説明書にはマイナスイオンがそのシールから発生していることで、バッテリー内の電子の流れをスムーズにするというようなことが書いてあったのですが、いまいち原理がわかりません。
マイナスイオンが発生する器具などよくあると思うのですが、そのそばにバッテリーなどを置いていれば復活するものなのでしょうか。
マイナスイオンは疑似科学/未科学と呼ばれて久しいものです。
ここで言う疑似科学/未科学を私なりに超訳しますと、「効果がある可能性はゼロではないけど、実験で明確な効果は実証されていない。つまり2012年現在、効果の有無は判らない」という意味です。
そもそもイオンとは電化の事ですが、マイナスイオンとは和製英語で、定義自体が曖昧です。
大手家電メーカーも、マイナスイオン搭載の加湿器などを販売していますが
効果を実証するデータはほとんど公開されていません。
また、公開されているデータも信ぴょう性/追認性に欠けるものが多いです。
内科診療やスポーツ科学など、いくつかの研究では、マイナスイオンが健康・体調に影響を及ぼすデータが公開されています。しかし、私は十全たる信頼を置いて読める内容ではないと感じております。
2012年2月現在、科学的にマイナスイオンの効果を確証できた例は皆無と言って差し支えないでしょう。
マイナスイオンはインチキか 市民のための環境学ガイド
マイナスイオン - Wikipedia
マイナスイオンはエセ科学か
さて、バッテリーのシールについてですが、これは効果がないと考えて良いでしょう。
マイナスイオンの近くにバッテリーを置いても、効果はないでしょう。
もし効果が出たならば、実験データを公開して頂けると、注目する科学者は多いと思います。
2005年にTV番組での報道があります。
News Headline α : "バッテリー長持ちするシール"効果なしとして公取委が注意
(TBS-NEWSの元記事が削除されているため、記事を紹介しているブログのリンクです。)
マイナスイオンのシールにより、バッテリーの寿命を伸ばせるかどうか。
科学者が追試実験を行いましたが、効果は実証されませんでした。また、論理的にも効果を説明できません。
もしバッテリーの寿命が変化するとしたら、シールを貼った事により、バッテリーの熱の流れが変化し、電池寿命に変化が起きたのではないかと推察します。が、しかし、むしろ、寿命は縮む可能性もあります。
リチウムイオンバッテリー考
リンク先の記事にもありますが、リチウムイオンバッテリーは低温で保管・動作する方が長寿を期待できます。
シールを貼った事により、熱が効率的に発散できたなら、あるいは寿命が延びるかもしれません。
常識的に考えれば、シール1枚貼る事は、上着を羽織るようなものですから、むしろ熱が溜まりそうですが……。
あるいは、バッテリーにシールを貼る際、バッテリーの接触端子がズレて、いままで気づかなかった接触不良が解消されたのかもしれません。
そもそも、こんなシールでバッテリーの寿命が延びるなら、PCメーカーや携帯電話メーカーが最初から搭載しています。
バッテリーの世界は、何年も前から技術的に頭打ち状態が続いています。寿命、安全性に問題のあるリチウムイオンバッテリーは、今後数十年の間に大きな変革を迎えるでしょう。業界全体が新エネルギー・新素材を求めて、凄まじい投資と研究を行なっています。
安価なシール1枚で問題が解決するならば、革新的発明です。効果があるなら、最初からメーカーが搭載していることでしょう。
この手のシールが売れるのは、プラシーボ効果によるものだと考えられます。
疑似科学の商品は巷に多くあふれています。
例えば、美容業界でよく宣伝されるコラーゲンは、摂っても何も効果がありません。
畑に砂糖を撒いてもイチゴが甘くならないのと同じです。
「キレイになったかも」「電池寿命が伸びたかも」と、購入者が錯覚する事で、売れる商品だったりします。
私の書き込みが参考になりましたら幸いです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
とってんぱらりのぷう。
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すべての質問に全力投球!!ベストアンサーもらえると、猫のように喜びます。(`・ ω ・´)
>説明書にはマイナスイオンがそのシールから発生していることで、バッテリー内の電子の流れをスムーズにするというようなことが書いてあったのですが、いまいち原理がわかりません。
その原理の説明は、科学的におかしいので、判らないほうが普通です。
実際に、似た様な製品は、公的に否定されています。
>マイナスイオンが発生する器具などよくあると思うのですが、そのそばにバッテリーなどを置いていれば復活するものなのでしょうか。
