久々に昔のアルバムを開いたら今から十年ほど前になる、新婚旅行として能登へ旅行をした時の
写真が飛び込んできました。
今より、ちょっとばかり細く、皺やシミがまだほとんどない私wと、その隣に今より髪のふさふさした夫と、
元気な祖母の笑顔の姿、そして背景には美しい能登の風景が写っています。
最近は忙しく、新婚当初のことを振り返ることも少なくなってしまったけれど、今でも大切に使っているお碗たちはこの時に
祖母からいただいたのだと想い出しました。
新婚旅行の写真になぜ祖母が?と思ったことでしょうが、当時祖母の親友が入院されて、その祖母の親友の住むマチ、能登へ祖母が会いに行く
のに、ちょうど能登へ向かう私たちが送りがてら能登の途中まで一緒に旅をしました。
車の中で昔、祖母が親友と能登で過ごした頃の想い出話を聞きました。
波打ち際を親友と散歩した際に「ずめ貝」や「しただめ」と呼ばれている貝を採ったりしたそうです。
二人とも靴を脱ぎ裸足になって、浅瀬をチャプチャプしながら、貝獲りに夢中になったそう。
そんな祖母の若い頃の無邪気な話を、初めて聞きました。
(ちなみに、獲った貝は、調理して美味しくいただいたそうです。)
また名物の輪島塗についても祖母から教わりました。
輪島塗には約六百年もの歴史があること。
そして伝統の技術は重要無形文化財であり、良質の能登ヒバを選び、数年の自然乾燥、
手技による工程で作り上げること。
そのため輪島塗は日本を代表する漆芸であり、世界に誇るべき文化といえるそう。
漆を何度もかける工程、仕上げである金粉を埋め込む「沈金(ちんきん)」や金粉で模様を描く「蒔絵(まきえ)」など。
輪島塗が高価なのは、ずいぶんと手間暇のかかるものだからということがよくわかりました。
この能登への新婚旅行は夫の希望でした。
数年前に会社の慰安旅行で初めて能登に行き、その時に食事の美味しさ、景色の綺麗さ、人々の温かさに大変感動して、
「必ずまた行きたい!!」とずっと思っていたそうです。
私は能登へは初めてだったので、夫から聞いた人情味豊かなマチに、美味しい獲れたての能登の海の恵み、
そしてガイドブックで調べた、のとじま水族館のイルカのショーと、御陣乗太鼓を楽しみにしていました♪
祖母と別れてから向かった水族館には、能登半島近海に生息する魚介類を中心に全国から集まった色とりどりの魚があふれていました。
夫からアザラシと私が似ていると言われ、ちょっとしたケンカになりかけたのも、今ではいい思い出ですw
その日泊ったのは、地元の小さな旅館でしたが、獲れたての海の幸と地元食材をふんだんに使った、とても美味しい夕食をいただきました。
それまでよくわかっていなかった、いくらの美味しさに目覚めたのはこの旅のおかげです。
また、仲居さんをはじめ、従業員の方々の接客が大変素晴らしく、心身共にとても癒されました。
ほろ酔い加減の私たちは、浴衣のまま少し歩いて、御陣乗太鼓を見にいきました。
初めて見る和太鼓の迫力あることといったら!そのリズムと音は、まるで体にぶつかってくるようでした。
翌朝は、早起きをして輪島朝市に。
「あれもそれもこれもつけて千円にしとくよ!」
「これもお買い得だよ~買っていって~。」
「こっちは昨日うちのばあちゃんが作ったんよ~」
元気なおばちゃんたちの掛け声に、あれもこれも素敵だと、帰りには両手いっぱいの名産品を抱えていました。
高価な輪島塗の器には手が出せないけれど、せっかくだから輪島塗の夫婦箸を記念の品にしようと、箸はたくさんある中から、
柄と色艶にこだわって一番しっくりくるものを選び、これからの私達の幸せを願いました。
双方の親へのお土産には脂が乗りふっくらとしておいしそうな干物と、蟹を選びました。
そうして旅行から帰ったら一足先に戻っていた祖母から「素敵なお碗があったからどうかな?と思って」と、いいな~と
思いながらもあきらめていた輪島塗の汁碗をお土産にいただいてびっくり!そして感激しました。
その輪島塗の汁碗は、手にすっぽりおさまって、何とも言えない優しい手触りで今も大切に使い続けています。
いつか娘が結婚する際には、私達から夫婦箸とお碗を贈ろうかと夫と話したこともありますが、まだずいぶん先の話です。
そうそう、あの「のとじま水族館」には新しくジンベエザメ館もできたとか。
当時は日程の都合で行くことが出来なかった能登の最北端など、能登には是非もう一度、
そして今度は娘も連れてゆっくり訪れたいと思っています。
