出来れば、普段英語メディアに触れているか、The Economistを読んでいるかも教えて頂きたいです。
The Economistは、日本特集にもある通り、日本の労働力は少子化の所為で足りなくなり、その解決の為には選択肢として(閉鎖的な日本では無理だとしても)移民受入や、(より現実的でな)女性の登用が必要だと繰り返し説いています。また年金を支えるためという意味ではHiring Granpa、老年世代を雇うことで、年金の支給を遅らせ、年金を受け取る側から支払う側になって貰う必要があると説いています。(4月8日号)
しかし、本日話題になっている記事 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/29177 のブコメ欄をみていると、日本には不況で職が少ない、また女性だけでなく就職の場においては若者全体が弱者である、という空気感が漂います。
今後、団塊世代、くびれ世代、団塊ジュニアが退職した50年くらいのスパンで見れば、私達には移民やおじいちゃんを雇うほどの人手不足が訪れるのでしょうか?
英語は専門(Nature とか学術ジャーナル)で読みますが、英国のエコノミストはほとんど読みません。
エコノミストは、昔から、高みから見下ろす視線が鼻もちならないメディアで、それで的を射た発言ならともかくも、時代錯誤、自分中心、現地を知らない、おバカで幼稚な議論が多かったです。これもそうですよね。
もっともらしく数字を羅列しますが、それがなんなのと思います。現実をまったく理解していない。
いまどき、会社のあと、上司と付き合ってフィリピンパブに行く会社なんて、ないでしょう。
この記者が大事な仕事というのは、映画のキャリアウーマンみたいな、ファンドや企業買収をバリバリやる仕事で、けっして保母さんや調理師さんや学校の先生なんかは含まれていないわけですよね。
だから、東南アジアに転勤して万々歳ということになる。
だいたい、身の回りの世話をしてもらうために外国人労働者をいれるなんて、アホでしょ。日本語もできず、日本の常識も、日本の味もわからない人に、なにができますか。
昨今の給与水準の低下は、金融機関のバブルの後始末を国民の税金でやったからでしょ。
くだらない外国メディアを読むよりは、関曠野「フクシマ以後 エネルギー・通貨・主権」(青土社)をお勧めします。
冷戦後の思想家(思想史家)として、きちんと時代と向き合ってきたのは、関曠野くらいじゃないですか。
この本の国家論のところに、「経済のデモクラシーへ」というのがあります。
これがオススメです。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%D5%A5%AF%A5%B7%A5%DE%B0%CA%B8%E5%A1%A7%CC%DC%BC%A1
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%D5%A5%AF%A5%B7%A5%DE%B0%CA%B8%E5
あ、結論的には、エコノミストは当たらないと思います。
もしかしたら、ですが。
2011/11/15 11:17:01実は外国人の日本企業での雇用を増やすための
プロパガンダかもしれませんね、
このエコノミストの記事の目的は
http://diamond.jp/articles/-/5358
不景気で雇用調整が広がる中、外国人社員だけ急増の“なぜ”
誤読があると思います。上司と付き合って“フィリピン”パブに行くとは書いていません。女性を助ける仕事のためにフィリピン人は雇えないが、男性にお酌をする仕事にフィリピン人は雇えると書いてあるだけです。この指摘は正当だと思います。さらに議論を呼びそうなのは、看護婦として外国人を雇えるなら、ベビーシッターとして雇えるか?というより類似性のある職業でしょうか。どちらが推進され、議論されたことがあるかはいうまでもありません。その手の非対称性をエコノミストの記事は浮かび上がらせているのですが、瑣末な(日本語がわかる、日本食が作れる)部分で大意(労働人口が外に流れていっている)を捉え損ねていると思います。
2011/11/16 00:37:08“フィリピン”かどうかはしりませんが、私の知っている会社員はよくパブに行っています。だいたい会社員が連れだってパブに行かなければ誰がいくのでしょう。とっくにつぶれているかと。「今どきいかない」環境にある人と保母さんや調理師さんや学校の先生の間には大きな隔離があると思われ、ダブルスタンダードにすら思えます。私自身は能力がある女性が海外に行くのは何もおかしくないと思いますし、国籍にかかわらずベビーシッターや家政婦を雇いたいですし、外国人の多い多様な職場で働きたいので、回答者様から見るバックグラウンドがなぜ労働力の不足を否定するか、よくわかりません。