元々アメリカ連邦政府はタコの身食いのような借金財政で、デフォルトを避けるために債務上限の引き上げを行って当座を凌いだが、財政健全化の前提となる歳出の削減をほとんど行っていない。
あの大統領は使うのが好きな質らしいから。
借金の元金が増えるのだから償還に必要な資金は雪だるま式に増えている。
しかも景気の悪化により税収の落ち込みが顕著になって、一気に切羽詰まった。
日本も似たようなモンだが、あっちの方が事態は深刻らしい。
双子の赤字を抱えていることやヨーロッパの金融危機もアメリカ国債の利回り(資金調達コスト)に影響している。
従って、アメリカ国債は今のうちに損をしてでも売り飛ばした方が怪我が少ない商品になりつつある。
法案さえ通ればいくらでも上限引き上げは出来るが、それだけ資金の調達は困難になるので、いつ破綻(デフォルト=債務不履行)してもおかしくない状態に徐々に近づく結果となる。
円高が止まらないのはそういうわけだが、アメリカがデフォルトに陥ったら日本も長くは持たないと思う。
かなり大量のアメリカ国債を官民で保有しているので、倒産する会社や破綻する基金などが続出するだろう。
コメント(1件)
勉強になります。