というわけで、私が書いた文章の感想文を募集したいと思います。
下のほうにアドレスを載せておくので、その中からどれかを読んで感想文を書いてください!
・1つだけ選んで感想を書いてもいいし、いくつか読んで比べてもいいです。
・感想文でもいいし、批判や評論やスピンオフでもいいです。
・レトリックでも登場人物の詮索でも次回作の予想でも、テーマはなんでも。
・私に対する愛があるとポイントがたぶん増えます♪
※12歳以下の人もぜひ回答してください!
でもこの質問には大人も参加します。たぶんこの質問に回答するような大人はガチなので、
てきとうな回答じゃきっと私はポイントあげません♪
ではたのしんで!!
『私に対する愛』については結構自信があったりしますが、できるだけ醸しださないように書くことにします。
・
・
・
ファ「10作かあ」
ミー「結構少ないね。もっとあるかと思った。ある(略)くすさんの春の回答とか入れても……。なんだか意外」
ファ「だって、推敲に2~3日かかるらしいんだもん。ぐらむす。なんて数えたら16、7作くらい書いてた」
ミー「あの人は、勢いを大事にする人だから(最近はめっぽう)。こないだのなんて正味40分くらいで仕上げたらしいし。で、あとから第2回答目論んでたら、ひとり1回答で泪を飲んだという(余談)。謎解き系での小説風回答いれたら作品数ではNO1よね、きっと。質はともかく(脱線)」
ファ「で、なんだっけ、感想文か。どうしよう。印象に残ってるのだけ書く?」
ミー「交互に全部書きましょ! ツンデレ感想で、あんたがツンやりなさいよ。わたしがデレるから」
ファ「え~! ずるい! 自分だけいい顔しようって」
ミー「いいの、いいの。わたしが辛口批判したら角が立つから。あんたなら大丈夫でしょ。根拠はないけど」
『私に対する愛』については結構自信があったりしますが、できるだけ醸しださないように書くことにします。
・
・
・
ファ「10作かあ」
ミー「結構少ないね。もっとあるかと思った。ある(略)くすさんの春の回答とか入れても……。なんだか意外」
ファ「だって、推敲に2~3日かかるらしいんだもん。ぐらむす。なんて数えたら16、7作くらい書いてた」
ミー「あの人は、勢いを大事にする人だから(最近はめっぽう)。こないだのなんて正味40分くらいで仕上げたらしいし。で、あとから第2回答目論んでたら、ひとり1回答で泪を飲んだという(余談)。謎解き系での小説風回答いれたら作品数ではNO1よね、きっと。質はともかく(脱線)」
ファ「で、なんだっけ、感想文か。どうしよう。印象に残ってるのだけ書く?」
ミー「交互に全部書きましょ! ツンデレ感想で、あんたがツンやりなさいよ。わたしがデレるから」
ファ「え~! ずるい! 自分だけいい顔しようって」
ミー「いいの、いいの。わたしが辛口批判したら角が立つから。あんたなら大丈夫でしょ。根拠はないけど」
こんばんは。
ガチでコメ書こうとしたら際限ないコトになっちゃうよー!(;≧▽≦)
と思ったけど、続きを楽しみにしていることを伝えたいのでそれだけコメします☆
2回めの回答を楽しみにしてます♪←ぇ
ダイアリーを見てしまいました(!)。
それが完結するまでコメ書くのよそうかともちらと思ったのですが、
やっぱりこれはこれなので、ここまででコメ寄せます。
ダイアリーのほうはぜったい最後まで書いてね♪
えっと、とっても感動しました!
なによりそのレスポンスの速さに。あと、網羅されてるとこに。
それから、ぐらむす。さんのツボが非常によく分かりました。
自分でももちろんタイプの違う作品を書いていることは
そこそこ理解しているつもりですよー。
でもってそのいくつかのジャンルの中で、
ぐらむす。さんってばこーいうの好きなのね!
っていうのが見えたのでとてもよかったです。
『これだからガキは嫌いだ。』がお好きじゃなかったら、
そりゃ『欄干の上から』もぴんときませんよねぇ…(汗)。
今度からぐらむす。さん主催のときにはツボ押さえられるようにします!!
よかったー『か』ほめていただいて♪
でもぶっちゃけ『はてなコードより愛を込めて』のとこ、
なにが起きているのかぜんぜんわかってません(・・;)o
正直にコクハクすると、だれがどういう設定でこの文章を書いてるのか
わかんなかったし、そのほかにも前提の知識が私とかぶってなさすぎるのです…。
もりぐちひろこも『水の星より~』もガンダムもZもわかりませんー><。
でもそれは、ぐらむす。さんの文章力の問題とかじゃなくって、
単純にいままで生きてきたバックグラウンドの違いだと思うの、たぶん。
それでもぐらむす。さんの作品を私が楽しめるのはなぜかというと、
やっぱりとっておきのときにはぐらむす。さんのほうが私に
寄り添ってくれるからだと思います。
いままでぐらむす。さんが書いた作品の中でいったら、私はやっぱりだんトツで
『ごめんジャー』と『素直じゃなくても』がスキです!
寄り添ってくれてるのがわかって、あのときからずっと、とってもうれしいです♪
(でもたけじんさんのがもっとスキすぎて“ごめん”…)
10作目記念おめでとうございます!
全部書き始めると大変なので、気になった作品から書かせてもらいます。
【君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる】『欄干の上から』
http://q.hatena.ne.jp/1323013113#a1122341
(あまり人のことを言えたもんではありませんが・・・)
この作品を一目見て、私が感じたこと。
「読みづらい・・・」
説明省略するために、ご参考となるサイトを探してみました。
「シンプルな文章の書き方」 ― 読まれなかった文章をカイゼンしてわかったこと : earth in us.
