休日のランチに最適なワンプレートメニューですが、テーマを決めて週替わりにしていったら、もっと楽しくなると思いませんか?
そこで思いついたのが、各国の代表的な料理やお国柄を表すメニューを週替わりで楽しむ「世界一周ランチシリーズ」です。今週はドイツ風、来週はイタリア風、再来週は思い切ってモンゴル風(え?どんな料理?)…と色んなワンプレートメニューの考案を趣味にしちゃうんです。
食を通して世界の様々な人々の暮らしの一端に触れることができれば、そこから世界の人々と手をつないで争いのない平和な星を作っていこう、みたいなところにだってつなげていけますよね。
そこでまず第一弾はアメリカ風ワンプレート。まずは情報収集です。アメリカ生活の経験がある友だちに、向こうの食事について色々聞いてみました。そしたらわかったこと。なんとアメリカでは、日本的な主食・副食という区別があまり意識されないらしいんです。
日本でいう一汁三菜みたいな考え方はないから、あえてアメリカ流ワンプレートを考えるとしたら、バイキング形式のお店で自分の好きな物を一つのお皿に盛り合わせるみたいな感じになるよ、その場合はステーキが中心であとは適当に、みたいになることが多いかなぁ…って。
うわー、最初から食文化の違いに遭遇しました。それでも何とかランチに対応できる内容でアメリカっぽいものをと考えて、こんなラインナップができあがりました。
・BLT(ベーコンレタストマト)サンド
・ポテトサラダ
・クラムチャウダー
・アイスクリーム
BLTの発祥はイギリスですが、今やアメリカの代表的なサンドイッチの一つです。Wikipediaの英語版を見てみたら、こんなふうに書いてありました。
http://en.wikipedia.org/wiki/BLT_sandwich
The BLT is regarded as being the second most popular sandwich in the United States , after the ham sandwich.
歴史あるサンドイッチですから、使うパンの種類も作り方も様々だそうですが、その一例を教えてもらいました。
材料は(一人分あたり)、
・食パン 6枚切りくらいの厚さ 2枚
・ベーコン スライス2枚
・レタス 2枚
・トマト 半分
・タルタルソースあるいはマヨネーズ 適宜
・塩、胡椒、レモンの絞り汁 適宜
パンはライ麦パンでもおいしいよ、とのこと。
トマトは食べやすい厚さに輪切りにして種を取り除き、オーブントースターで加熱します。うわー、焼いちゃうんだと言ったら、その方が食べやすいからとのこと。焼くか焼かないかは好みの問題ですが、焼くなら5分くらい焼いてください。
ベーコンもフライパンで焼きます。やはりカリカリになるまで焼くのが主流のようです。
レタスはロメインレタスが多く使われるそうです。球形レタスと違って葉が湾曲していないので挟みやすい、葉が肉厚なのでシャキッとかみ切れて食べやすいなど、これはサンドイッチ向きです。
パンをカリッとキツネ色になるまで焼き、ベーコン、トマトを乗せ、タルタルソースやマヨネーズをたっぷり塗って、お好みで胡椒、塩、レモンの絞り汁をふりかけて、レタスをかぶせて、もう一枚の焼いたパンではさめばできあがり。食パンの場合、そのままだと大きくて食べにくいので、ザクッと半分に切って盛りつけてください。
続いてはポテトサラダです。アメリカ風のサラダというとやはりポテトを使った物が思い浮かびますが、今回のいわしではワンプレートに盛りつけやすいという利点からか、すでにポテトサラダを取り入れているメニューがいくつか先行しています。
そこで、何か画期的なポテトサラダはないかなと思って探したら、すてきなレシピを見つけました。ポテトを潰さず角切りにして使うサラダです。これなら素材の風味がしっかりあらわれて、ポテトが脇役になりません。これぞ何でもメインディッシュになれる料理のアメリカンドリーム!!
