単純に「一気に爆発させた場合」と「じっくり燃焼させた場合」の違いかと思いますが。
原爆は、燃料である核物質を一瞬で爆発させます。この瞬間に大量の放射性物質が生まれますが、一瞬で出来ただけに、その内訳には半減期の短い物質も長い物質も一緒くたになっています。もともと核分裂して出来る放射性物質の大部分は半減期が短く、半減期の短い物質はあっという間に減っていくので、1年もすればほとんど残りません。
一方原子炉は、燃料である核物質を時間をかけてじわじわ燃やしていきます。その過程で原爆と同じように半減期の短い物質も長い物質も生成されるのですが、原子炉の場合は、半減期の短い物質は原子炉の中にいるうちに半減期を迎えてなくなっていきます。結果、原子炉の核廃棄物には、比較的半減期の長い物質ばかりが残ることになります。たぶんこの事を言ってるんじゃないでしょうか。
つまり、拡散される核種が違うということでしょうか。
ヨウ素とかだと、1年もすれば1/2^52週 ほぼ不検出になるので、原爆の場合これを勘案しているということでしょうか。
1年で1/10と1/1000だと、2年後には単純計算するとに1/100 : 1/1000000 の差になるのかと思いましたが、ヨウ素のような半減期の短いものを勘案して1/10だとすると、単純計算するわけにはいかなそうです。
ありがとうございました。