文章が読まれない理由。それは二つだと思う。
1.興味のないテーマだった。
2.文章をパッとみたとき、「読みたくない」と思った。
この作品の欠点は2にあるように思います。
空行が全くないので、この投稿を見るまで、実は私自身、sokyo様の作品スルーしてました。
改めて読んでみるといい感じなのに、興味あるか判断する以前に、私みたいに全く読まない人がいるというのは実にもったいないなと思います。
私思うに、文章を読むことは、泳ぐことに似ています。
適切な場所で空行がないと、人は息継ぎができないように感じやすくなります。
それを踏まえてお節介ですが、ちょっと手直してみました。
それと、ごめんなさい、一部、表現も変えさせてもらいました。
原文と見比べてみてください。
『懐かしいな・・・』
母校を通り過ぎ、陸橋にさしかかったときだった。
「え?!なに、なに!」
すっかり日も暮れて、辺りが薄暗くなってきたなか、欄干の上にぼんやり女の子が立っているように見える。
私はあわてて駆け寄ると、女の子がこちらに気がついた。
「わぁ、亜由美センパイだ! おひさしぶりです」
高校の後輩だった、いちごちゃんだ!
「い、いちごちゃん。なんでそんなとこにいんの?!」
「私、死のうと思って・・・」
少しずつ近づこうとする私をいちごちゃんが制止した。
「近づかないで!!私、もういいんです」
「ち、ちょっと落ち着きなよ。
なにがいいの?!
ちょっと話をしよう、降りておいでよ!!」
「もう、いいんです!!
コウイチくん、別に私に興味ないみたいだし・・・」
コウイチくんって言ったら、確かいちごちゃんと同級生だった線の細い男子だ。
「がんばって誘ったのにな・・・人体の不思議展。
明大博物館の拷問具展示も聞いてみたのにな。
みんな『バイトあるから』って断られちゃったんだから」
「それはチョイス悪…」
シマッタ!私の失言を気にすることなく、いちごちゃんは話を続けた。
「コウイチくん、バイトたいへんそうだから。私が飛び降りれば電車が止まるでしょ?
私の怨念でカレがバイト行かなくて済むようになるの。
ステキでしょ? 笑ってくれるかな」
「そんなのだれも喜ばないよ! 降りておいで!!」
そのとき、私たちの足もとを電車が走り抜けた。
橋がすごく揺れている・・・。
いちごちゃんの本能が、欄干の上でバランスを取っているように見えた。
「いいんです。ひとりで逝く(いく)つもりだったけど、最後にセンパイに会えてよかったです・・・」
「待って!ちょっと待って!!
い、いまじゃなくたっていいじゃない。
ちょっと私の話を・・・」
その言葉をさえぎるように、いちごちゃんは話を続けた。
「今日、ちょうどこの時間、ココに呼び出したんです。
でも、もうきっとカレ来ないんです・・・。
だってほら。もう時間だから・・・」
「そ、そんなことないでしょ!!
私の手元の時計ではまだ57分だよ、ほら、まだあと3分ある!!」
私は腕時計を見るふりをして少し近づいた。
「亜由美センパイって優しいんですね・・・。
もう、来るわけないのに・・・。
だって今日、カレは・・・」
そのとき、いちごちゃんのケータイが鳴った。
「バイト中なのに・・・」って、いちごちゃんは短くつぶやいた。
"もしもし? 榎本さん?"
夜の空気は澄んでいて、コウイチくんの声は私にもよく聞こえた。
"榎本さんだよね? いまどこ?"
『この朴念仁』
「いま? 桜高の前の、陸橋の手すりの上」
しばしの間があった。
"ごめん!いま行くから。さんじゅ…いや20分で行くから!!"
「どうせウソでしょ!」
"そんなことないって!!"
「もうここから飛び降りてやるんだから!!」
"え?!ウソだろ?!"
「じゃあ、あと20分だけ待ってあげる!
来れないなら、ここから飛び降りるから!!」
「ち、ちょっと待って!!ハァ、ハァ・・・
こ、これは会ってから言おうと思ってたんだけど・・・」
心なしか、私にはコウイチ君の声が乱れているように聞こえた。
『分かった!コウイチくんは電話の向こうで走っている!!』
きっとコウイチくんは、もうすぐここにやって来る。
でも、いちごちゃんは気がつく素振りはない。
彼女の手からケータイが少しずつ離れていく。
身体が、少しずつ傾いていく。
「ハァ、ハァ・・・2,24日、寄生虫博物館に行こう!」
「え?!」
いちごちゃんの手から、ケータイが滑り落ちた。
鮮やかな光は欄干の≪向こう側≫へ消えた。
その隙に私はいちごちゃんを取り押さえた。
いちごちゃんが倒れ込んだのは、欄干の≪こちら側≫だった。
「ばかっ! いろんな意味でばかっ!」
私は倒れ込む いちごちゃんを抱きしめた。
橋の下を電車が通り、急ブレーキの音が聞こえた。
「いちごのばかっ!
前からばかだと思ってたけど、やっぱ、ばかっ!!」
いったん抱きしめた いちごちゃんを突き放すと、私は一気にまくし立てた。
「電車が止まったらカレ来れないじゃない!!
ケータイなくしちゃったじゃない!!
連絡もつかないじゃない!!
拷問具でカレが振り向くわけないじゃない!!!」
「ゴ、ゴホッ!!」思わず咳(せき)ごんだ。
「だ、大丈夫?」突き放したいちごちゃんが駆け寄ってきた。
私は大きく息を吸って、めいいっぱいの声で叫んだ。
「心配したじゃない!!!」
いちごちゃんの大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。
その瞳に映る私も泣いていた。
私は、もう一度、いちごちゃんを ぎゅっと抱きしめた。
『こんなにきゃしゃな肩をしてたんだね・・・』
もうぜったい放さないからね。
いちごちゃんは泣きじゃくりながら、
「ご、ごめんなさい・・・」と言うのがせいいっぱいで、
しばらく二人抱き合いながらオンオン泣いた。
「冷たっ!」
「どうしたの?!」
「あ、雪だ・・・」
ふと空を見上げると、雪が降りはじめていた。
どれくらい時間が経ったんだろう?
