あなたの好きなジャンル、作家さんの作品で、
・まずはこれを読むべきだ
・これはぜった外せない
といった作品(本)を紹介してください。
あなたの主観を求めています。
例えば・・・
ミステリー好きでこれを読んでいないともぐり
SFなら、この作品は絶対読むべきだ
○○(作家さん)の作品なら、これが秀逸だ
みたいなの。簡単な理由を添えて。
文体が堅苦しいというか、古臭いのはちょっと読みづらい時がありますので、
出来れば、現代人にも読みやすい作品を紹介していただきたいです。
若者向けミステリーになるのでしょうか…乙一さんの小説が大好きです。
この方の作品なら、まずは「夏と花火と私の死体」をおすすめします。
着眼点が面白くて、これが処女作とは…と感心しました。
この方は叙述トリックを使っての「作品のラストで大どんでんかえし!」みたいな作風が面白いので他のも全部おすすめします!
http://q.hatena.ne.jp/(ダミーです)
海外児童文学ではアルケミストがオススメです。
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
モモや星の王子様なども面白いですが、大人でも楽しめます。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
海外児童文学というジャンルはおそらく読まないでしょうけど、
脳の片隅にはおいておきます。
モモは別の媒体で目にしたことありますね。記憶には残ってないですけど。
ありがとうございました。
では、北村薫でいきます。
円紫さんシリーズをイチ押しです。
いわゆる「日常の謎」といわれるタイプのミステリーです。
著者は、本格ミステリへのこだわりも強く、謎解きとしても読みごたえがあります。
やさしくて読みやすい文体ですが、かなり練りこまれている文書で、軽く読むにも、じっくり腰を据えて読むのにも良いです。
女性の心理描写も繊細な感じで、デビュー当時は覆面作家だったこともあり、女性ではないかと噂されたくらいです。
一冊だけというなら、著者のデビュー作でもある「空飛ぶ馬」になるでしょうか。
北村薫の原点にして、代表作だと思います。
円紫さんシリーズ読みます。デビュー作から推していただいたので、
時系列で楽しめそうです。
ありがとうございました。
質問文の書き方から言って最近の作品よりも「古典的名作」が所望なのかなあ、と。(とはいえ古臭すぎない)
その路線で思いつくのを挙げますね。
ミステリ(棒無)で叙述と言えば、
トラベルミステリで一世を風靡した多作の氏の中でも最高傑作の評判が高い。
あとこの系統で外してならないのは、
「叙述です!」と宣言してるような作品で古典的名作といえばこのあたりでしょう。最近のは・・・書くと支障がでるのでやめときましょう。
ベタベタ路線になりそうですが、SF的作品(スペースオペラは除く)で個人的に外せないのは、
キイス枠の中でも別格の出来ですが。
好きなジャンルの冒険小説からは絶対外せなくて、いつも挙げるのが、
深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
ギャビンライアルはこれ一作で歴史に名を残しました。
一方、超多作のヒギンズの中で最高傑作といえばこれ、
ラストは大の大人が震え泣けます。
逆に超一発屋の呼び声の高いのが、ルシアンネイハム、
一発屋と侮るなかれ、古典名作のオールタイムベストで必ずランキング入りする評判は伊達ではありません。
国内ミステリに戻ると、新本格の路線を切り開いた、
この、本格の本格たるを定義づけたといっても過言ではない作品が島田の処女作。
ベタベタすぎるので、ちょっと路線を変えて作家路線でいきますと、
スペースオペラで一時代を築いた超遅筆の田中芳樹ですが、
中国歴史小説を意外と良作をいくつも出してまして、
その中でもこれがお薦めです。
ベタのSFとか時代小説、歴史小説系だと僕の他にもっと適任がいるはずなので、その辺はバトン託します。
西村京太郎さんですか。読まず嫌いしていたのでこれは読んでみます。
ロートレック荘事件は初めて聞きました。読みます。
アルジャーノンは既読。
深夜プラス1、鷲は舞い降りた、シャドー81もそそられたので読みます。
占星術殺人事件は既読だと思うのですが、トリック以外の記憶が無いので、時間ができたら再読。
銀英伝は3周5周もしてます。実家にまだあったような。
風よ、万里を翔けよも読んでみようと思います。
たくさんありがとうございました。
>・まずはこれを読むべきだ
ミステリが気にいって色々読み出しはじめたのなら、早い時期にこれを読んでおくべきだと思います。
