わたしのオススメは、以下の通りです。「ハヤカワ=SFとミステリ」に限定すると、もったいない。SF、NV、JA、HM、NF、FT、epi、演劇、もちろんハードカバーも含めて、あなたのイチオシを教えてください。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2012/04/post-5e13.html
もったいないとか言われても、ハヤカワはやっぱりハードなSF。
ディックもホーガンも良いけど、ひとつ推すなら、これかしら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/マルドゥック・スクランブル
こちらでしょうか。速読でラノベ1冊1時間を自負する私が速読術習得以前の時間をかけて
行間を考えさせられながら読まされた本格SFです。
アニメのほうも及第点以上の出来でした。主人公の声優は予想どおりで残念でしたが。
ご質問の真意に添えられれば嬉しく思います。失礼します。
マルドゥック・ヴェロシティは知りませんでした。視野が広がりました。お星様ともども有難うございます。
貴方のコメントのこういう文体がより興味を喚起しそうです。今後の参考にさせて頂きます。
質問者様がアーサーミラーの作品をあげておられるので。
「アーサー・ミラー自伝」をお勧めしたいとおもいます。
「セールスマンの死」とはまた違う、自伝形式となっています。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/111163.html
大学時代、原書を手にしたディスカッションで
なぜ「Death of the salesman」なのか、
なぜ「Death of a salesman」ではないのか、などなど議論した思い出があります。
「アーサー・ミラー自伝」がハヤカワから出ていたのですね、知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。"あの"セールスマンって、ひょっとして使い捨てられる自分を映したモノ?…と考えると、寒々しくなるかも。
いわずと知れた、ダニエルキイスの傑作です。内容の紹介は不要でしょう。
早川書房が版権を持っていたため、長らく文庫版を出すのを惜しんで割と最近までハードカバーでしか読めない書籍の一つでした。
それだけハヤカワ内での思い入れの強い作品ということで押しておきます。
(学生のころは、はよ文庫出せよ! と恨みがましく思いながら中古書店を漁ってましたが)
______________________________
回答書いてから、質問文のURL見に行ったら・・・・この質問者さんって「スゴ本」の人じゃないですか!
しかもアルジャーノン被ってるし。
ということで、被りのないもう一冊を既出じゃないメジャーどころから押さえときます。
ヒギンズ抜きにハヤカワの冒険小説は語れません。
傑作中の傑作、「鷲は舞い降りた」
ヒギンズ自体が多作でかつ別名義でも数々の傑作がハヤカワで刊行されていますが、オールタイムベスト系で必ずといっていいほど上位に食い込んでくるのはやはりこのナンバーです。
納得の一品。
シュタイナーの男気と、作品全体に漂う悲壮感、そしてラスト。
”オススメは?” と問われれば、黙って「なっ、悪いこと言わないから男なら死ぬまでに読んどけ」と言い切れる一冊。(黙ってないな)
深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
あれ、一冊って書いたのになんでもう一冊あるの?
