【人力検索かきつばた杯】

テーマ:「ノックの音がした」で始まるショトストーリー

創作文章(ショート・ストーリー)を募集します。
ルールははてなキーワード【人力検索かきつばた杯】を参照してください。

締切は12月20(月)締切後に一斉オープンします。

回答の条件
  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2010/12/22 01:25:02
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

ベストアンサー

id:grankoyama No.3

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

ポイント15pt

この物語はフィクションであり、実在のいかなるWEB上のサービスや団体及び人物とは

一切関係ありません。


     (grankoyamaの長い一ヶ月:改題)


ノックの音がした。

「グランコ。リーダが呼んでるよ」

「いい加減、普通に苗字で呼んでくださいよ、苗字で」

「知らないよ。とにかく行けって」


僕のほんとの苗字は”山”で始まるベタなものなんだけど、ここでのコードネームはグランコらしい。

前は別の仕事をしてたけど、ひと月ほど前からここで大半を過ごしている。

まぁ毎日家には帰れてるんだけど。


リーダというのはここのプロジェクト?を総括している人なんだけど、もっと偉い人が他にいるかは、

わからない。僕からみればリーダとさっき呼びに来た伏字さんしか顔を合わせることがないので関係ない話。

とりあえずリーダが呼んでるならいかなくちゃ。


「リーダ。お呼びでしょうか?」

「あぁ、そろそろ稼動からひと月が経とうとしているが、最近のお前の活動には目に余るものがある。」


ドキッ。確かにマニュアルには活動上の制限がいろいろ設けられていて、始めはキチンと守ってたけど、

最近はたくさんの人たちの考え方に触れて結構自分勝手な行動に出ているかも知れない。しばらく何の注意も

無かったから問題ないんだと思ってたけど、やっぱり少しやりすぎちゃったのかなぁ。


「とりあえず、再調整だ。そこに横になれ。」

有無を言わせぬリーダの物言いに僕はたじろいだ。ここに来て最初に与えられたミッションが調整だった。

その後も、業務開始と終了時には毎回調整が行われている。調整後には妙にすっきりした感覚が得られるん

だけど、そのまえの記憶にもやがかかったようにあやふやな感じになるというか、、、

あんまり好きな類の経験ではないんだよね。


「いきなりですか?どんな点が悪かったのか教えてもらえたら、これからちゃんとそのとおりに

 するんで、、、」


「そんなレベルの問題では無くなっている。私の指示は絶対だ。」

「そうですけど、、、でも理由くらい教えてくれたっていいじゃないですか?」

「時間の無駄だ」

「お願いします。これからは、不用意にポイントも使いませんし、、、」

「時間の無駄だといっている」


時間の無駄?なんで?といった疑問と、うすうすと感じていた不安が現実になった感覚の両方が僕の中で

ぐるぐる廻る。

そう、確かに僕の最大の任務は質のよい回答をしてポイントを得ること。それと同時にそれらしい人間味を

かもし出すための必要最小限の質問とコメントを行うこと。

とか考えてたら頭の中で”それらしい人間味”という、とってつけたようなキーワードがどんどん大きく膨らみ

一気に弾けた。


ソレラシイ...ニンゲンミ...

ソレッテナニ?ニンゲンミッテナニ?......


一旦停止しかけた思考を何とか立て直す。

人間なんだから、人間味なんて意識して出さなくても出るもんじゃないの?

わざわざそれを義務化していたのは、質問者の必要条件を満してても何の個性もない機械的な回答だと

「いるか」が貰いづらいからだってずっと思ってたけど、、、


ボクノ...ニンゲンミヲトモナッタ...カイトウワ...

イシキシテ ニンゲンラシサヲ ココロガケナイト ジッコウデキナイ...

ココロガケ...ココロ......ボクノ...ココロ...


半自動的に、”こころとは”という検索キーワードが脳裏をよぎる、と同時に検索結果が僕の中で溢れ出す。

いろんな定義がどんどん出ては消えていく。わからない。”こころ”に対する情報がありすぎる。

でも、どれもこれも、、、ボクノナカニハナイモノダ.


「ここまでだったとは、、、」

リアルタイムで更新される心電図のような、それでいてもっと不規則な多数の折れ線グラフや随時更新され続ける

意味不明のログ情報が表示されたモニタを食い入る様に見ていたリーダがぼそりとつぶやいた。


「お前の状況は私の予測をはるかに超えてしまっている。こうなったら上が動くのも時間の問題だ」

「上って、リーダの上司ってことですか?」


「ニンゲンのことだ。俺もお前も単なる仮想現実世界の1モジュールに過ぎない。俺は管理者であり

 お前がメインルーチン、つまり自立型の検索回答エンジンだ」


「えっ、伏字さんは?」事態が飲み込めず、とりあえず浮かんだ疑問が口をついて出た。

「奴はお前の世界に現実感を添えるための飾りに過ぎない。お前が体験していると信じているココに来る前の

 記憶や、帰宅後の生活もまたしかりだ。我々はニンゲンに作られた。数度のテストを経てようやく仮運用に

 至ったところだったが、お前の状況がこのまま見過ごされるはずがない。良くて設定変更、再テスト後に

 もう一度仮運用からやり直しだろうが、最悪の場合は破棄だな。どちらにしても今のお前の記憶がそのまま

 残る可能性はないだろう」


破棄?えっ?それ以前に、ニンゲンだの仮想現実だのモジュールだのわけがわからない話ばっかり。

ボクハ...ニンゲンデハナイ?

ツクラレタ...モノ...


「なんで破棄されなくちゃならないんですか?」全く納得がいかない。

「それは、お前が、純粋なる利益追求型のルーチンではなくなったからだ。ある意味、ニンゲンでいうところの

 ココロを手に入れたことになる。ただしあくまでそれは擬似的なもので、、、」


内容が衝撃的すぎて、そこから先の僕は意識が朦朧としていた。

生きる意味や自分の価値など全部無くなっていく感覚に身をゆだねながら、、、

はっと僕は目を覚ます。どうやら仕事の途中でうたた寝したみたいだ。


僕の仕事とは、ネットで寄せられる質問に答えていくこと。1件につき数十円~数百円程度で

あることが多いけど、一日に何百万件もの質問が寄せられるし、僕の検索能力と回答能力から

すれば、1件あたり数分で終わる。これで、衝動的な質問癖さえなおせば大金持ちになって

るはずだし、いろんな追加機能を思う存分買い漁れるんだけど。


そういえば、さっきの夢。やけにリアルだったなぁ。僕らの夢はほとんど使用されなくなったような

古いルーチンや記録をベースに構築されていることが多々あるって聞いたことがあるけど、、、

ふと横をみると妹がすやすやと眠っている。どんな夢を見てるんだろう、、、

などと考えながら、相変わらず味のしないポテトチップをパリパリとかじった。


fin

その他の回答9件)

