以前もちょっと書いたことがありますが、わが家では家族全員が消防署でやっている上級救命講習か赤十字でやっている救急員養成講習会のどちらかを受講していますので、せっかく身につけた技能が鈍らないように、時々家庭内勉強会を開いて、手当ての実技や講義で聞いたことのポイントなどを再確認し合っています。
だいたい毎回、講習にあたって最初に教えてもらう心構えや救助にあたっての基本手順などを話し合って再確認。そのあとは毎回テーマを決めて、たとえば一人で行う心肺蘇生の手順とか、二人で行う場合の連携の練習とか(人工呼吸や心臓マッサージを生身の人間相手に実際に行うことはできないので、やるまねをするだけでも確認できる基本ポイントをチェックし合っています)、確実な止血の実習とか(動脈を手で圧迫する止血は脈を見れば止まっているかどうかがわかりますから本当に止めちゃいます。これは家族だからできる荒技ですね)、包帯の巻き方とか(これは確実さと素早さ、そして怪我をした人にいかに不安を与えずに手当てするかを勉強し合います)、動けない人の搬送のしかたとか保温のしかたとか、とにかく色んなテーマでマンネリにならないように練習しています。
目標は、消防署でやっている上級救命講習も赤十字でやっている救急員養成講習会も認定証の有効期間が3年ですから、少なくともその間、講習で習ったことを忘れないこと。有効期間がきたら再講習を受けますが、その時すっかり忘れて再講習で元に戻るのではなく、知識も実技も衰えない状態で再講習に臨んでレベルアップを目指せることが目標です。
そうはいっても、今回の大きな災害では、そんな心も折れそうでした。本当の危機の時、ほんのちょっとお医者さんにかかれるまでのつなぎの手当てができる程度で、一体何ができるのだろうと。いくらあがいたってだめな時はだめ。そんな悲壮感に包まれてしまいました。
でも思いました。もし自分が動ける状況なのに何もできなかったらそれこそ辛い。可能な限り自分のできることが探せる、そういう応用力を身につけようって。
家族も皆、そういう気持ちでした。ですからこれからも、人間なんて弱い存在、いざ何かがあったらなすすべがないと弱気にならずに、少しずつでも着実に力を付けていきたいと話し合っています。
あ、ニュースで炊き出しをやっている人たちの様子が流れてきました。もう手が痛いけど握れるだけ握るんだとおにぎりを握っていました。手当ての技能だけじゃなくて、被災しても続いていく人々の暮らしを支える実技も磨かないとです。日々の家事もそんな気持ちで取り組んでいきたいですね。
ほんとは固いことばかりにならないよう、終わった後のお楽しみも色々考えて毎回楽しく実施しているのですが、それはまた別の機会にリポートさせていただきます。最後になりますが、今回の大災害で被害にあわれた皆様に、本当に心からお見舞いを申し上げます。
以前もちょっと書いたことがありますが、わが家では家族全員が消防署でやっている上級救命講習か赤十字でやっている救急員養成講習会のどちらかを受講していますので、せっかく身につけた技能が鈍らないように、時々家庭内勉強会を開いて、手当ての実技や講義で聞いたことのポイントなどを再確認し合っています。
だいたい毎回、講習にあたって最初に教えてもらう心構えや救助にあたっての基本手順などを話し合って再確認。そのあとは毎回テーマを決めて、たとえば一人で行う心肺蘇生の手順とか、二人で行う場合の連携の練習とか(人工呼吸や心臓マッサージを生身の人間相手に実際に行うことはできないので、やるまねをするだけでも確認できる基本ポイントをチェックし合っています)、確実な止血の実習とか(動脈を手で圧迫する止血は脈を見れば止まっているかどうかがわかりますから本当に止めちゃいます。これは家族だからできる荒技ですね)、包帯の巻き方とか(これは確実さと素早さ、そして怪我をした人にいかに不安を与えずに手当てするかを勉強し合います)、動けない人の搬送のしかたとか保温のしかたとか、とにかく色んなテーマでマンネリにならないように練習しています。
目標は、消防署でやっている上級救命講習も赤十字でやっている救急員養成講習会も認定証の有効期間が3年ですから、少なくともその間、講習で習ったことを忘れないこと。有効期間がきたら再講習を受けますが、その時すっかり忘れて再講習で元に戻るのではなく、知識も実技も衰えない状態で再講習に臨んでレベルアップを目指せることが目標です。
そうはいっても、今回の大きな災害では、そんな心も折れそうでした。本当の危機の時、ほんのちょっとお医者さんにかかれるまでのつなぎの手当てができる程度で、一体何ができるのだろうと。いくらあがいたってだめな時はだめ。そんな悲壮感に包まれてしまいました。
でも思いました。もし自分が動ける状況なのに何もできなかったらそれこそ辛い。可能な限り自分のできることが探せる、そういう応用力を身につけようって。
家族も皆、そういう気持ちでした。ですからこれからも、人間なんて弱い存在、いざ何かがあったらなすすべがないと弱気にならずに、少しずつでも着実に力を付けていきたいと話し合っています。
あ、ニュースで炊き出しをやっている人たちの様子が流れてきました。もう手が痛いけど握れるだけ握るんだとおにぎりを握っていました。手当ての技能だけじゃなくて、被災しても続いていく人々の暮らしを支える実技も磨かないとです。日々の家事もそんな気持ちで取り組んでいきたいですね。
ほんとは固いことばかりにならないよう、終わった後のお楽しみも色々考えて毎回楽しく実施しているのですが、それはまた別の機会にリポートさせていただきます。最後になりますが、今回の大災害で被害にあわれた皆様に、本当に心からお見舞いを申し上げます。