という突っ込みを搔い潜って、冒険小説なら外せないもう一冊はギャビン・ライアル不朽の名作「深夜プラス1」
かつて飯田橋にあったミステリー専門店「Books SAKAI 深夜プラス1」はこの小説から店名をいただいたという由緒ある一冊。
登場する小道具は古くなったとは言え、古典として手に取るのではなく、あくまで冒険小説としてお薦めできる作品。
「アルジャーノン」は、最もたくさん買った本です。というのも、読んで欲しいと思った相手には無理矢理おしつけて読ませていたから。そのワリに自分ではそれほど読んでいません(2回くらいかな)。なぜなら、一行目で最終行を思い出し、涙で見えなくなるからです───というのは極端までも、あまりにも思い入れが激しすぎるのです。
「各ジャンル1冊」という縛りを離れて、ハヤカワの鉄板の面白い本といえば、確かにヒギンズ「鷲は舞い降りた」ですね。文字通り、いろいろな意味で目ぇ真っ赤にさせられた「徹夜本」でした。このラストで泣かない奴ぁいないでしょう。
そして、ヒギンズを持ってくるなら、マクリーン「女王陛下のユリシーズ」でしょう!鋼鉄の意志をもつ男たちの姿を克明に・徹底的に描いた傑作です。これも鉄板+目ぇ真っ赤にして読めます。万マンが一、未読なら、驚喜して(狂気して)読むべし。そのときは、ハンカチじゃなくって、タオルを用意したほうが吉。
女王陛下のユリシーズ
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/04/post_b89e.html
そして、ライアル「深夜プラス1」は王道すぎるがゆえ、涙を呑んで外しました。しかしハヤカワといえば絶対に外せない一冊でしょう(絶対に外せない一冊が多すぎる気がしますが、気のせいでしょう)。そして、絶対に外せないハヤカワといえば、アイリッシュ「幻の女」でしょう。これも時代を感じるところどころはありますが、冒険小説として白眉です。どんでん返しつき「走れメロス」のような傑作ですな。
asin:4150705518
動物が好きなのでこちらをおすすめします。
「ソロモン」は積山に刺さっています、これもハヤカワでしたか!ありがとうございます、さっそく積山を崩しますね。
そして、「人イヌにあう」はタイトルすら知りませんでした、ありがとうございます。これも手にとってチェックしてみます。
古本のマニアックな世界と、マニアックなトリックの良書。
ホームズも良し。
シャーロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 75-1))
「死の蔵書」は、オープニングのところでせどらー(本を投機として見なす人)の影を見て読むのをやめていました。これを機にもう一度、手に取ってみますね。ありがとうございます。
ホームズは児童向けで卒業した気になっているので、ここらで復習します。よいチャンスをいただき、ありがとうございます。
すみません、グインは最初の数巻で三国志なことに気づいて絶賛放置しています。スピンナウトしたイシュトヴァーン「宝島」とかがスティヴンソンを彷彿とさせて面白かったです。
未読でした、読みます!
こちらはいかがでしょう?
月は無慈悲な夜の女王
お勧めです^^
これは前回のスゴ本オフ「女と男」でオススメいただきました。絶対読む!と思いつつ積んでいます。これを機に手にしてみようかと。
読んでいると自分が本の中に入り込んでしまって...
もうすごいです
頭の中に世界が広がりますね
まあそれはこの本に限らないのですが。
クライトンは鉄板ですね。「ジュラシック・パーク」「プレイ」「エアフレーム」あたりにどっぷり漬かりました。これはミクロキッズの大人版!?───とよく見たら、ブレストンじゃないですか「ホット・ゾーン」の!これはハマれそうです、ありがとうございます。
中学生のとき、COSMOSを読んでえらく感動した、カールセーガンの著書
「悪霊にさいなまれる世界」は人がエセ科学や心霊的なものを信じてしまうことについて注意を喚起する内容なのですが、それらをただ否定するだけの内容なのではなく、常に疑いをもって物事を見、それを証明、あるいは反証する姿勢の重要性を説いていて、感銘を受けました。
悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
悪霊にさいなまれる世界〈下〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ハヤカワに入ったのは最近のようですが、海外の読み応えのあるノンフィクション系はきっちり押さえてくるなあというのが、ハヤカワの印象です。