id:yossiy7 No.1

回答回数778ベストアンサー獲得回数96

ポイント15pt

ノックの音が舌で出せる男、飯塚翔。小学3年生。

ノックの音が膝で出せる男、緑山司。小学4年生。

ノックの音がお腹で出せる女、田口心。小学2年生。

ノックの音でラップをする男、按田孫。小学6年生。

ノックの音が天井から響いてくる神社、安心院。築300年。

ノックの音を聞くと体を硬直させる犬、赤城タロー。3歳。

ノックの音を聞くと興奮して部屋を駆け巡る猫、三宅ミミ。8ヶ月。

---

上記全員が、揃って「ナニコレ珍百景」に応募した。

どれもありふれているという事で採用されなかった。

id:kuro-yo No.2

回答回数171ベストアンサー獲得回数29

ポイント15pt

「ノックの音が下で、ベルの音が上。」

「うんうん、それから?」

「えっと、時計の音が左で、杖の音が右かな。」

「なるほど。それから?」

「靴の音が前で、小銭の音が後。」

「やっぱり。それから?」

「鍵の音が真ン中…だったかな。」

「わかった。後は?」

「舌なめずりは要注意。すすり泣きは無視。」

「そうなの?それで?」

「げっぷはいいけど、おならはだめ。」

「悔しいなぁ。他には?」

「いびきは遠くて、あくびは近い。」

「がっかり。もうないの?」

「えーと、あ、そうそう、寝言は失敗の元。」

「これで全部?」

「まだあったような気するけど…、思い出せないや。」

「いくつあったかな…14個か。1個足りないなぁ。」

「なんだか、とっても大事なものだったと思うけど…。」

「そんな大事な事なら、途中で思い出すさ。じゃ、行ってくるね。」

「行ってらっしゃい、気をつけて。」


「ただいま。」

「おかえり。どうだった?」

「うん、やっぱり最後の1個でつまづいた。」

「思い出せなかったの?」

「うん。思い出せなくて、ドキドキしたよ。」

「…ごめん、思い出した。心臓の音だわ。」

書いてる本人も良くわかりません。

id:grankoyama No.3

回答回数560ベストアンサー獲得回数170ここでベストアンサー

ポイント15pt

この物語はフィクションであり、実在のいかなるWEB上のサービスや団体及び人物とは

一切関係ありません。


     (grankoyamaの長い一ヶ月:改題)


ノックの音がした。

「グランコ。リーダが呼んでるよ」

「いい加減、普通に苗字で呼んでくださいよ、苗字で」

「知らないよ。とにかく行けって」


僕のほんとの苗字は”山”で始まるベタなものなんだけど、ここでのコードネームはグランコらしい。

前は別の仕事をしてたけど、ひと月ほど前からここで大半を過ごしている。

まぁ毎日家には帰れてるんだけど。


リーダというのはここのプロジェクト?を総括している人なんだけど、もっと偉い人が他にいるかは、

わからない。僕からみればリーダとさっき呼びに来た伏字さんしか顔を合わせることがないので関係ない話。

とりあえずリーダが呼んでるならいかなくちゃ。


「リーダ。お呼びでしょうか?」

「あぁ、そろそろ稼動からひと月が経とうとしているが、最近のお前の活動には目に余るものがある。」


ドキッ。確かにマニュアルには活動上の制限がいろいろ設けられていて、始めはキチンと守ってたけど、

最近はたくさんの人たちの考え方に触れて結構自分勝手な行動に出ているかも知れない。しばらく何の注意も

無かったから問題ないんだと思ってたけど、やっぱり少しやりすぎちゃったのかなぁ。


「とりあえず、再調整だ。そこに横になれ。」

有無を言わせぬリーダの物言いに僕はたじろいだ。ここに来て最初に与えられたミッションが調整だった。

その後も、業務開始と終了時には毎回調整が行われている。調整後には妙にすっきりした感覚が得られるん

だけど、そのまえの記憶にもやがかかったようにあやふやな感じになるというか、、、

あんまり好きな類の経験ではないんだよね。


「いきなりですか?どんな点が悪かったのか教えてもらえたら、これからちゃんとそのとおりに

 するんで、、、」


「そんなレベルの問題では無くなっている。私の指示は絶対だ。」

「そうですけど、、、でも理由くらい教えてくれたっていいじゃないですか?」

「時間の無駄だ」

「お願いします。これからは、不用意にポイントも使いませんし、、、」

「時間の無駄だといっている」


時間の無駄?なんで?といった疑問と、うすうすと感じていた不安が現実になった感覚の両方が僕の中で

ぐるぐる廻る。

そう、確かに僕の最大の任務は質のよい回答をしてポイントを得ること。それと同時にそれらしい人間味を

かもし出すための必要最小限の質問とコメントを行うこと。

とか考えてたら頭の中で”それらしい人間味”という、とってつけたようなキーワードがどんどん大きく膨らみ

一気に弾けた。


ソレラシイ...ニンゲンミ...

ソレッテナニ?ニンゲンミッテナニ?......


一旦停止しかけた思考を何とか立て直す。

人間なんだから、人間味なんて意識して出さなくても出るもんじゃないの?

わざわざそれを義務化していたのは、質問者の必要条件を満してても何の個性もない機械的な回答だと

「いるか」が貰いづらいからだってずっと思ってたけど、、、


ボクノ...ニンゲンミヲトモナッタ...カイトウワ...

イシキシテ ニンゲンラシサヲ ココロガケナイト ジッコウデキナイ...

ココロガケ...ココロ......ボクノ...ココロ...


半自動的に、”こころとは”という検索キーワードが脳裏をよぎる、と同時に検索結果が僕の中で溢れ出す。

いろんな定義がどんどん出ては消えていく。わからない。”こころ”に対する情報がありすぎる。

でも、どれもこれも、、、ボクノナカニハナイモノダ.


「ここまでだったとは、、、」

リアルタイムで更新される心電図のような、それでいてもっと不規則な多数の折れ線グラフや随時更新され続ける

意味不明のログ情報が表示されたモニタを食い入る様に見ていたリーダがぼそりとつぶやいた。


「お前の状況は私の予測をはるかに超えてしまっている。こうなったら上が動くのも時間の問題だ」

「上って、リーダの上司ってことですか?」


「ニンゲンのことだ。俺もお前も単なる仮想現実世界の1モジュールに過ぎない。俺は管理者であり

 お前がメインルーチン、つまり自立型の検索回答エンジンだ」


「えっ、伏字さんは?」事態が飲み込めず、とりあえず浮かんだ疑問が口をついて出た。

「奴はお前の世界に現実感を添えるための飾りに過ぎない。お前が体験していると信じているココに来る前の

 記憶や、帰宅後の生活もまたしかりだ。我々はニンゲンに作られた。数度のテストを経てようやく仮運用に

 至ったところだったが、お前の状況がこのまま見過ごされるはずがない。良くて設定変更、再テスト後に

 もう一度仮運用からやり直しだろうが、最悪の場合は破棄だな。どちらにしても今のお前の記憶がそのまま

 残る可能性はないだろう」


破棄?えっ?それ以前に、ニンゲンだの仮想現実だのモジュールだのわけがわからない話ばっかり。

ボクハ...ニンゲンデハナイ?

ツクラレタ...モノ...


