http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20110317/1300323569


こちらのブログの記事で

「軽水炉ではチェルノブイリの事態にはなりえない。」とありますが、
どういうことでしょうか。読んでてよくわからなかったのですが。

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  • 登録:
  • 終了:2011/03/19 21:50:18
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ベストアンサー

id:kyokusen No.2

回答回数824ベストアンサー獲得回数86

ポイント200pt

http://www.iae.or.jp/energyinfo/energykaisetu/situmon0070.html

 こちらが参考になるかと思います。

 

http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3020.html

 チェルノブイリ原発は黒鉛炉と呼ばれる形式の原子炉で、減速材に黒鉛を使用しています。様々な資料を読みますと、チェルノブイリ原発は制御棒を入れた時、条件によっては核分裂反応が増加するという事で~核分裂の連鎖反応に必要な中性子の遮断を一時的に亢進させてしまうという事、また、低出力では不安定になる炉である事が問題だったそうです。このあたりは技術的な話になるので難しいかもなのですけれども、Wikiなどにも書かれておりますのでご参照ください。

 あと、チェルノブイリの一番大きな点は、まず、この事故が安全装置を切った状況で発生した暴走事故である事、放射性物質が広範囲に拡散した事実を隠蔽し、周辺住民が被曝、また、そこで摂れた作物などを口にした人々が体内被曝を起こしたという点であるかと思われます。

 軽水炉は減速・冷却材として水(軽水)を使う訳なのですが、現状はまさにその冷却材としての水がなくなりつつありこの状況となっていますね。

 なんとかこれ以上の状況に進まない事、作業員の皆様のご無事をお祈りしつつ。

id:maduruka

とてもよくわかりました。

爆発することで核燃料の固まりが遠くへ飛んでくるというようなことはありうるのでしょうか

2011/03/18 02:07:38

その他の回答2件)

id:chinchin-kozou No.1

回答回数198ベストアンサー獲得回数7

ポイント27pt

チェルノブイリの構造は軽自動車で福島の構造は普通車ですから

同じ事態にならないだろうという希望的観測です。

普通車は軽自動車よりも構造がしっかりしてますので

安全ですよという話です。

ただし、どちらもガソリンに引火したら爆発するのはかわりません。

なりえないのでなくて、なりにくい。

過去にもなりえないとか言われていて大惨事になった事例はたくさんあります。

そういう時は、必ず想定外のことが起こったとか、理論上ありえないことが起こったと

いわれます。

現状は非常事態ですので、理論や想定で安全だといわれてもそれはその中で安全なだけで

すぐに崩れるようなもろいものです。

チェルノブイリの5割、3割程度なら安心ですか?

id:maduruka

なるほど。

2011/03/18 01:57:02
id:kyokusen No.2

回答回数824ベストアンサー獲得回数86ここでベストアンサー

ポイント200pt

http://www.iae.or.jp/energyinfo/energykaisetu/situmon0070.html

 こちらが参考になるかと思います。

 

http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3020.html

 チェルノブイリ原発は黒鉛炉と呼ばれる形式の原子炉で、減速材に黒鉛を使用しています。様々な資料を読みますと、チェルノブイリ原発は制御棒を入れた時、条件によっては核分裂反応が増加するという事で~核分裂の連鎖反応に必要な中性子の遮断を一時的に亢進させてしまうという事、また、低出力では不安定になる炉である事が問題だったそうです。このあたりは技術的な話になるので難しいかもなのですけれども、Wikiなどにも書かれておりますのでご参照ください。

 あと、チェルノブイリの一番大きな点は、まず、この事故が安全装置を切った状況で発生した暴走事故である事、放射性物質が広範囲に拡散した事実を隠蔽し、周辺住民が被曝、また、そこで摂れた作物などを口にした人々が体内被曝を起こしたという点であるかと思われます。

 軽水炉は減速・冷却材として水(軽水)を使う訳なのですが、現状はまさにその冷却材としての水がなくなりつつありこの状況となっていますね。

 なんとかこれ以上の状況に進まない事、作業員の皆様のご無事をお祈りしつつ。

id:maduruka

とてもよくわかりました。

爆発することで核燃料の固まりが遠くへ飛んでくるというようなことはありうるのでしょうか

2011/03/18 02:07:38
id:papavolvol No.3

回答回数1078ベストアンサー獲得回数199

ポイント26pt

チェルノブイリは黒鉛炉で、福島は軽水炉なので、原子炉の構造がまるで異なります。

またチェルノブイリは操作の規則違反が原因で、福島は自然災害が原因なので、これも異なります。

しかし、質問者さんが参照されているサイトが説明しているのは、チェルノブイリは「事故の発生後に放射能に汚染された野菜を食べた近隣住民が、体の中に入った野菜が発する放射能で被爆した」という事態が、日本では起こりえないと言いたかったのではないでしょうか?