さっきまで走っていた電車の音も、いつの間にか聞こえなくなっていた。
コウイチ君はまだやって来ない。
今日は、いちごちゃんが気がすむまで、そばにいてあげよう。
でもこの恩は、いつかきっちり返してもらおっと。
そうだ!
いちごちゃんの家にピザを送りつけて、勝手にピザパーティしよう!!
愛すべき後輩たちもいっぱい誘おう!!
バレンタインにハートの型を貸してあげるのは、もうやめにしよう。
「これからは自分で買いな」って言うんだ♪
ふたりも交えて、みんなで遊びにいこう!
それでいつの間にか二人きりにしてやろう。
そして来年からは不器用な二人を、う~んと、ひやかしてやろっと♪
最後にもう一つの悪例を。。。私の作品ですσ^-^;
http://q.hatena.ne.jp/1323013113#a1121630
やたら空行が多い!!(爆)
投稿してから「失敗した・・・」と思いましたが、直すの面倒だったのでやめました(苦笑)
ご参考になれば幸いです。
ぐらむす。さんとまるきり違う目線からの回答だったので、
その意味でとっっってもうれしかったです。
先陣を切ってくれたお二人が
この質問ページの雰囲気をよくしてくださいました♪
たっぷりすぎなので、『欄干の上から』だけコメします☆
あの、文章の改行とか、表記についてなんですけど、
実は前に別のヒトにも指摘されたことがあるんです…(・・;)。
でもぶっちゃけこのページってPCで見てるヒトもいれば
タブレットで見てるヒトもスマートフォンで見てるヒトもいるわけで、
私が自分のiMac×Safariで見るときの見た目に合わせて調整しても
その意図はまず間違いなく伝わらないと思うのー(ノ_・。)o
だとしたら回答の中では私がそんなに空行とか気をつかっても
あんまイミないかなって意図で、ああいう風になっています。
ほかのみなさんはどう考えていらっしゃるのかなぁ…。
ストーリーについてはちょっとおっしゃる通りですねー><。
でも実は、私はもともとふたりの恋愛を描きたかったんじゃないのです。
私はもともと、クリスマス前で寒い夜に、女子がふたりで“生きあって”いる、
というシチュエーションを描きたかったのです。
コウイチくんが最後に登場してしまったら、明らかに亜由美がいづらいし(汗)。
が、kumonoyouniさんの回答を読んで、私はやっと気づきました。
そもそも私が描こうとしていたことにムリがあったのだということに…υ
このときにはもともと、かきつばた杯のテーマとぜんぜん違うコトを
お話の軸にして、私は描こうとしていました。
いやでも冷静になってみたら、こんな風に書いてあればふつう読んでるヒトは
いちごちゃんとコウイチくんとのロマンチックな夜(違)を期待しちゃいますよね。
でも私にはもともとそんなつもりはなかったのです。
そこがいけなかったんだわ…。
いろいろと考えたあげく、きっとテーマに合ったストーリーを描いたらいいんだな、
って境地に今回 私は達することができました。
"君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる"感がなさすぎるから、
kumonoyouniさんも肩すかしを食らった気持ちになるんですねきっと。
あと。
コメの中で「真由美」が出てきますケド、真由美じゃないです亜由美です(汗)。
女子の名前を間違えるのはいくないです気をつけてください←
こんなコト書くと、ぐら(略)す。さんとかが詮索を始めてしまいそうなのですが、
実は亜由美は物語の中である特定の役割があるので、必然的に亜由美って名前なのです♪
それに気づいたらもう、二度と名前を間違えたりしないと仕組みになってます☆★
あけましておめでとうございます。
ご丁寧にコメントありがとうございます。
>あの、文章の改行とか、表記についてなんですけど、
>実は前に別のヒトにも指摘されたことがあるんです…(・・;)。
思っていても何も言わない人が多い中で、読んだ人から同じような指摘があったなら、やっぱり直したほうが良いと思いますよd(^-^
それに、これはsokyo様に限ったことでなく、改行や空行なくて読みにくいと言われてる人をこれまで何人も見たことがありますし。
>でもぶっちゃけこのページってPCで見てるヒトもいれば
>タブレットで見てるヒトもスマートフォンで見てるヒトもいるわけで、
>私が自分のiMac×Safariで見るときの見た目に合わせて調整しても
>その意図はまず間違いなく伝わらないと思うのー(ノ_・。)o
全ての端末に考慮する必要はないと思いますよ(それ、やりだしたら大変だし)。
要はPCの広い画面で見て、活字密度をさげたらOKです!(活字密度が高いと、敬遠されやすくなります)。
>コメの中で「真由美」が出てきますケド、真由美じゃないです亜由美です(汗)。
>女子の名前を間違えるのはいくないです気をつけてください
また、また、女の子の名前を私が間違えるわけがないじゃないですか!
・・・ウン?!あれ?!ホントだ!! 間違ってますね。。。
これは失礼しました dokyoさま(^0^) < 私の名前は S・O・K・Y・Oで「SOKYO!!」 喧嘩うってる?!○^ー^"
おあとがよろしいようでm(_ _;)m
【巻頭言】
ヨリイカ捏造刷春夏秋冬合併号でピックアップするのは、今をときめく"かきつばた"作家「双響さん」です。本稿では親愛の情をこめてsokyoさんと呼ばせていただきます。
覆面作家中の覆面作家であるsokyoさんを今回取り上げることになったのは氏の「かきつばた杯に10作め」という節目を自己アピールしていたからなんですが、ムック記事にも関わらず、セルフライナーノーツは無いのか!とか本人の書き下ろしはどうした!という突っ込みを華麗に回避できるような構成で組んでみました。
かきつばた創設の北落師門氏も最近はご無沙汰ですし、3ヶ月遅れの講評で参加者をヤキモキさせた在日氏や、投げっぱなしジャーマンの臥竜伏龍氏の感想無しパターンも続いたので、一度まとまった状態でこういう記事を作ることには意義はあるんではないかと思います。ええ、決して死亡フラグではありませんよ。
sokyo氏の作品に話を戻すと、氏の設定にはイワユル「跨ぎ」がなく、基本的に毎回一から作っているところに好感が持てます。中二的な設定やスピンオフ的な安易さに流れないところは個人的には玄人筋からの評価は高いです。一方、その前回を踏襲しない作風は、新規読者からは敷居が高く、敬遠されがちかもしれませんが、そこはsokyo氏独特の台詞回しや決して説明調にならない優しい文章で十分お釣りがくるんではないかと思っています。
個人的には、大御所ですが「宮部みゆき」氏の初期~中期の作風に似ているんではないかと感じています。(えっ? 褒め過ぎって?)