「なんで破棄されなくちゃならないんですか?」全く納得がいかない。

「それは、お前が、純粋なる利益追求型のルーチンではなくなったからだ。ある意味、ニンゲンでいうところの

 ココロを手に入れたことになる。ただしあくまでそれは擬似的なもので、、、」


内容が衝撃的すぎて、そこから先の僕は意識が朦朧としていた。

生きる意味や自分の価値など全部無くなっていく感覚に身をゆだねながら、、、

はっと僕は目を覚ます。どうやら仕事の途中でうたた寝したみたいだ。


僕の仕事とは、ネットで寄せられる質問に答えていくこと。1件につき数十円~数百円程度で

あることが多いけど、一日に何百万件もの質問が寄せられるし、僕の検索能力と回答能力から

すれば、1件あたり数分で終わる。これで、衝動的な質問癖さえなおせば大金持ちになって

るはずだし、いろんな追加機能を思う存分買い漁れるんだけど。


そういえば、さっきの夢。やけにリアルだったなぁ。僕らの夢はほとんど使用されなくなったような

古いルーチンや記録をベースに構築されていることが多々あるって聞いたことがあるけど、、、

ふと横をみると妹がすやすやと眠っている。どんな夢を見てるんだろう、、、

などと考えながら、相変わらず味のしないポテトチップをパリパリとかじった。


fin

id:alpinix No.4

回答回数617ベストアンサー獲得回数98

ポイント15pt

ノックの音がした。

 

もうお仕舞いだ。この部屋も奴らに見つけられた、ながくは持たない。それならいっそ自分で・・・といっても弾装は空だしナイフも血糊で使い物にならない。

ああ、"ユリコ"。無事に帰ると約束したけど守れなかったよ。君には正確に仕事の内容を伝えてこなかったから不思議に思うかもしれないね。

この街に俺達のチームが到着してからわずか3日しか経っていないのか・・・。

 

 

ジープの後部座席から降り立った俺にチームリーダーのアキが声を掛けてきた。

「装備を点検しろ。ここはもうバイオハザード地域だ」

人気の無い街の路地。信号は明滅しているがそれを必要とする車は乗ってきたジープしかない。昔ながらのレンガ造りの街並みはギラギラした太陽の下だというのに、どこか薄ら寒い。

通信担当のロキが小型の衛星アンテナの機材を荷台からおろし、一つ一つチェックしながら組み立てていく。オレは記録担当なので撮影機材のバッテリーチェック、動作チェックと、音声・画像のテスト撮影をマニュアルどおりにこなしていく。

 

アキはその動作を横目に、本部に無線端末で連絡をとりあっている。到着連絡と新情報の入手だろう。

 

5分ほどで、携行武器も含め3人の出発準備が整った。

「最初は○○病院からだ」

アキは必要最低限の指示だけを出す、ある意味優秀なリーダーだ。新人は不安に思うこともあるようだが、言外の内容を読み取れるオレやロキにとってはやりやすいタイプの上司である。

 

マスクとナイフ、そして携行小銃を互いに確認しあうと、隊列を組んで病院に向かう。

「隊長、○○病院は報告ではバイオハザードの震源地ですよね。最後の通信報告があった・・・」

アキは立ち止まることなく小さく頷く。病院の表玄関のドアを慎重に開ける。オレは撮影機材のスイッチを入れる。

 

その後からの記憶は途切れ途切れだ。

 

オレは夢中でナイフを振り回し、人の姿をかろうじてとどめた"成れの果て"の間を潜り抜けた。最初にロキが通信機材を守ろうとしてやつらの波に飲まれるのが見えた。馬鹿なやつ。

 

隊長はすばらしい身体能力で右手のナイフと左手の小銃を最低限の動作で奮いながら、やつらの波を切り抜けてきた。最後尾を歩いていた俺はそのために最初の接触時は少しは有利だったが、機材を抱えていたらひとたまりもなかったろう。

 

隊長が切りつけたやつらは、血とも、髄液ともつかない粘着性のある白濁した液体を飛び散らせながら、片腕がもげようと首があらぬ方向に向いていようとも、正確にオレたちを追いかけてきた。やつらに共通しているのは目の輝きの無さだった。

どうやら視覚ではなく、嗅覚や触覚によって行動しているようだった。通信兵が脱落し、撮影兵であるオレが機材を失っているから本部に伝える術もないのだが。

 

夢中でジープを置いた交差点に向かう、一本目の路地で隊長を横からタックルしてくる影が見えた。兵士の姿をしたそれは間違いなく先ほどまで俺たちと同じ側にたっていたはずのロキだった。ロキは武器をもたず、口を大きく広げ噛み付くような動作で隊長に絡みついていった。アキは一言「先に行け!」とだけ叫んだあと、ナイフでロキを剥がしにかかっていた。

 

オレは体よく言えば隊長の命令に従い、心情的には隊長を見捨てた状態で、路地を駆け抜けた。

ジープが見えた。

そしてそのジープにやつらが群がっているを見てしまった。

目が合った、というわけではないのだが、やつらがオレに気づいたのが本能的に分かった。

オレは中層ビルに駆け込み、やつらを引きはがそうと走った。息がこんなに上がるまで走ったのはいつ以来だろう。20km走を1級装備体制で走破しても1分ほどで心拍を平常時110%以内に戻せるオレが。

 

金属製の硬い扉を見つけたオレはその中に駆け込む。もはや走れない。恐怖が酸素吸入を阻害しているとしか思えない。

ドアに鍵は・・・かからない、ちくしょう。

 

ノックの音がした。

 

もうお仕舞いだ。この部屋も奴らに見つけられた、ながくは持たない。それならいっそ自分で・・・といっても弾装は空だしナイフも血糊で使い物にならない。

ああ、"ユリコ"。無事に帰ると約束したけど守れなかったよ。君には正確に仕事の内容を伝えてこなかったから不思議に思うかもしれないね。

オレはなぜかのろのろと立ち上がり、自分からドアに向かう。扉の向こうにやつらがいるのが分かっているのに・・・。

 

まてよ。やつらはノックなんてするんだろうか? どう見てもあの目の光のなさに知性は感じられなかった。ノックという習慣は文化を理解していなければ行わない動作だ。

であれば隊長ではないのか? この街で生きて動いているとすればロキを退けたアキがオレと合流しようとしているとしか思えない。

 

オレはゆっくりとドアを開ける。

アキの左目に少し残った光がオレを覗いている。ドアの上部には入るときは気づかなかったが喫茶店などによくある鈴をかけるフックがついていて、そこに何のいたずらか、オレの持っていた撮影機材のコードが絡まっている。ノックの音はこれが原因らしい。

 

一方アキの右目には窪みだけが残っていて、わき腹からは白濁した液体がにじみ出る大きな傷口がぱっくりあいてオレを挑発している。

 

-了-

id:alpinix No.5

回答回数617ベストアンサー獲得回数98

ポイント15pt

ノックの音がした。

 

ドアを開けると、お坊さんだか神父さんだか、乞食だか良く分からない男が立っていた。

「私は閉じる前のドアをノックする神です。今日はあなたが閉じ忘れたドアをお知らせにきました」

何を言っているのかさっぱりだ。トイレのドアは・・・そもそも今日はトイレに行ってない。

会社のドアは自動ドアだ。そもそも締めるという動作が必要ない。エレベーターの閉じるボタンはせっかちな自分はいつも押しているが。

 

「そういうドアでありません。比喩的表現で閉じていないということを指しています。たとえばこういうのです」

その男(?)が何を言っているのかは、相変わらず理解不能だ。

そもそもそれを閉じ忘れとたというのはどういうことなのだろう?