http://www.kateiryouri.com/recipe201.html
詳しい作り方は上のページを見ていただくとして、たまねぎやピーマンなどの刺激の強い野菜も水にさらさず、しかもこれもコロコロ角切りにして、しっかり素材の持ち味を主張。刺激の強さはフレンチソースで下味を付けることで和らげています。素材全てに主役になれるチャンスを与えるこの工夫は、やっぱり主食・副食という分け隔てをしないアメリカ的食文化から生まれてきたのかも、と思ってしまいました。
ゆで卵も味をマイルドにするために欠かせない素材ですが、これもどっしりと存在感ある扱いですね。
さて、日本人的一汁三菜の習慣からすると、どうしてもほしくなるのがスープです。何がいいかなぁと聞いたら、アメリカ生まれのスープだったらクラムチャウダーじゃない?とのことでした。
ニューイングランド風は白いクリームスープ仕立て、マンハッタン風は赤いトマトスープ仕立てです。今回はBLTでトマトを使っているので、白いニューイングランド風でやってみることにしました。
日本の普通の作り方と違うところはある?と聞いたら、うん、アメリカはインスタントが普通だよ、とのこと。ひゃぁー。
ただし、日本でインスタントというと粉末をお湯で溶くイメージですが、アメリカでは缶入りが多く使われているとのことでした。しかも日本的な感覚だと、これ業務用?と言いたくなるような大きな缶が、家庭でもごく普通に使われているようです。これって個食の小さなレトルトパックが普及している日本より、ずっと合理的でなおかつ家庭的かも。こんなところからも、アメリカの食にまつわる暮らし方の一端が見えてきました。
デザートはなんといってもアイスクリームですね。でもきっとアメリカでは、これもデザートに食べるという感覚ではないんだと思います。どうしても食べる順番を決めてしまうのが日本人ですよね。順番なんか意識しないで自由に食べてみよう!
と、こんなふうにメニューを考えていくだけで世界の食卓と文化が見えてくる「世界一周ランチシリーズ」。このアメリカ編は、まず今日のランチでやってみる予定です。家族にここを見てから食べてもらって、感想を聞いてみたいと思っています。皆さんもこんなふうに各国の文化を一枚のお皿に取り入れて、休日のランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。
休日のランチに最適なワンプレートメニューですが、テーマを決めて週替わりにしていったら、もっと楽しくなると思いませんか?
そこで思いついたのが、各国の代表的な料理やお国柄を表すメニューを週替わりで楽しむ「世界一周ランチシリーズ」です。今週はドイツ風、来週はイタリア風、再来週は思い切ってモンゴル風(え?どんな料理?)…と色んなワンプレートメニューの考案を趣味にしちゃうんです。
食を通して世界の様々な人々の暮らしの一端に触れることができれば、そこから世界の人々と手をつないで争いのない平和な星を作っていこう、みたいなところにだってつなげていけますよね。
そこでまず第一弾はアメリカ風ワンプレート。まずは情報収集です。アメリカ生活の経験がある友だちに、向こうの食事について色々聞いてみました。そしたらわかったこと。なんとアメリカでは、日本的な主食・副食という区別があまり意識されないらしいんです。
日本でいう一汁三菜みたいな考え方はないから、あえてアメリカ流ワンプレートを考えるとしたら、バイキング形式のお店で自分の好きな物を一つのお皿に盛り合わせるみたいな感じになるよ、その場合はステーキが中心であとは適当に、みたいになることが多いかなぁ…って。
うわー、最初から食文化の違いに遭遇しました。それでも何とかランチに対応できる内容でアメリカっぽいものをと考えて、こんなラインナップができあがりました。
・BLT(ベーコンレタストマト)サンド
・ポテトサラダ
・クラムチャウダー
・アイスクリーム
BLTの発祥はイギリスですが、今やアメリカの代表的なサンドイッチの一つです。Wikipediaの英語版を見てみたら、こんなふうに書いてありました。
http://en.wikipedia.org/wiki/BLT_sandwich
