VRRPでは、マスタールータが実際のルーティングをする、とあるのですが、そういった場合バックアップルータは本当に待機だけの役割で、帯域や処理速度等は1つのルータの処理能力になるのでしょうか?
バックアップルータは本当に待機だけの役割で、帯域や処理速度等は1つのルータの処理能力になるのでしょうか?
です。
複数の回線を束ねるのは、リンクアグリゲーションですね。
リンクアグリゲーションとは【link aggregation】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
ただ、一般的なリンクアグリゲーションは、対抗する2つの機器間で複数の物理的な回線をつなぐイメージで、例えば、複数の ISP につなぐ場合に使えるか、となると微妙です。
Link aggregation - Wikipedia, the free encyclopedia
Aggregation is also possible at layer 3 in the OSI model, i.e. at the network layer (e.g. IP or IPX), using round-robin scheduling, or based on hash values computed from fields in the packet header, or a combination of these two methods.
一応、L3 レベルでのリンクアグリゲーションもあるようですが、個人的には実際の例を知らないです。
VRRPは優先順位の最も高いものが仮想IPを受け取り、他の機器はそれを監視するという仕様になっています。
多重化して障害に対応する為の仕組みですので、機能として負荷分散することが考慮されていません。
かといって、待機中のルータが勿体ないのは事実なので、IFに余裕があるなら別のルーティングを処理させていても問題ありません。
VRRPがActive-Standbyを取るのはあくまで、VRRPグループ内の仮想IPに対してであって
ハードウェアに対するものではありません。
複数セグメントがあるネットワークで、セグメント毎にマスタールータを変えてVRRPを使えば
ネットワーク全体の負荷分散にする事が可能です。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NBY/techsquare/20040721/3/?rt=nocnt
WANに対する負荷分散であれば、ロードバランサーやそれに準ずる機能をもったルータを使用します。
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