ハヤカワのノンフィクションも、どっぷり読めます。最近なら、「響きの科楽」「スプーンと元素周期表」を堪能しました。「悪霊に…」は未読なので、手にとってチェックしてみます。
ドラマ「ER」でも知られるマイケル・クライトンのデビュー作です。
サイエンス側にも重きを置かれた作品で、新しい作品ではないですが、最後まで惹きつけられた作品でした。
おお、クライトンのこれを忘れていました。確かハードカバーでタイトルが「アンドロメダ…」の奴を読みました。思い出させていただき、ありがとうございます。
こちらですね。ミステリとSFから1つずつ。
「私が殺した少女」は面白かったですね。序盤のツカミに心臓を掴まれたまま、持って行かれました。「完璧な涙」は未読ですので楽しみ~、オススメありがとうございます。
こちらはいかがでしょうか。
●これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [新書]
マイケル サンデル (著), Michael J. Sandel (原著), 鬼澤 忍 (翻訳)
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
●なぜ女は昇進を拒むのか――進化心理学が解く性差のパラドクス [単行本]
スーザン・ピンカー (著), Susan Pinker (著), 幾島 幸子 (翻訳), 古賀 祥子 (翻訳)
おお、サンデル先生もハヤカワだったのですね、失念していました。教えていただき、ありがとうございます。
「これから正義…」はネットを飛び交う言説でお腹いっぱいなので、むしろこれを読んだ人の話を聞いてみたいです。わたしの(読まずに出した)結論は、「政治ネタを哲学のジレンマに持ちこんだ成功例」です。これがどう変わるか楽しみ。
「なぜ女は…」は結論だけ知りたいです。ハヤカワだから、ありがちな「男脳・女脳」に牽強付会するような本じゃないと信じています。
ある方に回答リクエストいただいたので、自前のハヤカワ文庫漁ってみました。
っていうか、私もかつて人力検索で質問してお薦めしてもらった本が結構あったりして。
ハヤカワで知った和製SFと言えば小川一水と野尻抱介。
一作ずつ選べばこちらかなぁ。
『復活の地』(全3巻)
大災害は直接の被害はもちろんだが、むしろその後の道の方が長く険しいというのは、3.11以降の示す通り。
架空世界のお話だけど、今思うとやけに現実味溢れる内容でしたね。なんとなくモデルは関東大震災と後藤新平なのかなぁと。
『太陽の簒奪者』
ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」を彷彿させるようでまた違ったテイストの異種文明への接触が描かれた作品ですが、かつて考えられた友好・侵略とはまったく次元が違う意外性が面白かったですね。リアリティ溢れるサスペンスSFと言っていいでしょうか。
タイムスリップまたはタイムトラベルものが好きでよく読むのですが、ハヤカワで出ている名作と言えばこちら。
L.スプレイグ・ディ・キャンプ『闇よ落ちるなかれ』
ローマ帝国で花開いた文化が暗黒の中世時にことごとく枯れてしまい、長らくイスラム文化に後れを取ったのが悔しくて、せめて小説の中で防ぎたいという著者の願望が投影されているのでしょうね。きっと。
中古でしか入手できず、しかもややプレミア出ているのが難点です。
ロバート・J.ソウヤー『さよならダイノサウルス』
白亜紀を舞台にした恐竜絶滅の謎がテーマ。ネタバレ厳禁。ともかく奇想天外な発想と劇的な結末がすごい。実は時空を超えるという点では同著者の『フラッシュフォワード』と迷ったのですけどね。
最後に 『深海のYrr』(上中下巻)
地球規模で起った異変と人類の存亡を賭けた闘いが描かれる海洋巨編。こういうのを読むと、深海の底は宇宙に劣らず人類にとっての未知の領域であり、そこに手を伸ばすことは吉と出るか凶と出るかわからないのでしょうねぇ。
つい最近、日本近海のメタンハイドレート発掘のニュースを見て、本作を思い出しました。
復活の地のモデルがどこにあるかというのは、巻末の参考文献一覧を見ると何となく察することができますよ。
fut573さん
>巻末の参考文献一覧を
見てみました。なるほど~。
実はこの前の「この新潮文庫がスゴい!」という、あなたのオススメを教えてください。で知った吉村昭『関東大震災』を読んだ際にふと『復活の地』を思い出したのですよ。
『私を離さないで』
映画化もされて、ベタかもしれませんが。
翻訳もうまく雰囲気を汲んでるので、名作の邦訳として、本当に好きな小説です。
