よろしくお願いします。
お呼びとの事で参上しました。
今回のご質問は、ビタミンB2が口内炎における粘膜の再生にどのように関与しているのか、という事ですが、現在他の方々がご指摘されている通り、ビタミンB2の薬理作用という点においては細胞内呼吸における代謝の補酵素としての作用と酸化還元系への関与しかわかっていない、と申し上げてよさそうです。疫学的観点……つまり、粘膜にかかわる病気(腸内粘膜や口内炎)の患者さんにビタミンB2を投与した結果、その患者さんの病状が快癒したという知識は蓄積されていますが、ビタミンB2が粘膜の生成にどのように関与しているのか、という事はわかっていないと申し上げてよさそうです。
コメント欄でYoshiyaさんが提示されたゾンネボード製薬の資料に興味深い一文があります。それは埼玉医大の伊藤誠一教授へのインタビューの中にあるものですが、
『エビデンスに基づいた治療が推奨される時代にあって、これらの疾患におけるビタミン製剤治療についてはまとまった論文がないため不当に低い評価を受けがちです』
という所です。私はこの一連の内容は非常に興味深いと思います。
エビデンスというのは、ある『薬剤』がどのような『機序』でその『疾患』に効くのか? という事を科学的/論理的に証明する事で、つまり、今回のご質問であればまさにビタミンB2が粘膜生成にどのように作用するのか? 遺伝子に働きかけるのか、とか、粘膜細胞において特異な作用点があるのかという事を明らかにするという事になるのですが、なんと申しますか、ビタミン剤がこの世に登場したのは日本が明治の頃でありまして、この頃から積み上げられた既知を今追証しようという事はおおよそやられないんだろうなぁ、と漠然と考えています。……新薬メーカーさんもそのあたりのリソースはそれこそ新規薬剤の研究開発に投入するでしょうし、今ですとビタミンの作用活性研究は栄養学や農芸化学の分野になるかと思うのですが、それらが資金潤沢であるという評を私は聞いた事がありません。分子生物学的研究ってかなりお金がかかるのですよ。
さて、いつものように『そんなもんわかんねーよ!』という理由をつらつら書きましたが、現在私が目にする事が出来たお話からは、
『ビタミンB2は細胞内呼吸の活性化に寄与し、これにより常に増殖を行わなければならない粘膜細胞……つまり、高いエネルギー要求を満たす事によってこれを改善している』
と申し上げざるを得ません。
また、そもそも口内炎の一部がビタミンB2欠乏により発症する事、つまりその発生機序はビタミンB2不足による細胞内呼吸の停滞によるものとも考えられますので、それを改善する事によって口内炎が快癒する事は自明とも言えるでしょう。
もちろん、ヘルペスウイルスなどによる感染症の場合、ビタミンB2だけではどうにもならない気もしますが。……んー、でも口腔内粘膜の再生速度を考えると何とかなっちゃいそうな気も(^^;
以上、こんな所でいかがでしょうか?
