現生人類(クロマニョン人)は今から4万5000年前にヨーロッパに侵入し、約2万年間は先住のネアンデルタール人と共存していたようです。最期のネアンデルタール人が殺戮されたのが今から3万年から2万4000年前だったということです。 

しかし、毛皮をもたないクロマニョン人にとっては、ヨーロッパは寒すぎたのではないでしょうか。それがネアンデルタール人駆逐に2万年もかかったことと、ヨーロッパに天然林がない理由ではないでしょうか。 


質問は、ヨーロッパ史をエネルギー論的に捉えている歴史の本はないでしょうか。つまり、寒くて、雨が冬に多いヨーロッパは、エネルギー不足から経済が沈滞していた。結局、十字軍や大航海時代の植民地獲得のように、外部から資源や富を収奪してくるしかなかった、、、。という視点で歴史を論じている欧州史があれば教えてください。

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  • 終了:2011/12/29 15:15:03
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回答2件)

id:Hyperion64 No.1

回答回数791ベストアンサー獲得回数84

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 ご関心事に近いアプローチをとっている研究書の一つとして、
R.G.ウィルキンソンの『経済発展の生態学』があてはまると思います。



 彼の説を要約するとこうなるようです。

経済の発展は人口増加と資源枯渇の挟み撃ちから生じる、生態学の不均衡
からの社会が逃れる唯一の道である


 たしかに彼の生態発展モデルは近代ヨーロッパの海外進出、とくにイギリスの産業革命以降のあたりはよく適合します。
 人口圧だけであれば中国は対外進出してもよかったはずですが、歴史的に侵略戦争はあまりしていないです。なにかヨーロッパ特異の事情があるはずでしょうね。


 ギリシア-ローマ古代文明から中世期にかけての動力の歴史はこの本があります。

失われた動力文化 (1976年) (岩波新書)

失われた動力文化 (1976年) (岩波新書)

 純然たる技術史なので政治軍事や対外進出までは含まれませんが、中世ヨーロッパが畜力で技術革新があったことなどが触れられています。
 三巻目しか読んでないですが、このシリーズも参考になるかもしれません。
    田中紀夫 エネルギー環境史 全三巻 ERC出版

id:ShinRai

ありがとうございました。どの本も知りませんでした。興味深いです。

2011/12/22 17:19:11
id:eakum No.2

回答回数147ベストアンサー獲得回数19

ポイント50pt

ご質問のキモは「ヨーロッパ史をエネルギー論的に捉えている歴史の本」にあると考えて、広く資源・環境という物理的側面から歴史を捉え直すアプローチの本を。

地中海 (1)

地中海 (1)

大著で分冊が多いので1巻目のみで 

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

メジャーどころですが一応

食と文化の謎 (岩波現代文庫)

食と文化の謎 (岩波現代文庫)

文化の謎を解く―牛・豚・戦争・魔女

文化の謎を解く―牛・豚・戦争・魔女

個人的にいちばん好きな、読みやすくスリリングなアプローチ

id:ShinRai

ありがとうございます。ブローデル、ジャレド・ダイアモンド、マーヴィン・ハリスとくるわけですね。有名な著者ですが、まだ読んだことがないものばかりです。

2011/12/23 22:30:12
  • id:tazikisai-mukou
    質問の趣旨は、貴方の考える説のBackupですか?
  • id:rsc96074
     こちらは参考になるでしょうか。こういう説もあるようです。
    ●ニュース - 古代の世界 - ネアンデルタール人は異種交配で絶滅 ...
    http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20111128001

  • id:ShinRai
    多食斎友好さま、

    まあそういったところです。

    自分が何か新しいことを思いついたら、まず、他に同じことを自分より先に考えた人がいるかもしれないと思え!という主義ですので、試してみました。

  • id:ShinRai
    RSCさま

    興味深い記事をご紹介ありがとうございます。

    ただ、クロマニョン人の男が、ネアンデルタール人の女と交配したとなると、ミトコンドリアDNAの流れが途切れてしまうので、まったく別の遺伝樹が生まれてきますよね。

    そういう例はまだ報告されていないのではないかと思いました。

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