ありがとうございます、カズオ・イシグロは大好きな作家です。"Never Let me go"がハードカバーで出た頃から挑戦し、早々と挫折して本作を読んでいます。前知識一切なしで「SF」として読むと、未来と今は確かにつながっていることを感じさせられます。
同じくハヤカワepiの「日の名残り」も、格調高い文体がそのまま翻訳されていてオススメです。これは予備知識があったほうが良いので一言→いわゆる「信頼できない語り手」のお話です。そのまま読むと流してしまうので、作者が仕掛けた、主人公の自己欺瞞を暴くように読むとハマれますよ。
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
天冥の標?: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
趣味に走って申し訳ないんだが。小川一水の最新作で「天冥の標」です。
この人は早川だけではなく彼方此方でお呼びがかかる。
導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
導きの星〈2〉争いの地平 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
このシリーズは彼の最高傑作に近いんだが、角川に持って行かれた。
おお、小川一水作品がこんなにー!ありがとうございます、どれも未読です。というか、以前ここで募集したとき、「第六大陸」をオススメされ、「読みます!」と宣言していたような…順番に手に取っていきます。
マイクロワールドに2票目!ありがとうございます。
新作だから書店に走った方が早そうですね。
『おお、エルサレム』がインパクト強すぎでしたわ。
四方を敵に囲まれ、金も武器もなく、ほとんど孤立無援の状態からイスラエルを建国した人びとの実話です。
ユダヤ人はスゴイ。ホロコーストで苛まれたユダヤ人が、「嫁は姑になる」で弾圧側にまわるというのは皮肉な歴史です。パレスチナには同情します。
ラピエール&コリンズのノンフィクションの白眉でしょうか。
「嫁は姑になる」は至言ですね、激しく同感します。歴史と民族と宗教が複雑骨折した状況は、「パレスチナ」「遙かなる星」で読んできました。前者はドキュメンタリー・コミック、後者は小説です。「おお、エルサレム」、読みます。
パレスチナ
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/02/post-f9bf.html
遙かなる星
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/08/post_362d.html
全米でもベストセラーとなった超話題作なので、読まれた方もけっこういると思いますが。
三大宗教だけでも信者数は、キリスト教が約20億人(33.0%)、イスラム教が約11億9000万人(19.6%)、仏教が約3億6000万人(5.9%)。神は妄想だ。公言は衝撃的だと思います。
ライアンの本「神は妄想か?」も翻訳してほしかったですね。
Is God A Delusion: A Reply to Religion's Cultured Despisers
「神が人間と天地を創造した、アメリカ天地創造博物館」
こうした宗教観もあるんですね。
読み終わっても、なんだか記憶に残る本です。
オススメありがとうございます、「妄想である」は未読です。センシティブな話題を断言しているので、それなりのインパクトを与えた本だと記憶しています……が、タイトルで出オチだと思った手を出していません。これを機にチェックしてみますね。
マイベストをてきとうに。
上でソラリス挙がってますが、レムはこれ。絶対コレ。
SFミステリサスペンス冒険法廷ビルドゥングス全部入り。
生産(くいものつくる)-再生産(こどもをうむ)ループを回す上で
最大のボトルネックはお肉!という考えに基づいた文明論みたいなもの。
銃・病原菌・鉄とか好きなら是非。
ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
自分、犬派なんすよ。で、こういう場だと絶対あの猫でタイムマシンで
ロリコンな古典的名作の名前が挙がるじゃないすか。なんか癪じゃないすか。
というわけで問答無用で読まれるべき犬小説おいときます。
たぶんアルジャーノンに花束をとか好きな人におすすめです。
自分、猫も結構好きなんすよ(生きる寄る辺)
というわけで猫がタイトルに入った文化人類学の修論相当物置いときます。
この本を読んだとき、歴史を語ることってこういうことなんじゃないかな、
