最近ちょっと「和」に凝り始めた私としては、夏をぜひ和服で過ごしてみたいと思っています。もちろん浴衣も着ますが、本格的に着たいのは、江戸時代のどこぞの若旦那が、川風をたもとに入れながら都々逸などを口ずさみつつ歩いていたような、ああいう着物ですね。
夏用の着物は父親のお下がりをもらったので数着あるのですが、まだ和服初心者なので、合わせる小物をあまり持っていません。
まず日常的に頻繁に着ようと思ったら、少し帯のバラエティを増やしたいですね。昔の人がどんなお洒落をしていたのかよくわかりませんが、おそらくベースとなる着物は普通はそんなに数多く持っていたわけではないと思いますので、現代人がネクタイを変えてバラエティを表現しているように、きっと帯を変えてお洒落を楽しんでいたと思うんです。夏向きの帯が何本か欲しいなと、今物色している最中です。
履き物にもいくつか種類がほしいですね。夏の男の履き物というとバンカラな四角い下駄が思い浮かびますが、今私が欲しいと思っているのは、雪駄のような形をした桐下駄です。軽快な履き心地の桐下駄に涼しげな色と模様の鼻緒が施された物で、靴底ならぬ下駄底にはゴムも貼られています。これなら雪駄同様、下駄禁止の場所にも入れますね。下駄底のゴムを変えればずっと使い続けていけそうなので、夏までにぜひ購入したいと思っています。
さて、和装用のインナーについてです。襦袢ですね。ちょっと話がずれますが、皆さん、「肌襦袢」「長襦袢」の「ば」にアクセントを置いて、「はだじゅ“ば”~ん」「ながじゅ“ば”~ん」と言ってみてください。
「パルドン ムスィウ」
「ウィ マドゥムワゼル」
「ケス クセ?」
「セ ハダジュバ~ン」
おぉっ、まるでパリの紳士淑女の会話のようではありませんか!!(笑)。
それもそのはず、襦袢という言葉は、フランス語と同系のインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属するロマンス語のひとつ、ポルトガル語の「ジバゥン」からきているんです。
襦袢というインナーの特徴は、隠さないということ。インナーと言っても、シャツと同じような位置付けなんですね。特に長襦袢の場合は半襟を縫いつけて、これをわざと襟元からチラ見せします。
夏は肌襦袢の上に長襦袢では暑いですから、気軽に洗える上半身だけの半襦袢一枚で済ませてしまうのが楽だと思いますが、この半襦袢に、最近はなかなかいい物があるんです。それはTシャツの襟が和装の半襟と同じになっている物。これなら洗濯が簡単で汗をかいたらすぐ洗えますから、こいつを半襦袢の代わりに使えば、夏の和装がとてもお手軽になると思うんです。
それにTシャツと同じかぶって着る構造ですから、激しく動いても襟元が乱れません。上に着る着物の襟が乱れても、この襦袢型シャツの襟に合わせて直せばすぐに元通りですから、これなら和装初心者でも大胆に行動的に振る舞えそうです。便利そうなので、少し枚数を多く揃えたいと思っています。
半襦袢の下半身には裾除けを着用しますが(この上下が揃って長襦袢相当になります)、男の場合はステテコでいいので、これも枚数が欲しいと思っています。ステテコも和装インナーの一種ですから、基本はチラ見せしていい存在。もちろんステテコの上に何も身につけないとバカボンのパパになってしまいますが、このチラ見せは「粋」の一つなんです。
ちなみにステテコの語源は、明治初期の落語家、三遊亭圓遊師匠が踊って一世を風靡した「ステテコ踊り」という芸に由来しています。おそらく「ステテコシャンシャン」といった囃子の音からこう呼ばれるようになったのだと思いますが、この踊りの際に着物の裾からチラチラ覗いていたのが、後世ステテコと呼ばれるようになった和装インナーだったんですね。
こんなふうに、ステテコは男の色気を表現する衣服なんです。ですから、これも何枚か揃えておきたいと思っています。
あとは粋な都々逸でもいくつか憶えて、夏の夕暮れの川縁などをそぞろ歩き。涼やかな川風など楽しみつつ日本情緒に浸る。くーっ、最高の夏の夕涼みじゃござんせんか。「いよっ、若旦那」なんて声がかかってきそうです。そんな夏の楽しみを準備する男の和装の夏じたく。そろそろ計画を立てて取りかかっていこうと思っています。