今回のムック記事ではそんなSokyoワールドの一端なりとも、ときほぐせられたら嬉しいですね。
2011年12月 A楠
_________________目次______________________
【ヨリイカ!! 捏造刷春夏秋冬合併号 『折り紙マイスターの朝は早い』 】
第一部:折々の批評場面で振り返るかきつばたの女王のウラオモテ
第二部:10作品の色分け分類 ~sokyoは何故子供を多用するのか? ショタなのか?~
第三部:最新作の講評の寄せて『欄干の上から』
第四部:書き下ろし「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」A楠Ver.
_________________________________________
第一部:折々の批評場面で振り返るかきつばたの女王のウラオモテ
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5
かきつばた杯は本編15回(2011年12月時点)、番外1回の計16回開催されていますが、そのうち10回に作品を投稿されているのがsokyoさんです。前半の8回大会までは3回のいるか取得、ということで向かうところ敵なしだったのですが、最近はmeefla氏の3連覇もあって、接近しています。但し番外含めて4回のいるか(BA)取得はトップの数字ですのでいかに安定している作家であるかは推して知るべし、知らなきゃ覚えろってやつですね。
A楠が評を書いたのは「F-4と女子大生」が最初ですね。
黄色い風船
http://q.hatena.ne.jp/1289126228#a1046652
■6『黄色い風船』 sokyoさん
構成の巧さが際立っている点、ショートストーリーとしての体裁が秀逸な点をもっているかとさせていただきました。そして実は密かに考えていた「F-4を知らない人がどうやってショートストーリに絡ませてくれるか」を一番体言している作品というのも理由の一つです。明らかに基本知識(男の子脳)の高い他の方とは対照的な展開(風船の意味深な登場など)と、設問内容を小説の中に組み込む、逆入れ子の手法は面白かったです。そしてそれを綺麗に最後の一文にループさせて終わらせる"回想型"の物語だったとは恐れ入りました。構造と時系列を二重に倒置していたわけで、しかもそれを嫌味に思わせない女子大生の淡々とした思考の地の文が、さらに好感をもたえてくれました。
書いた本人も分けわかんなかったので後ほど書き足しています。
http://q.hatena.ne.jp/1290007944#a1047541
すみません、読み返してみると完全に自己満足な文章ですね。これじゃ自分しか分からんですね。
「逆入れ子」は、質問文を小説の世界観の内側に取り込んだ表現を差しています。入れ子構造の話というのは昔からあるタイプですが、あの回答(ショートストーリー)は設問のお題を読む回答者がお話の中に下位構造として表現されていたので、"逆"入れ子としました。
最初の一文を書いた作者が、その後回想シーンに入っていて(そのことが伏せられている)最後に一文で、「ああここまでは回想シーンだったのか!」と後で気づかせる構造になっていたのが印象的でした。それが階層型。
二重に倒置は上の二つ=入れ子+回想 ということです。
対抗馬だったmeeflaさんのショートストーリ(?)が完全に"狙った"ものだったのに対し、sokyoさんのは狙いを絞らせない"作者の意思を感じさせない"展開だったのが良かったです。元の二つ名「天然の・・・」はこの辺を拾ったものです。
sokyo氏の魅力は、この「企んでいることを悟らせない」文章にあると、言えると思う。はっきり言ってこの時の作品の面白さだけならmeefla氏の方が上でした。スターの付き具合を見ても一目瞭然。
それを押して"いるか"を付け直させたsokyoさんの文体・構成の安定感が一番の魅力です。悪くいうと冒険が無いとも思えますが、飛び道具的なぶっ飛ばし小説は他に多数いらっしゃいます。A楠が"かきつばた"で"いるか"を狙うときに意識するユーザーといってまず真っ先に標的にするのはsokyoさんです。
理由は飛び道具使わない正攻法でレベルの高いものを仕上げてくるから。いやほんと。
続いてはBAつけたこれですね。
http://q.hatena.ne.jp/1303089255#a1068501
Birth
僕は文学の真髄は「読者のこころをいかに揺さぶったか」だと思っています。
そういう意味で、(ここまでの作品もすばらしいですが)sokyoさんの作品が一番ゆさぶりがすごかったです。
読者に喚起させる感情は「楽」「喜」「悲」などいろいろあると思いますが、sokyoさんので一番感じたのが「不安」と安」です。
僕はリアルのsokyoさんを知らないので、この作品が創作だろうと思いつつ、心の奥底で「まさか」を否定できません。そしてその「まさか」を最後の最後まで抱かせることで、とても不安にさせてくれる文章でした。リアリズムによる揺さぶりです。
追伸と、書かれた文章があったことで「そうかここでネタばれしてくれるのだな」と思わせておいて、実はそうではない。
でも追伸の内容は例え内容がリアリズムを描いたものであっても、そうでなくても、「安心」を与えてくれるすっきりとした情景を浮かばせてくれます。
時節がら、最後は僕なら「晴れ」ではなく、僕なら「はなみずき」や「八重桜」を持ってきたくなりましたが、そういう瑣末なガジェットくらいしかいじりようが無いと思わせる、リアリズムが"いるか"の選定理由です。
ランディ・バースで振っておいて、最後に誕で戻すところはご愛敬でしたね。
ああ、追記ですが、この作品が創作かどうかは謎のままの方がありがたいです。
この作品は突き抜けた感が半端なかったです。
読みおわった瞬間に「これ"いるか"だな」と思わせられた記憶がまざまざと蘇ってきたり、捏造したりしてきました。
その風合いはその後にも引き継がれています。
http://q.hatena.ne.jp/1290052601#c191560
sokyoさん
>(こんなコト言ってるからid:alpinix さんに「天然の」って言われちゃうんだな自分♪)
その風合いがいいんで、無理に変えない方がいいですよ!
