世界には、いくつの国があるかご存じですか? 現在、国連加盟国が192か国。これにオブザーバーとして国連に参加しているバチカンを含めると193。さらに慣習国際法上国と認められる所、承認している国は少ないか皆無であってもモンテビデオ条約の主権国家要件などに照らし合わせると国と言える所が10か国ほどありますから、何をもって国と呼ぶかという基準をどこに定めるかによって変わってきますが、とにかくこの地球には200近く、あるいはそれ以上の「国」が存在している、と言えるでしょう。
平和な地球を作るには、こうした世界の国々への理解が欠かせません。そこで、万国旗を作ってみるというのはどうでしょう。親子でやりましょう。まず大人は、世界の国々の旗を調べます。今はネットが発達していますから、資料には事欠きませんね。大部分の国の旗は、wikipediaの「国旗の一覧」のページで見ることが出来ます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%97%97%E3%81%AE%E4%B8%8...
子供は、旗を書く紙をたくさん用意しましょう。国旗の縦横比はそれぞれの国によって様々ですが、多数の国旗が掲揚されるオリンピックなどでは、おおむね2:3に揃えているようですから、紙はその比率でいいですね。大きさは、キャッシュカード2枚分くらいがいいかなあ。飾るお部屋に合わせて決めてください。横幅には、折り返して紐を通すループを作る「折りしろ」分をプラスしてくださいね。
使う画材は、はっきりした色で描ける物なら何でもいいですから、お子さんのお得意に合わせて選択してください。アメリカ国旗のような小さな星などを描く時は、水性不透明マーカー(ポスカなど)を使うと、下の色が透けずにクッキリ描けます。
あるいは、ちょっとヒラヒラ感に欠けますが、色紙を使って貼り絵にして作っていっても楽しそうですね。細かい所はハサミの使い方のいい練習にもなりそうです。
描きながら、地球儀や地図で、その国がどこにあるのかも調べてみましょう。暑い国なのか、寒い国なのか、日本と同じような気候の国なのか。どんな海に面した国なのか、それとも内陸の国なのか、はたまた島国なのか。そんなことを知るだけでも、なんとなくそこに住む人々の暮らしが想像できますね。
場所が分かったら、その国がどんなことで有名なのかも調べてみましょう。たとえばアフガニスタンなら世界遺産にもなっているバーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群。あれ?どこかで聞いたことのある名前ですね。バーミヤンはシルクロードに栄えた、東西文化の交わる都だったんです。へ~、アフガニスタンにそんな場所が。うん、勉強になりました。
じゃ、セントビンセント・グレナディーンは? 「え? 聞いたことないよー」。「実はこの国、日本にはほとんど入ってこないけど、世界最大の葛粉の生産国なんだよ」。「葛粉って、葛餅にしたり葛湯にしたりするあれ? カリブの島国で作られてるなんて意外~」。これも勉強になりました。
な~んてね。国旗を描きながら、知識の世界旅行。楽しいですよ。
ある程度の旗が貯まったら、それを紐に通してずらっと並べて、天井に渡して飾ってみましょう。旗と旗との間は、旗の短辺と同じくらいの間隔を空けてください。あまり密着させすぎない方がいい感じです。とりあえず部屋の対角線上に、ちょっとたわむくらいの余裕を持たせて張ってみましょう。うわ~、運動会みたいですね。何だか楽しくなってきました。さらにたくさんの国の旗が描けたら、もう一方の対角線にも張ってみましょう。もっと描けたら、ぐるりと部屋の周囲にも。とっても賑やかな、パーティーみたいな部屋になりました♪
ベッドにでも寝転んで、たくさんの国の旗を眺めてみてください。色とりどり、とっても鮮やかですね。たくさんの違った国があり、たくさんの異なる文化がある。世界っていうのは、まさにこの万国旗そのものなんです。だから世界はでっかい。素晴らしいんですよね。
もちろん、違いと違いがぶつかれば、時には理解し合うまでに時間がかかることもあるでしょう。でも、色とりどりだからこそ世界なんだと分かれば、そこから話し合いが生まれます。
一つ一つの国に、そこに住む人の暮らしがあり、イエがあります。どの国もみんな、その国の人にとっては大切な暮らしの場。みんながそこで幸せになりたいと願っています。だから、人同士も国同士も、仲良くしなければいけませんよね。世界中の人がそう思うようになれば、きっと戦争なんて無くなります。
今はネットの時代。ネットでは何語の国でも英語が使える人が多いですから、ちょっと英語が分かるようになれば、世界中の人達とコミュニケーションしていくことも不可能ではありません。大きくなったら世界中に友達を作ろう。そんな夢を見ながら眠るのも、きっと楽しいと思います。
日本では国旗を戦争の記憶と結びつける人が多いですが、私は国の旗というものは、国際的友好を深めていくために掲げるものだと思うんです。一つの国の旗だけでなく、世界のあらゆる国の旗を知り、旗の向こうにその国の人々の暮らしを見つめていける人が増えれば、きっと世界は平和に近付くに違いありません。見上げればそこに世界がある子供部屋。手作り万国旗のある部屋から未来を担う国際人が育ってくれたら、とっても素敵なことだと思いませんか?