という事をぼんやりと考えました(小学生の読書感想文並みの感想)
自分的に読むのがなんか嫌だった小説第一位。
ぜんぜん推薦文句になってないけどオススメ。
これ、ジャンル的には間違いなく典型的なSFだと思うんですよ。
自分とは異なる者の目を通じて、シミュレートして現代社会を描いているので。
「ピルクス」未読です。「レムはこれ。絶対コレ。」に惹かれて読みます、ありがとうございます。わたしが時々ヤってしまうのですが、たまたま読んだ一作を、「著者○○の一番」に持ち上げてしまうこと。それとは反対に、qwe546さんのオススメには、重み(想い?)が入っていますね。
「ヒトを食べたか」を推していただき、嬉しいです。未読ですが読みたいリストに入っているので。良い機会なので、まずは手にとります。
そして、こういう場だと必ず猫でロリコンでタイムスリップする本が出てくるねーというご指摘は、その通りですね。それを承知の上で、アルジャーノンは「あえて」オススメされているんじゃぁないかと。既にオススメいただいた、コンラート・ローレンツ「人イヌにあう」と同様、「ハヤカワの犬本」としてチェックします。楽しみ~
自分が興味ある科学やIT系の洋書の翻訳物もいろいろありますね。
閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義
「幸せな未来」と「閉じこもる」はさらっとチェックしました。タイトルから予想される通りの現状(と未来)が、説得力をもって展開されるといった印象でした。やすゆきさんの感想で読んだ気になっているのかもしれません。「偶然の科学」は未読ですが、読んでみたい一冊です。オススメありがとうございます。
「幸せな未来は「ゲーム」が創る」で知る逆転の発想。
http://yasuyukima.typepad.jp/blog/2011/11/reality_is_broken.html
少し古いのですが、こんなのどうでしょう。
シリーズ物で面白いですよ♪
2001年!そして2010年!
クラークが描いた未来に、年代だけでも追いついたのは感慨深いです。このシリーズは2010年まで読みましたが、米ソの確執を宇宙へ持ち込む泥臭さに興醒めしたものです。2061と3001はさらに政治的に生々しくなっているか、それとも切り離されたところで新人類がテーマとなっているか、ちょっと気になっています。
イーガンは「万物理論」(ともう一つ?)を読んだきりです。オススメの本がどれくらい魅力的か分かりませんが、良い機会なので、手にとってみます。ありがとうございます。
これが早川書房からでているの?
というような面白い作品です。
「ザ・システム」は未読です、というよりタイトルすら知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。ハヤカワって、小説よりもNF(ノンフィクション)の方が「わたしが知らないスゴ本」率が高いような気がします。
http://www.amazon.co.jp/%E6%9E%9C%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8D%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%9E%9C%E3%81%AB-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E5%B0%8F%E6%9D%BE-%E5%B7%A6%E4%BA%AC/dp/4150300011
小松左京著「果てしなき流れの果てに」
これってハヤカワJAの1番だったような気がします。
学生時代に読んで、大好きでした。
大人になって読むと、やや若書きで、表現とか物足りない気がしましたが、ラストのシーン、若いときにタイムスリップによって別れ別れになった恋人たちが、年老いて再会して飛鳥の里で静かに日向ぼっこしてるところ、大好きです。
「果てしなき流れの果てに」!たぶん未読だと思います(どっかで挫折したはず)。小松左京のベストとして挙げている方からオススメされたことがあるので、すごーく気になっている一冊でもあります(わたし的には「復活の日」が思いいれが強いです)。
リトル・シスター
チャンドラーありがとうございます。そして、ミステリ・オールタイムベストの一位「長いお別れ」をあえて(?)外してきたことに敬意を表します。「リトルシスター」って、ひょっとして「かわいい女」?いずれにせよ未読なので、ハルキ訳で手にしてみようかと。
どれも私が定期的に読み返す本です。
