温めるN也くんの
姿を見た瞬間にわかったんです。この人が運命の人だ、って。
あたしの家はもう 3 匹も飼ってたから、1 匹ぐらい増えても
どうってことなかったんですけど、あのときのN也くんの顔は
忘れられませんね。しかも床屋と同じ日に買ったっていう
ハ○ーキティのTシャツが透けて見えてて、
『ああこの人は悪人じゃなかった!』って確信しました。」
きっと、優等生とかと
結びつくんじゃないでしょうか?
優等生は、最後まで学校にいると思いますし
この男の子は勉強ができないってことは
その、優等生が教えてくれるとか?
なんか、gdgdですみません
kore-death様、回答ありがとうございます。ですがすみません、これは違いました。
とはいえ、入学してから 1 年半の間ほとんど女子と話をしたこともないN也に、
時間はあまり残されていない。
「やっぱ、彼女つくるなら早くしないと……。」
よくわからない占いだったとはいえ、悪魔に魂を売りわたすリスクを負うわけでもない
だろうということで、N也は言われたとおり、帰りに床屋へ寄っておくことにした。
「何をするにも『※ただしイケメンに限る』って言うし、外見は大事だな。
もしかしたらあのB美って子も、『アドバイス守ってくれたのね!』って
フラグが立つかもしれない。ああいうクールで知的なタイプもなかなか……って、あれ?」
いつもの床屋が閉まっている。あのオヤジ、またパチンコにでも行ってやがるな!
邪魔をされると無性に抵抗したくなるもので、N也は全速力で家に帰ると、
遠いし高いので行ったことのない、隣町の床屋まで自転車を飛ばしたのだった。
「くっそおおおおお、ぜったい彼女をつくってやるぞおおおお!」
そして次の登校日。
N也は一躍、クラスで話題の人になっていた。
「あの床屋め……。」
あの日、門限ギリギリなので急ごうと「おまかせ超特急コース」を頼んだ結果、
できあがった髪型はなぜかリーゼント。いまどき田舎の不良だってこんな髪はない。
見ろ、クラス中の女子から「夏デビューとかwww」って笑われてるじゃねえか!
クールビューティな学級委員長なんか、陰口じゃなく直接注意してきたもんな。
俺には罵られて興奮する性癖はないので、「そのうち直すよ」とだけ言っておいた。
すまん委員長、次の小遣いまで待ってくれ。俺も早く直したいんだ。
そして下校時刻。
すっかり女子に見放されたN也の心は、すさみきっていた。
皮肉なことに、それが表情に出て一層「不良らしさ」を際立たせていたし、
もともと成績も悪かったこともあり、N也はこの一日で
完全なる不良キャラになっていたのだった。
「占いでは、早退するなって言われてたっけ。今より評判を落とすわけにいかないから、
しばらく遅刻も早退も気をつけよう。少しずつでも評価を取り戻していかないとな。
本当の俺に気付いてくれるまで善行を積み重ね……おっ、さっそく善行ポイント発見!」
玄関のところで、大雨を眺めて立ち往生している委員長がいた。
「委員長、傘、忘れたのか? これ貸すよ。俺、カラダ丈夫だから、濡れても平気なんだ。」
予想外の事態で戸惑っている委員長に傘を握らせ、N也は玄関を出たのだった。
天気予報を見ておいて良かった~。
10 分後、学校と家のちょうど中間地点にあるC公園。
N也はズブ濡れのまま立ちつくしていた。
いくら健康に自信があると言っても、当然いつまでも雨風に当たりたくはない。
が、しかし!