復活は期待できません。マイナスイオンでバッテリーが復活ということは、ないことは
http://newshla.exblog.jp/104360/
>試してみたところ本当にバッテリーが復活して驚いています。
実際に復活したという現象が確認されているので、何らかの影響があるのだと思われますが、そのメカニズムに関して、マイナスイオンである可能性はかなり低いものだと思われますので、マイナスイオンが発生する器具のそばにバッテリーなどを置いても復活する可能性は低いと思います。まずは、実験してみるのが良いと思います。
このような、実験で、どうしてバッテリーが復活したのかを科学的に突き止めることが出来ると、たぶん、特許を書くことの出来るレベルの発明になるので、一発当てることが出来ると思います。
色々と試してみませんか。
回答ありがとうございます。実際にそのシールで特許申請中(もしくは取得済み)みたいなのです。
100%返品保証をしていたので半信半疑で購入したのですが、実際に効果があってびっくりしていて、キツネにつままれたような気分なので原理が知りたいと思っています。
『説明書にはマイナスイオンがそのシールから発生していることでバッテリー内の電子の流れをスムーズにする』・・・本当にその様な事が出来れば素晴らしいですね。大気から電力を得られるのですから。
乾電池でも(他のバッテリーでも)、それに似た現象は経験出来ますよ、
完全に電力が無くなったと思った乾電池を機器から外して、手のひらで挟んで回転すると暫らくはまた使える事が有る。つまり、時間を置く(+手のひらで温まる)と化学変化で若干は電力が戻ると言う原理ですが、多分その線かな。
マイナスイオンは疑似科学/未科学と呼ばれて久しいものです。
ここで言う疑似科学/未科学を私なりに超訳しますと、「効果がある可能性はゼロではないけど、実験で明確な効果は実証されていない。つまり2012年現在、効果の有無は判らない」という意味です。
そもそもイオンとは電化の事ですが、マイナスイオンとは和製英語で、定義自体が曖昧です。
大手家電メーカーも、マイナスイオン搭載の加湿器などを販売していますが
効果を実証するデータはほとんど公開されていません。
また、公開されているデータも信ぴょう性/追認性に欠けるものが多いです。
内科診療やスポーツ科学など、いくつかの研究では、マイナスイオンが健康・体調に影響を及ぼすデータが公開されています。しかし、私は十全たる信頼を置いて読める内容ではないと感じております。
2012年2月現在、科学的にマイナスイオンの効果を確証できた例は皆無と言って差し支えないでしょう。
マイナスイオンはインチキか 市民のための環境学ガイド
マイナスイオン - Wikipedia
マイナスイオンはエセ科学か
さて、バッテリーのシールについてですが、これは効果がないと考えて良いでしょう。
マイナスイオンの近くにバッテリーを置いても、効果はないでしょう。
もし効果が出たならば、実験データを公開して頂けると、注目する科学者は多いと思います。
2005年にTV番組での報道があります。
News Headline α : "バッテリー長持ちするシール"効果なしとして公取委が注意
(TBS-NEWSの元記事が削除されているため、記事を紹介しているブログのリンクです。)
マイナスイオンのシールにより、バッテリーの寿命を伸ばせるかどうか。
科学者が追試実験を行いましたが、効果は実証されませんでした。また、論理的にも効果を説明できません。
もしバッテリーの寿命が変化するとしたら、シールを貼った事により、バッテリーの熱の流れが変化し、電池寿命に変化が起きたのではないかと推察します。が、しかし、むしろ、寿命は縮む可能性もあります。
リチウムイオンバッテリー考
リンク先の記事にもありますが、リチウムイオンバッテリーは低温で保管・動作する方が長寿を期待できます。
シールを貼った事により、熱が効率的に発散できたなら、あるいは寿命が延びるかもしれません。
常識的に考えれば、シール1枚貼る事は、上着を羽織るようなものですから、むしろ熱が溜まりそうですが……。
あるいは、バッテリーにシールを貼る際、バッテリーの接触端子がズレて、いままで気づかなかった接触不良が解消されたのかもしれません。
そもそも、こんなシールでバッテリーの寿命が延びるなら、PCメーカーや携帯電話メーカーが最初から搭載しています。
バッテリーの世界は、何年も前から技術的に頭打ち状態が続いています。寿命、安全性に問題のあるリチウムイオンバッテリーは、今後数十年の間に大きな変革を迎えるでしょう。業界全体が新エネルギー・新素材を求めて、凄まじい投資と研究を行なっています。
