THEME:「幼年から今年まで……仲間や家族とのひと夏の思い出」
“ディア・ライフ”=『親愛なる日々』。イエは暮らしと人生の舞台。「LIFE」という言葉に、生活と人生の2つの意味をこめて、イエと家族のストーリーを語り合いませんか? 心のページに刻まれた思い出も、現在のイエでの愛しいワンシーンも。毎回のテーマに沿って素敵なエピソードを、豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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「Welcome to イエはてな」
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テーマ詳細とアイデア例
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※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中ははてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は8月23日(月)正午で終了させていただきます。
暑い夏の楽しみは、なんといってもカキ氷でした。
しかし母が着色料の入ったものは体に悪いと絶対食べさせてくれなかったので、いつもカキ氷はミルク金時か
せんじ(ミゾレ)ばかり。
密かに舌が真っ赤に染まるような、氷イチゴを食べることが夢でした。
小学校4年生の夏休みに祖母のイエに泊まり、祖母と一緒に近所へお遣いに行った帰り道、
駄菓子屋さんの前で氷と書かれた旗を見つけて「氷イチゴが食べたい!」という私に、おばあちゃんは
「お母さんには内緒ですよ」と、言いながら買ってくれました。
駄菓子屋のおじさんが手回しの氷かき器でけずった細かい氷粒が、器の中で太陽の光を撥ね返し、できあがった氷の山にかけられた鮮やかなイチゴシロップの赤。
ほのかにシロップの甘い香りが漂って、出来上がったその氷イチゴの美味しそうなことったら
ありませんでした^^
お店の前のベンチに腰掛けて念願の氷イチゴを美味しそうにほおばる私を、祖母はやさしく見つめていました。
急いで食べておでこがキーンとなったのはいうまでもありませんw
その後も何度か祖母と氷イチゴを食べに行きましたが、ある日ベロが真っ赤なのを母にみつかってしまいましたが、
禁止されていた氷イチゴを食べたことを不思議と怒られることはありませんでした。
だいぶたってから母に聞きましたが、実は祖母は天然・無添加至上主義者?で母が食べ物に厳格になったのは
祖母からの教えを受け継いだものなんだとか。
そういえば、祖母は自分で米や野菜を作っており、帰省時にはもちろん旬の季節には色々野菜や漬物を
届けてくれました。
この漬物、大根や梅干、生姜などさまざまな野菜を漬けていて、祖母特製の漬物が食卓に並ぶと
私も弟も普段は滅多にしない、ご飯のおかわりをしたものです。
母は「おばあちゃん、私には厳しかったのにあんたには甘いんだから」って笑っていました。
しかし、その厳格だった母も今、私の子どもには、なんとも甘いことw
人間、年を重ねると性格が丸くなるって本当なのね。
大人になる途中で、氷イチゴとせんじ(ミゾレ)の違いは実は色だけ!という衝撃の事実を知ったり、
白玉クリーム宇治金時なるものを食べて、これぞカキ氷の王様♪なんて思ったりしましたが、
いまだに氷イチゴは大好物です。
氷イチゴを食べると祖母と過ごした小学4年生の夏が想い出されます。