なぜかというとすごくネタバレしやすいからです。ふとした拍子に犯人を知ってしまうのは哀しいです。
逆にそのトリックの特異性から、他の作品で同じ驚きを得ることはまずないとも思いますし。
アガサは有名作品から読んでいたんですがなぜかこれは逃してしまって……。
私がこれを読んだ時にはすでに犯人知ってました。(泣)
アガサは2~3作読みました。
これは読んだかどうだか忘れました。タイトルは何度も聞いたり見たりしました。
読んでみます。
ありがとうございました。
乱読の私が挙げる本は、どうにも方向性が定まりませんが。徒然と思うがままに。
当然読んでる本もたくさんあるでしょうが、そこは確認ということで。
1海外SFの基礎の基礎
1 御三家から
・アシモフ:
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
「我はロボット」 これを外すと、ロボット系のほかの作品が読めなくなる。
「夜来る」 出世作はやはり出来がいいです。
・ハインライン:
「月は無慈悲な夜の女王」 いまだに色褪せない人工知能物の金字塔
「異星の客」 エイリアンというものは、こう考えるというお手本
・クラーク:
「宇宙のランデヴー」 宇宙は不思議に満ちていて、科学では追いつかないのだ
2ハードSFは究極のSF
・JPホーガン:
「星を継ぐもの」 これ読んでないと、SF大会に参加できなかった年がある。
「創世記機械」 私の職業を決定した一冊。エンジニアのバイブルではないかと個人的には思う。
・Gベンフォード:
「アレフの彼方」 ハードSFといえども答えを提示しない。学者(著者)の夢なのかもしれない。
・RLフォワード:
「竜の卵」 ガチガチのハードSFの極み。重力科学者の著者の論文の具現化。
・Mクライトン:
「アンドロメダ病原体」 本当にあったことなんじゃないか?という、現実と小説の境目が全然わからないのはすごい。
3冒険活劇と科学考証
・Lニーヴン:
「リングワールド」 冒険活劇と適度な科学考証、SFの理想形の具現化
「中性子星」 ファンの計算と小説の結末がずれたらしい。でもいいでしょ。
・Gベア:
「ブラッド・ミュージック」 新世代「幼年期の終わり」前半の展開はいい感じです。
・BJベイリー:
「時間衝突」 科学考証をしているようで、大嘘をつくこの人は大好きです。
・Sキング:
「ファイアスターター」 恐怖小説が多いけど、これはSF。超能力小説の究極です。
4 共作の良さ
・ニーヴン&パーネル:
「神の目の小さな塵」 (残念、絶版中)生涯一押しのSFエンタティメント。異世界・星間航法・異星生物・謎解き・戦闘シーン いろいろな要素 が投げ込まれてる。パーネルの緻密さとニーヴンのエンタメが存分に発揮されていて、楽しいのなんの。
・ベンフォード&ブリン:
「彗星の核へ」 科学者の創造の翼がいっぱいに広がったSF。お互いに得意分野を(ベンフォードの機械とブリンの生物)尊重しあいつつオー バーラップさせる。いい感じです。
㈭ 想像を超えた世界
・FKディック:
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 傑作”ブレードランナー”の原作。未来世界の構築はうまい。
「死の迷宮」 ディックの本質はここに。日常の根幹を折られる感覚は格別です。
・ラファティ:
「九百人のおばあさん」 とりあえず読んでみて。まじめなSFファンは本を取り落としますけど。
・Dアダムス:
「銀河ヒッチハイク・ガイド」 宇宙の究極の答えを教えてくれるシリーズの最初。翻訳がどうも読みにくいんだけど… 古本の価格が高すぎて手に 入りにくいのがね。
・ブラドベリ:
「何かが道をやってくる」 こういうSFもあるのか、という視野を広げてくれた人。
2我が国のSFの古典
2-1 日本の御三家 (ついに日米で存命は筒井だけとなってしまった、嗚呼)
・筒井康隆:
「将軍が目覚めたとき」 私(だけ)が推す筒井SF(そして全世界のSF)の最高傑作が「ヤマザキ」。「空飛ぶ表具屋」も収録。時代物としてもい い出来の短編が並ぶ。筒井の力量が分かる。
※ 筒井康隆ほど代表作がバラバラな作家はいない。ファン投票もバラバラ。→一般的には「家族八景」と「時をかける少女」を挙げておく
・小松左京:
「復活の日」 パンデミック物では世界初。特に前半の緊迫感は最高です。
・星新一:
「おーいでてこーい」 まあ、どれでもいい気もする、どこも入り口で出口がない千編。どうせなら、
全部という手もある。
2-2 日本独自のSFの旗手たち
・神林長平:
「戦闘妖精雪風」 スタートは1979年で、まだ決着がついていない。進むほどに深くなるのはこの人の特徴。