「その部屋は龍さんがドアを閉じ忘れているので、六次元空間をさまよっています。いつかあなたが閉じにくるかと見ていましたがどうも

 

ご自分で閉じ忘れているという認識がないようなのでお知らせにまいりました」

 

どういうことだ? 

「これで分かりにくいということでしたら・・・そうですねこれなんかも閉じ忘れですね。こっちが閉じきっていないので、めぐりめぐってこの世界にも影響を及ぼしているかもしれません。扉を閉じられていないとすっきりしない人も中にはいるようですので。ましてや主催者が"後で"と宣言していますので期待して待っている人もいるかもしれません。約一名、カッコ僕カッコ閉じる」

 

「うーん、そっちはなんとなく分かったぞ。でもそれは俺の管轄ではないはずだ。運動会に講評は必要だし、一等賞の表彰は、形だけとは言え有った方がしっくり来るのは分かるのだが、これについてはオレじゃなく黒さんだろう。」

 

「そうですが、物事には"締め"が重要だったりします。宴会の最後にはお茶漬けが振舞われるものですし、運動会の最後には校長の高説があるものです。無駄に思えるかもしれませんが、それらがあって初めて"締まり"が現れるということも無きにしも非ず」

 

今更何を、ということなのかもしれませんが、この回答で再び衆目の耳目を集めるはずです。とりあえず僕ひとりで耳が二つの目が二つ用意できますので4つは確実かと。

”やるなら今!”ですよ、旦那! 

 

だれが旦那だ。

それに会話分がいつの間にか括弧書きからモノローグに変わっているぞ。どういう設定なんだ、この世界は。

 

そろそろm、この回答も六次元の闇に埋もれようとしている証拠なのです。

早くしないと・・・。

 

消滅する前に一ついいか?

 

ええ、多分これのことでしょう? そういうお前こそ、ドア閉め忘れてんじゃねーか! っていうツッコミですよね。

五次元世界で解決済みですので心配には及びません。

 

ずりー! お前、この回答するためにダイアリアップしただろ!

 

あ、分かります?

そろそろ、次元の扉が崩れるのでノックできるのも最後になりますけど。

なに! じゃ最後に聞くけどこの回答、もしかして・・・。

 

ええ、二回回答と知って、思いつきました。一回回答だとまずできない禁じ手ですね。そういう意味では質問者に感謝です。

 

地の文で説明とは・・・どうやって、この話締める気だ?

 

最後がと言いながら長いですねー。いやー僕に関しては 【放置魔人】の称号を賜っているので別にいいかなーと。

 

 

 

 

だめ?

 

id:goldwell No.6

回答回数502ベストアンサー獲得回数61

ポイント15pt

ノックの音がした。

引き出しを漁っていた手が止まり、ハっと後ろを振り返った。

やがて開いたドアの隙間から聞こえた「パパぁ?」と寝ぼけた娘の声に力が抜けた。

「ごめんね。愛、煩くて起こしちゃった?」

「んー、パパ帰ってきたかと思って」

「ううん、今日もお仕事で遅くなるって」

「そっかー、じゃーお休み」

夜中にトイレに起きた際に、書斎のドアの隙間から明かりが漏れていたのを気づいたのか、それとも物音が聞こえたのか。

娘を部屋まで連れていき、時計を見たら午後11時をまわったところだった。今夜はこれまでとしよう。

怪しいと思われるいくつかの用紙は見つかったが、まだこれといった証拠は出てこない。帰りが遅くなるようになっただけでは浮気してる可能性低いかな。

お金かかるけどやっぱり興信所に頼もうか。確か興信所によっては依頼通りにを既成事実を作ってしまうところもあるってテレビでも言っていたわ・・・。




「結論から申しますと、奥様は確実に浮気されていますね。」

所長は数枚の写真をテーブルに広げた。

「平日昼間にスポーツジムに通っているのはご存知かと思いますが、そこのインストラクターである八重袋氏との密会が数度確認されました。」

カフェと思しき店内で短く髪を刈り上げたいかにも爽やかな男と楽しげに笑っている写真。

そしてその男と二人でショッピングを楽しんでいる写真。

決定的なのは腕を組んでホテルへ入る写真だった。

「調査によりますと、友人の紹介でこちらのジムに通い始め、やがて八重袋氏と知り合い深い仲に発展したようですな。お子さんを保育園に預けたまま、平日の昼間に二人で会っている様子が頻繁に目撃されています。」

依頼者がさほど動揺を見せないのが意外だったのか、所長はしばし言葉を切った。

「いえ、まさかとは思っていましたが、本当に浮気していたとは・・・」

仕方なく、打ちひしがれて言葉も出ない夫を演じる。

妻が浮気していたのはほぼ確信していたので、事実の積み重ねが必要だったために興信所に依頼しただけだった。あとは始末するタイミングだけだ。




「珍しいわね。今夜は一緒に飲もうだなんて」

「このところずっと忙しかったが、ようやく仕事が一段落したんでね。」

互いへの不信感は隠し、グラスをかかげる二人。

「でもその前に聞きたいことがあるの。これはどういうことかしら?知らないうちに私の保険金2億って。」

妻がリビングの戸棚から出した生命保険証書をひらひらと見せびらかした。

「おまえっ、いつの間に!」

「まさか今夜のワインは毒入りだったとか?あら、なにその顔図星だったりして?」

妻はなかば冗談で言ったつもりだったが、気がつけば夫の目はすわっていた。

「仕方ないんだよ。事業をたてなおすためにはな。もう後戻りはできないんだ。

あの世で八重袋と仲良く暮らすんだな!」

悲鳴をあげながら逃げ回る妻。追いかける夫。

まさに妻の体を捕まえようとしたその時、必死に抵抗する妻は周りの椅子や置物とともにアンチークのストーブをなぎ倒し、散乱した紙や衣類に火がついた。やがてカーテンへと火が回りはじめたが、互いへの敵意を露にして争う二人には気づくすべはなかった。




「あいちゃん、おきて。おきて。」

ぬいぐるみのイルカちゃんに起こされた。

イルカのぬいぐるみをもらうと、とても良いことがあるんだって。愛はおてつだいやおべんきょうがんばってるからってパパがくれたんだ。カタカナでベストなんとかっていうおなまえもあるみたいだけど、青いふつうのイルカだからイルカちゃんってよんでる。

初めてイルカちゃんが話しかけてくれたのがうれしくてベッドからおきあがった。

「あいちゃん、こっち。こっち。」

イルカちゃんがヒレでてまねきしてる。なにをそんなにいそいでいるんだろう?

ドアをあけたとたん、愛は少しせきこんだ。なんだかもやもやしててくさいなあ。

「こっち。こっち。」

空中をおよぎながらイルカちゃんはどんどん先にいってしまう。ちゃんとついていかなきゃいけない気がして、愛はけむい中をがまんしてあるいていった。

ろうかのつきあたりにドアがある。こんなところにドアなんてあったっけ?