文章や展開に押し付けがましさが無い優しさがあるところ=天然ということですので。
結構ベタ褒めしていますね、A楠。
こういう賛辞コメントがあったからこそsokyoさんも調子こいて嬉しくなって、感想募集なんていう臆面も無いすばらしい質問をされたのかもしれません。
責任重大ですね。
ところで
http://q.hatena.ne.jp/1318688077#a1110749
の冒頭にある。
先日のアンソロジー「叙述トリック」に寄せた『夏祭り』のぶんです。
の幻の作品はどこにあるのでしょうか?
謎は深まります。というかこの作品にも代表されますが、入れ子になっている作品が多いというのはsokyo作品の特徴だと思います。
外側の設定である「作品を書いている私」や「かきつばたに応募しているユーザー」が出てきたり、というのはこの作品以外にもちらほら散見されます。
他にもsokyoさんには幾つか見られる特徴があるのですが、その辺のお話は、次の第二部「10作品の色分け分類 ~sokyoは何故子供を多用するのか? ショタなのか?~」でお話しさせていただこうと思います。
締め切りに間に合えば。
そして本人からの要望があれば。
<つづくといいな>
わーーーありがとうございます☆
きっとあるぴにっくすさんは親切なので、
読んでて分かんなかったとこリアルタイムできいてもいいですかっ?汗
>氏の設定にはイワユル「跨ぎ」がなく、
↑コレなんですか…?(そもそも一瞬読めなかったおバカな自分)
>この作品が創作かどうかは謎のままの方がありがたいです。
↑コレはもし言いたくなければスルーでいいんですケド、
実は私、当時からあるぴにっくすさんが私の作品の向こうになにを見てるのか、
ぶっちゃけ素でよくわかっていません…(・_・;)o
>この作品は突き抜けた感が半端なかったです。
↑ぐらむす。さんもほめてくれてうれしいんですが、自分的にはそんなに
「書けたどーー!」って叫びたくなるような作品じゃなかったのも事実…。
そんなに突き抜けてたですかっ!?
>入れ子になっている作品が多いというのはsokyo作品の特徴だと思います。
↑自覚的にやってるのは、『黄色い風船』と『えっとあとがきです』だけです…。
も、もしかして、ほかにもやっちゃってますか私?
どっかうっかり入れ子やっちゃってますかね??←
>そして本人からの要望があれば。
ありまくりです!!!(≧▽≦)/
書き下ろしもセルフライナーノーツもなくてごめんなさい><
書き下ろししようと思ってたやつはたけじんさんに書いてもらったし、
セルフライナーノーツやろうと思ってたやつはぐらむす。さんが進めてくれてるし、
なんか私ぜんぶ取られちゃったみたいなんでいっかな?みたいな♪爆
「その前回を踏襲しない作風は、」なんて書いてくれてありがとうございます☆
その点については私は実はわりと気にしながら書いていました。
どうせかきつばた杯って参加するヒト固定ぎみになってしまうから、
せめて内容ぐらいは内輪ウケにならないようにしたいな、と思ってます!
(↑じゃあこの質問は内輪じゃないのかとかって意見は受け付けませんー*)
いままでの私の回答を読んでいなくても単独でも読んで楽しめるし、
でも前提として私の過去のぶんを読んでおくと
「あ、アレってコレのことだったのねー!!」
ってたまになるようにしてあります。のつもり。
sokyoがショタなのかについては私も興味があるので、
ぜひ続けてくれたら☆付けたり、付けなかったりしたいと思います!!
超時空GS たっくん!
「俺、歌えないよ……。そんな話、いきなりされても……」
少年は、うつむきながら、ぼそりとつぶやいた。
「あんた何言ってんの! わかってるでしょ、私の命令は絶対よ! 歌いなさい、たっくん」
ボディコンスーツに身を固めた、ロングヘアのイケイケ(死語?)な女性に無理難題を吹っかけられることは既に慣れっこであったが、今回ばかりはたっくんの気は重い。重すぎる。
例えていうなら、重量挙げの選手が、バーベルではなく持ち手、つまりとっかかりのない自然石、それも2~300Kgほどは裕にありそうな巨石をとにかく持ち挙げろと要求されているような……。
ちなみに、某レスリングのカリスマの自論として、一般的なジムなどにあるトレーニング器機によって鍛えた筋肉は応用力の無い、いわば使えない肉体となってしまうらしい。
真に優れた肉体を作るには、このような器具を使わない鍛錬(自重訓練)がもっとも効果的であるそうなのだ。(さらにいうならば、その理論を唱えたレスラーは、いわゆるアマチュアレスリングの選手ではなく、プロレスという特殊な世界で活躍した人物であるが、アメリカで旺盛を極めたショープロレス、八百長まがいのシナリオの決められた試合に嫌気が差し、観客の目を意識しないストイックな試合を続けたためその強さから一部の熱狂的なファンは得たものの――見るものによってはシンプルで美しい試合運びであったが――盛り上がりに欠けるファイトスタイルが、プロモーターや一般のファンには敬遠され、いつしかその名は伝説化したものの、徐々に試合に出る機会が減っていってしまった)
とにかく、プロレスは、ここでは関係ない。
要は、たっくんが歌えるのか歌えないのか、何故歌わなければならないのか、そしてボディコンスーツの女性とは、一体誰なのか?