「敵は海賊・海賊版」 説明なしにSF的テクニカルタームの嵐。SF度をテストされている感じです。
・かんべむさし:
「水素製造法」 いろいろあるけどこれ。文系と理系をつなぐ傑作。これ読んで握手してくれた人は、お友達。
・梶尾真治:
「地球はプレイン・ヨーグルト」 出版時には、超話題でした。こういう表現もあるのかと。
・堀晃:
「太陽風交点」 日本SF界で海外SFの匂いのする稀有な作家。中身とは関係ないところで有名になってしまったのですが、中身は傑作。
・宮部みゆき:
「龍は眠る」 ミステリとファンタジーの作家宮部ですが、日本のSキングは超能力を書かせたら天下一品。特にこれはいいです。
・栗本薫:
「火星の大統領カーター」 SF界からはじかれていると言っていた栗本薫。SFファンとしては偉大な存在です。そのファンとしての作品は、抱腹絶 倒のものばかり。
・井上ひさし:
「吉里吉里人」 これをSFと認めるかどうかでSF大会は大騒動でした。(結局SF大賞)でも、センスはSF。世界構築の緻密さはすごい。
・伊藤計劃:
「ハーモニー」 惜しい人を亡くした。この世界観と表現力はもったいなかった。ラストが秀逸です。
※これ以降の人たちは、よくわからんのです。
3 かなり偏った時代物
3-1 ある意味正統派
・司馬遼太郎:
「竜馬がゆく」 べたですが、これは傑作。本物以上にかっこいいし、すべての竜馬像がこれで作られてしまったという、すごい作品。
「峠」 かっこいいおっさんが登場するのが、司馬遼太郎の作風。特にこの人はかっこいい。
「燃えよ剣」 幕末の新撰組は嫌いだったんだけど、この土方には惚れる。
・池波正太郎:
「鬼平犯科帳」 実在の人物をそのまま写生している感じ。鬼平の存在感がじわじわ伝わってきて、江戸の街の臨場感がたまりません。
3-2 ちょっとはずれた時代物
・岡本綺堂:
「怪談」 普通の怪談だと、最後に正体がばれて、理由もわかる。でも、この怪談、そこがわからない。その、わからないことが一番怖い。
・宮部みゆき:
「おそろし」 宮部の書く人情味あふれた江戸の町の人たち。江戸に住みたくなります。
4 日本文学の昨日
・宮部みゆき:
「火車」 ヒロインに会いたくて、最後まで読んでしまった。小説ならではの展開はさすが。
「理由」 ここまで細かく設定しないと、ミステリって書けないの?と作家志望の人を打ちのめす作品。
・東野圭吾:
「手紙」 やられました。不覚にも泣いてしまった。
「白夜行」 厚さが気にならない。とにかく最後まで読ませてしまうのはさすが。こういう書き方もあるのね、という勉強にもなる。
・伊坂幸太郎:
「ゴールデンスランバー」 ただただ拍手。スタンディングオベーションで拍手したいんですよ、この作品。伏線張まくって、拾いまくる。すごい。
・清水義範:
「迷宮」 饒舌な清水ハカセが、全然違う文体で書いたミステリ。緻密です。
・海堂尊:
「ひかりの剣」 普通には「チームバチスタの栄光」の後半がおすすめですが、あえてこの剣道小説を。我が家の有段者(息子です)が唯一認めた剣道シーン。みごとです。
・湊かなえ:
「告白」 このラインナップにこの作品を加えたのは、私の文体にそっくりだったから。それ以外の理由はありません。
・恩田睦:
「夜のピクニック」 青春小説のお手本。読み終わって、電車の中で拍手しました。(ホント)
・誉田哲也:
「武士道セブンティーン」 三部作ですが、傑作はこの2本目。当然シックスティーンから読むんだけど。見事に「少女の成長」が描けている。
・万城目学:
「鴨川ホルモー」 大嘘を大真面目に描いちゃうこの人は、不思議です。
・森見登美彦:
「夜は短し歩けよ乙女」 変わった文体ですが、なじむといい心地なのです。
・三浦しおん:
「まほろ駅前多田便利軒」 特になにか特別な話ではないのです。でも、読みやすくて、彼らとともに動く感覚はいいですね。
・村上龍:
「海の向こうで戦争が始まる」 龍さんいろいろありますが、これかな。
・村上春樹:
「ノルウェイの森」 村上春樹はここで終わった気がする。(大胆すぎ?)これは傑作。
・有川浩:
「阪急電車」 延々乗っていたい阪急電車。心地いい各駅停車を味わいましょう。(「図書館戦争」は、私的にははずれでした)
5 小説じゃないんだけどね。読むとき書くときのバックボーンとして
・サイモン・シン:
「宇宙創成」 宇宙もののSFを読むなら、知っておかないとダメなのがビッグバン。その辺の知識を、分かりやすく、面白く、科学者たちの エピソードを交えながら描いてくれる。
・福岡伸一:
「動的平衡」 生命に関する感覚を教えてくれる。科学者とは思えないほど読みやすい。
・杉浦日向子:
「百物語」 漫画です。物語の断ち切り方を教えてくれた本です。画風が自由自在なのも、この人の技量を思わせる。江戸にお帰りになっ て、いまはどうせれているのやら。
・養老孟司:
「唯脳論」 世界に誇っていい哲学。脳を主体とする考え方は、人生に通じる話。
・竹内薫:
「99.9%は仮説」 科学の根幹である、仮説の取り扱いの説明です。ここが分からないと、科学の領域に踏み込めない。
・リチャード・ドーキンス:
「利己的な遺伝子」 人生観が変わってしまった本。これは、衝撃的。
・最相葉月:
「絶対音感」 ルポルタージュのお手本。取材とはこういうものだと。
・ローレンツ:
「ソロモンの指輪」 学者だって、これくらいの物書けるんだ。表題が秀逸です。
6 趣味で文章を書くものとして
・本多勝一:
「日本語の作文技術」 もうボロボロになってます。何回読んだかわからない。私のバイブルです。
・井上ひさし:
「私家版日本語文法」 文法というのは、こういうことなのかと。
・丸谷才一:
「文章読本」 この本は一行で要約できたりします。「文章は、ちょっと気取って書け」
・木下是雄:
「理科系の作文技術」 理科系ならでは気を付けること、でもそれは、普通の人でも気を付けることなんです。
・橋本治:
「橋本治が大辞林を使う」 日本語の感覚を示してくれています。独特の口調がいやなひとはちょっとつらいかも。
・柳瀬尚紀:
「広辞苑を読む」 この人ほど日本語の操り方にこだわる人はいないでしょう。その人の広辞苑観。
この中から1冊挙げろって?
ラモックス―ザ・スタービースト (創元SF文庫 (618-8))
「宇宙怪獣ラモックス」(ハインライン)だな。(たいてい話題にも上らないんだが、私が小学校で海外SFに目を向けた最初の1冊だった。)
追記分には既読がちらほらでちょっと安心できました。
とはいえ、これだけ進めていただけたら、読書の秋ならぬ、1ケ年計画ものですな。
とりあえずは図書館で予約取りまくりますけど、なにから始めたもんだか
迷うところです。
じゃあ、ニーヴンの「無常の月」をどうぞ。SFで遊ぶ感覚がわかります。
(また、違うのを挙げて困らそうとしてる)
特に、「スーパーマンの子孫存続に関する考察」はファンには絶大な支持を受けてました。
推理小説がお好きなようなので、まずこれを。知ってる人は知ってる、知らない人は知らないアメリカの古典ミステリー作家です。
アイリッシュの特徴は、推理の卓抜さということでなく、推理ミステリー小説であるにもかかわらず、なんとも言えない情感あふれた小説群を書いたことです。都会人の孤独とせつなさが溢れ、国や人種、性別、時代を超えて共感できることでしょう。適当にリンクを貼りましたが、10作以上は名作を書いています。どれも面白いです。一般には知られていない名前ですが、それでいて文庫出版が途切れることのない隠れた人気作家です。
こういうのもうれしいです。
とりあえずおすすめいただいたのも読んでみて、嗜好にあえば、
他作も読みたいと思います。
ありがとうございました。
http://susukkekki.fc2.blog
Googleでオリジナルなぞかけとなぞなぞと検索すると、第1位にランキング。
野村進氏著作「コリアン世界への旅」林道義氏著作「父性の復権」河合隼雄氏著作「母性社会日本の病理」角田房子氏著作「閔妃暗殺」トルストイ著作「アンナ・カレーニナ」ヘミングウェイ著作「たがために鐘は鳴る」三浦綾子氏著作「塩狩峠」
回答リクエストいただいたけど、最初ちょっと迷ってました。
なぜなら結局誰もが一度は名を聞いたことのありそうな王道作品になりがちで、さほど回答し甲斐はないかなぁと(実際、まったくそんなことなかった!)。
なんかこのまま回答が集まっていったら、最終的にすごい質問になるかもしれないですねぇ。
せっかくだから私の好きなジャンルから選んでみます。
私がこのジャンルに興味を抱いたきっかけでもあり、必ずと言っていいほど名があがるのが『戦国自衛隊』。国内作品で一オシ。
単に現代兵器vs戦国武士団の派手な戦いぶりがメインだった映画よりも、”時”は彼らに何をさせようとしているのかという点が大きな鍵となっている原作小説の方が奥深いです。
他には、モンゴル帝国が世界制覇に成功し、有色人種>>>白人という人種カーストができあがっているパラレルワールドもの『モンゴルの残光』は歴史上のifを大胆に描いていますし、和製タイムマシンではやっぱり『マイナス・ゼロ』。戦前の時代風景の書き込みが秀逸で読みながらタイムスリップが楽しめる。
マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
海外作品の古典ならタイムスリップによる復讐・恋愛&猫小説『夏への扉』は定番だし、人生やりなおしでいえば『リプレイ』は外せない。