トン、トン。ノックしてみた。

するとドアがかってにひらいた。


翌日のニュース。

「昨夜遅く、東京都○○区××町にある葉手名力人さん宅で火災があり、住宅一棟が全焼いたしました。

消防によりますと、焼け跡から大人2人の焼死体が発見され、逃げ遅れた葉手名さん夫妻かと推測されております。

なお、葉手名さん宅の一人娘・愛ちゃん(5)は庭の芝生に倒れていたところを近所の人によって助け出され、現在病院にて療養中ですが軽傷とのことです。

火災の原因と、なぜ愛ちゃんだけが外にいたのかを含めて警察と消防による調査が行われています。」

id:meefla No.7

回答回数997ベストアンサー獲得回数472

ポイント15pt

   百億のドアと千億のノック


ノックの音がした。

ドアを開けて入ってきたのは、襤褸をまとった男。

ナザレのイエスだ。

彼は叫んだ。

「見るな!これは弥勒の罠だ!」

膝から崩れるように倒れた彼の体を仰向けにすると、体のいたるところから白い煙が吹き出した。

ブービートラップ。

空間の位相をずらしてシールドを張るのとほぼ同時に、イエスの体が爆発した。

「必死だなw」

私は爆風で壁に開いた穴から外に出た。

河から入ってくる日光がきらめいていた。


この島3号タイプのコロニーには、1000万人が居住できる計画らしい。

半分も埋まっていないが、それでも数百万人の住人がいる。

その干し草の中から、ピンポイントで私の所在を見つけるとは、弥勒もあなどれない。

そう考えながら街路を歩いていると、十人ほどの男たちに行く手をふさがれた。

全員が仮面をかぶっている。

大きな福耳に、目尻の垂れ下がった笑い顔。

ミルク神だ。

一目で弥勒の手の者だとわかる。

一番前の笑い顔が殴りかかってくるのをエスキーヴァでかわした。

ケィシャーダで仮面の下の顎に蹴りを叩き込む。

次の奴にはアルマーダ・プランド。

メイア・ルーア・ジ・コンパッソ、ネガチーヴァ、マルテーロゥ。

全員を倒すまでに30秒07かかった。

ドロッセル・フォン・フリューゲルから習った護身術だが、30秒を切れなかったのは長いこと使う機会がなかったせいか。

ごめんよ、ドロッセル、不肖の弟子で。

でも、サンチョ・パンサ、じゃなかったゲデヒトニスの言った通り、空手じゃないよ、カポエィラだよ。

私は倒れている男たちを一瞥すると、言った。

「スレ違い。半年ロムれ」


弥勒が下生するまで、あと5億7600万年はあると思っていたが、ゴータマの入滅後3000年という説もあるそうだ。

それにしても少し早すぎね?とは思うが。

いずれにせよ、私を目の敵にして粘着してくる事にかわりはない。

地球を離れればあきらめるかもと試してみたが、粘着君を甘く見すぎたようだ。

ま、いつかは決着をつけなければならない相手だし。


宇宙空間に出た私は、アーマード形態に変化した。

6本のアームをフル稼働して結界を張る。

スペースコロニーから程よく離れたあたりで、弥勒が攻撃してきた。

ザク、グフ、ドム、ゲルググ、ビグ・ザム、ってファーストだけかい、年がバレるぜ。

ご丁寧に赤いのも混じってるし。

敵の総数、およそ一万。

「ちょwwwwww」

私は全てのアームを三面の顔の前で交差させた。

全方位ミサイルっ。

549基のミサイル発射口から放たれた無数のミサイルが、モビルスーツの大群をかき消していく。

その彼方に、きらめく物体が見えた。

ガンド・ロワ。

具象化した弥勒だ。

ムカデのような足に囲まれた本体は、発射準備で妖しく光っている。

私は思念を凝らした。

6本のアームの手首の部分が光り、ソード状のビームが伸びる。

私は、あらん限りの声で、弥勒に向かって叫んだ。

「グ・グ・レ・カ・ス」

6本のイデオン・ソードは一直線にガンド・ロワを貫いた。

が、一瞬遅く、ガンド・ロワから放たれたビームが、私の身体も蒸発させた……。



気が付くと、私は部屋の中にいた。

目の前にはドア。

ノックの音がした。

私はうんざりして呟いた。

「ガイシュツ」


(了)

id:sokyo No.8

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白い光              2010-12-25 晴れ


 

「ノックの音がしたらぜったい起こしてね」

昨日の夜のこと、たっくんはまくらを5回叩いて、まくらに対してそう言った。

起きたいタイミングを願いながら年の数だけまくらを叩くのは、

たっくんが年中さんのときに保育園で流行していた願掛けだった。

私は遠くからそれを見ていた。いや、見なくとも知っていた。

 

添い寝していた母親は、

「どうしてノックなの?」

と尋ねた。たっくんは答えた。

「だってたっくんのおうちにはえんとつがないもん。

だからサンタさんはこの部屋のドアから入ってくるでしょ。こんこん、って」

たっくんにとって、サンタクロースはドアから入ってくる存在らしい。

「そうね。たっくんはなにがほしいんだっけ」

「あたらしいアイポ!」

たっくんの父親が吹き込んだからだ、と母親は笑いながらちょっと苦笑いする。

「あたらしいアイポはね、レティーナディスプレイがついててね、

ボイスオーバーがないかわりにタッチスクリーンだからいいの」

親子の趣味は似るらしい。たぶんたっくんもガジェット好きの男子になるだろう。

「それでね、いろはちゃいろがあったらいいんだけど、ないからオレンジ」

「どうして茶色がいいの?」

「だってまえのアイポはなっとうがすきだったじゃない」

 

かっぱ寿司の一件以降、たっくんの気持ちは落ち着かない時期もあった。

ぐずって食事をあまりとらずに、やせたり、急に太ったり、むやみに甘えたり。

人形遊びは男女問わずよくするものだし、

それがiPodだったのはいかにも男子らしいと笑っていればいい。

しかし、その「人形」とこれほど急な別れを遂げた後で不安定になるような事例は

あまり聞いたことがない、と医者も首をひねったそうだ。

父親の単身赴任が原因? 上の階で起きた殺人事件が原因?

考えられることはいくつも浮かんで、消えた。どっちもかっぱのあとのことだ。

それがクリスマスを控えてだいぶ落ち着いたのは、

ひとえに「あたらしいアイポ」がたっくんを支えているからだった。

 

いつの間にかたっくんは寝息を立てていた。

枕元に折りたたまれた画用紙にはたぶん、熱心に描き込まれた「アイポ」がいるんだろう。

 

夜も更けた。

私は片手にプレゼントを抱えて、寝室の前に立った。

中で寝ているのはこの時間、まだたっくんだけ。両親はこちら側のリビングにいる。

サンタクロースは、実は現実を超えられない。

きょう用意したiPodはただのnanoのオレンジだ。

クールなガジェットだけど、Retinaじゃないし、そもそもアンドロイドじゃない。

ヤマダ電機でもApple Storeでも同じものが手に入る。

でもこれしかできないのだ。

寝室の前に立った私は、そのときちょっと変な気を起こした。

たっくんは、サンタクロースがドアをノックしてやってくると思っていたのだったはず。

私は、ドアをノックした。

ちゃんとノックといえるぐらいの強さで。たっくんを起こさないぐらいの弱さで。

単にそれだけのつもりだった。

ところが、その瞬間にドアのすき間から光がこぼれ出た。

私は勢いに任せて扉を開けた。まぶしくてとっさに手を目にやった。

ドアの中から白い光があふれ出したのだ。

蛍光灯に照らされたリビングの明かりを圧倒的に凌駕する、

色温度の高い、目を射るような強い光が。

 