久々に昔のアルバムを開いたら今から十年ほど前になる、新婚旅行として能登へ旅行をした時の
写真が飛び込んできました。
今より、ちょっとばかり細く、皺やシミがまだほとんどない私wと、その隣に今より髪のふさふさした夫と、
元気な祖母の笑顔の姿、そして背景には美しい能登の風景が写っています。
最近は忙しく、新婚当初のことを振り返ることも少なくなってしまったけれど、今でも大切に使っているお碗たちはこの時に
祖母からいただいたのだと想い出しました。
新婚旅行の写真になぜ祖母が?と思ったことでしょうが、当時祖母の親友が入院されて、その祖母の親友の住むマチ、能登へ祖母が会いに行く
のに、ちょうど能登へ向かう私たちが送りがてら能登の途中まで一緒に旅をしました。
車の中で昔、祖母が親友と能登で過ごした頃の想い出話を聞きました。
波打ち際を親友と散歩した際に「ずめ貝」や「しただめ」と呼ばれている貝を採ったりしたそうです。
二人とも靴を脱ぎ裸足になって、浅瀬をチャプチャプしながら、貝獲りに夢中になったそう。
そんな祖母の若い頃の無邪気な話を、初めて聞きました。
(ちなみに、獲った貝は、調理して美味しくいただいたそうです。)
また名物の輪島塗についても祖母から教わりました。
輪島塗には約六百年もの歴史があること。
そして伝統の技術は重要無形文化財であり、良質の能登ヒバを選び、数年の自然乾燥、
手技による工程で作り上げること。
そのため輪島塗は日本を代表する漆芸であり、世界に誇るべき文化といえるそう。
漆を何度もかける工程、仕上げである金粉を埋め込む「沈金(ちんきん)」や金粉で模様を描く「蒔絵(まきえ)」など。
輪島塗が高価なのは、ずいぶんと手間暇のかかるものだからということがよくわかりました。
この能登への新婚旅行は夫の希望でした。
数年前に会社の慰安旅行で初めて能登に行き、その時に食事の美味しさ、景色の綺麗さ、人々の温かさに大変感動して、
「必ずまた行きたい!!」とずっと思っていたそうです。
私は能登へは初めてだったので、夫から聞いた人情味豊かなマチに、美味しい獲れたての能登の海の恵み、
そしてガイドブックで調べた、のとじま水族館のイルカのショーと、御陣乗太鼓を楽しみにしていました♪
祖母と別れてから向かった水族館には、能登半島近海に生息する魚介類を中心に全国から集まった色とりどりの魚があふれていました。
夫からアザラシと私が似ていると言われ、ちょっとしたケンカになりかけたのも、今ではいい思い出ですw
その日泊ったのは、地元の小さな旅館でしたが、獲れたての海の幸と地元食材をふんだんに使った、とても美味しい夕食をいただきました。
それまでよくわかっていなかった、いくらの美味しさに目覚めたのはこの旅のおかげです。
また、仲居さんをはじめ、従業員の方々の接客が大変素晴らしく、心身共にとても癒されました。
ほろ酔い加減の私たちは、浴衣のまま少し歩いて、御陣乗太鼓を見にいきました。
初めて見る和太鼓の迫力あることといったら!そのリズムと音は、まるで体にぶつかってくるようでした。
翌朝は、早起きをして輪島朝市に。
「あれもそれもこれもつけて千円にしとくよ!」
「これもお買い得だよ~買っていって~。」
「こっちは昨日うちのばあちゃんが作ったんよ~」
元気なおばちゃんたちの掛け声に、あれもこれも素敵だと、帰りには両手いっぱいの名産品を抱えていました。
高価な輪島塗の器には手が出せないけれど、せっかくだから輪島塗の夫婦箸を記念の品にしようと、箸はたくさんある中から、
柄と色艶にこだわって一番しっくりくるものを選び、これからの私達の幸せを願いました。
双方の親へのお土産には脂が乗りふっくらとしておいしそうな干物と、蟹を選びました。
そうして旅行から帰ったら一足先に戻っていた祖母から「素敵なお碗があったからどうかな?と思って」と、いいな~と
思いながらもあきらめていた輪島塗の汁碗をお土産にいただいてびっくり!そして感激しました。
その輪島塗の汁碗は、手にすっぽりおさまって、何とも言えない優しい手触りで今も大切に使い続けています。
いつか娘が結婚する際には、私達から夫婦箸とお碗を贈ろうかと夫と話したこともありますが、まだずいぶん先の話です。
そうそう、あの「のとじま水族館」には新しくジンベエザメ館もできたとか。
当時は日程の都合で行くことが出来なかった能登の最北端など、能登には是非もう一度、
そして今度は娘も連れてゆっくり訪れたいと思っています。