USB-DACではデータ転送時のジッターを抑えて音質を向上させるために非同期転送モード対応のものが増えてきているようですが、高級オーディオといえばなぜか単品コンポです。
単品にすると少なくともプレイヤーとアンプは接続しないといけないわけですが、接続するのはS/PDIF(光デジタル入出力端子)ですよね?
しかし、S/PDIFにもUSB-DACと同じジッターの問題があって、しかも通常同期モードのみのようです。
そこで疑問に思うわけですが、なぜ高級オーディオといえば単品コンポなんでしょうか?
単品にするのは電源周りのノイズのためだそうですが、それなら電源だけ別にすれば良いじゃないかと素人的には思うのですが…
高級機のデジタル伝送にはS/PDIFと互換性のあるAES/EBUが用いられているが、ジッターによる成分振幅実測値は極めて小さく、聴取者が検知できないレベルと報告されています。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Jitter.pdf
むしろ、アンプとプレーヤーを物理的に隔絶して、互いにノイズの影響を受けないようにセパレートする方が音質に与える影響は大きいと言えます。ノイズ源は電源だけではありません。
まず通常同期モードでOKなのは
単体コンポの電源はUSB-DACに比べ安定しているため発振器ジッターが少ないので
変換LSI内部のデータバッファでタイミング変動を吸収できるからです。
単品コンポにするのは、大出力パワーアンプについては扱う電力が大きいので
微弱信号に信号処理と同じ筐体で扱わない方がS/Nが大きく取れます。
CDプレーヤーとコントロールアンプを別にするのは、レコードソースを前提としない場合
CDメカニズムの省電力化が進んだ現在大きな意味はありません
高級感を出すとか、組み合わせが変えられるとかが利点になります。
USB-DACの場合は、送信側が受信側と比べてノイズが多く発振器が不安定なパソコンを想定しており、送信側に同期しない非同期転送モードが有効。
S/PDIF, AES/EBUの場合は、送信側が受信側と同等にノイズが少なく発振器が安定している単品コンポを想定しており、非同期転送モードは効果が薄い。
ということなんですかね。
>単品にするのは電源周りのノイズのためだそうですが、それなら電源だけ別にすれば良いじゃないかと素人的には思うのですが…
理想は、単品になってる単位で電源を別にすることです。
一緒にすると一緒にした分だけ電源が必要になるだけであまり意味がないと逆に私は思います。
デジタル接続による音質低下と
一緒にすることによる音質低下
がどっちがひどいかってことです。
結局、単品にしないで一緒にするとそれだけ難易度があがるのと
また、価格が高くなる割には、こだわりを持つ人にはいうこともあって
そういうものが作られないだけだと思います。
また、組み合わせによって音が変わるので
こだわりの持つ人たちはその選択をすることが可能になります。
USB-DACのジッターは聴取者が検知できるレベルなんですか?
2012/09/09 18:50:34【ご参考】
ジッタのスペクトラムおよびエラー波形 ※
CD-R メディア別、再生波形集 ※
※出典: efu’s page