もう一つ、歴史改変ものの古典である『アーサー王宮廷のヤンキー』にするか迷ったのですが、やはり和製SFへの影響度で時間犯罪者とタイムパトロールはなくてはならないでしょう。
実はまとめ記事を作ったりしています。
タイムスリップ小説まとめ
なんらかの出来事によって世界がひっくり返ってしまうほど滅茶苦茶になってしまったというやつですね。中でも規模がでかくて読み甲斐がある長編がお薦め。
『日本沈没』
言うまでもなく国内作品№1。単なる災害モノに非ず。未曽有の大災害の前に我々はどうあるべきか?日本人のアイデンティティがテーマとなっている傑作。
『死都日本』
地震と並んで火山大国な日本ですが、大規模な火山噴火が起こると世界規模で影響を受けるということが窺い知れる作品。実際、数万年前に起こったとされる破局的噴火が現実になったら…。
『日本沈没』とは違う意味で自然のちょっとした動きの前には人間の営みは儚いものだと思わされます。
『滅びの笛』
全体的なスケールの大きさで先にあげた作品に劣るとしても、個々の場面での迫力には目を見張るものがあります。億の規模に膨れ上がった鼠群が人間の住まいを襲い、何もかも食い尽くすさまには戦慄します。
『WORLD WAR Z』
一転して新しくなってしまいますが(2010年刊)、今まで読んできたゾンビもの小説とは打って変わって世界規模の人類VSゾンビを描いた力作でして、ただただ圧倒されます。それもスケールが大きいだけでなく、世界各地でのデテールにもこだわっているだけに飽きることなく最後まで突っ走ます。
20世期中に多数書かれたであろう洋モノだと経験値が足らないのでこれと言ったものは挙げられないのですが、和製SFならば『地球0年』。
一歩間違えたらこういう世界になりえた歴史を進んできたのですよね。
※※※ここから9/16追加分※※※
歴史はだいぶ定番作品が出そろっているようですが、ホラー要素が少なめなのでそちらから選んでみます。
ただしここから先はものによっては読む人間を選ぶと思うので、読むのは自己責任で(笑)
まずは古典から江戸川乱歩。
人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
今読んでも情緒あふれる文章と何とも言えない余韻を楽しめます。
個人的に「怪奇幻想・異常心理」としての原点が乱歩ならば、正統派怪談のルーツが小泉八雲。「耳なし芳一」、「雪女」、「狢(むじな)」など誰もが知っている話も収録されています。
海外作品だと、知らず知らずのうちに狂気に蝕まれる『たたり』(旧題:山荘綺譚)
その優れた心理描写によって、まったく受け身の異常事態に陥った主人公に感情移入せざるを得ない『ミザリー』
正統派だけにじわじわ&最後にドーンとくる『暗い森の少女』。
一転して最近の著作だと
映画と違い、物語が進むにつれてホラーという枠を超えてゆく『リング』
心の中にモンスターを育てた人間の恐怖に触れる『黒い家』
独特の岡山弁で綴られるその物語は、いやでも血と汚辱に満ちた地獄絵図が目の前に浮かんできてしまう『ぼっけえ、きょうてえ』
そして殺人遺体でさえストーリー上の仕掛けとしてしまう『殺人鬼』。
最後に、読書に感動・娯楽といったもの以外に、リアルでは決して得られない暗い刺激・後味悪さ・エログロなど、いわば「毒」をも求めるならば劇薬小説。
その中でも代表作としてこちら。
最高級のグロ
最高級のトラウマ
まさにこれさえ読んでおけば、下手なグロ・トラウマ小説なんて鼻で笑えるようになります。
しかし世の中は広いもので、もっとスゴい本があるようですが、私としてもまだ読みきっていないので・・・。
Dainさんによるまとめがありますので、興味がありましたら是非。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/11/post_77d5.html
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/11/10_9d87.html
ありがとうございます。
よいです。タイムスリップもの。パニックもの。推していただいたものは
すべて未読ですが、好きなジャンルではあります。読みましょう。
まとめ記事も参考にさせていただきます。
追記ありがとうございます。
ホラーはリング以降はまってましたので、角川ホラーは漁ってましたが、グロとなると
ちょっとかもしれませんが、『殺人鬼』には特にひかれました。
あとミザリーとか。自己責任で読んだり読まなかったりしてみます。
歴史ハードボイルドといったら、あの作品だよな・・・
「歴史ハードボイルド」で検索したら、ズバリ!でした!