id:maduruka

軽水炉の構造がまったく違うというのはわかりました。

2011/03/19 00:07:19
  • id:kyokusen
    すいません、一部訂正です。
    制御棒が中性子を遮断せず、亢進してしまう、でした。結果、出力が増大、一気に爆発した、というのが大事故に到ったあたりです。原発の作業員や運転員が即死した事故というのはあれだけではないか、と。
  • id:kyokusen
     現状では塊が遠隔地に飛んで行くという状況はちょっと考えられない気がします。
     もちろん水素爆発などで燃料の一部が近隣に飛散するという可能性があると仰っておられる方もおられ、欧米で言う所のメルトダウンが発生した場合、広く燃料が撒き散らされる可能性もありえます。が、その範囲はそれほど広範囲とは言えないでしょう。
     
     ただ、放射性物質……セシウムやキセノン、ヨウ素などは広く飛散する可能性はあります。現状でも水素爆発の後に東京でもごく微量ではあるもののセシウムが観測されておりますし、爆発規模が大きければその飛散量は増えると考えられます。
  • id:maduruka
    メルトダウンが起こって水素爆発が繰り返されるような状況となったとき、飛散しやすい放射性物質(セシウムなど)が都内にも先日よりもたくさん飛んでくる可能性があるという理解でよろしいでしょうか。

    それからそういうタイミングで雨が降ってきた場合、水や水道水の汚染や作物の汚染などはどの程度考えられますか?

    質問が重なってしまいすみません。

    わかる範囲で回答いただけるとうれしいです。
  • id:kyokusen
    >たくさん飛んでくる
     このあたりはなんと申しますか、『威力』の問題となるかと思います。『回数』も重要ではあるかと思いますので、その理解でも良いと言えましょうか?


     例えば黒板消しを叩いたあたりを想像してください。

     現在は黒板消しがおいてある所に軽い振動を与えたような感じです。で、黒板消しから少しチョークの粉が舞っていると。
     で、メルトダウンによる水素爆発が発生した時は、黒板消しを思い切り叩いたときの状況をご想像ください。チョークの粉は勢い良く拡散しますよね? 

     現在の状況は放射性物質の封じ込めが破れてそれが飛散しやすい状態になっているという感じです。使用済燃料プールの水が干上がる事を恐れるのは、封じ込めの最後の砦たるペレット……これはウラン燃料などを焼き固めてあるセラミックなのですが、熱でこれが溶け、中に封じ込められていた放射性物質が液化したり気化したりして環境中に拡散してしまうのが怖い訳です。もちろんその場で核分裂の速度が上がることも怖い訳ですが。
     んで、原子炉に目を戻しますが、これがメルトダウン~水素爆発という転帰を迎えてしまいますと、今度は原子炉やその周囲の放射化された建造物材料なども一気に拡散(爆散)してしまうという事になるのですが、これは現状においてその危険性は減っていると考えてよろしいかと思います。

     で、環境中に舞い散った放射性物質の相対量が変われば、東京など遠隔地における放射線量は変わってくると言うことになるのです。これは、福島第一原発ではそこで封じ込められている燃料から出て来る放射線もそこにある訳なのですが、その放射線は遠隔地には届きませんので……と、この辺はロウソクですかね? ロウソクの下では新聞も読めますが、ちょっと離れてしまいますと自分の手を見るのも困難な、というあたり。ただ、放射線に関してはそこから飛び散った煤(放射性物質)も放射線を放ちますので遠距離でも放射線を観測することになるのです。

     うーん、返ってややこしい説明でしたかね。



    >雨が降ってきたら
     どこで降るかにもよるのですが、例えば福島から東京の間で雨が降っていたとしましょうか? この場合、東京に飛んでくる放射性物質もその中間地に降り注ぐという事になります。
     東京で雨が降った場合、その大気中に存在する放射性物質は当然降り注ぐという事になります。ですので、雨に濡れた場合、晴れている時よりも放射性物質に汚染される……外部被曝を起こす可能性が増えるといってよろしいかと思います。ただ、現状の線量から考えますと、それが即健康被害を及ぼすようなレベルにはならないか、とも考えます。
     水道水や食物も汚染される可能性はありますが、それも空気中に漂う放射性物質の量によりますが、まず深刻な健康被害が発生するレベルには達しないかと思います。こればかりは各自治体などの発表を随時チェックしていただくしかないか、とも。

    http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3
    もう既にご存知かと思いますが、放医研のサイトがわかりやすいのでご覧ください。
    http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956
    こちらもわかりやすいかと思いますのでご参照ください。
  • id:maduruka
    リンク先の記事もわかりやすかったです。
    まだ疑問点はいくつか残っているのですが、まだまとまっていないため
    いったん回答を締め切り後日また別の質問として行いたいと思います。
    ひじょうに丁寧な回答ありがとうございました。
  • id:kyokusen
    過分のポイントありがとうございました。

    本日mixiの方でマイミクさんから苫米地英人氏のブログを紹介され、有用であると感じましたのでご紹介します。
    http://www.tomabechi.jp/archives/51239062.html
    http://www.tomabechi.jp/archives/51239797.html

    ヨウ素131の半減期が8日程度というのは理解していたつもりだったのですが、考えてみりゃそうよねぇ、と、ちょっと自分の思慮足りなさにボンヤリしております。

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