「事実上の」という言葉の解釈しだいですが…
強磁性体結晶の生成される化学反応ならば
自発磁化で磁区が形成されるため無磁界状態からでも
ミクロな領域での静磁界が発生します。
一般的には、フェライト焼結や、鉄への不純物導入反応とか。
変わった例では、スケーリーフットの鱗の成長なんてのも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%9...
地磁気などの影響も事実上に含めるならば、
多くの融解→固化反応で地磁気の履歴を示す静磁界が残って地質調査に役立っていますね。
静磁界は化学の世界ではマクロな概念です。
隣の原子同士が同じ方向のスピンをもって並び、強磁性体になる以外にあり得ないと思います。
厳密な意味で、化学反応で静磁界が発生するという概念は、静磁界の定義からしてあり得ないように思えます。
強磁性体的相互作用を持った物質が磁区を形成する反応は、例えば、当たり前ですが、
FeSO4+Zn→Fe+ZnSO4
で、金属鉄ができ、たまたま磁区ができる場合がありますが、それは質問の意味ではないですよね。
化学反応で励起状態の物質ができて、それが基底状態になるとき光を発生させれば、「光を発生する化学反応」ですが、
そういう意味での「静磁界を発生する化学反応」は、あり得ないように思います。
化学反応でできた強磁性体が、その後、常磁性体又は反強磁性体になれば、ただ、静磁界がなくなるだけですので。
回答ありがとうございます。大変参考になりました。
私のもともとの質問意図はjackal3さんのおっしゃる通りで、
電磁波を放出したり電位差を生じたりするのと同様に、静磁界が発生する化学反応があるのだろうか、
というところを知りたかったわけです。
が、そこは捉え方によって新しい見え方もあるでしょうから、それ以外の解釈での回答でも全く構わないです。
回答ありがとうございます。この解釈で結構です。
なるほど、磁性体ができる化学反応というのは思いも寄りませんでした。