ちなみに、ハードボイルドだったら、これだと思います。
両方とも、男たちの死に様に美学が感じられますね。
北方謙三さんですね。これも読みましょう。
ありがとうございます。
オースン・スコット・カード「エンダーのゲーム」
割と有名どこですが、挙がってなかったので挙げときます。
設定やストーリー的には殿下ツボだと思うのですが・・・サラーム。
隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」
「葉隠」を講談にしてしまったと批判もありますが、わたしゃ純粋にこの人の本が好きですね。理屈じゃない。
わたしは主役の3人だと、中野さんのファンです。かくありたいものだ。
未完なのが残念。短めだと「見知らぬ海へ」あたりもオススメ。でも未完。ああ無念。
堺屋太一「豊臣秀長―ある補佐役の生涯」
絶版本と思ってたら最近再販されているような気がします。
この人の本は未来とか現代の話はちょっとつまんないけど歴史モノ書かせるといい感じ。
色気が無いのが玉に瑕だけど、技巧に酔わないわかりやすい文体と明確な視点。
浅田次郎「歩兵の本領」
作者お得意のJ隊物。この人の時代物も好きですがやっぱりJ隊物の方が筆が走ってる感じ。
眉村卓「とらえられたスクールバス」
今風に言えばラノベか。中学の頃にハマってた人。「泣いたら死がくる」とかも好き。
SF+歴史ってのがツボでしたが、潜在時流って概念が妙に説得力あって唸った。
SFの醍醐味って、非日常的な環境にいる登場人物がどう生きるか?っていうところだと思う。
そういう意味で眉村卓の作品が私は好きです。
原田宗典「何者でもない」
本格的なミステリはあまり馴染みが無いのですが、この程度なら読める。
主題はあくまで青春小説なので、その手に興味ない人はダメだと思うけど妙に心に残った一作。
東郷隆「太閤殿下の定吉七番」
殿下に一番オススメはこれかも。
参考記事:
http://www2.odn.ne.jp/~cdi77180/page097.html
http://homepage3.nifty.com/amonon/dokugo5.htm
こういうとっちらかった回答も間口が広がりますのでありがたい。
読ませていただきましょう。
食わず嫌いはいけませんね :-|
「どの口が、それを言うんだ」と思うかもしれませんが、それについては近いうちに別の機会できっちりさせます。
で、時代小説です。
時代小説と言っても、色々ジャンルがあると思うんです。
などなど...
で、ぼく的には、時代小説と言えば「人情もの」なわけです。
読みやすいものを、ということを踏まえた上でのイチ押しは、北原亞以子です。
慶次郎縁側日記 というシリーズを書いています。
最初は、これ。
舞台としては、江戸の町人からの世界を書いていたり、武家を絡めたしがらみがあったりと、ステレオタイプな感じはしますが、著者の筆力という言い方では、ちょっと物足りない感じの、繊細なというか、無駄な描写がそぎ落とされたというか、読みやすいけど、読後に何かを残す、という感じが、とても良いです。
2、3冊読んで、もし、気に入ったのであれば、「その夜の雪」に戻って読むのが良いんじゃないかな、と思います。
厳選せよ、とのお達しですが、もう少しだけ。
藤沢周平も良いです。
いろいろありますが、短編集の中から、隠し剣シリーズと、用心棒シリーズをお勧めします。
隠し剣シリーズは、時々映画になってる(武士の一分とか)やつです。シリーズと言っても、短編どうしのつながりは全くないので、どれから読んでも。
武士のお話なので、文語調のセリフ満載ですが、それほど読みにくくは無いです。
いわゆる剣豪ものと違って、歴史の表舞台に出ることがなかった(創作ですけど)武士の心情とか、心意気みたいなものを堪能できます。
用心棒シリーズは、連作ものです。
訳あって、脱藩という成り行きになってしまった某藩の武士が、生活の糧に用心棒をするはめになる、という物語です。
主人公は武士ですが、舞台は長屋だったりするので、それほど堅苦しい文章ではないです。
著者は、情景描写に長けた方なので、その時代にいるかのような感じで読み進めることができます。
連作ものなので、シリーズの最初から読むのがおすすめです。
「お、時代小説も、結構いいやんか」と思っていただけたら、隆慶一郎なんかも、お勧めです(あ、既出か)。
藤沢周平、北原亞以子 読んでみようっと。
時代物厳選集ありがとうございます。
せっかくなので、読みます。で、結局好きか嫌いかはその後に判断しましょう。
http://susukkekki.fc2.blog
googleで検索する場合は、オリジナルなぞかけとなぞなぞとアクセスしてください。現在、トップにランキングされています
