http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120927/k10015325521000.html
例年の2倍や3倍ならまだしも、作業量的に、2000倍以上も実際に水揚げ出来るものなんでしょうか?
網をおろす回数を増やすにしても、漁に関わる人数を増やすにしても、網自体の容量を大きくするにしても、例年の2000倍もの水揚げを達成するのは難しいように(素人ながら)思います。
他の分野では、例年と比べて3桁多い収穫があったという事例は聞いたことがないし、仮にそれほどの豊作が起こったとしても収穫が追いつかないように思いますが、なぜ漁業に限ってそういったことが可能なのか教えていただきたいです。
漁業関係者ではないので恐縮ですが・・・
釧路港は13年も連続して水揚げ量日本一を記録したこともある港です。
すべての魚の合計ですが、昭和62年には史上最高の1,330,000トンもの水揚げ量を記録しています。
(単純計算で1日あたり約3,640トンです)
ですので、逆に去年の鯖の1トンというのが少な過ぎるだけで、先月下旬から約1ヶ月で2,200トンなら充分可能な数字だと思います。
http://www.suisan-kushiro.com/fishery/history.html
漁業関係者ではないので、ちょっと調べてみましたというところを共有します。
(のでポイント配分は不要です)
2004年の資料ですが、こちらに釧路の漁獲量のグラフがありました。
http://www.fishexp.hro.or.jp/exp/central/report/dayori/dayori63/kusiro.pdf
この図からは、釧路で数十万トン規模の漁業を行うキャパシティがあるということです。
あと
http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/www/contents/1300407167466/files/enkaku.pdf
こちらの年表で
平成17年 ●まき網4船団が道東沖で約30年ぶりのサバの水揚げ。水揚数量は3,364トン。一方、カタクチイワシは前年と比較して大幅に減少。(2,280トン、前年32,064トン)
19年 ●イワシやサバの来遊が前年に比べほとんどなく、イワシ52トン(前年16,112トン)、サバ94トン(前年1,891トン)と前年を大幅に下回る水揚げとなった。
19年 ●イワシやサバの来遊が前年に引き続き少なく、イワシ681トン(前年52トン)、サバ19トン(前年794トン)となった。
とあり、設備としては数千トンの水揚げに耐えうるが、近年漁獲量が減っていることが分かります。
で、サバの話ですが、yanbeさんは例年と書かれていますが、記事では前年となっていました。なので、ここ数年の漁獲量の落ち込みが激しく相対的に今年の漁獲量がより大きく見えていることが推測できます。
ちなみに資料を見ると、平成9年に
●道東沖、イワシ・サバとも来遊なく、まき網船団来釧せず。(10月)
という記述がありました。
ので、漁業は、事前にそこに魚がいるかを調査し、いそうであれば専門の漁師たちがやってくるということなのではないかと思います。
おっしゃるとおり、元記事の重要なところを読み間違えていました。例年ではなく前年で、前年が例年に比べてとくに不作だったのですね。2000倍以上という数字の方に目が行っていました。グラフのひとつもあれば勘違いしなかったものを...
魚の種類とその年の状況によっては専門の漁師団で効率的に漁をしたりするんですね。興味深いです。
その記事には、「今年は鯖の水揚げが例年の2000倍以上」ではなく、「去年の2000倍以上」と書かれています。
釧路市設魚揚場魚種別取扱数量及び金額(http://www.suisan-kushiro.com/fishery/catch_54b.html)によると、サバの年間水揚げ量は数十キロから数百トンと幅が大きく、昨年の1千倍を超えることはよくあります。
おっしゃるとおり、元記事の重要なところを読み間違えていました。例年ではなく前年で、前年が例年に比べてとくに不作だったのですね。
提示頂いた表、おもしろいですね。毎年安定的に獲れる魚種と、年によって水揚げ量がかなり変動する魚種がいて、ここまで分散が違うとは知りませんでした。
なるほど、水揚げ量・何千トン、というのは、すべての魚全体の水揚げ量で見ると(とくに水揚げ量の多い港では)そこまで珍しくない数字なのですね。
2012/09/30 15:38:19各漁港で物理的に水揚げ出来る量自体はそんなに増えるわけではなくて、水揚げした網に入っている鯖の割合が増えた結果として、鯖だけで見ると去年の2000倍以上の水揚げ量になった、というのが正確なところっぽいですね。