現実には実感と言うものは少ないですよね。>筋肉疲労
歳とってきますと後になってから来ますし、そもそもそれは筋繊維断絶によるものじゃないか? という話もありましたし。
pH上昇による云々と言うのは、細胞単位の容積が小さいですからたとえ産生される尿酸が少なくとも影響が出るのかなぁ、と考えております。どれくらいでどうなるか? と言うのは正直な所パシッと言えないんで申し訳ないのですが、結局速筋の解糖系がpH上昇による阻害から開放され、充分なATPが産生されなければダメなんだろうな、と思うのです。なんと言えばいいのか、そうですねー、負荷がそれほどかからなければ永続的にいけるんでしょうし、職業的に瞬発力を度々要求されるような仕事であれば鍛えられてその稼働性も上がって行く、という解釈でいいのではないかと。この辺りはややこしいですねぇ。
例えば、ボディビルダーの筋肉と肉体労働者の筋肉はそのつき方が違ってきますし、瞬発力が必要とされる人と持続力が必要とされる人では速筋と遅筋の組成が変わってくるそうですよね。ある筋肉がむやみやたらとくたびれさせますと人はそこに痛みを感じ他の部位を使って仕事をしようとしますし、慣れてくるとさらに筋肉の使い方もうまくなります。>ベテランは力を抜く勘所を云々という奴ですね。
そんなこんなでまたお茶を濁すようで申し訳ないのですが、一概に言えそうにないと申し上げます。
感覚としては、エンジンをオーバーヒート寸前まで踏み込んで走って、温度計がレッドゾーンに入ったらアクセルを緩め、ある程度冷えたらまた踏み込むというような作業をやっている感じなのかなぁ、とも。温度計を振り切るまで吹かせばエンジンは吹っ飛びますが、筋肉の場合は筋繊維断絶や筋断裂(肉離れ)が起きて痛みで動かせなくなります。
http://www.akimoto.ecweb.jp/torn-muscle-calf.htm
ですんで、この辺りは細胞学的・分子生物学的限界以前に運動にストップがかかるはずなので、限界点でのデータと言うのはあんまり見つからない気もするのです。
そしてこれを書いている時にはまだ開いてないんですが、ひとつ前に書いておられるsuppadyさんがうまい事まとめてくださっている事をひっそり祈っていたりもします。
厳密な意味で筋肉のエネルギー源は速筋、遅筋いずれもATPで同じです。これをモーターに当たるたんぱく質ミオシンが分解することで、力が発生します。むしろそれらの違いはそのATPをどの様に供給するかと言う点です。
まいどさんです。
http://www.new-3.net/entry13.html
速筋系も解糖系しか持っていないわけではなく、酸化系が弱い為に動きが鈍くなるって事みたいですね。
http://www.hm4.aitai.ne.jp/~96127mc/gym/kisov1/kaisetu2.html
酸化系というのは脂肪を分解する経路、という事でよろしいでしょう。
この酸化系は乳酸も分解してくるみたいですね。……ちょっと私は経路がわからないのですが、確かkoko24さんはこの辺り以前質問されてましたよね?
http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/glyclys2.htm#pfk
因みに乳酸が増えると解糖系が阻害されると言う話はここ。pHが下がってホスホフルクトキナーゼの活性が低下するために起きる現象との事。
速筋から遅筋に乳酸が運ばれて燃やされるというのはちょっとどういう経路になるのかわかりませんが、巧妙な仕掛けですねぇ。
http://sugp.wakasato.jp/Material/Medicine/cai/text/subject09/no4...
そしてちょっと検索かけたら出てきました。まだ二つ仮説があるんですね。
その前に気になっていることがあります。、前回のポイントは加算されてましたか?いつの間にか質問が
終了になっていて、、、はてなの使い方がもうひとつわかってなくて、、、すいません。
筋肉には速筋と遅筋がある。速筋は負荷のかかる瞬発力を要する運動に発揮する筋肉で解糖系でエネルギーを
作る。持続時間はわずか数十秒。遅筋はその逆で酸素を使って糖や脂肪でエネルギーを作る。こんな理解でいい
ですか?ここで質問があります。①速筋についてですが、、わずか数十秒の持続時間を過ぎて糖がなくなった
状態ではもう負荷のかかる運動はできないのでしょうか②解糖系で作られるATPはわずか2ATPなのになぜ
負荷のかかる運動ができるのですか?③激しい運動をしない普段は速筋は遊んでいるのですか?④筋タンパク
(BCAA)が分解して糖になればまた速筋で負荷のかかる運動ができるのですか?