トルストイ著作「アンナ・カレーニナ」幸せな家庭、妻(主人国のアンナ・カレーニナ)が不倫をして崩壊してしまう家庭、旦那が浮気性で妻が困っている悲惨な家庭が登場してきます、時に哲学的なネタが話題になったりします、育児の問題も扱われています、私が初めて読破した長編小説です。4、5日くらい、没頭して一気に読んでしまいました。面白いですよ。買わなくても、最寄りの古本屋で安く、お値打ちに入できますし、図書館行けばタダで読めます。
ゲーム小説ですが結構いいですよ
メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
戦場での生き方や人間関係がお面白いです
実はゲーム小説はそこそこ読んでいるのです。
バイオハザードはもちろんサイレントヒルとか。好きな部類です。
でもって、これは未読なので探してみます。
ありがとうございます。
ゲーム小説と呼んで良いかわかりませんがケイブンシャの攻略本でバンゲリングベイの前フリ(多分非公式)ストーリーが秀逸でした。
こちらはいかがでしょうか。歴史小説ばっかりですが。(^_^;
●小説十八史略
●ローマ人の物語
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
●坂の上の雲
ありがとうございます。
お勧め文章がないのが、ちと残念ですが、回答スタイルなので仕方ありませんね。
『坂の上の雲』は気になってるんですよね。
では、まだ挙がっていないものをいくつか…
松本清張作品のお気に入りは意見が分かれると思いますが、長編はともかく短編集ならこれを推します。
『遭難』のような、清張が手がける山岳ミステリーをもっと読んでみたかったですね。
皇女和宮は替え玉だった…という歴史小説です。
昔ですが、何度かドラマ化されていたと思います。
インパクトの瞬間―清水義範パスティーシュ100〈二の巻〉 (ちくま文庫)
清水義範は既に挙がっていますが、せっかくなのでパスティーシュ作品も…
収録作の中では『国語入試問題必勝法』が最も有名だと思いますが、私は表題作や『序文』『取扱説明書』の方がお気に入りです。
お腹がよじれるくらい笑いたい時にぜひ。
ありがとうございます。
3作品とも、読んでみたいとおもいました。
シリーズ物
ハリーポッターシリーズ
キングのダークタワーシリーズ 池 央耿訳
ハリポタは映画みちゃったのでちょっと敬遠するかもしれません。
ありがとうございます。
暗黒の塔はちょっと試してみます。
まず一番にオススメするのがこちら。
2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る"王子様"の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から良書を守るための組織・図書隊に入隊した一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが......!?様々な困難と出来事、そして、本を狩る組織・メディア良化委員会にひたむきに立ち向かう、郁を始めとする図書隊の面々。そう、すべては本と自由を守るため......。
(映画 図書館戦争~革命のつばさ~ より)
有川浩さんの作品でとても有名です。既に映画もされています。図書を守るために戦う勇気、仲間との出会い、ある人への恋など、さまざまな考えが飛び交う世界で生きる主人公の生きざまを描いたストーリーです。
次はこちら。
妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)
中学1年で親を亡くした主人公が、不思議な人々が住むアパートで仲間の大切さや生きていることの喜び、個性的な人々との出会い、そして人間の浅はかで、だからこそ面白い生き方を描いた、人情味あふれるストーリーです。この物語は10巻のシリーズもので、主人公たちが成長していきます。だから読んでいくうちに主人公に感情移入し、最後にはためらいなく泣いてしまえます。
上記の本は、読むと「人間って面白い!」と思えるものばかりです。ぜひ読んでみてください。
うん、受けることはわかってるんです。なぜ支持されるのも。
でも、っていう読者もおりまして。これ以上は、私のブログかツイッタでやりましょう。(この質問の主旨と違う)
有名ですよね。図書館戦争。未読でした。読んでみようかと思います。
ありがとうございます。
子供が読むような本とバカにされそうな気がしますが、ドリトル先生シリーズの本が好きです。
ある医者が動物の言葉を話し、動物と一緒に生活するという話です。
