非常に低い気圧から非常に高い気圧まで、様々な気圧を作り出すことが出来る部屋のようなところがあればスゴイなと思うのですが、どうでしょう。
そんなところありますでしょうか...?
こちらどうでしょうか?
高気圧実験室 気圧:253~4,052hPA±5hPA
(※標準の大気圧は海面上で1013.25hPaとされる)
環境適応研究実験施設は、昭和43年の九州芸術工科大学開学時に当社で施工し、平成12年に大幅な改修を実施しました。
温度・湿度を制御しながら気圧(1/4~4気圧)・酸素濃度まで同時に制御可能な高気圧実験室を中心に水中環境変化による生理反応調査のための水浸実験室など多数の実験室を備えています。
21世紀に向けて、住空間の生理学的評価研究の成果が期待されています。
≪追記 10/15≫
⇒ 九州大学 > 芸術工学部・大学院について|関係施設
環境適応研究実験施設
環境適応研究実験施設は、九州大学大学院芸術工学研究院に設置された特殊実験施設(総床面積744m2)で、気圧、温度、湿度、気流、照度、水圧等を広範囲に制御できる人工気候室9室からなります(内2室は別棟)。
本実験施設は昭和43年、九州芸術工科大学が「技術の人間化」を旗印として開学された当初から付置され、平成12年度には大幅改修がなされました。
ヒトの環境適応能を詳細に検討することにより、健康で快適な生活環境や製品のあるべき条件を明らかにすることを目的とした世界最大規模の実験施設です。
http://www.hypotec.jp/hpgen/HPB/entries/5.html 中盤に1.3気圧の高気圧酸素カプセルについて記載があります。
半導体製造につかうプラズマチャンバーなどはほとんど真空で、大きくても50センチ四方くらいの小さな空間です。これは結構ありますが、人が入れるサイズのいわゆる「部屋」で「真空」にするのは、耐久性の点でむずかしいとおもいます。
つまり、おおきな気密の部屋をつくり真空ポンプをつなげて電気のスイッチをオンにしてポンプで中の空気を「引き」はじめると、部屋はいつか、まわりから押されたようにグシャリと潰れます。大きければ大きいほど耐久性がありません。
加圧についても、同じ理由でサイズを大きくかつ圧力を高くするのは難しいとおもわれます。
家庭にある圧力鍋はそれなりに高圧をつくりだしていますが、注意してあつかわないと爆発事故になりかねません。
化学実験で、水道につなげる真空ポンプと、デシケーター?や 耐圧のナスフラスコ? という丸くて丈夫なガラス容器をつかえば、かなり減圧できるというのをしょっちゅうやっていました。カドやとがったところがある容器はそこに応力が集中するので破壊されやすいのです。
もう既に出ているようですが、
工業設計学科に設置された環境適応研究実験施設は世界最大規模の施設で気圧などを人工的に変える部屋などが 7室 あり、自然界には無い環境(例えば高度5,000m相当の気圧で気温50℃)も作ることができます。
低い気圧なら、これ以上低いのは無理という環境。
http://www.jaxa.jp/about/centers/tksc/index_j.html
つくばのJAXAにある真空チェンバー。人工衛星試験用です。
直径が13mもある。
この大きさの真空チェンバーは、民間にはほとんど無いでしょう。
(衛星作ってる三菱とか東芝にあるかもしれませんが)
近未来環境シミュレーションセンター
名古屋大学環境医学研究所
http://www.riem.nagoya-u.ac.jp/4/fesc/koutsukiki/koutsukiki/koutsukiki3.html
低圧低温環境シミュレータは、低圧低温による人体および動物などの生体の障害の状態や、耐圧、耐寒の状態を調べ、これら生体の低圧低温環境への適応メカニズムの解明や、種々のストレスに伴う生理的機能および、これら条件下での心理などの研究を目的とした装置です。
本装置の実験室は、内容積30平方mの主室と10.5平方mの副室の2室から成る角型の圧力容器で、主室は実験室として、副室は実験室あるいは減圧条件で入員出入用のマンロック(出入用通路)として用いることができます。
実験室は、大気圧から高度15000m(107hPa)相当の低圧環境および温度-10~+50℃、湿度50~80%R.Hの温湿度環境を単独および複合条件で任意にシミュレーションでき、装置内には最大時で主室6名、副室2名までの入室が可能です。現在は,さまざまな気象条件変化のシミュレーション装置として主に利用しています.
「様々な気圧を作り出すことが出来る部屋」まだありました。
このチャンバは高度10000m(1/4気圧)相当の高度環境から海面下40m(5気圧)まで調節が可能。
温度は-10℃から+40℃。 湿度は40%から90%まで設定することが出来ます。
性能
圧力
a. 設定範囲 198mmHg~4kg/cm2G b. 設定精度 大気圧から4kg/cm2Gの範囲 ±0.01kg/cm2G 大気圧から198mmHgabsの範囲 5.0mmHg c. 設定速度 大気圧から4kg/cm2Gまで 約30分 大気圧から198mmHgabsまで 約30分 収容人員
a. 主 室 4 人 b. 副 室 2 人
当大学には他の大学であまり見られないようなユニークな研究設備が数多くあり、 これらを利用した新しい研究が可能であります。 そのような設備としては、 気圧や温度を広い範囲で調節できる気圧環境調節室、 温度や湿度を調節できる人工気象室、
こちらは2010年8月14日(土)17:00~放送の日本テレビ「所さんの目がテン」で
「気圧を変えることによるテニスボールの弾み具合の変化」の実験に使用されたようです。
放送掲載情報は≪過去の出演・掲載(平成22年度)≫にありました。
おそらく製造元は㈱島津製作所、施工業者は上野産業株式会社
請負年月 注 文 先 工 事 名 称 昭和54. 1 ㈱島津製作所 産業医科大学 人工気圧環境調整室チャンバー 組立据付工事
㈱島津製作所は「気圧変動訓練装置」の特許を保有しているようです。
⇒ 気圧変動訓練装置 - astamuse(アスタミューゼ)
⇒ 環境模擬装置 - 株式会社島津製作所(patentjp.com)
環境模擬装置は、具体的には、スポーツ選手の高地トレーニング、登山家の登山訓練、研究機関による心肺機能や運動機能の研究等で気圧、温度、湿度を特殊な環境に意地させた状態に環境での環境制御装置や、航空機の乗務員や添乗員の飛行訓練、あるいはダイバーの潜水訓練等において模擬的に気圧変動を体感する低圧訓練装置、高圧訓練装置等として利用される。
こちらは高気圧まで対応されているか記載はありませんが一応
もう一つ
・人体・感覚計測分野 - 信頼性・生活科学系>開放設備・機器(大阪府立産業技術総合研究所)
加圧減圧室 仕様、特徴 試験室有効容積(3.0m×3.0m×H3.0m)
圧力(532~836mmHg ±5mmHg = 709~1115hPa ±7hPa)
地上の高低差が地上3,300m~地下1,000mの気圧程度
参考:メキシコシティ(2,300m)、クスコ(3,400m)
温度(-30~+40℃ ±0.75℃)、湿度(30~80%RH ±5%RH)
搬入口(幅0.6m×高さ1.8m)
使用料は1時間11,200円(○大阪府立産業技術総合研究所条例)
コメント(3件)
JWES接合・溶接技術Q&A1000 耐圧試験で気圧試験よりも水圧試験が推奨される理由は。
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0090040090
え?人間が居られる環境?
加圧チャンバのたぐいならいろいろあるでしょうけど。