THEME:「これがわが家の味、幸せ料理と思い出」
“ディア・ライフ”=『親愛なる日々』。イエは暮らしと人生の舞台。「LIFE」という言葉に、生活と人生の2つの意味をこめて、イエと家族のストーリーを語り合いませんか? 心のページに刻まれた思い出も、現在のイエでの愛しいワンシーンも。毎回のテーマに沿って素敵なエピソードを、豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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「Welcome to イエはてな」
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テーマ詳細とアイデア例
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※質問は11月15日(月)正午で終了させていただきます。
私がまだ子どもだった頃、よく食卓に並んだ料理がすいとんです。
我が家は自営業で、父が昼食を家で取ったり、外で取ったりと不規則だったので、ご飯の量がその日によってまちまちになります。
「夕食に食べるご飯が少し足りないようだけど、これから炊くとあまってしまいそう。明日の朝は弁当が必要だから炊き立てのご飯が必要だし。」そんなときに、夕食はご飯のボリュームを補うすいとんになることが多かったです。
うちのすいとんは醤油味がベース。煮干と昆布を入れっぱなしにして火をかけて出汁をとります。中に入れる具は、豚肉、じゃがいも、にんじん、白菜、しいたけ、長ねぎ、といったところ。
これらの具に火が通ったら、醤油と酒とみりんとで味付けます。そしていよいよすいとんの投入。
すいとんは小麦粉と塩と卵、水を加えてこね合わせて耳たぶくらいの固さにしたら、布巾をかけて休ませておきます。
その塊を小さくちぎってなるべく薄く薄く伸ばし、鍋の中に入れてゆきます。厚いと火のとおりが悪くて出来上がったときにすいとんの中がまだ生だったりすることがあるので、一生懸命伸ばすのですが、これが結構難しい。
母はらくらくと投入していたのですが、私は、すいとんの生地が手にくっついてうまく伸ばせずに四苦八苦です。
こうして、すいとんを投入したあとは浮き上がってくるまで煮ますが、煮すぎるとすいとんが溶けてくるので、これも加減が必要。
火が通ったら最後に溶いた卵を入れて出来上がりです。
なんということのない、平凡な味なのですが、すいとんのモチモチとした感じと、具材からでるうまみがマッチして、寒いときにはなによりも体のあたたまるご馳走でした。
最近はこのすいとんの生地をつくるのが億劫になってきたせいもあって玉うどんで代用しています。
手作りのすいとんにある、モチモチ感だけはないので、そこだけは違ってしまうのですが、具材と味付けは変わらないので、なつかしの味はそのままに、手軽くできるのがいいです。
すいとんならぬ、煮込みうどんになってしまいますが、この方法だと、昼食などあまり調理に時間が取れないときにも簡単に作れるので重宝しています。
例えば、午前中、雪かきで一仕事終えた後に、これを作って食べるのは最高に美味しいです。