<例>
作品ではないですが。
・理性の限界 → 登場人物たちが複数あつまっての議論を展開している。
・哲学の謎 → 作者がもうひとりの作者と対話する形式で議論を深めていく。
・ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業 → 哲学的、というか哲学者の思想の援用しつつ、教授と生徒間での議論。
SFとか古典ファンタジーだとそういうアカデミックな会話をしている作品がありそうなので、詳しい人がいたら教えてもらえるとうれしいです。
お勧めのホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はノンフィクションですけど、アリとアリクイの会話だとか、亀とアキレスの会話だとかから哲学的な議論を通じて、形而上学や認識論、論理学の先端などをやさしく学べるというので、アメリカのベストセラーになりました。20世紀の書物ですけどね。
パラドックスや図表、イラストから全体論と還元論、不完全性定理やらをわかりやすく教えてくれる良書でした。
スマリヤンの『この本の名は?』も謎解きからゲーデルの証明に行き着くという、かなり凝った本です。
ベタなところで『哲学ファンタジー』は同じ著者ですが、対話体の風変わりなファンタジーです。
好きな会話にこんなのがありました。
「師よ、究極の問いとその答えとは何でしょうか」
「その問が究極の問いであるという言葉がその答えじゃ」
フィクション系ですと。
哲学者が書いたsfの『シリウス』は、超知能犬の悲劇の物語ですが人間の性(さが)を超知能犬との対話で暴きだす場面があります。こうしてみると対話で物語が進むsfって少ないですねえ。
もっとも究極の哲学sfである『スターメーカー』しか入手できないようですね。
小松左京の『継ぐのは誰か』にも進化についての哲学的会話とでもいうべきものがありました。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
これなんかはどうでしょう。
魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
哲学の議論のしかけまで書かれています。
笠井氏自身が哲学者としての仕事も手がける作家なので、彼の作品には哲学的な論議が盛り込まれていることが多いと思います。
1 バイバイ、エンジェル (角川書店、1979年7月 / 角川文庫、1984年3月 / 創元推理文庫(東京創元社)、1995年5月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E4%BA%95%E6%BD%94
2 サマー・アポカリプス (角川書店、1981年10月 / 角川文庫、1984年6月(改題『アポカリプス殺人事件』) / 創元推理文庫、1996年3月)
3 薔薇の女 (角川書店、1983年3月 / 角川文庫、1987年12月 / 創元推理文庫、1996年6月)
天使 / 黙示 / 薔薇 (作品社、1990年12月 上記三作まとめて収録したもの)
4 哲学者の密室 (光文社、1992年8月 / カッパノベルス(光文社)、1996年7月 / 光文社文庫、1999年3月 / 創元推理文庫、2002年4月)
0 熾天使の夏 (講談社、1997年7月 / 講談社文庫、2000年12月 / 創元推理文庫、2008年10月)
シリーズ第0作という位置づけ
5 オイディプス症候群 (光文社、2002年3月 / カッパノベルス、2006年10月 / 光文社文庫、2008年11月)
6 吸血鬼と精神分析 (光文社、2011年10月)
連載時タイトルは「吸血鬼の精神分析」(「ジャーロ」13号(2003年9月) - 2008年)。
7 煉獄の時 (連載終了。単行本未刊。別冊文藝春秋 2008年9月号(2008年8月) - 2010年5月号(2010年4月) )
8 夜と霧の誘拐 (連載終了。単行本未刊。メフィスト」2010年Vol.1(2010年4月) - 2010年Vol.3(2010年12月))
9 魔の山の殺人(仮) (2011年12月~連載中。「ミステリーズ!」Vol.50~)
青銅の悲劇 瀕死の王 (講談社、2008年) - 日本篇。初出:「メフィスト」連載
◇
「宵闇せまれば」「バルカン動物園」もおすすめです。
質的研究のための現象学入門―対人支援の「意味」をわかりたい人へ
こちらはいかがでしょうか。
●新装版 ソフィーの世界 上―哲学者からの不思議な手紙 [単行本(ソフトカバー)]
●新装版 ソフィーの世界 下―哲学者からの不思議な手紙 [単行本(ソフトカバー)]
理性の限界っぽいことが書かれていました。
●国家の品格 (新潮新書) [新書] 藤原 正彦 (著)
●力王 全12巻完結 [マーケットプレイス コミックセット] [コミック] 猿渡 哲也 (著)
お勧めのホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はノンフィクションですけど、アリとアリクイの会話だとか、亀とアキレスの会話だとかから哲学的な議論を通じて、形而上学や認識論、論理学の先端などをやさしく学べるというので、アメリカのベストセラーになりました。20世紀の書物ですけどね。
パラドックスや図表、イラストから全体論と還元論、不完全性定理やらをわかりやすく教えてくれる良書でした。
スマリヤンの『この本の名は?』も謎解きからゲーデルの証明に行き着くという、かなり凝った本です。
ベタなところで『哲学ファンタジー』は同じ著者ですが、対話体の風変わりなファンタジーです。
好きな会話にこんなのがありました。
「師よ、究極の問いとその答えとは何でしょうか」
「その問が究極の問いであるという言葉がその答えじゃ」
フィクション系ですと。
哲学者が書いたsfの『シリウス』は、超知能犬の悲劇の物語ですが人間の性(さが)を超知能犬との対話で暴きだす場面があります。こうしてみると対話で物語が進むsfって少ないですねえ。
もっとも究極の哲学sfである『スターメーカー』しか入手できないようですね。
小松左京の『継ぐのは誰か』にも進化についての哲学的会話とでもいうべきものがありました。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
音楽と青春の文学作品です。高校生の主人公のほろ苦い青春を描いています。
しかし、本当の主題は、ニーチェをめぐる考察。
読みやすい小説なのに、ニーチェの原著が読みたくなるという不思議な本。
根底となるニーチェの思想も、有名ではない本の一説。その本を探すのも、この本を読んだ後の楽しみ。
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