参考までに、個体能力主義に関し説明されている箇所を引用します。
情報処理的なアプローチ、本質主義、事態から比較的独立した個人、
そしてある行動の頻度に法則性の根拠をもとめる実証主義、
これらは相互に関係しながらアリストテレス的心理学を特徴づけている。
これこそが個体能力主義の心理学である。(p.113)
(個体能力主義は)人間の活動は何にも媒介されず、
知識は脱文脈化され、意味や価値は安定していると捉える
活動観、知識観、意味観をとっている。(p.118)
参考文献
石黒広昭(1998)「心理学を実践から遠ざけるもの 個体能力主義の興隆と破綻」
佐伯胖・宮崎清孝・佐藤学・石黒広昭編著『心理学と教育実践の間で』
東京大学出版会、pp.103-156.
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