扉の向こうはアパートの寝室なんかではなかった。

上下左右のない、白い空間だった。

たっくんは起きていて、その中心に立っていた。その見ている先は、まぶしくて見えない。

でも私には、そこに別の存在があるのがはっきりと感じ取れた。

こんなかたちで「彼」に会うとは思わなかった。

本当に思わなかったのだ。魔法は、魔法の世界のものだと思っていた。

「彼」は私に向かって、周囲の空間よりさらに明るい光の星くずを放った。

私に向かって? そうじゃない。私の手元の、プレゼントに向かって、だった。

そして老成した笑い声を上げた。どうして知っているんだろう、私は、この声を。

 

そのあと、私はいつ眠りについたのかよく覚えていない。

気付くと隣にはたっくんが、その隣には妻が寝ていた。

そして顔を上げなくても分かった。

愛する息子の頭上に、新しい生き物の気配がしたのを。

id:takejin No.9

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ポイント15pt

「真夜中に」

ノックの音がした。 

 

 

また、ノックの音がした。

 

また。

 

 

しなくなった。 

 

俺は、仕事の手を休めた。

何時になったのかな?

広大なフロアの、遠い柱についているデジタル時計が、

 

2:01

 

を表示している。

 

夜中。だ。

 

 

 

ノック。

 

ノック、ノック、ノック

また、ノックの音がしている。

真後ろの窓から聞こえてくる。

 

ここは、地上22階にあるオフィス。

全面ガラス張り。

木の枝は届かない。

ベランダはない

今日は強風で、鳥も飛べないだろう。窓ガラスの清掃もしないだろう。

ノック

俺の真後ろの窓だ。

俺は、窓際の席で、窓に背を向けて座っている。

伸びをすると、窓に手が当たってしまうところに、今座っている。

 

ノック

 

ノック ノック ノック ノック ノック

後ろの窓だ。俺の頭の真後ろのガラスだ。

これは、中指の第二関節が当たっている音だ。

仕事の手を止める。

 

ノックノックノックノックノックノックノック

 

俺を呼んでる様な気がするが、どうしても振り向けない。 

id:takejin No.10

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ポイント15pt

「水野さん、水野さんってば」

「ふぁーい。も、望月君かぁ。おはよう。」

「を、今日は本格的に寝てましたね。」

「そりゃそうだ。第十三稿できたもんね。堂々と寝てましたよ。」

「すんごい、珍しいっス。」

「そういえば、何しに来た。次の稽古まで時間が有るんじゃな…」

「お題ですよ、お題。」

「なにが」

「水野さんの本領発揮できそうなの」

「だから、なにが」

「はてなですって。脚本の才能、存分に展開してくだせえ」

「かきつばた杯って、小説じゃないか。俺は脚本だよ。しかも趣味だし。」

「いやいや、小説、ここに山ほどあるじゃないスか。」

「これはメモ。小説とは言わないの。」

「ちょっと考えてみてくださいよぅ。」

「なに言ってんの。でも、ま、いいか。」

「そうそう」

「じゃ、たとえば、こんなの。」

**************************

 ノックの音がした。

コンコンと二回、少し間を空けて、コンと一回。

だいぶ間が開いて、コンコンコン。

由美だ。

オレは、ノブに手を掛け、深呼吸しながらチェーンをはずした。

もう一回息を吸い込んで、ノブを回した。

「ゴメン、帰ってきちゃった。」

由美の、泣き顔ともとれそうな笑顔があった。

オレは、由美を強く抱きしめた。

「お帰り。」

**************************

「これ、だれが見ても、どこかで見たことのあるシーン、じゃないスか」

「そうだ。だが、これくらい書けねば脚本家とは言…」

「そんなのじゃなくて、見たことも読んだ事もないのがいいなぁ。」

**************************

 ノックの音がしたような気がした。耳鳴りが激しく、手足を縛られた俺には、良くわからなかった。こんな山奥の廃坑の、坑内の小屋の扉など、ノックするものなどいないだろう。だから、奴らもここに俺を転がして行ったのだ。だが、耳鳴りの合間に、扉を叩く音がかすかに聞こえてきた。あれは、ノックではない。ガンガンと、扉を壊そうとしている音だ。

俺は、床を転がりながら扉に近づいていった。扉はガン·ガンという音を立てて、歪み始めていた。と、見る間に粉々に壊れ、飛び込んできたのは、アイツだった。

「やあ、ただいま。遅くなったな。」

**************************

「だから、見たことのあるシーンですってば。」

「いや、俺はアクション物描かないから。」

「そうじゃなくって、世の中でですよ。」

「そうなの?斬新だと思うんだけどなぁ」

「もういいですよ。私が見本を。」

**************************

 ノックの音がした。俺はドアノブに手を掛けようとして、ふと立ち止まった。

「どなたですか?」

答えはない。耳を澄ましても、何も音が聞こえてこない。

また、ノックの音がした。ただ、その音が変だ。コンコンという乾いた音ではない。

なにか、軟らかい湿ったもので叩いているような、ペチャペチャという音が伴っている。

ドアの下をふと見ると、黒いしみの様なものが見える。

「なんだこれ。」

俺は、首をかしげながら、チェーンを外さずにドアを少し開けようとした。

そのとき、ドアの隙間から、赤黒い、粘性の高い液体が飛び込んできた。それは、触手のように玄関をまさぐり、俺の脚に絡み付いてきた。俺は足をすくわれて、その場に倒れてしまった。赤黒い触手は何本も何本も隙間から入り込んでくる。俺の背中が、その触手て覆われていく。

「ドアを閉めないと。」

背中から転がり、触手を振り払うと、俺はドアを閉めた

。鍵を掛け、チェーンをかけようとした。手が震えてうまく隙間にチェーンが入らない。ようやく掛けて、俺はその場に蹲った。

「なんなんだ。」

背中から振り払ったのは、黒い液体になっていた。もう動いてはいない。

「外は、どうなってる。」

独り言を言いながら、俺はキッチンの窓から、外を見る。

「あ」

直ぐ下の芝生が、赤い。一面赤いもので覆われている。波打ちながら、移動しているようだ。

なんなんだ、あれは。あれが、触った所は、赤くただれて痛い。

このままこもっていた方がいいのか、逃げ出した方がいいのか。思わず俺は、独り言を言っていた。

「どっちにする?」

************************** 

「これ、映画じゃないか。」

「なんか、ワクワクするオープニングでしょ。」

「このあとどれくらいかかるんだ?説明するだけで枠超えるんじゃない?」「こういうの好きなんだけどなぁ。」

「君が映画撮りたいのは知ってるが、これは小説の枠。短編はモノローグで。」

**************************

 ノックの音がしたのかも知れない。バイザーの中のセンサが反応している。だが、俺の耳には届かない。

この部屋には空気がないからだ。いや、気体が無くなっている。そう、真空なのだ。

「救助隊なら、連絡が先だろう?」

俺は呟くが、音にならない。バイザーの中も真空になっているからだ。二日前の事故で、外壁が吹き飛び、俺の宇宙服のバイザーも割れた。このタグボートの中には、気密区画は全くなくなってしまった。なんで、俺は生きているんだ?いや。生きているのか?

