THEME:「想像力がひろがるキッズインテリアプラン・コンテスト」
イエで○○のスペースを作るいいアイデアありませんか?イエで○○するとしたらどんなプランにしますか?“イエコト・ミシュラン”は、暮らしの空間と時間作りをめぐるテーマ質問に楽しくオドロキ!なアイデアをご投稿いただき、★(一ツ星)~★★★(三ツ星)のミシュラン評価をしていくコーナー。豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドでご投稿ください!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿くださいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とアイデア例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20110323
※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。またメッセージは表記統一や文章量の調整をさせていただくことがございます。
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中ははてなスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
※質問は3月28日(月)正午で終了させていただきます。
しばらく前にやっていた深夜アニメに高校の美術科を舞台にしたものがあって、そこですぐ悪のりしちゃう女生徒が、ちょうどこんな大胆お絵かきをやっていました。
最初はごく普通の課題を仕上げようとしていたんですが、色々アクシデントがあって、せっかくの作品が台無しに。そこで現代アートの様々な技法を駆使してリカバーしていこうという名目で、どんどん作品が凄まじくなっていくというストーリーなんですが、イエでもそんなことが出来たら、本当に楽しい思い出になりますよね。
子供は天性の芸術家、その感性は自然の造形美と似ているというご意見にも、本当に同感です。
だからこの一瞬というベストショットを見極めて、シャッターを切るようにホイッスルを吹く
一緒に楽しむ大人に求められるのは、この見極めでしょうね。自由な子供の感性に任せつつ、ここだ!!という瞬間の美しさを切り取って部屋に飾っていく。これがうまくいったら、素晴らしい親子のコラボ作品になっていきそうです。
地域子供行事で「シャボン玉のおにいさん」役をやらせてもらったご縁で、再び参加させてもらった子供行事。今度は児童館の壁を飾るアートパネル作り企画でした。大きなレジャーシートが敷かれ、その上に模造紙大の紙が置かれています。紙の種類はちょっとよく分かりませんでしたが、厚さは画用紙くらいでした。そして、バケツに入ったポスターカラー。子供たちは汚れてもいい格好をして、さらにエプロンを付けています。頭には三角巾で完全防備。あ!お兄さん、分かっちゃいました!今から芸術は爆発だみたいな大胆お絵かきが始まるんだな!
始まってみると、シュロ箒が筆になったり、裸足の足が筆になったりして、すごいお絵かきが始まりました。「うわー、これはもう芸術というより泥んこ遊びに近いですね」「保護者の方から古くなって破棄されるポスカラを大量に頂いたんで計画してみたんです」「あー、私も学祭で大量に使いましたけど、買うと高いですよね」「そうそう、だから子供たちは今、すごく豪華なことをしてるわけです」「いいなぁ、うらやましい」。
子供たちの芸術は、さらにバクハツしていきました。「おーいそこ、転ぶなよー、うわー、服汚さないかとヒヤヒヤしますね、私もよく滅茶苦茶汚して叱られてましたから」「それは大丈夫、あらかじめ保護者の方に、すごく汚れますからそれでもいい服装でとお願いしてあります」「あーよかった」。
ピピー。ホイッスルが鳴って、午前中のラウンドはこれで終わり。ポスターカラーが乾くのを待って、午後は、全体の色調を見ながら、絵としての完成度を高めていく作業になりました。「こっち、赤い線入れよう」「よーし」「こっちが暗いぞ」「じゃ黄色をべしゃっと」。子供たち、楽しそうです。
「おー、みんな、なかなかセンスいいですね」「子供は天性の芸術家ですよね」「ある意味、自然の造形美に近いかも」「あー、それは言えますよね。だからこの一瞬というベストショットを見極めて、シャッターを切るようにホイッスルを吹く」「わはははは」。
ピピー。「はーい、お疲れ~。みんな、ちょっと離れて作品を見てみよう。すばらしい芸術作品が生まれたぞ」。参加した子供たちから、わーっと歓声が上がりました。みんなで手を洗って、子供によると顔や足も洗って、着替えをして楽しいオヤツ。「これからあれをパネルに仕上げますので、それ、手伝ってくださいね」「そういうことならお任せを!」。
こんな楽しい企画を体験してきました。ここまで大胆なことはイエではちょっと出来ませんが、新聞紙大くらいのパネルを相手にするなら、きっとイエでもこういう爆発する芸術が楽しめると思うんです。
画材は何でもいいと思いますが、やはり重ね塗りが出来る不透明のポスターカラーが扱いやすいでしょうね。ノーマルなポスターカラーなら服についてもある程度は水洗いで落とせますから、その点でも扱いやすいと思います。ただ、シミになることもあると思いますので、着なくなった服を作業着として位置づけて活用していくのもいいですね。そうすれば、その服が今後、色々なDIYに活躍していきます。
用意する色は、どうせ紙の上でぐしゃぐしゃに混ざり合いますから、三原色あればいいでしょう。あとはハイライト用に白。筆は、太い刷毛などを用意するか、あるいは直接手の平などを筆代わりにしていってもいいと思います。塗るだけでなく、絵の具の滴を飛ばしていくなどの技法も駆使すると、さらに元気のいい作品が作れると思います。こうして自由に紙の上で色遊びを楽しんで、完成した作品をパネルに仕上げて飾る。これはとてもエキサイティングなイエ・イベントになるでしょう。
上の行事で出来上がった作品をパネルに仕上げるにあたっては、ポスターカラーが溶けるといけませんから、紙の表面を撫でつけて馴染ませていく普通の水張りの方法が使えず、水分を与えてしなやかにした紙の上にパネルを乗せて重石をするという少々乱暴な方法で仕上げることになりました。が、これは生乾きでパネルを持ち上げてしまうとせっかくの絵を台無しにしかねない危ない方法なので、かなり気を使う作業になってしまいました。
ですからイエでやる場合は、先に紙をパネル枠に張ってから色を置いていく順序の方がいいかもしれません。というか、本来はその順序が普通ですね。水張りの方法はこちらの動画などを参考にしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=w18v-yTrcD4
以前もこうした大胆お絵かきのリポートがあったと思いますが、これは本当に楽しいです。ガレージや庭、あるいはバスルームなど、多少絵の具が飛び散っても大丈夫な場所をアトリエにしてやってみてください。大人も楽しめそうですので、今度私もイエでやってみたいと思っています。