ビタミンB2と皮膚や粘膜の強化について

ビタミンB2は口内炎なんかの要は粘膜の保護に一役買っている成分で、細胞の生まれ変わりの激しい粘膜細胞が新しく生まれ変わる時のエネルギー源として利用されているとのこと(クエン酸回路で脂質をエネルギーにするときの必須成分)ですが、であるならば、B1もブドウ糖をエネルギーに変えますので同じく粘膜強化にとって必須の成分でなくちゃいけないと思うのでありますがここでのB2のはたらきについてどう思われますか?粘膜細胞のエネルギー源は脂肪酸なのですか。

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回答1件)

id:kyokusen No.1

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 この辺りは研究結果の宣伝強度と言う話になるのかなぁ、と思います。

 もしくは、研究資源の投入の問題。どちらも行う意味が希薄なのでビタミンB1が粘膜保護へどう効果を及ぼすか~いいのか悪いのかを研究する人がいないのでデータがないと申し上げるのが一番よいかと思えます。


 例えば、現在販売されている口内炎に効果があるという薬剤の大半はB1/B2/B6の合剤だと思います。ですんで、その辺りの薬剤の効果はB2なのかB1なのかはっきり言ってわからないと申し上げてよろしいでしょう。

 医療用医薬品の場合、そのほとんどは単一の有効成分を含んだ薬剤なのですが、B1剤は脚気、B2剤は粘膜糜爛の治療に開発されてきたと言う実際もあるのかなぁ、と思います。医療用医薬品はその名の通り医療用≒健康保険での使用が可能か否かを見極める為に充分なデータを取り、厳しい審査を経る必要があるので莫大な経費や人員、時間が必要となる為、その時点で利益が見込めない薬剤などには新規の適応拡大……この場合、ビタミンB1が口内炎に効果があるのか否かを研究するようなことはしないという判断が行われます。~ビタミン剤はそれこそ明治の頃からある薬剤で充分に安くなっており、そこに経費をかけるよりも新規薬剤の開発に重点をおこうとするでしょう。この辺りはサプリ業界や栄養学においても当てはまる気がします。もはや充分にその有効性/必要性が知られている成分について新規に研究を行うという人は少ないでしょう。仮にそれが見つかったとしてもその成分がより売れて利益が上がるということもないでしょうしね。

 対して生物学は基礎分野ですので、それがどうしてそうなるのかと言う研究を行います。TCA回路や脂肪酸/アミノ酸からのエネルギー代謝回路に関する研究はもはやベースであり、これを追研究している方も少ないようには思うのですが、とりあえず知識としてこれは厳然と存在しています。これをもって後から何らかの薬剤がどうして有効なのか説明する例はありますが……ドリンク剤の有効性の話の時にこの辺りのお話もしましたよね? とりあえず効くと経験的に理解されている薬剤がその後基礎研究で得られた知見で追補されると言う事はよくある事です。

 また、たとえば今回『粘膜細胞のエネルギー源は脂肪酸』というお話が出ていますが、これも実は本当にそうなのかよくわからない所でもあったりします。口内炎には経験的に砂糖や蜂蜜を塗ってその回復促進を図るという民間療法が存在しますし、別に粘膜細胞も糖分を利用するのだと思います。 ……いやあなた粘膜細胞がショ糖や果糖をどう利用するのよ? と言われると、苦笑いを浮かべてごまかす方法を考えますけどね!


 と、ツラツラ書きましたが、一般用医薬品……薬局さんで売ってる口内炎治療用の薬剤を見てみますとB1/B2/B6の合剤ですから、多分B1もその回復に有効だと思えます。あくまで私感ですけども。

  • id:koko24
    いつもありがとうございます。
    そうなんですね、わかったようなわからないようなですがなんとなく納得しました。
    B1 B2 B6の相互作用ということでですね。

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