「だれかひろってくだちい」と書かれた段ボール箱の中で弱々しく鳴く、
白い天使、そう、かわいい子猫ちゃんを見捨てて帰ることなど、
できるわけがない! N也は究極の選択に迫られていた。
「家は賃貸マンションだから、連れて帰れば俺ごと追い出される。かといって
置いていけば、この雨が天使様の体力を奪っていき、天へお帰りになるのは確実。
くそっ、俺は一体どうすれば……。」
そのとき現れたのが委員長だったというわけ。
後日、彼女が語ったところによれば、
「不良のN也くんが傘を貸してくれるなんて、きっと裏があると思って
返そうと追いかけたのですが、捨て猫を自分の服の中に入れて温めるN也くんの
姿を見た瞬間にわかったんです。この人が運命の人だ、って。
あたしの家はもう 3 匹も飼ってたから、1 匹ぐらい増えても
どうってことなかったんですけど、あのときのN也くんの顔は
忘れられませんね。しかも床屋と同じ日に買ったっていう
ハ○ーキティのTシャツが透けて見えてて、
『ああこの人は悪人じゃなかった!』って確信しました。」
ttamo様、ありがとうございます!! お見事でした!! 小説もめっちゃ楽しいです。
こちらの想定は、「不良が子猫or子犬に傘をさしかける」というものだったのですが、ささいな差です。
おめでとうございます!! 謹んでピチピチのいるかを差し上げます。
ある日の朝、N也はいつも通り起きた。
と思ったら時計がずれていた。
N也「やべ、寝坊した。急いででねーと!
えと、天気は……午後から雨か。一応傘持ってくか。」
ダッシュで学校に向かい、やっとの思いで教室に到着。
N也「ぜぇぜぇ。すいません、遅刻しました。」
先生「またか。お前成績悪いし、今日放課後補習な。」
N也「はぁはぁ。マジすか。」
放課後の面倒な補習を片付け、さぁ帰ろうかと下駄箱に行ったら人影を発見。
N也「あー、疲れた。早退すればよかったぜ。おや、誰かいるな。」
Y子「……。」
N也「ん、そこの君どうしたの?」
Y子「……。雨降ってて……。」
N也「あー、傘忘れたのね。じゃあこの傘使ってよ。」
Y子「……。いい。」
N也「んー、俺は風邪めったにひかないし、マンションすぐそこだから構わないんだけど。」
Y子「……。じゃあ一緒に。」
N也「え?」
なぜか相合傘をすることになったN也とY子。
特に話すことも無く、互いのことを微妙に意識しながらも無言で歩く二人。
そんな感じであっという間にN也のマンション前まで来たところで、トラックが!
バシャ!
Y子「……。」
N也「ビショビショだな。俺のマンション着いたし、シャワー浴びてったら?」
Y子「………………。じゃあお願い。」
N也「俺は髪短いし先入っていいぞ。えーと、服は買ってあるからこれ着てくれ。」
Y子「分かった。」
そうして風呂上りの二人。
N也「今服乾かしてるからさ。ココアでも飲んで待っててくれ。」
Y子「……。分かった。暖かい。」
その後、小一時間ほど雑談していると、服が乾いたのでY子は帰ることに。
Y子「……。ありがとう。」
N也「気にすんな。傘は明日返してくれればいいから。気をつけてな。」
Y子「じゃあまた。」
N也「んー、それにしてもあの子可愛かったな。また会えるかなぁ。」
実はY子は胸の奥まで暖かくなっていたことにN也は気づいてはいなかった。
---
さて、こんなんなりましたがいかがでしょうか。
とりあえず小説風って難しいー。
一応全条件は使ったつもりですが…。
なんにせよlionfan様、今回もおもしろい問題をありがとうございました。
では。
kanihon様、ありがとうございます。
知り合いに出題した時も、賃貸マンションや成績の悪さから、「彼女を自宅にお持ち帰り」説を考えた方が多かったみたいです。
で、すみません。それは違いました・・・。ですが、小説は面白かったです!!