そのあたりのことから、ストーリーを進めていこうと思う。進めることが出来たなら。
頑張れ、俺! ヒロインはいちごちゃんに決めているので、ボディコン女性はカスミさんでよいだろう。年齢とかもともとのキャラとかは気にするな。
要は、マクロスと美神をまぜこぜにしつつ、主要な登場人物をストーリーに絡ませればいいんだから。
とここまで書いていったん手を休める。なんか、某漫画にでてきたカールゴッチ風のトレーニング方針だけで行数を稼いだ気がする。
このように書き手視点を別枠で挿入するまでも無く、後半心の声が占めていた気もするが……。
続きを書かねば…………。
「あなたには、才能があるのよ。ブルー霊(いわゆる地縛霊とは対照的にふわふわと浮遊する霊の特にブルー入ってるやつ)になりそうな魂を除霊したときの説得も見事だったし」
といわれてもたっくんは、2、3世間話をしただけだ。
「捕らわれの少女を救出した時だって」
あれは、この事務所には珍しく、霊障の絡まないごく普通の依頼だった。
「やれば出来るのよ、たっくん。お願い、歌って。あなたの歌には力があるの」
「でも……」
「じゃあ、聞くけど……? あなたは私の何?」
「ち、忠実なしもべでございます」
「この事務所での序列は?」
「所長、アイポ、それから私めです」
アイポというのは、愛玩用ロボットである。
といっても丸くは無い。愛玩用のロボットと聞いて丸いの思い浮かべるほど、すさんではいない。犬型だ。多分。多少メカニカルな感じの。
丸い奴は、そもそも安室さんとか言う人が作ったらしいが、その後のシリーズで色違いとかいろいろ出てきたり高性能化されていてそれの説明をしだしたらまたきりが無いのでカツアイ。
「所長、アイポ、それから私めでございます」たっくんは、2回言った。
高性能とは言えない、それもいわばおもちゃのアイポは日給30円で契約している。所長のカスミが、たっくんの持ち込んだアイポの電気代くらいは負担すると言い出したのだ。
たっくんは、完全歩合制でありいつの頃からアイポよりも身分が低うございます。
そんなたっくんの意外な才能に気がついたのは全虎人(アンドレザジャイアントよりも数段にでかい)とカラオケに行ったときのことだ。彼曰く、「デカルチャー」なその歌声には、霊力が秘められており、さまよえる霊魂を鎮めることや、豪州産のお肉を軟らかくしたり、棚の上の埃を取ったり、崖の上の少女(あるいは魚)を人間にしたりと、様々な効果が確認されている。
「ね、今回に限り、時給で、ううん、一曲に付き300円出すから……」
300円! それなら……とたっくんは考える。300円あれば。いや、金額の問題ではない。
所長に喜んでもらえるなら。
それ以前に、死神に呪われたこの現状を打破できるなら。そう、今更の状況説明になるが、霊能者でもあったこの除霊事務所の先代のオーナーがとある死神の任務遂行を妨害したとかなんとかで、今更、全国死神協会の総攻撃を受けている。
ぺらぺらと喋ることはできるが、カスミもたっくんもアイポも(まあ、アイポが動けたとしても、さして意味はないのだが)身動きを封じられてしまっている。今出来るのは、呪文系の能力の苦手なカスミに代わり、たっくんがその歌で死神の心変わりを促すことぐらい、それくらいノーアイデアな(フリスクが4~50粒は望まれる)日々だった。
「俺……、今まで自分になにができるか…………、いや、俺がなんのために生まれてきたかなんて考えたことも無かった。そりゃ、人の役に立ちたいとか、人に感動を与えられたらとか考えないではなかったけど……。体も小さくてプロレスラーになるのは無理だし」
プロレスをやれとは誰も言っていない。
「文章を書くのも苦手だし」
それは、grankoyamaも同じだ。持って生まれた才能が。
「色彩検定にも落ちたし」
それは、多分勉強不足だ。あんなのの初歩は誰でも受かる。センスとか以前の問題。
「子どもが作るような簡単な料理しか作れないし」
お前! マインを愚弄する奴は俺が許さん! クッキンアイドルを舐めるな!!!!
「歌うよ、俺、俺の詩(うた)がどこまで通用するのかわからないけど! 迷わず歌うよ! 歌えばわかるさ!!!!」
たっくんは決意した。字のとおりであれば期待とは違う。吟じられたところで、たっくんの力は発揮されない。
歌詞も大事だが、そのメロディーにこそ力が宿るのだ。
だが、たっくんは知っていた。今するべきことが、詩の朗読ではないことを。
意を決して、たっくんは目を閉じて歌い始める。
「♪(おぼえていーますーかー でも あーるーはれたーひーるーさがりー でもお好きな歌を挿入。JAMでも可)」
たっくんの歌声はひとつの小さなキセキを生んだ。
残量2であった、アイポのバッテリーゲージが復活したのだ。
「ぱわーちゃーじ完了.こまんど入力可.一定時間内に入力無き場合自律危機回避モードへ」
アイポの音声が告げる。
「自律モード? 内蔵されてたの? たっくんのアイポに……。これなら、いけるわ!」
カスミの眼に輝きが戻った。
ええ、そうでしょう。望まれていたものとは違うでしょう。でも、わたしはコンナ感じです。
あえて、通じなさそうな題材をふんだんに取り入れてみました。それしか浮かばなかったのです。
どちらかというとある(略)くすさんとかそっちの人向けですね。プロレスは知らんが。
恨むなら、自分の才能を恨みなさい。そして、私を見習ってもっと適当に書きなさい。
じゃないと、もう、わたくし、BA取れなくて、かきつばたへの参加意義がどんどん自己満足になってゆきますから。
そうか、『Birth』に手ごたえ無かったのか……。
わからんもんですね。書き手と読み手の心理なんて。武藤さんって手ごたえあったですから。
なんか、書き手sokyoさんの話ではなく、グランコへの振り返りが強くなってしまいました。
わたしも感想募集したら、回答お願いしますね。
『ごめん』の時は、BAも取れなかったし、講評じゃなくってスピンオフられてちょっと物足りなかったですから。
ある(略)くすさんの講評も捨てがたいですけど、sokyoさんの真面目な感想も聞いてみたい。
かなりえげつない、辛口批評だとしても……。
いつ何時、誰の講評でも受ける。
回答リクエスト返しですねっっ。
どうもありがとうございます☆
えっと、かなりのんびり待っていただきたいんですけど、
がんばりますのでよろしくお願いします!!←
◆ぐらむす。さん
スピノフありがとうございます☆
(↑英語流暢♪)
てかコレわ名前だけ聞いたことあるヒトが出てくるだけで、
設定とかは特にスピンオフじゃないんじゃないかって気がしてきたんですが、
少しだけ既視感を交えつつ読めるようなぐらむす。さんの新作、
ってコトにして楽しく読みました←
「ごめん」主催してつくづく思ったんですが、私って読解力ゼロなのです。
私は実はぐらむす。さんのデビュー作の鮮やかすぎる最後の1連を
長い間 気づかずにいたぐらいです。それくらい分かれよ自分。
だから自分の文章についてコメするのすらなんか間違ってる気がしてびくびくで、
それがぐらむす。さんの作品とあればなおさらなわけでして。
でも読んでみました。感想かきます!