で、
ポイントは申し訳なくなるほど賜りました。ありがとうございました。
速筋と遅筋の理解はその通りでよろしいかと思います。
http://www.cudan.ws/kinyo/colum2008/triceps-surae.html
速筋と遅筋と言うのは別に別個に存在している訳でもないようです。筋繊維を構成する中に速筋と遅筋が混在しているようなイメージですかね。ですんで、例えば短距離走の場合は速筋、長距離は遅筋がメインと言われていますが、実際の生活上は荷物を運ぶ時など、『歩いて』って荷物を『持ち上げて』、荷物を『抱えて』『歩いて』く訳ですけど、『歩く』という日常動作は遅筋、『持ち上げる』のは速筋、『抱えて』という保持は遅筋という辺りが重要な感じでしょうか? 速筋はパワーが必要な時に働けばいい筋肉な訳で、10~15秒で良いと言う事になるかと思います。バーベル上げもそんな感じですかね。『えいや!』と持ち上げる時は速筋、頭上にバーベルを持ち上げて保持するのに働いているのは遅筋と言う事になりましょう。前回答一番最初のページをごらん頂くと、その中間的なのもおると言う事でなんか卑怯な気がしないでもないですけどね。
1)速筋は10~15秒の持続時間をすぎて……
で、ご質問の回答ですが、『速筋はブースター的な使われる』ので、糖がなくなれば仕事をしなくなると言う事になります。前回答3番目、運動とエネルギー代謝のページを見てください。『1-1) クレアチン・隣酸系』の所に回復は3~5分とありますので、何とかフルに使い切ってもしばらく休ませれば(速筋が活動しなくなれば)すぐ行動可能になるという感じになるのではないか、とも。実際は10~15秒全力と言っても速筋ATPなどが空になるまでフルで使われる訳でもないでしょう。(なんかこの辺り突っ込まれそう!)……1-2のとこの乳酸代謝の辺りを見ていただければそのあたりの説明になるのかな? 運動は高負荷の筋肉活動ですが、速筋を酷使する競技では明らかに乳酸の排泄が遅くなっています。これは通常というか、長時間運動ではそんなに速筋が働いている訳ではないと言う証拠になるのではないかと。
2)解糖系で作られるATPはわずか2ATPなのになぜ
蓄えてますから! という事でいいのかなぁ、と思います。
1)で参照いただいたページの1-1)です。速筋細胞はATPを生産し蓄えてます。運動後に前のレベルまでATP濃度が戻るということは、使われていない間に蓄えてると言う事です。ですんで、その時に作ったATPをボカボカ使用しているわけではないということで。
3)速筋は遊んでいるのか?
ここまで見てきた話から推測するにそうなりますね。遊んでいると言うか、必死にATP作ったり尿酸排泄したりしてます。
4)筋タンパク
その反応はむしろ遅筋の代謝様式です。BCAAは『運動持続性の向上』において効果があるアミノ酸群ですから、速筋にはその作用は弱いですので、速筋には出来ませんと申し上げるのが妥当かと。
http://sugp.wakasato.jp/Material/Medicine/cai/text/subject09/no4...
ここをみると、BCAAは『抗疲労効果』とありますね。一番最後の部分です。
ありがとうございます。さすがです。
乳酸と解糖系についてですが、乳酸が増えると筋肉が酸性になって筋肉疲労のもとになるって言いますが、、
解糖系の速筋はわずか10数秒で糖が尽きるのにそんなに乳酸ができるものなのでしょうか?
それとも速筋は数分休ませると回復する(また働けるようになる)ということは、速筋を使う負荷の強い
運動を繰り返しているうちに乳酸が増えるということですか?
現実には実感と言うものは少ないですよね。>筋肉疲労
歳とってきますと後になってから来ますし、そもそもそれは筋繊維断絶によるものじゃないか? という話もありましたし。
pH上昇による云々と言うのは、細胞単位の容積が小さいですからたとえ産生される尿酸が少なくとも影響が出るのかなぁ、と考えております。どれくらいでどうなるか? と言うのは正直な所パシッと言えないんで申し訳ないのですが、結局速筋の解糖系がpH上昇による阻害から開放され、充分なATPが産生されなければダメなんだろうな、と思うのです。なんと言えばいいのか、そうですねー、負荷がそれほどかからなければ永続的にいけるんでしょうし、職業的に瞬発力を度々要求されるような仕事であれば鍛えられてその稼働性も上がって行く、という解釈でいいのではないかと。この辺りはややこしいですねぇ。
例えば、ボディビルダーの筋肉と肉体労働者の筋肉はそのつき方が違ってきますし、瞬発力が必要とされる人と持続力が必要とされる人では速筋と遅筋の組成が変わってくるそうですよね。ある筋肉がむやみやたらとくたびれさせますと人はそこに痛みを感じ他の部位を使って仕事をしようとしますし、慣れてくるとさらに筋肉の使い方もうまくなります。>ベテランは力を抜く勘所を云々という奴ですね。
そんなこんなでまたお茶を濁すようで申し訳ないのですが、一概に言えそうにないと申し上げます。
感覚としては、エンジンをオーバーヒート寸前まで踏み込んで走って、温度計がレッドゾーンに入ったらアクセルを緩め、ある程度冷えたらまた踏み込むというような作業をやっている感じなのかなぁ、とも。温度計を振り切るまで吹かせばエンジンは吹っ飛びますが、筋肉の場合は筋繊維断絶や筋断裂(肉離れ)が起きて痛みで動かせなくなります。
http://www.akimoto.ecweb.jp/torn-muscle-calf.htm
ですんで、この辺りは細胞学的・分子生物学的限界以前に運動にストップがかかるはずなので、限界点でのデータと言うのはあんまり見つからない気もするのです。
そしてこれを書いている時にはまだ開いてないんですが、ひとつ前に書いておられるsuppadyさんがうまい事まとめてくださっている事をひっそり祈っていたりもします。
とても参考になりました。
①速筋についてですが、、わずか数十秒の持続時間を過ぎて糖がなくなった状態ではもう負荷のかかる運動はできないのでしょうか
その通りです。
普段の生活でも、そのようなことを感じることはありませんか。
階段を全力で数十秒登ったら、足が上がらなくなったりするようなことです。
②解糖系で作られるATPはわずか2ATPなのになぜ負荷のかかる運動ができるのですか?
小さいエネルギーでも、沢山集まれば大きな力になるということです。
③激しい運動をしない普段は速筋は遊んでいるのですか?
100%遊んでいるわけではありませんが、全力を出すことはありません。
運動しなくなると、徐々に筋肉が減ったりしますが、遊びが大きくなるとそうなります。
④筋タンパク(BCAA)が分解して糖になればまた速筋で負荷のかかる運動ができるのですか?
それよりは、糖を吸収した方が早いです。
とても参考になりました。
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