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の成長を促す働きをもっているために口内炎で炎症が起こっている粘膜を正常へと戻してくれうからです。
通常1~2週間で自然になおりますよ。
ビタミンB2が多く含まれる食材
ししゃも
たまご
納豆
カレイ
チーズ
などです
B2が粘膜細胞でどのように働いて成長を促すのかが知りたいんですが、、、
ビタミンB2の最も重要な働きは、細胞の呼吸を助けることです。
ビタミンB2が不足すると細胞は呼吸困難になり、その状態が長く続くと最後には細胞が窒息してしまいます。
口の中の粘膜が窒息してしまった状態が、口内炎です。
ビタミンB2が口内炎に効果があるのではなく、不足しているB2を補うことで口の中の粘膜を正常な状態に戻そうというわけです。
電子伝達系ではB2しか使われないのですか。
ミトコンドリア内膜にある呼吸鎖複合体Iが電子伝達系に関与しているのですが、この複合体の補酵素としてビタミンB2(リボフラビン)が機能しています。
ビタミンのことは知りませんが、口内炎には乳酸菌がきくということは聞いたことがあります。たとえば、腫れているところにビオフェルミンを繰り返し塗ると、2日くらいで頑固な口内炎も消えてしまいます。私も実地に経験しました。最近はヨーグルトなどの乳酸菌がもつ殺菌、免疫増進作用に注目が集まっていますし、たんに民間療法とばかりも言えないような気がします。
B2以外にもきくものは多々あります。
たとえばビタA ビタC ビタ12などです。
しかしながらビタB2をはじめ、出来てから飲むのはで遅い。
予防策としての効き目であるのです。
できてからでも飲み続ければ段々をはなおりあmすが。
つまりこれらは口内炎の炎症を起こしにくくし、治りやすくするために重要な栄養素であるという意味合いだけです。
お呼びとの事で参上しました。
今回のご質問は、ビタミンB2が口内炎における粘膜の再生にどのように関与しているのか、という事ですが、現在他の方々がご指摘されている通り、ビタミンB2の薬理作用という点においては細胞内呼吸における代謝の補酵素としての作用と酸化還元系への関与しかわかっていない、と申し上げてよさそうです。疫学的観点……つまり、粘膜にかかわる病気(腸内粘膜や口内炎)の患者さんにビタミンB2を投与した結果、その患者さんの病状が快癒したという知識は蓄積されていますが、ビタミンB2が粘膜の生成にどのように関与しているのか、という事はわかっていないと申し上げてよさそうです。
コメント欄でYoshiyaさんが提示されたゾンネボード製薬の資料に興味深い一文があります。それは埼玉医大の伊藤誠一教授へのインタビューの中にあるものですが、
『エビデンスに基づいた治療が推奨される時代にあって、これらの疾患におけるビタミン製剤治療についてはまとまった論文がないため不当に低い評価を受けがちです』
という所です。私はこの一連の内容は非常に興味深いと思います。
エビデンスというのは、ある『薬剤』がどのような『機序』でその『疾患』に効くのか? という事を科学的/論理的に証明する事で、つまり、今回のご質問であればまさにビタミンB2が粘膜生成にどのように作用するのか? 遺伝子に働きかけるのか、とか、粘膜細胞において特異な作用点があるのかという事を明らかにするという事になるのですが、なんと申しますか、ビタミン剤がこの世に登場したのは日本が明治の頃でありまして、この頃から積み上げられた既知を今追証しようという事はおおよそやられないんだろうなぁ、と漠然と考えています。……新薬メーカーさんもそのあたりのリソースはそれこそ新規薬剤の研究開発に投入するでしょうし、今ですとビタミンの作用活性研究は栄養学や農芸化学の分野になるかと思うのですが、それらが資金潤沢であるという評を私は聞いた事がありません。分子生物学的研究ってかなりお金がかかるのですよ。
さて、いつものように『そんなもんわかんねーよ!』という理由をつらつら書きましたが、現在私が目にする事が出来たお話からは、
『ビタミンB2は細胞内呼吸の活性化に寄与し、これにより常に増殖を行わなければならない粘膜細胞……つまり、高いエネルギー要求を満たす事によってこれを改善している』
と申し上げざるを得ません。
また、そもそも口内炎の一部がビタミンB2欠乏により発症する事、つまりその発生機序はビタミンB2不足による細胞内呼吸の停滞によるものとも考えられますので、それを改善する事によって口内炎が快癒する事は自明とも言えるでしょう。
もちろん、ヘルペスウイルスなどによる感染症の場合、ビタミンB2だけではどうにもならない気もしますが。……んー、でも口腔内粘膜の再生速度を考えると何とかなっちゃいそうな気も(^^;
以上、こんな所でいかがでしょうか?
お久しぶりです。どうもありがとうございます。
ビタミンB2が不足すると他の胃腸とかの粘膜細胞もエネルギー不足で炎症を起こしていると思われますか?でもB2が不足すると全身の細胞全部がエネルギー不足になりますよね。ちょっと意地悪な質問ですいません。
お久しぶりです。どうもありがとうございます。
2012/11/04 19:58:50ビタミンB2が不足すると他の胃腸とかの粘膜細胞もエネルギー不足で炎症を起こしていると思われますか?でもB2が不足すると全身の細胞全部がエネルギー不足になりますよね。ちょっと意地悪な質問ですいません。