共通点は「笑いごとじゃない状況なのに笑える」というところでしょうか。
『最後のユニコーン』は学研から新訳が出てますが、ハヤカワ版ほど笑えませんでした。
「読み返す本」は、かなり重要です。どれも未読なので、一冊ずつチェックしていこうかと(特に「ストーターハウス5」は何度も挫折しているので…)
単行本は講談社だったのですが、文庫はハヤカワというものです。
きたよ皆川博子!ありがとうございます。読んだことを後悔するような、嫌あぁぁぁな作品ばかり選んで読んでいます。ハヤカワから外れてしまうのですが、「聖女の島」や「疫病船」のケガレ感覚や、「水底の祭り」のエゲつない美しさは大好きです。作者の判断で文庫化の際外されたという曰くつきの「獣舎のスキャット」なんて最高ッす。ハヤカワから出ているこれも楽しんで読みますね。
劇薬注意!「獣舎のスキャット」
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/09/post_8c3d.html
谷甲州さんの書くものの中ではハードSFと山岳冒険小説が特に好きなのですが、『惑星CB-8越冬隊』はその2つを兼ね備えているなんとも贅沢な作品です。
(表紙は旧版の方が好みなのですがamazonに画像が登録されてないのでこちらを紹介)
氏の作品では『パンドラ』も好きなのですが、思い入れがある分だけ航空宇宙軍史シリーズの方を推したいところです。
谷甲州は山岳モノを書いていることを知りました、教えていただき、ありがとうございます。SF+山岳って面白い発想ですね、手にしてみます。
戦争モノで質問したとき、「仮装巡洋艦バシリスク」をオススメされたことを思い出しました。手にして読み始めて…最後まで読んでない!これを機に再挑戦しなくては。
スゴ本オフ「戦争」がスゴい
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2012/02/post-3e9c.html
ハヤカワといえばSF。
SFといえば野田大元帥。
野田大元帥といえば。
とあるエースパイロットの手記。
この人、アメリカ人なんだけど義勇兵として英空軍に所属していたこともあり、英米の主要な戦闘機を乗り継いだ経歴の持ち主で、戦闘機としてはスピットファイアのほうが優れているが、大陸反攻には航続距離の長いムスタングのほうが必要という評価を下しているのがなかなか興味深い……むろんキャプテン・フューチャーや乞食軍団も面白いですよ。
歴史改変物の名作。
レン・デイトンはスパイ物や戦記小説を多く手がける作家ですが……
もはや古典ともいえる西方戦役を語る上で欠かせない作品。
日本語で読める数少ないバトル・オブ・ブリテン。
など、ノンフィクションでも優れた作品を書いております。
ハヤカワの主力はSFやミステリーあたりなんでしょうが、女王ってだれやねんでおなじみの「女王陛下のユリシーズ号」をはじめ、「ラプラタ沖海戦」「高速戦艦脱出せよ」「巨大戦艦ビスマルク」「空軍大戦略」「ホーンブロワーシリーズ」などなど上げていくと切がないのですが、日本ではなじみの薄い欧州の戦記物をフィクション、ノンフィクション問わず訳してくれるありがたい出版社様です。
「日本ではなじみの薄い欧州の戦記物をフィクション、ノンフィクション問わず訳してくれるありがたい出版社様」←ここは目ウロコでした、なるほど確かにそうです!ハヤカワの戦記ノンフィクションは、それだけで確かにブランドになってます。
オススメいただいた作品はどれも未読です、ありがとうございます。次に「戦争」をテーマに読書会を開くときは、「ハヤカワの戦争モノ」だけで一山できそうですね。
私はアニメや映画から小説に入るタイプなので
トランスフォーマー―ゴースト・オブ・イエスタデイ (ハヤカワ文庫SF)
トランスフォーマー/リベンジ (ハヤカワ文庫 SF フ 15-3) (ハヤカワ文庫SF)
などがおすすめです。
また、私が今後読みたいと思う作品は
です
「映像から入る」のは良いですね、活字で追体験するようで面白いデジャ・ヴになりそうです。上で挙げられた「マルドゥック・スクランブル」も、アニメ→小説の順に楽しめるかも。
せっかくの機会なので、また、なぜかまだ出てないので挙げときます。
長らく絶版だったり復刊してもすぐまた品切れだったりで、なかなか(十分には)広まらないSF界の巨人ふたりです。
A&B・ストルガツキーは旧ソ連圏の作家。反体制/諷刺/幻想文学でない純然たるSF作品の代表作はぜんぶ、さすが世界のハヤカワが出してます。スタージョンやレムやスターリングも賞賛する世界レヴェルの一級SF作家。TBS『SPEC』のネタ元となっている可能性もあります。
