特に頭蓋骨の欠損を再生させることは、可能なのでしょうか
以前アゴの再生はNHKかなにかでみたことがあるのですが
ぜひおしえてください」
脳神経外科の頭蓋骨形成術に用いるためのアパタイト医療材料では、完全な頭蓋骨再生ができないことがあります。それを改善するため、FGFと呼ばれる骨形成促進作用のある増殖因子を医療材料に吸着させ、患部に移植後、FGFの徐放により周囲の細胞を活性化させ骨形成を促進することにより完全な頭蓋骨が再生することを狙って研究を進めています。
http://www.nedo.go.jp/itd/teian/ann-mtg/fy16/seikahoukokukai/pdf...
まだマウスでの実験段階ですが、脊髄の神経細胞の再生に成功しました。
http://www.nara-np.co.jp/20100817140842.html
この技術が実用化されれば、事故や怪我で下半身不随とかになってしまった人が治る可能性があるので期待しています。
その他、最近の話題ですと、ヒトiPS細胞から膵臓を再生する研究が始まります。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/07/010376.php
インシュリンは経口では投与出来ない薬なので、やはり実用化されれば、糖尿病の完治が期待できます。
頭蓋骨の穴は、大きさにもよるかと思いますが時間が経てば徐々に塞がるみたいですね。
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歯周病の中の歯周炎にかかりますと、歯を支えている骨が吸収して段々と歯が動いてまいります。その失われた骨を再生する事ができるようになってまいりました。
それを可能にしたのは、GTR法とエムドゲイン法です。GTR法とは、(Guided Tissue Regeneration)1980年代の半ばに登場した方法で、簡単に言うと、 骨の無くなった部分に、医療用のゴアテックスの皮膜を設置して、骨を再生させようとする方法です。ただ、この方法は、難しいのです。それは歯肉の下にそーっと ゴアテックスの膜をはさんで縫合するのですが、欧米人に比べて歯肉が薄いアジア系の人種の場合は 手術は煩雑になるばかりか、術後、何日かして膜が露出してしまったりする事があるのです。当然そうなりますと、感染してしまったり して、骨はできません。そんな時に登場して来たのが、エムドゲインと言う物質を使う歯槽骨の再生療法です。
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「再生」という意味をどう捉えるかが難しいですが、現在の医療で頭蓋骨の一部を「再生」することは不可能です。
これは、人体の回復(再生)能力で頭蓋骨の欠損を修復するという狭義の内容です。
現在の医療では、セラミックやチタンを、頭蓋骨に接合して、頭蓋骨の代わりにしています。
これは、頭蓋骨というものがほとんど「再生」しないためです。
ただし、数年先(数十年かも知れませんが)、以下の内容により、頭蓋骨の再生が可能になると思います。
1)「TGF-beta1」による、自然治癒能力の上昇
2)「コンポラス」による、人口骨のレベルアップ
3)クローンニングによる、再生治療
3については夢物語ですが、1と2は実現可能な範囲にきています。
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~neurosurg/research/research05.htm...
専門家のご意見を伺いましたが、現在取り組まれている頭蓋骨の再生ですが、ご質問のような大きな頭蓋骨欠損をそのまま再生するのは非常に困難なようです。またその際使用する成長因子の安全性確認のこ
ともあり、実用化までは最低10年はかかるとのことです。
とのことです。
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