とは言ったものの、別にたいして手間のかかることでもないので、N也はB美のアドバイスに従うことにした。
長めだった髪を思い切って短髪にし、服屋に行って新しいジャケットを買った(彼らの高校は私服OKなのだ)。
翌日、天気予報を見ると 外はいい天気にも関わらず、午後から雨が降るとの予想だった。
傘を持って学校に行ったものの、相変わらず授業はチンプンカンプン。うざいから仮病使って早退しようにも、B美のアドバイスのせいでバックレることも出来ない。
我慢して最後の授業まで耐え切り 外を見ると、予報通り雨が降ってきた。
まあこれだけでもアドバイスを聞いた甲斐があったなと思いながら 学校を出ようとすると クラスのアイドルA紗が困った顔をしている。
これはもしや、と思い「どうしたの?」と声を掛けると、「傘忘れちゃって」とのこと。
「あれ、A紗って俺と同じマンションに住んでなかったけ? 送ってこうか?」
「でも、悪いし...塾とかないの?」
「俺、頭悪いじゃん。大学とかもう諦めてるから。」
「うーん。じゃあ お願いしようかな。」
なんと相合傘で帰れることになった。
「あれ、そういえばN也君、新しいジャケット買ったって自慢してなかったっけ?」
「平気だよ。クラスのアイドルと相合傘で帰れるなら、へっちゃら。」
「それに散髪したばっかりで、風邪ひかない?」
「大丈夫、大丈夫、バカは風邪ひかないから。」
こうして、二人はいい雰囲気でマンションまでの会話を楽しんだ。
一週間後 遅刻はOKと言われていたので、余裕ブッこいてちょっと遅めに起きた。天気予報だけは確認すると、雨が降り出したとの実況。
傘を持って家を出ると、マンションの入り口にはA紗が。
「あ、N也君。また傘忘れちゃって。でも部屋まで戻ってるとテストに間に合わない。どうしよう。」
「じゃ、この傘使って。俺は遅刻しても平気だから、部屋に戻ってもう一本傘持ってくる。」
二度までもタイミングよく傘を貸してくれたN也にA紗が運命を感じてしまったのも不思議はない。
その後、雨になると相合傘デートをする二人は クラス中で冷やかされたが、それもまた快感だった。
kuroyuli様、楽しく心温まる小説、ごちそーさまでした!!
傘を「彼女に」さしかける、という発想のほうが普通だと思います。今回は問題が難しすぎたみたいですみません。
それぞれの項目の対応は以下。
天気予報を見なさい。
→雨の日をねらいましょう。傘は持たないように。
遅刻を推奨。
→学校に来るまでに捨て犬を見つけ行動しましょう。
そこを通学途中の女の子に見てもらいましょう。
床屋と洋服屋
→濡れてもいいように髪は短く、替えの洋服を購入
風邪はひかない
→雨に濡れたぐらいじゃ風邪はひかないですね。
成績が悪い
→普段ワルっぽい人がいいことをすると、
すごくいいことをしてるように見えるはず。
賃貸マンション
→犬は飼えない。
つまり、雨の日に通学路で捨て犬を見つけ
連れて行きたいが飼うことができないので
自分が濡れるのもかまわず自分の上着を犬にかけて
走り去るというシチュエーションでしょうか?
これを見てもらって一目惚れ!
masashi33様、これで正解です。
自分的には「不良が帰る途中で捨て犬を見つけ、自分が濡れるにもかかわらず傘をさし、自分はそのままかえってしまう」←恋愛フラグ
というものでしたが、細かな違いです。正解おめでとうございます!!
「床屋と洋服屋に行きなさい」
身なりを整えて格好よくしなさい
「天気予報を見なさい」
雨が降る日はちゃんと傘をもってるように
「早退はしないこと」
恋の舞台は放課後
「遅刻推奨、成績悪い」
補習授業や先生の説教等で帰る時間が遅くなる
「カゼはよくひく?」→「いえ」
学校に行かないことには出会いが始まらない
「賃貸マンション」
運命の女性も同じマンションに住んでいる。
お話的には
ま~た、成績が悪かったり遅刻続きで放課後先生にみっちりしごかれてこんな時間かよ、とほほ。
さて帰るか、やっぱこんな時間になるとほとんどの生徒は帰ってて校内も静かだな。
んっ、いつの間にか雨降ってる!?