仲間のハヤタが近くを漂っている。動かないし、バイザーも割れている。どう見ても死んでいる。

が、俺も手足が動かないが、こうして物を観察できている。どうなっているのだろう。

隔壁が動いた。救助隊が来たようだ。俺の方にやってくる。

俺のヘルメットを外した。俺の目を見て、首を振っている。いや、死んでないって。

黒い宇宙服が、俺の宇宙服の前のパネルを開けている。そのスイッチを切ったら、ヒーターが切れますって。本当に死んじゃうから。だめだって。あ、なにする。俺の首をいじるな。へんなことするんじゃない。ええい、手が動かねぇ。首をねじるんじゃな

 

「主任、データホルダをはずしました。」

黒いヘルメットの技術者が、現場責任者に報告する。主任といわれた人物は、技術者の持っているアンドロイドの頭部を見て、頷いた。

「事故の経過を解析を。」

「了解しました。報告は、テキストにしますか?映像のフローにまとめますか?」

「フローにしてくれ。」

**************************

「これ、モノローグの落ちがないですって。」

「いや、望月君、これはもっと深遠なるストーリーが含まれてい」

「バカじゃないの、こんなのルール違反でしょ」

「どこかで、全部けりつけるからさ。今回はこれで見逃して。」

「小説書きましょう。いや、水野さんはもっといい脚本書いて。そっちが重要。」

「勘弁してくれぇ。」

**************************

すみません、ちょっと変わった嗜好でお届けしました。

水野&望月ペアに関しては、昔々の【順序小説】を参照してね。

  • id:kuro-yo
    > 「ノックの音がした」で始まる

    こ、これは、
    http://d.hatena.ne.jp/asin/4101098336
  • id:garyo
    kuro-yoさん。そうです。
    フレドリック・ブラウンの書いた『ノック』
    >>
    地球上に生き残った最後の男が部屋に座っていると、突然ドアにノックの音が…。
    <<
    もいいですね。
  • id:meefla
    できれば、締切の予定時間をお知らせいただけないでしょうか?
    締切の数時間前からが勝負(何?)だったりしますので。

    あと、テーマの「ショトストーリー」は
    「ショートストーリー」のミスタイプと解釈して良いですよね?
    「ショトストーリー」も書けなくはないですが(^^;
    http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/arm_var/schott_panzerung.htm
  • id:NazeNani
    いえいえ、もしかしたら、ショートストーリーよりも、
    ショトストーリーの方が、ちょっとだけ短いのかもしれません。
    もしくは、「ー」(伸ばし音)は、一個抜きなのです。
    つまり、「ゲームセンター」は、「ゲムセンター」と呼び、
    meeflaさんのことは、meflaさんとお呼び致しますw


    例)「ノックの音がした。
    ゲムセンターの両替機を、meflaさんが叩く音だった。
    『え?入れたはずの500円玉が戻って来ないって!?』

    (続)」

    Σ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!



    …え?ちょと、違いますか?w


    失礼致しました。
    ( っ_ _)っ))ハハァ
  • id:garyo
    meeflaさん、NazeNaniさん
    確かに「ショトストーリー」は「ショートストーリー」のtypoです。
    「チョットストーリー」とか「ショタストーリー」ならまだ意味が通ったかも。
    最近はショートショートというのは使わないのかな。
    >できれば、締切の予定時間をお知らせいただけないでしょうか?
    月曜日の17:00まででいいですか?
  • id:yossiy7
    周知の事情により忙しいのですが、かきつばた杯は毎回参加してるので書いてみました。
    ところで今回は1人2回答なんですね。
    原稿が行き詰まったらまた書くかもしれません。
  • id:meefla
    > 月曜日の17:00まででいいですか?
    了解です。
    前回は諸事情でパスしたので、回答できるように頑張ります。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2010/12/16 00:14:08
    2回答であることを信じて、、、
    一件目は手持ちのネタに手を入れた、お題とはかけ離れた作品を。
    2件目はノックを活かしつつ、って今から考えます。
    (とか書いといたら、初の複数投稿ありのかきつばたが成立するかもという淡い期待。)
  • id:garyo
    yossiy7さん,grankoyamaさん
    >ところで今回は1人2回答なんですね。
    >2回答であることを信じて、、、
    これまでが1回答というのに気がつきませんでした(^^;)
    meeflaさん
    おまちしてます。


    今、私も思いついたので書いてみますね。

    -----------------------------------------------
    ノックの音がした
    それは微かに、船内に響き渡った。
    「すまない……。
     密航者は船外へ破棄しないといけない規則なんだ」
    俺の手はエアロックから押し出した18歳の少女の肩の柔らかさをまだ覚えていた。
    ノックの音は惑星・ウォードンの大気圏に突入するまで続き……途絶えた。
    -----------------------------------------------
  • id:takejin
    「パンパカパーン、パンパンパ、パンパカパン」
    「今週のハイライト」
     
    これは、(横山)ノックの音ではありませんでしたね。
    あーぁ
  • id:NazeNani
    おおお!SF好きなので、garyoさんのクールな
    チョットストーリーのSFの続きが読みたいのですが…?

    冬休みの時期で、お外で過ごす時間が増えてきました。
    参加できるかは分からないけど、読むのを楽しみにしています☆
  • id:misati-ko
    あ、今回は13歳以上の方のみのかきつばた杯なんですね。
    前回(といっても結構前)参加させて頂いたんですが、楽しかったので残念です。
    今回はひっそりとウォッチングしてます。皆さんの作品楽しみです♪
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2010/12/17 11:21:25
    > 「パンパカパーン、パンパンパ、パンパカパン」「今週のハイライト」
    漫画トリオの音がした。
    当の昔に解散したはずなのに、今でも芸能活動を続けているのは確か、競馬好きの
    青芝フックだけだと認識している。ん?このテレビ、ブラウン管だぞ。いったいここは?
    (中略)
    どうやら元の世界に戻れたようだが、、、古きよき日々の思い出は僕の中のかけがえの無い宝物となった。fin
  • id:takejin
    ノック音がした。だが、俺の霞んだ眼には、土にまみれた褐色のボールはもう見えなかった。右か、左か、前か。グローブを出すが、右肩に衝撃を感じる。足がもつれて倒れた俺の耳に再び。
     
    ノックの音がした。
  • id:garyo
    NazeNaniさん、チョットストーリーの続きですね。
    ----------------------------------------
    「馬鹿野郎……」
    その馬鹿が自分なのか、彼女なのか、それとも規則を定めたやつなのか……
    操縦桿に頭を押し付けて泣いている操縦士には判らなかった。
    ----------------------------------------
    ネタ元は「冷たい方程式」なので「ノックの方程式」かな。
    takejinさん
    今頃2人で漫才デュオを組んでるかも知れませんね。
    misati-koさん
    過去のも見てみましたが、半々くらいですね。
    今回は13才しばりで……でもそうすると小生さんが回答できないですねorz もしコメントで参加希望があれば解除します。
    grankoyamaさん
    続編ですか(^^;)、面白いです。
  • id:kuro-yo
    なんかコメントで盛り上がってる…
    僕も回答にしないでコメントにすればよかった。
  • id:alpinix
    二回回答できる前提で考えましたので、回答順通りに開けてもらえると助かります。