最近ちょっと「和」に凝り始めた私としては、夏をぜひ和服で過ごしてみたいと思っています。もちろん浴衣も着ますが、本格的に着たいのは、江戸時代のどこぞの若旦那が、川風をたもとに入れながら都々逸などを口ずさみつつ歩いていたような、ああいう着物ですね。
夏用の着物は父親のお下がりをもらったので数着あるのですが、まだ和服初心者なので、合わせる小物をあまり持っていません。
まず日常的に頻繁に着ようと思ったら、少し帯のバラエティを増やしたいですね。昔の人がどんなお洒落をしていたのかよくわかりませんが、おそらくベースとなる着物は普通はそんなに数多く持っていたわけではないと思いますので、現代人がネクタイを変えてバラエティを表現しているように、きっと帯を変えてお洒落を楽しんでいたと思うんです。夏向きの帯が何本か欲しいなと、今物色している最中です。
履き物にもいくつか種類がほしいですね。夏の男の履き物というとバンカラな四角い下駄が思い浮かびますが、今私が欲しいと思っているのは、雪駄のような形をした桐下駄です。軽快な履き心地の桐下駄に涼しげな色と模様の鼻緒が施された物で、靴底ならぬ下駄底にはゴムも貼られています。これなら雪駄同様、下駄禁止の場所にも入れますね。下駄底のゴムを変えればずっと使い続けていけそうなので、夏までにぜひ購入したいと思っています。
さて、和装用のインナーについてです。襦袢ですね。ちょっと話がずれますが、皆さん、「肌襦袢」「長襦袢」の「ば」にアクセントを置いて、「はだじゅ“ば”~ん」「ながじゅ“ば”~ん」と言ってみてください。
「パルドン ムスィウ」
「ウィ マドゥムワゼル」
「ケス クセ?」
「セ ハダジュバ~ン」
おぉっ、まるでパリの紳士淑女の会話のようではありませんか!!(笑)。
それもそのはず、襦袢という言葉は、フランス語と同系のインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属するロマンス語のひとつ、ポルトガル語の「ジバゥン」からきているんです。
襦袢というインナーの特徴は、隠さないということ。インナーと言っても、シャツと同じような位置付けなんですね。特に長襦袢の場合は半襟を縫いつけて、これをわざと襟元からチラ見せします。
夏は肌襦袢の上に長襦袢では暑いですから、気軽に洗える上半身だけの半襦袢一枚で済ませてしまうのが楽だと思いますが、この半襦袢に、最近はなかなかいい物があるんです。それはTシャツの襟が和装の半襟と同じになっている物。これなら洗濯が簡単で汗をかいたらすぐ洗えますから、こいつを半襦袢の代わりに使えば、夏の和装がとてもお手軽になると思うんです。
それにTシャツと同じかぶって着る構造ですから、激しく動いても襟元が乱れません。上に着る着物の襟が乱れても、この襦袢型シャツの襟に合わせて直せばすぐに元通りですから、これなら和装初心者でも大胆に行動的に振る舞えそうです。便利そうなので、少し枚数を多く揃えたいと思っています。
半襦袢の下半身には裾除けを着用しますが(この上下が揃って長襦袢相当になります)、男の場合はステテコでいいので、これも枚数が欲しいと思っています。ステテコも和装インナーの一種ですから、基本はチラ見せしていい存在。もちろんステテコの上に何も身につけないとバカボンのパパになってしまいますが、このチラ見せは「粋」の一つなんです。
ちなみにステテコの語源は、明治初期の落語家、三遊亭圓遊師匠が踊って一世を風靡した「ステテコ踊り」という芸に由来しています。おそらく「ステテコシャンシャン」といった囃子の音からこう呼ばれるようになったのだと思いますが、この踊りの際に着物の裾からチラチラ覗いていたのが、後世ステテコと呼ばれるようになった和装インナーだったんですね。
こんなふうに、ステテコは男の色気を表現する衣服なんです。ですから、これも何枚か揃えておきたいと思っています。
あとは粋な都々逸でもいくつか憶えて、夏の夕暮れの川縁などをそぞろ歩き。涼やかな川風など楽しみつつ日本情緒に浸る。くーっ、最高の夏の夕涼みじゃござんせんか。「いよっ、若旦那」なんて声がかかってきそうです。そんな夏の楽しみを準備する男の和装の夏じたく。そろそろ計画を立てて取りかかっていこうと思っています。