そういや今朝天気予報で雨が降るって言ってたっけ、傘持ってきてよかったぁ。
あれっ、昇降口に女の子が一人いる。
放課後の部活終わりかな。
N也:「さっきから外を見てますがどうしたの?」
女の子:「傘を持ってくるのを忘れちゃって。。。」
N也:「よかったら近くまで送ってくけど」
女の子:「それじゃあお言葉に甘えて」
~ 下校中~
(あれ、この男の子、髪も身なりもバシッと決めてるし顔も案外男前じゃない!?)と思う女の子。
N也:「ところでうちはどこら辺ですか、送ってきますよ」
女の子:「○○マンションっていうとこですけどご存知ですか」
N也:「えっ、僕もそこに住んでるんですよ、奇遇ですね」
N也:(こ、これって運命かも)
女の子:( 〃 )
※後からヒントの犬の場合は、雨にぬれてかわいそうな捨て犬を一人見つめる女の子とばったり道で出会ってうんぬんかなぁ、うーん。
Zelda様、ありがとうございます。後者のパターンで正解ですが、前者も説得力がありますね!!
「同じマンションに彼女が!!」という可能性は、問題作成時に考えておりませんでした。
これはこちらのミスです。すみません・・・。小説の女の子はかわいらしいですね!!
その日は昼から雨が降り出し、帰りのHRが終わる頃にはザーザー降りになっていた。
「まったく天候不順で嫌になっちゃうよねー」
「最近野菜が高いって、お母さんもぶつぶついってた!」
私は親友とそんなたわいもない話をしながら帰り、いつもの公園の角で別れた。
いつもは子どもとママが遊んでいるけど、今日はシンとした公園。
……と、声が聞こえる。
「なんだお前シロっていうの?汚れてるからわかんなかったよ」
木の陰にいたのは、隣のクラスのN也君だ。でも、なんで?
私は思わず公園の中に足を踏み入れた。
見ると、雨に濡れた段ボールと、その中に入った白い子犬。
段ボールには、『ひきとってください なまえはシロです』の幼い文字。
「N也くん!何してるの?」
彼はびっくりしたようにこちらをみた。
「いや…通りかかったら捨て犬が鳴いてたからさ。こんな雨だし、濡れてかわいそうで。
つれて帰りたいけど、俺んちマンションなんだよな…おまえ、飼える?」
「いや、うちも弟がアレルギーだから、ペットだめなんだ」
「そっか…じゃあ明日学校で引き取れる人いないか探してみるか。
こら、シロ、明日また必ず来てやるから、それまでおとなしくしてるんだぞ」
彼はそういって、自分の傘を段ボールの上にそっと置いた。
「ちょっと、N也くんが風邪引いちゃうよ!」
「大丈夫だよ、俺体だけは丈夫だから。家3丁目で近いし。」
「3丁目?じゃあ、うちと同じ方向だね。この傘で一緒に帰ろ。」
それが私とN也が初めて一緒に帰った日。
あれから15年、今ではN也と私、生意気盛りの息子2人、
そしてもうおじいちゃんになったシロの4人と1匹で仲良く暮らしている。
***
カゼひかない→多少雨に濡れて帰っても平気。
賃貸→犬飼えない。(猫でも話が通りますが…)
天気予報→傘を忘れないため。
早退ダメ→運命の彼女と帰り時間をあわせるため。
成績、床屋&洋服屋、はわかりませんでしたが、
たまたま出題をみかけ、私の好きな漫画にある王道シーン
「ずぶぬれの子犬と不良に一目惚れ」がひらめいたので、短時間に存分に妄想してしまいました。
「小説風」も全く書き慣れず、お目汚しすみません。
heathy様、スマッシュヒットです。おみごとでした!!
成績悪い→不良っぽさアップ
床屋&洋服屋→リーゼント&ガラの悪い服→不良っぽさがさらにアップ
でした。
ttamo様、ありがとうございます!! お見事でした!! 小説もめっちゃ楽しいです。
こちらの想定は、「不良が子猫or子犬に傘をさしかける」というものだったのですが、ささいな差です。
おめでとうございます!! 謹んでピチピチのいるかを差し上げます。