歴史あるサンドイッチですから、使うパンの種類も作り方も様々だそうですが、その一例を教えてもらいました。
材料は(一人分あたり)、
・食パン 6枚切りくらいの厚さ 2枚
・ベーコン スライス2枚
・レタス 2枚
・トマト 半分
・タルタルソースあるいはマヨネーズ 適宜
・塩、胡椒、レモンの絞り汁 適宜
パンはライ麦パンでもおいしいよ、とのこと。
トマトは食べやすい厚さに輪切りにして種を取り除き、オーブントースターで加熱します。うわー、焼いちゃうんだと言ったら、その方が食べやすいからとのこと。焼くか焼かないかは好みの問題ですが、焼くなら5分くらい焼いてください。
ベーコンもフライパンで焼きます。やはりカリカリになるまで焼くのが主流のようです。
レタスはロメインレタスが多く使われるそうです。球形レタスと違って葉が湾曲していないので挟みやすい、葉が肉厚なのでシャキッとかみ切れて食べやすいなど、これはサンドイッチ向きです。
パンをカリッとキツネ色になるまで焼き、ベーコン、トマトを乗せ、タルタルソースやマヨネーズをたっぷり塗って、お好みで胡椒、塩、レモンの絞り汁をふりかけて、レタスをかぶせて、もう一枚の焼いたパンではさめばできあがり。食パンの場合、そのままだと大きくて食べにくいので、ザクッと半分に切って盛りつけてください。
続いてはポテトサラダです。アメリカ風のサラダというとやはりポテトを使った物が思い浮かびますが、今回のいわしではワンプレートに盛りつけやすいという利点からか、すでにポテトサラダを取り入れているメニューがいくつか先行しています。
そこで、何か画期的なポテトサラダはないかなと思って探したら、すてきなレシピを見つけました。ポテトを潰さず角切りにして使うサラダです。これなら素材の風味がしっかりあらわれて、ポテトが脇役になりません。これぞ何でもメインディッシュになれる料理のアメリカンドリーム!!
http://www.kateiryouri.com/recipe201.html
詳しい作り方は上のページを見ていただくとして、たまねぎやピーマンなどの刺激の強い野菜も水にさらさず、しかもこれもコロコロ角切りにして、しっかり素材の持ち味を主張。刺激の強さはフレンチソースで下味を付けることで和らげています。素材全てに主役になれるチャンスを与えるこの工夫は、やっぱり主食・副食という分け隔てをしないアメリカ的食文化から生まれてきたのかも、と思ってしまいました。
ゆで卵も味をマイルドにするために欠かせない素材ですが、これもどっしりと存在感ある扱いですね。
さて、日本人的一汁三菜の習慣からすると、どうしてもほしくなるのがスープです。何がいいかなぁと聞いたら、アメリカ生まれのスープだったらクラムチャウダーじゃない?とのことでした。
ニューイングランド風は白いクリームスープ仕立て、マンハッタン風は赤いトマトスープ仕立てです。今回はBLTでトマトを使っているので、白いニューイングランド風でやってみることにしました。
日本の普通の作り方と違うところはある?と聞いたら、うん、アメリカはインスタントが普通だよ、とのこと。ひゃぁー。
ただし、日本でインスタントというと粉末をお湯で溶くイメージですが、アメリカでは缶入りが多く使われているとのことでした。しかも日本的な感覚だと、これ業務用?と言いたくなるような大きな缶が、家庭でもごく普通に使われているようです。これって個食の小さなレトルトパックが普及している日本より、ずっと合理的でなおかつ家庭的かも。こんなところからも、アメリカの食にまつわる暮らし方の一端が見えてきました。
デザートはなんといってもアイスクリームですね。でもきっとアメリカでは、これもデザートに食べるという感覚ではないんだと思います。どうしても食べる順番を決めてしまうのが日本人ですよね。順番なんか意識しないで自由に食べてみよう!
と、こんなふうにメニューを考えていくだけで世界の食卓と文化が見えてくる「世界一周ランチシリーズ」。このアメリカ編は、まず今日のランチでやってみる予定です。家族にここを見てから食べてもらって、感想を聞いてみたいと思っています。皆さんもこんなふうに各国の文化を一枚のお皿に取り入れて、休日のランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。