たとえばマクロスとか美神とか、明らかにフリって分かるとこについては
調べて読めばいいから、この読解力でも乗りこなせそうな気でいます。
でも問題なのはそうじゃない部分のトコ。
「所長、アイポ、それから私めでございます」たっくんは、2回言った。
たっくんは2回言ってて、それが忠実はしもべっぽくておもしろいケド、
もしかしてコレって、なんか同じセリフを2回言うしもべのキャラが
下地として存在してたりするのかな?とかって私は思うの。
でもそれってGoogleでさくっと探せるモノじゃないんですよねー。
だから私はこの部分おもしろいんだけど、このおもしろがり方で合ってるのか、
ちょっと不安な気持ちになりながら読み進めるしかないわけなのです。
「豪州産のお肉を軟らかく」なんておもしろーい星つけとこ♪なんて思うケド、
この作品のよろこび方ってコレでいいのか?みたいな。
いっつもそういうところで小心者になっている私は、
ぶっちゃけぐらむす。さんの作品を正しく楽しめてない感でいっぱいです汗
これからはもっといろいろ分かるようになりたいです!!≧▽≦
「水野さーん。ありゃー寝てるよ。盛大に。これで鍵開いてんだからねぇ」
「望月君がいたから開けたんだよ。ではおやすみ」
「あら、ほんとに寝ちゃったよ。しょうがない、書評は僕の方が慣れてるしね。」
望月君は、持ってきた紙の束を炬燵に置いた。紙の束には、細かい字と殴り書きの赤い字が躍っている。
「さてと、まずは”アイポの誕生日”だな。読みやすさはAだし、セリフの分量も適度だし。形式はOKだよな。ただなぁ、主題になるべきアンドロイ ドがアイポで、品物もiPodって説明があるってわけで。この現実感いっぱいのiPodに食べ物を食べさせるという絵が思い浮かべられないんだ な。ちょっと引いてしまって、落ちがあるかなと期待したんだけど、そのまま終わってしまうというのは、期待外れというほかない。少々残念な回答だ と思うんだな。パパが食物→データ変換装置でも作ってくれたらよかったんだけどなぁ。」
「ん?なにやってんの?」
「あら水野さん。寝てて寝てて。」
「ごちゃごちゃと、望月君の独り言がうるさいんだよねぇ。」
「すんまへん。声に出さないと書けないもんで。」
「はてななの?なにやってんの。」
「書評でござるよ。えへん」
「望月君が書評って、えええ。できるの。すごいねぇ。って、感想文書いてって書いてあるじゃん。書評なんていいから、感想文にしなよ。」
「じゃあ、水野さんお手本。」
「また、すぐそうなるんだから。まあいいや、どれだっけ?」
「これ」
「望月君のメモ付かぁ。汚いからダメ。画面から読むから。」
「そりゃ、字へたくそですよーだ」
「”黄色い風船”ね。あ、私が締切に間に合わなかったやつじゃん。」
「F-4ってこれでしょ?重いねぇ。」
「こらこら、しまっとけって。もう使わないカメラなんだから。それに、この文章だとファントムだからね。」
「ふぁーい」
「”黄色い風船”の感想っと。ちょっと読みにくいかな。文字が多くて、独白が続くからね。ただ、この読みにくさが、全部読んでやろうという気にさ せる効果になってるからあなどれない。読み手がファントムを知っていて、書き手がファントムを知らないという構成は、ファントムを知らない読み手 がいると戸惑うとは思う。けど、読み手が限られてるお題だからこれもOK。作家志望の女子大生にF-4を振り掛けるとなにかが変わるのか?と思わ せて、ファントム全然関係ないじゃんで終わる。前提として期待するラストとは違うラストを設けたことで、新鮮な感じがするんだな。書き手の心情に 密着している感じも、読み取りやすい。好感は持てるよね。ただ、書き手として突っ込ませていただければ、これ【お題】何でもいいじゃん。です ね。」
「水野さん、これ。…あんまり僕のと変わりませんよう。」
「こんな感じでいいの。」
「水野さん、【飛行機雲】の出来が良かったから悔しいんでしょ」
「はじめから、いるか狙ってないから。読者のいるところに投げ込みたいだけだよ。」
「負け惜しみぃ。」
「うるさいな。次はどれだよ。」
「これですね。”二人分の荷物”。」
「をを、これは覚えてる。だれかの短編集に載ってたのかと思ったんだ。」
「水野さん、こういう多少ブラックなの好きだよね。」
「筒井の影響だからな。こういうブラックな落ちを引きずって読ませるのは楽なんだけど、期待を上回る落ちを作るのは難しいからね。」
「じゃあ俺はだれなの?ってラストはいい感じ。」
「うんうん」
「それに比べて、水野さんのって、お題をいかにひねるかってだけに頭使ってるでしょ。」
「俺のはいいの。次いこ」
「いちかばちかっての」
「リドルストーリーってダメなんだよね、根本的に。ここのお題には手も出なかったし。だから、この話の前提の「女か虎か」を読んでない。んで、話に とっかかりのないまま終わってしまって、印象ないんだよね。」
「女か虎かって、読んだよ。(あらすじ説明…略)あのあと、どう作るかってのが、演出の力の見せ所だし。王女が裏に手をまわして、虎を酩酊させ るってのがいいんじゃないの?」
