THEME:「これがわが家の味、幸せ料理と思い出」
“ディア・ライフ”=『親愛なる日々』。イエは暮らしと人生の舞台。「LIFE」という言葉に、生活と人生の2つの意味をこめて、イエと家族のストーリーを語り合いませんか? 心のページに刻まれた思い出も、現在のイエでの愛しいワンシーンも。毎回のテーマに沿って素敵なエピソードを、豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで投稿ください!
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※質問は11月15日(月)正午で終了させていただきます。
きび砂糖なんて珍しい。
きび団子って聞いた事あるけどきび砂糖なんて初めて。
きっと甘くて美味しいんでしょうね。
きび砂糖っていうのはサトウキビから採った粗糖を中程度に精製したお砂糖で、黒糖ほどにはくどくなく、それでいてサトウキビの美味しさを残した、味わい深いお砂糖なんですよ。ほとんど白砂糖と同じに使えますが、煮物などに使うと、ほんと、味にコクと深みが出てきます。和菓子の味付けなどに使っても美味しいですよ。
さて、サトイモの煮っ転がし。そうなんですよね。お芋はまず下茹でをして、そこで出たヌメリをしっかり取るのが大事。これを丁寧に行うことで、味の染みがぐんと良くなるんですよね。プロの中には、敢えてヌメリを取らずにそれを煮物の照りに反映させる、なんていう高等ワザを使う人もいますが、それはかなり少数派の特殊例で、普通は料亭なんかでも、ここはしっかりヌメリを取るのが常道だと思います。
それがめんどくさいからと、むいてあるサトイモを買ってきたりすると、これがあんまり美味しくない。やっぱり皮むきからスタートして、丁寧に下ごしらえしたサトイモで作るから美味しいんですよね。
その丁寧さが生み出す味が、id:chairsさんの受け継いできた味ってことなんですね~。ここがとても素晴らしいと思います。
手を抜くところは気軽に抜いてもいいけれど、こだわるところには徹底的にこだわっていく。そのポイントの押さえ方が、それぞれのイエの「お袋の味」ってことになっていくんだと思います。
祖母、そして母・・・・・・
そうして受け継がれている一つが我が家の味として私の家では定番となっております。
何でも無いような料理に思えますが大好きな一つです。
あれ?しめじ?なんて思われるかもしれませんが、このしめじがいい仕事をしてくれています。
まず里芋の皮をむきます。
少しだけ厚めにむいてください。
大きさは小ぶりのものであればそのままでも良いですし、大きい場合は何等分かにしてもよいでしょう。
お年寄りのある家やお子さんのある家では食べやすいように小さくしても構いません。
そしてお湯で里芋を茹でます。
茹であがったら水にとってヌルヌルとしたぬめりはここで綺麗に洗い流してください。
面倒でもこの作業は一つ一つ丁寧にしてみてください。
これ一つで仕上がりの味も変わってきます。母曰く大事な作業だそうです。
そして次に鍋にお芋をいれ出汁も注ぎ沸かします。
沸騰したところで火を中火にし、きび砂糖、醤油、みりんを入れます。
第2のポイントはここだそうです。
きび砂糖。
きび砂糖というのは、お砂糖を完全に精製せず煮詰めて作ったものとなります。
つまり普通の白い砂糖よりもミネラルなどの栄養分が残っていて、そして何より料理の風味もよくなりコクが生まれます。
ですので私の家の煮物には必ずこのきび砂糖を使用します。
話しは戻りますが次は煮含めて行きます。落とし蓋をしてください。
この間にしめじを割いて食べやすく分けておいてください。
煮汁がまだ少し残っている程度のところでこのしめじを加えます。
そしてソっと優しくお鍋をゆすりながら全体に汁を煮絡めていき、綺麗に煮あがったら出来上がりです。
何のことの無いように思うかもしれませんがポイントを抑えながら作ることでみなさんのご家庭でもそれぞれのお味が出来るかと思います。
これが我が家の大好きな里芋としめじの煮っ転がし。
祖母から母へ。
そして母から私へ。
きっといつかは私から子へ。
受け継がれていくであろう料理です。
祖母の作る料理はお砂糖を必ずきび砂糖を使っていたことが特徴的でした。
何とも言えない温かい味です。
今でもきび砂糖の風味を感じるたびに祖母を思い出します。
小さい頃に一緒に台所でお手伝いをして、皮むきだけさせて貰っていた情景が思い浮かんだり。
とても懐かしい大事な思い出です