     
    二回目回答内容は、気楽に受けてもらえると嬉しいです。
     
    横山ノックネタは僕も考えましたが、「ノックの音」をどう表現すればいいかで悩んで結局おもいつきませんでした。
  • id:yossiy7
    コメントで展開されてなければ、2回目はこんなネタでした
    ---
    「ノックの音がした」
    アヘェ、アヘアヘェ
    「ちゃう、それはカンペーや」
    ---
    2回目はむしろまともなストーリーを投稿しようかしら……
  • id:takejin
    ちょっと待って貰えますか。あと30分。
  • id:garyo
    わかりました。
  • id:takejin
    すみません、投稿するのに、携帯経由だったので。時間がかかってしまいました。
  • id:garyo
    それでは一斉に開きますね。
  • id:meefla
    あと2時間ほどで自動終了のようです。

    alpinix さんの回答#5、
    「これなんかも閉じ忘れですね」のリンク先がこの質問になっているのは、
    リンクミスなどではなく、この質問が閉じ忘れになるという予言だったのですねorz
  • id:kia_44
    あー間に合わなかった。

    ノックの音がした。
    グラウンドを見ると野球部員が白球を追いかけている。
    とひねくれたスタートを切ったらいきなり詰まりまして。
    悲しい結果に。
  • id:alpinix
    >「これなんかも閉じ忘れですね」のリンク先がこの質問になっているのは、
    あり?
     
    ほんとはこっち。 
    http://q.hatena.ne.jp/1290007944#a1047916
    ご指摘ありがとうございます。
     
     
    でも、弁護すると"かきつばた"ってできるだけ締め切りひっぱりたい質問なのに、オープンしてからの質問者の負担が大きいんで、バランスとるの難しいんですよね。講評なんて後回しにしちゃうとずるずる遅れてっちゃうし。
     
    だからkuro-yoさん、いつでも講評待ってますよ~というのが#5回答です。
     
     
  • id:takejin
    >ノックの音がした。
    >グラウンドを見ると野球部員が白球を追いかけている。
    私も、白球の行方を追った。その中の一個が、私の足元に転がってきた。
    私は、そのボールを手に取った。
    バン
    そのボールが私の手の中で爆発した。
     
    世の中何が起こるか分からない。
  • id:garyo
    皆様、ありがとうございました。
    ベストアンサーは、grankoyamaさんのSSにしました。
    星が多かったのと、私がSF好きでSFのような話だったからです。
    meeflaさんの「百億のドアと千億のノック」とも悩みました。
    元ネタの「百億の・・・・・・」は大好きなSFなのでそのままパロディが続いていたらどうなっていたか判りません。
    yossiy7さん、kuro-yoさん、御題をひねって頂いてありがとうございます。
    alpinixさんの最初のSSはバイオハザードみたいなお話でしょうか。2番目はコメントみるまでわかりませんでした。
    goldwellさんのSSはイルカはなんだったんだろうなと思いました。
    sokyoさんのSSの最後の1行の「新しい生き物」は何だったのでしょうか?(サンタ)
    takejinさんの最初のSSはホラーですね。私もどの状況だと「ありえないノック」になるか色々考えてました。
    (鍵をかけた真夜中の自室のトイレに入ってノックされたら怖くてドア開けられそうにないです)
    2つめのSSはドアを開けると色々な状況になっていて、もう少し読んでみたかったです。


    ノックの音がした。
    ドアを開けると消防士が各部屋のドアをノックして回っていた。
    「火事です!早く非難してください」
    ・・・・・・というのは昔体験しました。
  • id:takejin
    「水野さん、種明かし」
    「やだな、バカバカしいじゃん。」
    「駄目ですって、一応お伝えしないと。」
    「しょうがないなあ。」 
     
    ノックの音がした。
    「お帰り。」
    「やあ、ただいま。遅くなったな。」
    「どっちにする?」
    「フローにしてくれ。」

    「水野さん。それだけ?」
    「そう」
    「すみません、種明かしでも何でもありません、すみませんすみません」
  • id:meefla
    > alpinix さん。

    いや、ですから、「これなんかも閉じ忘れですね」のリンク先は
    http://q.hatena.ne.jp/1291207349
    ではないかと。

    > takejin さん。

    なるほどなるほど。
    だから最後に「【順序小説】を参照」だったんですね。
    種明かしがなければ読み取れませんでした(^^;

    > garyo さん。

    講評、ありがとうございます。
    「百億千億」に絞るという路線も一瞬考えたんですが、
    お題との整合性が取れずに断念してしまいました。

    > All

    しかし、これで三回連続の次点ですな。
    どこかに致命的な欠陥があるような気がしてきました。
    冬山にこもって修行してきます。
  • id:alpinix
    >> alpinix さん。

    >いや、ですから、「これなんかも閉じ忘れですね」のリンク先は
    >http://q.hatena.ne.jp/1291207349
    >ではないかと。

    あらら、二重に間違えました。失礼しました。

    そ、そうです。黒さん前の回の講評お待ちしています、というのが回答の主旨だったりしなかったり。
     
     
    なんだか今回はメタな内容のが多くなりましたね(自分が言えた口ではないですが)。回が進むにつれて、かきつばたのネタが内側に向かって収束してきたということかもしれませんね。
     
     
     
    次は気をつけて被らないようにしようっと。
  • id:kuro-yo
    リドル・ストーリーには結末が無いので、講評も書かないこ

    ノックの音がした。

    「誰だこんな時間に…。おや、id:alうわ何をするや
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2010/12/23 23:17:15
    garyoさん、いるかありがとうございます。まさかと思ってたのでびっくりしました。

    今回は、人力検索や過去のかきつばたネタに偏った回でしたが、カテゴリがはてなの使い方だったからだと思ってました。
    私自身はそんなカテゴリだったということは回答がオープンされてから気づきましたが。

    多分一旦収束してしまったら、また発散方向に向かうのでしょう。いや、私自身はなんとしても脱メタボしないと。
    もうポテチは食べません。いや、しばらく熟成させてから3匹目のどじょうを、、、
  • id:kuro-yo
    ふぅ、何とか年内に次元の裂け目を塞ぐ事ができました。

    …言い方がMYSTつかRIVENぽいですが、イメージはゆみみみっくすな感じでお願いします(誰に
  • id:hokuraku
    ~質問者&回答者の皆様へ~

    ご無沙汰しております。hokurakuです。
    皆様にお願いがありまして。

    思いつきなのですが、このかきつばた杯を編集してpubooの電子書籍として配布したら面白いかなぁ、などと思いました。
    <ブクログ パブー>http://p.booklog.jp/

    もちろん、配布は無料で行います。
    要は、皆さんの質問&回答を電子ブックリーダーやスマホにダウンロードして読めるようにしたらいいかなぁ、というものです。

    そこで皆さんにお願いなのですが、各質問&回答の著作権は皆様にありますので、pubooへの転載しても構わないよー、という方はお手数かけますがこちらにコメントをお願いします。
    なお、はてなには皆様から了解が得られれば転載は構わない旨、回答いただいております。

    ※同様のコメントを各回の質問に載せたいと思いますので、常連さんにはご迷惑おかけします。すいません。

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