「ふううん、あらすじってそうなんだ。前提「女か虎か」で時間枠切り取りかぁ。読者がピンポイントで、外したらドッカンという”いちかばちか” か。やるね。ま、俺みたいに外したやつもいるってことですねぇ。」
「切れ味悪いっすね。次ですね。」
「白い光ね。これ好きだな。」
「へええそうなんだ。」
「自分でも書いてるんだな。こんな回答 とか 、これ とか、この手の話は好き なんだよね。」
「そうだった、そうだった。存在証明は、僕も参加しましたね。」
「ただ、続編なのと、非生物のアンドロイドなのか、生命体なのか、ターゲットがよくわからないのが残念だな。読者にもその姿が明確になるといいん だけどなぁ。」
「そんなの描かないのが、小説の強みじゃないの?演出と違うところでしょう?」
「をを、確かに。脚本の罠にはまっていたかも。」
「投稿とコメントで忙しくて、他の人の良く読んでないんじゃ」
「そんなことはないぞ。活字中毒だからな」
「あ・や・し・い」
「ところでさ、こんなにこちゃこちゃっと書いてていいものかね。」
「どうでしょ。ただ、今回読者が一人ですからね。」
「そうか。読みにくくてもいいのか」
「うーん。責任負えませんが、そうかも。」
「すみません、sokyoさん、適当に書いてるんで読みにくいですね。どこが感想だか、連想だかわかりにくいですがご勘弁を。」
「水野さんが眠そうなので、半分でとりあえず投げ込みます。」
「申し訳ない、あと半分はちょっと待っててくだせぇ」
「水野に換わりまして、望月がお詫び申しあげます。またあとで。」
終了に間に合わなくても、コメント欄に入れておきます。この3日間は忙しいんで。
◆たけじんさん
たけじんさん見てくれてるのは気づいてましたケド、
コメントもらうまで回答いただけるとは予想してなかったです♪
っしゃぁー!! うれしい!!
全作品コメいただける勢いでありがとうございます☆
私って根に持つ性格なので、後半戦も楽しみに待っております。ガチです爆
『黄色い風船』とか顕著っぽいですが、私お題をスルーする傾向にあるみたいですね汗
今回いろんな人から感想をもらって、気づいたことのひとつがそれです。
だから今後はちゃんとお題を踏まえたことを書こうと思いました!
そうすることで、ラストが期待はずれって展開を避けることができるんですねー。
『アイポの誕生日』も『黄色い風船』もそうだし、『白い光』も
最後の1行の「新しい生き物」は何だったのでしょうか?
ってgaryoさんに言われてるしねー、って、それほとんどぜんぶじゃん汗
つまりオチに問題があるみたいってコトが分かったので、
今度どなたか「最後の1行が○○で終わるSS」ってテーマで
かきつばた杯を開催してくれたらいいなと思います(←なんか違)。
こんばんは。
2011/12/19 22:46:11ガチでコメ書こうとしたら際限ないコトになっちゃうよー!(;≧▽≦)
と思ったけど、続きを楽しみにしていることを伝えたいのでそれだけコメします☆
2回めの回答を楽しみにしてます♪←ぇ
ダイアリーを見てしまいました(!)。
2011/12/31 11:58:37それが完結するまでコメ書くのよそうかともちらと思ったのですが、
やっぱりこれはこれなので、ここまででコメ寄せます。
ダイアリーのほうはぜったい最後まで書いてね♪
えっと、とっても感動しました!
なによりそのレスポンスの速さに。あと、網羅されてるとこに。
それから、ぐらむす。さんのツボが非常によく分かりました。
自分でももちろんタイプの違う作品を書いていることは
そこそこ理解しているつもりですよー。
でもってそのいくつかのジャンルの中で、
ぐらむす。さんってばこーいうの好きなのね!
っていうのが見えたのでとてもよかったです。
『これだからガキは嫌いだ。』がお好きじゃなかったら、
そりゃ『欄干の上から』もぴんときませんよねぇ…(汗)。
今度からぐらむす。さん主催のときにはツボ押さえられるようにします!!
よかったー『か』ほめていただいて♪
でもぶっちゃけ『はてなコードより愛を込めて』のとこ、
なにが起きているのかぜんぜんわかってません(・・;)o
正直にコクハクすると、だれがどういう設定でこの文章を書いてるのか
わかんなかったし、そのほかにも前提の知識が私とかぶってなさすぎるのです…。
もりぐちひろこも『水の星より~』もガンダムもZもわかりませんー><。
でもそれは、ぐらむす。さんの文章力の問題とかじゃなくって、
単純にいままで生きてきたバックグラウンドの違いだと思うの、たぶん。
それでもぐらむす。さんの作品を私が楽しめるのはなぜかというと、
やっぱりとっておきのときにはぐらむす。さんのほうが私に
寄り添ってくれるからだと思います。
いままでぐらむす。さんが書いた作品の中でいったら、私はやっぱりだんトツで
『ごめんジャー』と『素直じゃなくても』がスキです!
寄り添ってくれてるのがわかって、あのときからずっと、とってもうれしいです♪
(でもたけじんさんのがもっとスキすぎて“ごめん”…)