最後に、こうして作った万国旗が古くなってしまったら・・・・。国旗はそれぞれの国の象徴でありその国の人々の誇りですから、いくら子供が作った物と言えども、丸めてごみ箱に、というわけにはいきませんね。というわけで、飾り終わった万国旗はぜひ、箱にでも入れて大切に保管してください。あの時こんなことをしたんだよなあという、いい記念になると思います。
世界には、いくつの国があるかご存じですか? 現在、国連加盟国が192か国。これにオブザーバーとして国連に参加しているバチカンを含めると193。さらに慣習国際法上国と認められる所、承認している国は少ないか皆無であってもモンテビデオ条約の主権国家要件などに照らし合わせると国と言える所が10か国ほどありますから、何をもって国と呼ぶかという基準をどこに定めるかによって変わってきますが、とにかくこの地球には200近く、あるいはそれ以上の「国」が存在している、と言えるでしょう。
平和な地球を作るには、こうした世界の国々への理解が欠かせません。そこで、万国旗を作ってみるというのはどうでしょう。親子でやりましょう。まず大人は、世界の国々の旗を調べます。今はネットが発達していますから、資料には事欠きませんね。大部分の国の旗は、wikipediaの「国旗の一覧」のページで見ることが出来ます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%97%97%E3%81%AE%E4%B8%8...
子供は、旗を書く紙をたくさん用意しましょう。国旗の縦横比はそれぞれの国によって様々ですが、多数の国旗が掲揚されるオリンピックなどでは、おおむね2:3に揃えているようですから、紙はその比率でいいですね。大きさは、キャッシュカード2枚分くらいがいいかなあ。飾るお部屋に合わせて決めてください。横幅には、折り返して紐を通すループを作る「折りしろ」分をプラスしてくださいね。
使う画材は、はっきりした色で描ける物なら何でもいいですから、お子さんのお得意に合わせて選択してください。アメリカ国旗のような小さな星などを描く時は、水性不透明マーカー(ポスカなど)を使うと、下の色が透けずにクッキリ描けます。
あるいは、ちょっとヒラヒラ感に欠けますが、色紙を使って貼り絵にして作っていっても楽しそうですね。細かい所はハサミの使い方のいい練習にもなりそうです。
描きながら、地球儀や地図で、その国がどこにあるのかも調べてみましょう。暑い国なのか、寒い国なのか、日本と同じような気候の国なのか。どんな海に面した国なのか、それとも内陸の国なのか、はたまた島国なのか。そんなことを知るだけでも、なんとなくそこに住む人々の暮らしが想像できますね。
場所が分かったら、その国がどんなことで有名なのかも調べてみましょう。たとえばアフガニスタンなら世界遺産にもなっているバーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群。あれ?どこかで聞いたことのある名前ですね。バーミヤンはシルクロードに栄えた、東西文化の交わる都だったんです。へ~、アフガニスタンにそんな場所が。うん、勉強になりました。
じゃ、セントビンセント・グレナディーンは? 「え? 聞いたことないよー」。「実はこの国、日本にはほとんど入ってこないけど、世界最大の葛粉の生産国なんだよ」。「葛粉って、葛餅にしたり葛湯にしたりするあれ? カリブの島国で作られてるなんて意外~」。これも勉強になりました。
な~んてね。国旗を描きながら、知識の世界旅行。楽しいですよ。
ある程度の旗が貯まったら、それを紐に通してずらっと並べて、天井に渡して飾ってみましょう。旗と旗との間は、旗の短辺と同じくらいの間隔を空けてください。あまり密着させすぎない方がいい感じです。とりあえず部屋の対角線上に、ちょっとたわむくらいの余裕を持たせて張ってみましょう。うわ~、運動会みたいですね。何だか楽しくなってきました。さらにたくさんの国の旗が描けたら、もう一方の対角線にも張ってみましょう。もっと描けたら、ぐるりと部屋の周囲にも。とっても賑やかな、パーティーみたいな部屋になりました♪
ベッドにでも寝転んで、たくさんの国の旗を眺めてみてください。色とりどり、とっても鮮やかですね。たくさんの違った国があり、たくさんの異なる文化がある。世界っていうのは、まさにこの万国旗そのものなんです。だから世界はでっかい。素晴らしいんですよね。
もちろん、違いと違いがぶつかれば、時には理解し合うまでに時間がかかることもあるでしょう。でも、色とりどりだからこそ世界なんだと分かれば、そこから話し合いが生まれます。
一つ一つの国に、そこに住む人の暮らしがあり、イエがあります。どの国もみんな、その国の人にとっては大切な暮らしの場。みんながそこで幸せになりたいと願っています。だから、人同士も国同士も、仲良くしなければいけませんよね。世界中の人がそう思うようになれば、きっと戦争なんて無くなります。
今はネットの時代。ネットでは何語の国でも英語が使える人が多いですから、ちょっと英語が分かるようになれば、世界中の人達とコミュニケーションしていくことも不可能ではありません。大きくなったら世界中に友達を作ろう。そんな夢を見ながら眠るのも、きっと楽しいと思います。
日本では国旗を戦争の記憶と結びつける人が多いですが、私は国の旗というものは、国際的友好を深めていくために掲げるものだと思うんです。一つの国の旗だけでなく、世界のあらゆる国の旗を知り、旗の向こうにその国の人々の暮らしを見つめていける人が増えれば、きっと世界は平和に近付くに違いありません。見上げればそこに世界がある子供部屋。手作り万国旗のある部屋から未来を担う国際人が育ってくれたら、とっても素敵なことだと思いませんか?
最後に、こうして作った万国旗が古くなってしまったら・・・・。国旗はそれぞれの国の象徴でありその国の人々の誇りですから、いくら子供が作った物と言えども、丸めてごみ箱に、というわけにはいきませんね。というわけで、飾り終わった万国旗はぜひ、箱にでも入れて大切に保管してください。あの時こんなことをしたんだよなあという、いい記念になると思います。