ここに画像が載ってます。
http://blog.livedoor.jp/rac050101/archives/50688991.html
http://tegami311.jugem.jp/?eid=155
開発した風車は外側に広がりのあるカエデの種をイメージした羽を2~3枚組み合わせているそうです。
カエデの種などあまり見かけませんが、回転しながら風に乗って飛んでいく姿はまるで生き物のように感じられます。その形に似せて羽を開発したそうです。前に「ヤモリの指」というバイオインスピレーションの話の本について書きましたが、同じような発想で研究開発がされたようでうれしく思います。実用化されれば、家庭用としては太陽光発電より安価でかつ効率の良い自家発電装置になるものと見込まれます。
より詳細な情報がこちらに。
【3】プロペラ式風車における従来のとは異なって製作が容易な次世代型の新しい風車の開発に関する研究
http://www.tgn.or.jp/tmf-zaidan/document/h22_biz-report.pdf
・代表研究者: 福島大学 共生システム理工学院 産業システム工学専攻・准教授
島田 邦雄(46)
・期間・金額: 1年(終了)・83万円
・研究概要:
地球温暖化やエネルギー問題により、再生可能エネルギーとしての風力発電が脚光を浴びてきており、個人や一般家庭、一企業においても小型風車の設置が行われるようになってきている。しかしながら、広く使用されているのは従来のプロペラ式風車であり、そのプロペラの製作において非常に困難な技術を要し、小さくは個人や家庭にまで風車の量産化が望めないので、世の中に幅広く普及するには障害となっている。そこで本研究では、製作が容易な新しい次世代型のプロペラ式風車を提案するものである。そこで本申請者が着目したのが、自然界ではポピュラーなカエデの種の落下における羽根の回転運動である。また、従来のプロペラ式風車におけるプロペラと違って、難しい角度などを要してねじる必要がなく、製作が容易である。本研究では、まずカエデ型風車を製作し、これと従来のプロペラ式風車と比較するために、受風面積を同じにしたプロペラ型風車も製作した。カエデ型風車では、羽根の形状を数種類に変えても製作した。また、羽根の枚数や段数、羽根の取り付け位置を変えた実験も行った。まず、風車にあてる風を送る風洞を製作し、あらかじめその風の風速分布を熱線流速計により測定しておく。風車に取り付けられている発電機からの電圧、電流を測定することにより電力を得た。結果としては、直線状の羽根形状を持つカエデ型風車は、直線状のプロペラ型風車より回転数が大きくなるが、羽根を取り付ける場所を変えることにより、得られる電力が変化し、大きくなることができる。また、先太の羽根形状を持つカエデ型風車にすると、回転数が大きくなるばかりか、低風速の風でも回転することができ、プロペラ型風車より格段に電力が大きく得られることが分かった。さらに、カエデ型風車の場合、プロペラ型風車よりも大きな電力を得るためには、最適な羽根の取り付け位置、羽根の形状、枚数、段数が存在することが分かった。
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