安価なシール1枚で問題が解決するならば、革新的発明です。効果があるなら、最初からメーカーが搭載していることでしょう。
この手のシールが売れるのは、プラシーボ効果によるものだと考えられます。
疑似科学の商品は巷に多くあふれています。
例えば、美容業界でよく宣伝されるコラーゲンは、摂っても何も効果がありません。
畑に砂糖を撒いてもイチゴが甘くならないのと同じです。
「キレイになったかも」「電池寿命が伸びたかも」と、購入者が錯覚する事で、売れる商品だったりします。
私の書き込みが参考になりましたら幸いです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
とってんぱらりのぷう。
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すべての質問に全力投球!!ベストアンサーもらえると、猫のように喜びます。(`・ ω ・´)
やはり科学的には立証されてないんですね。
昨日、数分でバッテリーが切れるようになったポーダブルテレビが30分ぐらいまで持つように復活したのでますます不思議です。
自転車のバッテリーはわかりづらかったので、そのテレビのバッテリーが復活する過程をビデオにでもおさめておけばよかったと思っています。
前の方へのコメントに「特許出願中」と書かれていますね。
特許は書類申請ですので、出願するだけなら誰でも可能です。
申請が通るか否かが問題で、通ったとしても何の技術で特許を取得したのかに注目して下さい。
また、私が以前調べた際、「特許取得済み」と書かれていた商品が、実は特許を取得していませんでした。その時の業者の言い分はこうです。
「商標権を特許庁に出願し認可された。パッケージの文字数制限の都合上、"特許取得済み"と省略して記述した」ひどい回答でした。
商標権とは商品名の権利に関する法制度で、誰でも申請・取得できます。
特許は技術発明の保護ですが、商標権は名前の発明を保護するものです。オリジナルの名称を考えれば良いだけなので、取得の難易度は低いです。
科学的に原理を知りたいなら、申請された特許について調べると良いでしょう。
まずは詐称ではないか、確かめてみてはいかがでしょうか。
ところで、可能なら、商品名を紹介して頂けませんか。
こちらでもその商品について調べてみたいです。
エネルギー保存の法則とか、物理の理論に反している現象は起きません。
携帯にはると電波の受信がよくなるシールなども同類の眉つば物ですね。
この手の物のなかには、人間の心理に作用させて、結果的に効果があったように感じさせるという物はあります。偽薬を飲んで、病気が治るという効果みたいなものです。
みなさん否定的な見方なんですね。
購入した商品を紹介したいとも思ったのですが、紹介することによってそちらに迷惑がかかることもあるかと思ったので控えたいと思います。
シールがあとすこし残っているので、バッテリーが切れそうな身の回りの物を探して一度検証してみたいと思います。
自分でネットをいろいろと調べたのですがほぼすべてが否定的な意見でした。
シールを張る過程でバッテリーを動かしたりして接触が改善したという意見もうなずけるので、あと1度ぐらい身近なもので実験してみたいと思います。
やはり科学的には立証されてないんですね。
2012/02/13 17:33:54昨日、数分でバッテリーが切れるようになったポーダブルテレビが30分ぐらいまで持つように復活したのでますます不思議です。
自転車のバッテリーはわかりづらかったので、そのテレビのバッテリーが復活する過程をビデオにでもおさめておけばよかったと思っています。
前の方へのコメントに「特許出願中」と書かれていますね。
2012/02/14 03:23:17特許は書類申請ですので、出願するだけなら誰でも可能です。
申請が通るか否かが問題で、通ったとしても何の技術で特許を取得したのかに注目して下さい。
また、私が以前調べた際、「特許取得済み」と書かれていた商品が、実は特許を取得していませんでした。その時の業者の言い分はこうです。
「商標権を特許庁に出願し認可された。パッケージの文字数制限の都合上、"特許取得済み"と省略して記述した」ひどい回答でした。
商標権とは商品名の権利に関する法制度で、誰でも申請・取得できます。
特許は技術発明の保護ですが、商標権は名前の発明を保護するものです。オリジナルの名称を考えれば良いだけなので、取得の難易度は低いです。
科学的に原理を知りたいなら、申請された特許について調べると良いでしょう。
まずは詐称ではないか、確かめてみてはいかがでしょうか。
ところで、可能なら、商品名を紹介して頂けませんか。
こちらでもその商品について調べてみたいです。