仮に人工的に地震を誘発することが可能であれば定期的に地震を起こして大地震を避けることは可能ですか?
とても単純に計算してみます。
仮に今回のようなマグニチュード9の地震を避けるために同エネルギーをより小さい地震で小出しにしようと考えた場合。
マグニチュード5の地震で小出しにするとすると、M9のエネルギーはM5の100万倍なので、M9の地震を避けるためにはM5を100万回発生させれば良いことになります。
また今回の地震は1000年に1度レベルと言われているらしいので、1000万回を1000年かけて発生させるとすると、1年で1000回、つまり1日3回マグニチュード5の地震を発生させ続ければよい計算になります。
M9のエネルギーって凄いですね…(^^;
M5なら日本の耐震技術で耐えられそうなので、生まれてから死ぬまで毎日揺れ続けるのに慣れてしまえばありと言えばありかも知れないですね。
また、常に安定して地震が発生し続けてくれるのであれば地震のエネルギーを利用した発電技術が開発されて、案外CO2や放射能を出さないエコな社会が待っているかも知れません。
>人工的に地震を誘発することが可能であれば
これは可能ですが、規模とかを制御するのは今の技術では無理ですから
定期的に地震を起こせても、大地震を避けるとかは事実上無理です。
そもそも地震のメカニズムが詳細に解明されてるわけでもなく
不明確なものもありますから、すべての大地震を避けるのも無理です。
そこまでできるようになると、地震をかなりの精度で予想可能になります。
「仮に人工的に地震を誘発することが可能」であったとしても、次に、その人工地震によってある地点にたまっていた地震エネルギーを徐々に開放する技術がなければ、「大地震を避けること」はできません。
また、地震はプレート境界にひずみがたまって起きるものではないという説を唱えている方もいます。(下記書籍参照)
この場合、「仮に人工的に地震を誘発することが可能」であったとしても、大地震を回避することはできません。
地震の癖──いつ、どこで起こって、どこを通るのか? (講談社+α新書) (講談社プラスアルファ新書)
仮に緩和できないとしたときに新たに生まれる疑問があります
y-kawazさんの仰るようにM5のエネルギーを常時外部に放出させるとしても
なお、大地震として高いエネルギーを外部に放出できるとしたら、熱力学の立場からしたら、むしろ画期的発見ではないでしょうか
現行の大原則に則って大地震が起こったとすれば
・その時点で地質が変わっていた
・少なくともその兵器はM5未満の地震しか起こせないものだった
という解釈で良いのでしょうか