鼠と竜のゲーム―人類補完機構 (ハヤカワ文庫 SF 471)
シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)
ノーストリリア (ハヤカワ文庫 SF ス 4-5) (ハヤカワ文庫SF)
あまりにも時代に先んじてたせいで同業の作家や批評家、編集者にしかそのコアで先進的なSF性が理解されてないのではというおそれのあるコードウェイナー・スミス。『エヴァ』時代に「人類補完機構」という言葉だけでゴリ推しされたせいで本来届けられるべきコアSF読みに届かなかったのでは、というきらいがあります。ヴァーリイ、ティプトリー、ギブスン的なモダンでシヴィアなコアがファンタスティックな糖衣の中に隠されている古くなり得ないSFです。
「ストーカー」って、ひょっとして「ゾーン」の案内人の!? 原作がハヤカワで出てたんですね、教えていただき大感謝です。タルコフスキー監督の映画で、粘性のある霧の映像に魅了されました。
eakumさんの目利きは確かなので、このラインナップは丸ごとチェックいたします。ハヤカワ・ベストを考える際、コードウェイナー・スミスを失念していたことを思い出させていただき、ありがとうございます。嬉しいことに全部未読なので、味読するつもり。
まずは定番を…
やっぱりクリスティは外せない…
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
映画『ブレードランナー』も併せてオススメです。
私の周りでは、ハヤカワは翻訳物しかないと思ってる人が多いので、せっかくですから国産も1つ(笑)
萩尾望都の漫画との違いを楽しむのもいいかもしれません。
小売業に身を置いていた者として言えば、一般消費者の感覚とのズレは間違いなくあります。
この業界の人間が普通のカレンダー通りの生活を送れないという時点で、矛盾が生じるわけで…
そういう観点から見れば面白く読めるかと。
ただ、売場のきめ細かさは、日本は諸外国と比べても質は高い方だと思いますが…
それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条
個々の具体例は微妙なものもありますが、10カ条そのものは座右の銘になり得るだけの価値があると思います。
おお、定番をありがとうございます。クリスティは何を持ってくるかで意見が割れそうです(というか、クリスティ縛りで読書会が開けますね)。
P.K.ディックは「スキャナー・ダークリー 」「最後から二番目の真実」あたりを読みましたが、「流れよ我が涙、と警官は言った」が一番なのかなぁ、と読まずにアタリをつけています(「電気羊」は、「ブレードランナー」のイメージを壊したくないので絶賛封印中なのです)。
「百億・千億」は、萩尾望都の漫画の方を読みました。一言、「なにがなんだか、どうなってるやら!」が感想ですw
ちょっと早川らしくないところがいいですね。
言いなりになった女―夫の連続レイプ殺人を助けた妻〈上〉 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
こんなノンフィクションもあるんですね…確かに「らしくない」ですが、それだからこそ気になります。教えていただき、ありがとうございます。
恐らく出ていないと思いますが。アニメ化もされましたが、自分は原作が大好きで何度も読み返しました。
ありがとうございます。嫁さん越しに噂は聞くのですが、未読です。アニメから入るほうがいいのかなーと思っています。
生き物大好き人間が愛する本。
にもう一票。
「ソロモン」2票目、ありがとうございます。幸か不幸か未読です。
いいかげん積山のハヤカワを崩さなくては…と思っています。
もう一発。
こちらはいかがでしょう?
ハーモニー
「虐殺器官」は読んだのですが、高い評判に期待MAXで臨みました。結果は、以下の通りです。
セカイ系の近未来SF「虐殺器官」
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2011/01/sf-61cb.html
ありがとうございます、ディックもホーガンも素晴らしいですが、レムですか!
2012/04/20 20:46:38「ソラリス」はタルコフスキーの映画で魅了され、この古い版を手にしたことがあります(最後まで読んでなかったはず)。Wikipediaを見るとずいぶん違うお話みたいですね。これを機に手に取ってみようかと。
でも、レムを持ってくるなら、「完全な真空」や「虚数」が好きですね、ハヤカワから離れますが…