ヘリオット先生も、面白いですよね。
幼き頃に、読んでおけばよかったと思います。
マガーク探偵団とズッコケ三人組ばかり読んでました。
ありがとうございます。
ラノベを紹介する人があまりいないので、やっときます。
ホロがかわいい。ファンタジー世界の行商人のお話です。それからホロがかわいい。ラノベには珍しく経済系ネタが豊富です。あとホロがかわいい。
本を食べる少女の話。最近「ビブリア堂」がちょっと話題になりましたが、あんな感じの小説です。
女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
ロケットのペイロードを空けるためになるべく体重の軽いパイロットを→じゃあ、女子高生がいいんじゃね? というSF。
バトル小説です。古橋先生は天才。『機動折伏隊(ガンボーズ)』とか『重機動如来ビルシャナ』とか厨二ごころをくすぐりすぎ。
ホラーです。ティーンズハートのくせにすげー怖かったので注意。作品の完成度は「屍鬼」が上でしょうけど、怖さで言うとこちらが上かも。ホワイトハート版と最近刊行されたリライト版は「ゴーストハント」というシリーズタイトルがついてます。
キター! ラノベも期待してたのです。
ナイスなチョイスです。図書館で蔵書してなさそうなのが難点ですが、
頑張って読もうと思います。
ありがとうございます。
『それからホロがかわいい』最重要ですね。
賞をとった作品とか、有名どころしか読んでいないのですが、
大河ドラマの影響で、幕末・戦国時代の歴史小説とか、海外では三国志とかよく読んでましたが。
一時期、この人のほとんどの作品は読んでましたが、有名どころではこれでしょうか。
コインロッカーに捨てられた子供のお話。
純愛小説というべきか、すごくせつなくなる話です。
学生さんならいいかも。今読むと個人的にはちょっと合わないです。
村上龍はちょっと苦手だけど「69」は面白かったです。
三国志かあ。それだけでたいそうな時間がかかりそうなので、
ひと段落してからですかね。全然お話知らないですし。
村上龍さんは家族がはまってたので何作か読みましたが、あたりはずれがあった感じです。
あたりであることを祈りつつ読みましょう。
天使の卵はタイトルだけでひかれます。
ありがとうございます。
RPGとか冒険ものが好きな方には、『デルトラクエスト』シリーズがお勧めです。
いきなり子供っぽいのキタ←とか思わないでください(-_-;)
結構大人の方にも読まれているようですよ。
第1シリーズ:全8巻(1冊につき約220ページ位)
第2シリーズ:全3巻(約250ページ)
第3シリーズ:全4巻(約300ページ)
となっています。
第1シリーズ1巻↓
キャラの挿絵などはありませんが、さまざまな謎が隠されている絵が載っています。
例えば、
・正面からでは何の変哲もないドアの傷の角度を変えて見ると文字が隠れている。
(自分はこれが一番印象的でした。)【第1シリーズ5巻より】
・何を話しているかわからない別の種族の生き物のセリフをよく見ると、実はちゃんとしたセリフが隠されている。【第1シリーズ1巻より】
・解けたと思った謎の答えを書いた紙切れをよく見ると、まだ解けていない謎が残っていることがわかる。【第1シリーズ7巻より】
等。(意味不明なところはご自分でお確かめください。)
古本屋さんでも売っていると思うので、ぜひ読んでみてください!!
ありがとうございます。はまる要素はたくさんありそうです。
ちと長いのが難点なので、気合が入ったら読みます。
山田悠介さんの作品は現代風で古風な本が苦手な方も気楽に読めます。
ちなみに私は「パズル」がお気に入りです。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200612000119
なんども読もうと思って、なんとなく機会を逸していた作品です。
ありがとうございます。
桜庭一樹さんの「少女には向かない職業」です!
主人公、葵の気持ちがとても繊細に描かれていて共感しまくりでしたww
殺人計画も、今まで読んできたミステリーにはない斬新なモノばかりで
なんというか最初から最後まで、すごく「少女」です。
とても読みやすいし(私は一晩で読んでしまいましたw)
予想出来ない展開
どうにもならない怒り
衝撃的なラストシーン
全部まとめておすすめです
桜庭一樹さんはあたりはずれがあって、はずればかりひいている気がします。
これはよさそうなので、読んでみます。ありがとうございます。
乙一さんは何作か読んだことありますが、「夏と花火と私の死体」は未読でした。
2012/09/14 13:38:26読みます。ありがとうございました。